あたしと彼のこと
DiaryINDEX|前の日|次の日
ケンカをした。
イライラが溜まって、彼にやつあたりした。 けしかけたのは私、相手をのせるのは簡単だった。
彼とわたしは、とてもつまらない意地をはり、お互いを見下し 自分を正当化しようとした。 素直にならずにずっと張り合って、でもそんな悪いコミュニケーションさえも ずっと欲しかったと思うくらいに、私は彼とのやりとりに一生懸命になっていた。
なにかヘン、そんな気持ちを抱えながら。 心の底の、ほんとうの気持ちに気付きもせずに。
たぶん、欲していたのは、癒し。 仕事尽くめでキュウキュウになった私を癒してほしかった。 キスとか、ハグとか、そんなカラダごと甘えさせてほしかった。 そして落ち着き、優しくされて、やすらぎを得たかった。
でも感情的に彼に八つ当たり、意地悪くけしかけ、怒らせてしまったのは 素直にそれが欲しいと表現できなかったから。 わたしに余裕がなかったからだ。
彼に意地を張っている時、ずっと願っていた はやく私を止めてほしいと。
「どうしたの?らしくないよ。なにかあったの? そんな風にしなくてもいいよ、本当はどうしたいの?」 そう問うてほしかった。
でも彼はそんな優しい言葉を吐くひとじゃない あり得ないことを、とても強く期待した。 心を溶く鍵を相手に託すなんて、とてもずるい事だと今は思う。
意地をずっと張ったまま、期待していた言葉はもらえずに 私はそのまま「帰ってきた」
まだ少しイライラする。 まだ余裕は見出せない。 しばらく音信不通にしてみようかな。
|