またまた言葉について |
いま読んでる本が、「漢字と日本人」という本なので、言葉についていろいろ考えてます。 日本語は、音が先にある言葉と、文字が先にある言葉に別れるそうです。 具体的には、明治時代が分水嶺らしいです。
どういうことかというと、明治以前の日本語は、所謂大和言葉で、同音異義語が少なかった。 ところが、開国して外来語がどさっと入ってきた。 これを、片っ端から漢字で置き換えて、熟語を作っていったわけです。 この時には、同音異義語になることをまったく気にせず、漢字の意味だけでこしらえていった。 結果として、たくさんの同音異義語が作られたわけです。
「伝染」と「電線」、この二つは、発音もまったく一緒です。試しに声に出してみましょう。 なのに、文脈などによって、日本人は瞬時にこの言葉を見分けて、使い分けているのです。 よくよく考えると、これって神業と呼べるほど凄いこと、と言う内容が書かれています。
何気なく使っている日本語ですが、中身を知るといろいろと驚きがあります。 国語辞典を作っている人って凄いなぁって思いませんか? 外国語を勉強する前に、まずは母国語をしっかりと使いこなすのが先決だと思うのです。 その意味や成り立ち、仕組みをきちんと理解して、自由自在に母国語が使えるようになれば、 外国語の習得も容易になるんじゃ無かろうか、と思ったりするのです。
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2005年02月22日(火)
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