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re-invention



 日数教長野大会初日

長野で迎える朝。天気は大丈夫そう。
再度プレゼンを見て,
デモンストレーションする実験を再確認。

車で柳町中学へ。
長野の車は,歩行者に優しい。
道に詳しくない県外ナンバーも,安心して走れる。
正門から入れず,迷った末,何とか到着。

午前中は公開授業。
迷わずA先生の授業を体育館で。
台風の影響か,気温は高く,参観者の多さがそれに拍車をかける。
この条件の悪さの中,どこまでできるのか。
学級目標の掲示や,だるまが置いてあるなど,
教室と同じ環境に近づけようとする授業者の気持ちがいい。

そんな中,授業者のことを何も考えていない数研の関係者が
生徒にも団扇を配る。
自分が授業者なら,どうするのだろうか。
しかし,A先生は慌てることなく,授業時間の3分前に,
団扇を仕舞わせる指示。
素直に従う生徒たちにこれまでの積み上げを感じる。
それは、ノート代わりのワークシートも同じ。
周りの参観者の団扇も止まる。さすが。

花粉の飛散量を予測する問題。
相関図を学習していた頃でも,ここまできちんとしたものは
扱わなかったであろう問題。
CASIOのグラフ電卓を使いこなす生徒。
見事に使いこなす姿が,
逆に使えない教師にとっては恐怖なのかもしれない。
目指しているものは,数学を作り,使うこと。
テクノロジーを活用すればそれができる。
しかし限られた時間の中,思うようにいかない。
机と机の距離の遠さと参観者が,生徒の関わりを阻害している。
どこまでどうわかっているのか。
全体をとらえることは難しい。それは授業者も同じこと。
暑くても,混乱してもがんばる生徒達。
途中で、Voyageの新しい使い方を中澤さんに教わる。
トレースしている状態で数値を入力すると,
Xにその数値を入力したことになり,Yの値が出てくる。
これは便利。
でもどこまでをテクノロジーでいくべきなのか。
A先生の授業と、自分の実践との差を感じる。
箸を使って食事をしたから、旨く感じなくなるのではない。
慣れてしまえば、箸を使っていることも意識しなくなる。
慣れてしまっていいところなのか、
慣れてしまってはいけないところなのかの判断か。
事後研でそのことを発言するが、うまく伝わらない。
終了後にA先生を探すが、話ができず残念。
午後の発表に備えて、熊本の武田さんとその場を立ち去る。

たくさん持ってきた機器をセットし
デモンストレーションの実験を再度行う。まずまずで安心。
テクノロジーの発表は、荒川さんと自分と武田さんの3本。
テクノロジーを前面に出すことが、間違いなのかも。
数量関係で勝負すべきだったか。
慶応の荒川さんの発表が終わると参会者が減り、
メジャーではない自分を痛感。
いくつかの実験を見せて、熱く語るが、
熱くなればなるほど科学的ではなくなっていくような気も。
自分の果たすべき役割は何なのか。自分を変える時なのか。
迷いが出てくる。自分が見えてきたということか。
懐かしいHさんにも思いがけず会え、武田さんと夕食。
武田さんから、たくさん話を聞く。
本気で学んでいる方の話は、説得力がある。

2004年08月05日(木) 論がない


2005年08月05日(金)
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