A Thousand Blessings
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2004年03月19日(金) ミスチルを無視したミュージック・マガジンの「トータス評」は駄目だな。

昨日も書いたトータスの新譜「イッツ・オール・アラウンド・ユー」の続き。
今日発売の「ミュージック・マガジン4月号」のクロスレビューで
取り上げられていて2人の評論家が9曲目と10曲目を誉めている。
これには素直に納得しておこう。
確かに両方ともかなりいい曲。
特に10曲目は、マガジンにも書いてあったが、ザッパっぽくて面白い。
でも、でもですね、、本当の傑作は6曲目なんですよ。
これはもう絶対に間違いない。わずか3分半の短い曲だが、
もうほとんどジャーマンロックになってるぞ。カオスだぞ。
僕が常々唱えている、「ジョン・マッケンタイヤーは
CANのジャッキ・リーベツァイトの後継者説」が正しかったことが証明されて、
個人的には気分爽快。
ちなみに先月号のマガジンでのトータス評でもこの6曲目は
触れられていない。何を聴いているのかな?駄目だな・・マガジンって。


さてミュージック・マガジンといえば、4月号の隅から隅まで読んだが、
ミスチルのミの字も出て来なかった。
特集を組めとは言わないが、インタビューくらい載せてもいいんじゃない?
実際に載せてる音楽誌もあるのに。
もちろん新作評に関しては、まだ非公開なので書けないとしてもだ、
メンバーの声を載せることは出来るだろうが?
ちなみに来月号の予告にもミスチルのミの字もなかった。
砂漠のブルース特集だとか。今月号はブルース特集。
もちろんブルースは大好きだが、とりあえず今、一番「正しい評価」が
されなければいけないグループを無視しているのは解せない。
雑誌の判断基準の傾向としては、
くるりは良くてもミスチルは駄目ということか?。
(駄目と言ったかどうかは知らないが)
これは単純にミスチルを単なる「ものすごく売れてるグループ」のひとつとしか
見ていない証拠だ。ミュージックマガジンとの付き合いも30年近くなるが、
どうもこの雑誌は時々こういうことを意図的にする。(僕の被害妄想か?)
言っとくけど、ミスチルの熱狂的なファンだから言ってるんじゃないすよ。
客観的に見て、今、メディアが一番取り上げるべきなのは
ミスチルだから言ってるまで。
UAの記事と萩原健太、マーク・ラパポート両氏のページしか読むとこ
ないや・・・。そのラパポート氏もWAS(いいグループであることは知ってるが)
の特集で、JAZZじゃなかったしなぁ・・・。


『シフクノオト/ミスター・チルドレン』

1 言わせてみてぇもんだ
2 PADDLE
3 掌
4 くるみ
5 花言葉
6 Pink〜奇妙な夢
7 血の管
8 空風の帰り道
9 Any
10 天頂バス
11 タガタメ
12 HERO

曲順を何度も見て、想像してみる。
“掌”と“くるみ”はマキシシングルと同じ曲順。
あえてこうした事にきっと意味があるんだろう。
そういう意味を考えてみるのが実に楽しい。
ミスチルってそういうグループだ。
おそらく“タガタメ”で高揚した僕の感情は
“HERO”のイントロの旋律で涙となって溢れ出るんだろうなぁ・・。
今、非常に気になっているのが、“天頂バス”という曲。
雑誌のインタビューでもメンバーは風変わりな曲と語っている。
夢を見ているような不思議な感覚を一気に現実の世界へと
引き戻す役割を“タガタメ”は担っているのだろうか?
その“タガタメ”のあとに“HERO”のイントロの旋律・・・。
もう考え出したらエンドレスになっちまう。寝られないぜ。




響 一朗

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