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re-invention
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市教研 秋の授業研究会
市教研当日。イベントが続く日々も悪くない。
朝から静大4年生のIさんが授業を見に来てくれる。
研究授業の前段に当たる授業。
写真から2乗に比例する関数の関係を読み取るもの
。
この授業は,磯田先生,飯島先生他による
「
メディアを活用する数学科課題学習
」(明治図書)の中の,
写真を方眼紙に写し取るというアイディアと,
Voyageによるグラフでの近似を組みあわせたもの。
分かってくると抜群に面白い授業になる。
二時間続きの授業にしたことで,
「次までに,自分で写真を持っておいで」という話もでき,
次も楽しみ。
市教研のため,短縮3時間で下校。
そこから,弁当を食べても2時間も生徒を待たせる。
自分が用意したご褒美をうれしそうに食べる,
こんな純粋さが,彼らの魅力。
元気な生徒たちは,グランドを独占して遊ぶ。
授業は,
いつも以上にハイテンション。
「9mの高さからボールを落とすと,
何秒後に地面に着くか?」
教室での実験を元に予想を立て
検証する内容。
金沢高専の三尾さん
に特別作っていただいた
プログラム操作
を
十分に伝えきれなかったため,
実験を何度も失敗し,予想以上に時間がかかる。
マニュアルは,もう一息,
ビジュアルに操作が分かるものにする必要性がある。
それでもめげずに追求する生徒たち。
測定値から,数式は近似できるものの,
二次方程式を解く段階で,意外につまずく。
「9=6x^2」なんて計算は簡単にやるのだろうけれど,
緊張感からか,それとも,物事を追求するわくわく感,
自分が明らかにしたいという気持ちからか。
黒板を囲んで数人でやり取りをし
それでも間違えたりして・・・
一生懸命数楽する生徒の様子を
見るのは面白い。
時間がかかってしまったので,
取り上げられなかったが,
対応表で求めようとした生徒もいて,
これも次は生かしたい。
確かめ実験の
デジカメ撮影は,逆光かつピントがいまいちというハプニングで,やり直す。
(M先生,すみませんでした。)
結果として,比例定数は4.3〜6.2と幅があるものの,
答えの時間(秒)にしてみると1.4秒前後と大差はなく,
生徒たちもそこそこ満足げ。
それでもその違いはなぜかにこだわりがあったので,
頂点の取り方にあることを簡単に説明し終了する。
約90分の授業。がんばった生徒たちに感謝感謝。
事後研では,塩澤先生が自分の言いたいところを,
的確に質問してくださる。
特別ゲスト
ゆーらっぷ
の原さんにも発言していただいた。
元静大の岡本先生からもお褒めの言葉をいただけ,うれしい限り。
教師は,結果を知っていることを子供にやらせていることが多い。しかし,先生の実践は違う。生徒の問題発見が多い。その結果(答え)も先生が分かるとは限らない。未知なる問題を発見し,究明していくところに,数学としての本物の営みがあるのではないか。決まりきった点に向かうのではなく,開かれた学びになっている。そこに潜む数学的な何かを追うスタイルの数学は,教師と生徒が一体化する。教師は決して生徒の上位ではない。しかし,生徒の学びを価値付けたり,追求の方向を示唆することはできるはず。数学教育を変えていく切り口のひとつを示していると思う。
全部をしっかりとは記録し切れなかったが,
飯島先生のゼミ生がビデオを撮ってくれっていたので
そちらでもう一度確認したい。
多くの発言しなかった先生方にはどう映ったのだろうか?
夜の会も,静岡市の若手ホープたちと話しができた。
テクノロジー数楽研を,人の心を動かす会にしていきたい。
2004年10月29日(金)
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