A Thousand Blessings
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2004年03月11日(木) |
映画「壬生義士伝」を観て、くるりの最高傑作「アンテナ」を聴く。でもって、喘息。 |
僕は相当しつこいタイプか? 松浦あややの新曲“風信子〜ヒアシンス〜”は本当にダサい。 歌っている姿は、まるで在りし日の(死んだか?)松田聖子ちゃんの トゥルリラ〜♪トゥルリラ〜♪状態だ。 そういうレベルの歌手じゃないでしょ?あややは。 これは単なるコスプレと見るべきか?それなら、もっとエッチな恰好を させてくれ。オジサンは願う。
'・'゜☆*..☆ *★ *☆
涙ぽろりが「号泣」。 人が殺されて「やるせない」。 子供が虐待されて「切ない」。 自転車を盗まれた事が「悲劇」。
最近気になっている言葉の表現だ。 僕は新語に関してはかなり寛容だと思うが、 絶対にゆるぎない言葉というものはあるのだ。 「号泣」「やるせない」「切ない」「悲劇」・・・ 他にも挙げればいくつかあるだろうが、 最近の使われ方は、どれも極端に誇張されているか、軽んじられているかの どちらかだ。特に3番目の「子供が虐待された切ない事件」という表現は 最近テレビで有名タレントが使っていたが、それはいくらなんでも いかんだろう?!と思った。 周りが注意しなければ。 あと、SMAPのくさなぎがよく口にする 「それ見た時あります」というのも気になるな。 「それ見た事あります」でしょ。 って、僕も結構うるさい?
日本アカデミー賞で各賞を取りまくった映画「壬生義士伝」を レンタルビデオで観た。 浅田次郎の原作は読んでいないので、単純に映画だけの感想を言うと、 中井貴一と佐藤浩市の演技者としての大いなる成長と 映画表現における「脚本・脚色」の難しさを痛感した。 この映画は、何もかも描こうとしているために、後半の3分の1が クドくなりすぎている。説明的すぎるということなのだ。 僕ら観客に「何かを想像させる部分」を残して欲しいと思う。 映画を観終えた直後に全てが「解決」していることのつまらなさを味わった。 同じ浅田次郎原作の映画「鉄道員」も同様だった。 古くは「砂の器」もそうだった。 音楽の世界もそうだが、いかに少ない音数で雄弁に語るか、という ことが一番難しい。 「たそがれ清兵衛」と比べてしまうと、かなり見劣りがする。 原作は映画とは違うという噂を耳にした。 原作を読んでみようと思う。
さて、くるりの新作「アンテナ」の感想だ。 結論から言えば、今年の日本のロックは 4月7日に発売されるミスチルの「シフクノオト」とこの「アンテナ」 でワンツー・フィニッシュのような気がする。
傑作だ。 各雑誌で騒がれている通りの文句のつけようがない傑作だ。 岸田のソングライティングの「技」は前作よりさらに巧みになり、 決して凝ってはいない音作りで濃い内容の音楽を創りだしてしまった アレンジ(非常に一発録りっぽいニュアンス)の上手さには、 参った・・!といった感じだ。 そして演奏の中心にあるのは、新メンバーであるドラマーの存在だ。 ミスチルのJENがカーネーションの矢部に似ていることは 先日指摘したが、矢部よりもくるりのクリストファー・マグワイヤーに 似ている。しかし、この外人はいいドラマーだなぁ。 どこで見つけたんだろう? 体格に似合わない繊細なプレイヤーだと思う。 曲によって叩き方を使い分けている事にも驚いた。 オールマイティーなドラマーだと見た。 アルバムに先駆けて発売されたシングル“ロックンロール” を絶賛した僕だが、あのレベルどころの話ではなかった。 ここまで雄弁なギターを今までのくるりでは聴く事ができなかった。 岸田の声もいい。歌い込んでいるのがよくわかる。 絶賛状態だな。 批判する部分は一箇所もない。 ところどころで、「はっぴえんど」や「乱魔堂」といった かつての名ロックグループとイメージが重なる。 それがこのアルバムの特徴を言い得ていると、自分では思う。 何回聴いても胃にもたれないミキシングもいい。
今夜、寝る前のBGMはレジデンツの最高傑作と言われる 「ダック・スタブ、バスター&グレン」。 大好き!フリーミュージック(自由な形態の音楽)と呼ぶべき。
で、ここまでが10日の夜11時に寝る前に書いた分。 ここからが11日の昼に書いている分だ。
明け方から7〜8年ぶりの喘息の発作が起き、会社を休む。 ひどい小児喘息を経験したことがあるので、(余談だが、僕の小児喘息は なんと!お灸で治った!)発作の苦しさには慣れていたつもりだが、 久々の発作には体力の衰えもあり、参った・・・・。 人間何が辛いって1番目は痛み、2番目は呼吸困難だと思う。 痛みは3度に渡る尿管結石で地獄を体験済み。となると 僕の場合はワン・ツー・フィニッシュか? 喘息経験者はわかると思うが、横になるのが辛いのだ。 上半身だけ起こして寝る。当然熟睡は出来ない。 しかも喘息薬には睡眠を妨げる副作用があると聞く。 吸入器による薬の投与が効いているので、今は苦しくないが、 指先がブルブルと震える。 これは有名な副作用。あと鼓動がものすごく速くなる。 やりすぎると死ぬ。現に数年前何人かが死んでいる。 僕の知り合いの弟も死んでいる。僕はどうなるの??おしえて・・・。
発作の原因は風邪と花粉症とストレス。間違いない。 一気にストレスがかかるような出来事があり、そこに風邪や花粉症が タッグを組んでやってくると気管支はもうグロッキーだ。 今日は一日、音楽を聴いて過ごす。 しかし苦しいのであんまり楽しくはない。
喘息に合う音楽はというと・・・・
トーマス・スタンコと田村夏樹と塩酸プロカテロール(喘息吸入薬)でトリップ しちゃいましょう。トホホ・・・・。
響 一朗
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