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re-invention



 数学の世界の厳しさと美しさに

今日は神奈川・S学園へ。
駅を降りたとき,上品に歩く生徒達を見て,
ラフな服装で来てしまったことを深く反省。
女子校だったのか・・・
外観はもちろん中も洗練された造りの校舎。
さっそく,中澤さんや公庄先生から声を掛けていただく。
閉鎖した自分のサイトを気に掛けてくださった。
(どこかに再度UPすべきか。)
自分には大きすぎると思って尻込みしていた仕事も,
もっと積極的に引き受けなければと改めて思う。
そんな言葉掛けを,自分もできるようにならなくては。

最初は宇津野先生の公開授業から。
わずか10名程度の生徒達ながら,
飛び込み授業は「つかみ」が肝心。
関西弁での宇津野先生のボケと突っ込みに対しても,
上品な生徒達のガードは堅く,最初はやや苦戦。
生徒同士の呼び名を訊くあたりから,
ご自分のペースに巻き込むのはさすが。
(自分ならどうしたのかな?)
授業は素数(prime number)について。
飛び入りの中3の男の子を含めて,生徒全員を大事にしながら,
それでも数学の美しさに迫ろうとする姿勢がいい。
語りたいことがたくさんあるのだけれど,
我慢して生徒の中から引き出そうとする授業。
愉しい2時間があっという間に。
途中から自分も勝手に数学したくなる。
自然数でなくても,factorは素因数分解することを知る。
fator(2.4)=2^2×3/5になる。
こうなると,素因数分解"fact"という言葉に惹かれる。
事実が明らかになったような気がする。
負の数の場合は,先頭に-1が付くのも納得。
素数分解ではなく,素因数分解とした意図も見えてくる。

次の時間は迷った末にcabri3Dを操作するワークショップ。
パソコン教室は,満員御礼。
わかってくると面白い。
空間を認知する力がないと,扱いは辛いかな。

午後は中学校での実践を聞く。
気になることもいくつか。

最後はもちろん公庄先生。
1/(n^2+1)の定積分を巡る,生徒の探求と先生のせめぎ合い。
途中,e^iπ=−1も出てきて,博士の愛した数学の世界。
数学のシャワーを頭から存分に浴び,
数学の世界の厳しさと美しさ・奥深さに感動。
積分の公式だけ覚えて,分かった気になっていた
高校時代の自分が何とも恥ずかしく,何とも情けない。
もう一度,数学を学びたいと心から思う。
来年か,再来年,高校生になった娘をこの会に連れてきたいもの。
数学の美しさを味わえる人に育って欲しいもの。
迷った末,娘へのプレゼントとして,
帰りに特別価格のTI89を予約する。

久しぶりに東海大の渡辺先生ともお話しができる。
皆さんにたくさん元気をいただいた。
これからも忙しい毎日に変わりはないけれど,
夢を自分でもっとふくらめる生き方をしたいもの。
帰りの新幹線の中でもVoyageを片手に数学に興じる。

2005年08月12日(金) 修行が足りない
2004年08月12日(木) ほっと一息の中で考えたこと


2006年08月12日(土)
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