Just for today !
re-invention



 論文発表会1日目

論文発表会初日

全国から,名だたる方が集まる。
飯島先生にお会いして,この会で何を見ればいいのかを教わる。
大事なことは主張がはっきりしていること。
なるほど。クリヤーな思考を積み重ねている方が多い。

いよいよ自分の発表。
結構な人数が集まる。持って行った資料がちょうどなくなる。
発表は20分をチョッとオーバー。
佐伯先生からの質問。
「遊びの中から,数学化していく,そのターニングポイントは?
教師のどんなフォローがそれを可能にしたのか?」
「2変数をどうやって決めていったのか?」

せっかくのありがたい質問に対して,うまく答えられなかった。
このあたりは,以前のT^3の発表資料で書いていたのに。
生徒に訊くこと,たずねることだと思っている。
「何が面白いと思って操作している?」
「どの変化に注目してる?」
「どの変化に対しての変化ととらえるのがいいと思う?」
質問と対話の中で,生徒自身が自分の課題を明確にしていく。
学びをともに作り上げる瞬間がおもしろい。
それができると,
生徒は自分の問い(テーマ)という気持ちになれる。

こういうことをスパっといえるようになりたい。

「普通の子でもここまでできたんですよ」
というようものが見えるようにできたら,
もっと価値があると言われた。
うまく表現できなかったが,数学が苦手な生徒も,
自分なりの追求ができて,
生き生きと発表していたのは事実。

いくつかの発表を聞く。
クリヤーな整理された発言が多い。
あいまいな言葉のやり取りがあると,
すかさず切り返す座長の先生。
自分の未熟さ,あいまいさが目に付く。

夜の会でも,岡本先生からたくさんの話を伺う。
本質的とは,方向性があること。
コンピュータと医学が,人間の尊厳を奪うと自分は思っている。
テクノロジーを活用することで,
どんなことを目指していますか?行き着く先は何ですか?
最後は授業論ではなく,学力論。
どういう力をつけたいのか,それを明確にしなければいけない。
結果としてこんな成果がありましたではダメだ。


川上先生からも,瀬戸内のおいしい魚と共に,話を聞ける。
日本の数学教育のあり方を考える人材を育てる大学がなければ。
静岡には岡本先生がいる,そのことに感謝しなければ。
授業がテクノロジーに振り回されていないのがいい。
生徒の必要感から使っている。
授業は50分で収めなければダメ。
そこで収まらないようでは,どこかに無理がくる。
もしかすると,テクロジーを使わなければ,収まるのかもしれない。
テクノロジー活用の位置づけしっかりしたい。
Math-ModelからMath-Resultへ移行する場面での
テクノロジー活用の有効性を開発してほしい。

いつも自分に方向性を与えてくれる方。
来年は静岡で授業をして下さるような思いがけない話に。
いろいろと障害はあるが,是非とも実現したい。

気がつくと,東京理科大の清水克彦先生の集団も合流,
貸しきり状態。
ここでも,
「作図ツールは,定義域を変えたときに値域が変化する関数だ」
論破する話がでて,
数学的に様々なことを思考されている方がいるものだと感じる。

岡山に来てよかった。

2003年11月20日(木) 研究発表会


2004年11月20日(土)
目次