あたしと彼のこと
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いまの時期は、すこし特別なのです。
その特別というのは、クリスマスシーズンとしての特別ではなくて そういった恋人達の賑やかな特別さとはすこし違って、わたしは いまの頃になると、むやみに悲しくなります。 今年もその時期が近づいてきたので、実はいま無償にせつない…。
むかし、と言っても、そんなに月日はたっていないけれど、季節は冬 二人にプレゼントが届いた事がありました。二人のもとに届いたそれは 自分達が望んでもいない思いがけないプレゼントだったのですが 結局それは、受け取ったすぐその手の隙間から抜け落ちて 跡形もなく、消えてしまいました。
あまりに突然で、それをどうして失ってしまったのか、どうやって 手の隙間から抜け落ちてしまったのか、わからなくてただ悲しくて 正体のない重たい空気だけはハッキリして、それを自分のなかに 閉じ込めてしまいました。 そのせいか、時折、息をとめたような心持ちになります。
たぶん、その事実を大切に思っていて、ほんとうは忘れたいのだけど 忘れることなど決してなくて、むしろ忘れてはいけないのだと 思っているのかもしれません。思い出すことで、手の隙間から落として しまった後悔と懺悔ができると信じているのかもしれません。 よくわかりません。
もうすぐ、その時期がやってきます。 「また、必ず手にはいるから」そう言ってくれたのは彼でしたが あれは慰めで、果たしていまも彼がそう思っているかは、わかりません。 友達だと言う彼のことを、そこまでは信じぬくことが出来ないでいます。 本当は信じたいのに、それが出来ないのはつらいですね。 でも、頑張っているんですよ、これでも(^^)
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