あたしと彼のこと
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彼にちゃんと言おうと決めた、今日。 仕事を終えたあとすぐ会いにいった。
風邪ぎみでちょっとシンドイらしい。 またひとつ面接が落ちたようだ。 すこし落ち込んでいる・・・
こんな時に言っていいんだろうか、ショックを受けて落胆させて しまうんじゃないだろうか。
関係ない話しばかりして、なかなか切り出せない。
言いたいことが言えなくて、時間ばかり経つ
お腹すいたね、御飯たべにかない? 風邪ぎみならニンニクチャーハンでもがっつり食べて元気だしなよ! そう言っていつもの店に、
店先ではさすがに言えない。廻りの人もたくさん居るし。 帰宅してから言おう、落ち着いてから言おう、、、
・・・帰宅後。
時間ばかり過ぎる、やっぱり何も言えず・・・ 呑気にテレビを見るばかり
いい加減言おう。とやっと決心できたのは8時半。
そして口を突いて出た言葉は 「あのねぇ、生理ちょっと遅れてるよ、たぶんしばらく来ないと思う」
声が少し震えてたかもしれない。 彼がどんな顔をして聞いているのか見れなかった。
下を向きながら続けて言う 「検査してみたんだけどね、判定がね、そういうふうに出たの」
静かな間。
なにも言わない彼。
沈黙に耐えられなくて、見上げた目にはいってきた顔は、穏やかだった。 少しホッとした。 「そうか、だからさっきから落ち着きなかったんだな」すこし笑って 「いつわかったの?」と続けて言う彼
「一昨日」
「そか」
「うん、私産むよ、出来ない体ってずっと思ってたから、ほっとした そして嬉しかったんだよ、産んで育てる。あなたはどうする?」
「ちゃんとするよ」
「ちゃんとするって、どういうこと?」
「それは病院いってハッキリ状態がわかったら、言う。」
「そうか、分かった。病院には来週いく」
「うん」
こたつの一辺にふたり並んで横にいた彼が 弱気になっていた私の頭をすっと撫でてくれた。
そして、突然の衝撃を精一杯うけとめようとしていかのように 何度もうんうんと頷いていた。その姿がいじらしくも力強い。
よかった、わたし、受け入れらたんだよね。。。 そうか、、、ありがとう。
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