A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年03月03日(水) すみた’s セレクション『ブライアン・ウィルソン』を22世紀の子供達に贈る。

先日の夜6時からの日本テレビのニュースで。
イラクに派遣された自衛隊の指揮官が隊員達を前に
こんなことを言っていた。

「日出ずる国(若い方へ。つまり日本の事)の国旗が今ここイラクの〜〜」

非常に驚き、両親にすぐに話した。かつての小国民だった両親も
大層驚き、すぐに別のチャンネルの同様のニュースを見たが、
僕の知る限りその部分を放送したのは、日本テレビだけであった。

「日出ずる国(若い方へ。ひでずる、ではなく、ひいずる、です)」
という表現でドキっとする世代の最南端は僕ら40代後半だろう。
直接両親からその言葉のおぞましさについて、
子供の時から聞かされていたことなので、とにかく驚いた。
アジアを侵略していった我が日本国は、かつては「日出ずる国」であり
その名の元、やりたい放題の蛮行を続けた。

思考回路が単純に出来ている僕と両親は、やはり思ってしまったのだ。
他国に戦争処理に出向いた自衛隊は、
やっぱり軍隊に他ならないのだと。
少なくとも、イラク派遣部隊のあの指揮官は、
日本国を「日出ずる国」と信じていることになる。
その傲慢さ、無知さ加減に腹がたつ。
そんな自衛隊員は彼だけであって欲しいと願うが、
実態はわからない。

この続きは、帰ってきてから書く。楽しい音楽の話をね。

(つづく)


で、帰ってきた。


午後から、友人宅へ。
「22世紀の子供達に贈る【Sumita’s Selection〜BRIAN WILSON〜】」
のCD−Rを作る。(曲目は2月28日の日記を参照)

22世紀、地上は荒れ果て、人々の精神も荒廃し、子供達は未来に
夢を抱く事など不可能に近くなっている。
そんなとき、少年が廃墟の中から一枚のCD−Rを見つける。
家に持ち帰り、再生する。
音楽が鳴り始める。少年はかつて一度も耳にしたことがないその音楽に
吸い寄せられるように、スピーカーに耳をつける。
「心配しなくていいんだよ」と音楽は語っているが、
少年にその言語は判らない。
少年は何度も何度も繰り返し音楽を聴く。
その少年は、僕の何代目かの子孫である。


メニエール症状が出たため、今日はここまで。また明日。


響 一朗

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