あたしと彼のこと
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2002年05月26日(日) |
些細だけれど確かな一歩 |
今日は夕方近くから、友人、彼、わたしの3人で彼の家に居た。 ゲームしたり、映画みたり、車のメンテナンスをしたり、趣味のあ うもの同志たのしく過ごした。
そういえば昨日、友人はポテトチップスを持ってきたのだけれど 今日は、わたしがカステラを持っていった。和菓子風のお菓子だっ たのでお茶を入れて皆で食べた。
で、出来事はその後おきた。
昼間はしゃぎすぎたのか、7時半頃になってうたた寝しだす彼。 それを見た友人は「眠そうだから帰るとするかな」と言いだしたの で、ならわたしも…と、そう言いながらテーブルの湯のみを片付け だした。友人は、うたた寝している彼を起こすようなそぶりもなく テレビとわたしの間で目を泳がせていた。 台所で食器を洗って戻ってくると彼は起きていた。 そして突然「いーからそれ置いといてくれる?」と言ってきた。
置いといて、とはつまり湯のみのこと。 そして食器を洗うな、もしくは片付けないでおけ、ということ…?
わたしは「ああ、マズかったかな…」と表情を曇らせた。 これが二人きりのときなら「ありがとう」と言ってくれる彼だけど 友人の手前だから…
でも誰の前でも、ありの侭を正直に見せていきたいと思って、私は 実行している。もう嘘をつくのは嫌だから。だからこそいつも通り にしているのだけれど、もしここで彼のなかで反発する気持ちがあ るのなら改めて話しをする必要がある・・・そう思うと、少し思い 詰めた表情になってしまい、彼はそれに気付いた。
「なんだ?」と聞かれたので 「あとで…」と応えておいた。
反発を持っているかもしれない彼に、友人の目の前で話し合いなど できない。まして二人だけの問題だからこそ言えない。
わたしは、友人が帰るのを黙々として待って、帰ってゆくのをしっ かり見送ったあと、彼に勇気を出して聞いてみた。
「さっきの置いといてってどういう意味?なにか気にさわった?」
そしたら彼は驚いて 「あぁ〜そんな事だったのか!違うよ、自分ちに居るのに色々用意 して貰ってお茶まで出してくれて悪いなぁと思ったんだ」 そう言いながら、わたしの頭をぐりぐりと撫でてくれた。
ほっとした。
「そうか…わたし心配だったのよ、いつも通りに居ても友人のまえ だから余計な事するなって…気にさわったのかと思ったよ」
「違うよ、そんなんじゃないよ」
最後のこの言葉がいちばん嬉しかった。 ちゃんとした否定と、彼の本心、二人の歩み寄りを感じられた。 気持ちを聞けてよかった。言って良かった。
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