あたしと彼のこと
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彼の、わたしへの借金遍歴を思い出してみる。
最初にお金を貸したのは、数年前。 すぐ働きだして半年したくらいに返してくれた。
次に貸したのは今から半年前。 そのあと彼は再就職したものの、返済のメドもなく離職してしまう。
次は数週間前、なにやらの税金の支払いが滞って期限がきているとかで 貯金だけでは間に合わないらしく、少しだけまた貸した。
いい加減、もうこれ以上金額を増やすのはやめたいと思い 「私だって貯金沢山あるわけじゃないから貸すのは限界があるのよ」と言う。 そして「いくらまで私から借りるつもりなの?けじめはあるの?」と聞いた。 この時のわたしの気持ち いい加減にしてほしいのが9割。頼られている喜び1割。
1割のわたしがこんなセリフを言わせた。 「借金事体は気にしなくてもいいけど、私も沢山の貯金があるわけじゃないから どうにもならないその時は一緒に暮らすことも考えてるよ。」
そう言うと彼は 「それはとても助かることだから気持ちは有り難い」と言う。 二人で暮らす気持ちなんて、彼にはぜんぜん無いのだけど。
そして残りの9割の私がこう言った。 「でもそんなきっかけで一緒に暮らしても私は嬉しくないの、例えば出来ちゃった結婚 みたいに出来たから結婚するかんじで、お金がないから同居するのって嫌なの。 結婚とか同居って相手をちゃんと選んでからするものだと思ってるから」
正統な意見・・・・・でも、こんなこと言っても私は空しいだけ。
今の彼はわたしに借金してまでも、独りで暮らし続けたいと言うのだから。
お金を借りて暮らしてるのだから金銭面で独立していないのに 彼は私に生活の工面をしてもらっている身であるとも言えるのに 彼は1人で暮らしていきたいと平気でいう。 そんな彼の暮らしをささえている自分が嫌になる。
お金を貸してあげているのに…という気持ちが湧く。 借りたお金で彼が独りで暮らすのは、良いとこ取りしていると感じる。 あなただけ良い思いをしていて、と、わたしにもメリットを頂戴よ、と要求し 彼をなじりそうになる。それは間違いで思い込みだと分かりつつやりきれない。
今まで純粋に、ただ彼と一緒に居たいと想い続けてきた気持ちが すこし汚れた気がした。
わたしはお金を貸りている彼はきらいだ。 お金を貸してしまった、自分もきらいだ。
毎日、少し、いらいらしてしまう。
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