GARTERGUNS’雑記帳

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「見るが良い、『ダークナイトシュテルはカッコイイ』という幻想が吹き飛ぶ様を」<TV27話
2005年02月07日(月)

今日はあの「鎧の上から脈や体温を測るカッツェ」「サルトビ乱心・落ちたミストロット奪ってダークナイトの名を連呼」「家族や村、精霊石を奪われた15歳の少年に対し酷が過ぎる月心」「アドリアに体当たりをブチかます武闘派ウィザード」「誰かに何かをされたのかと疑ってしまう様な痴態を晒すガルデン」などなど、シリアスな展開に終始するにも拘らず何か、どこかがおかしくて妙な笑いを誘う点が36話に通ずる、第45話「ガルデンの決意 爆烈丸クラスチェンジ」の放映から丸十年の日ですね。(長い説明)
それに因んで、今回の雑記ではちょっと面白いものを皆様に御覧頂きたいと。
画像が数枚出ますので、どうぞ回線とメモリと心に余裕があるお時間に御覧頂けたらと思います。



さて、かなり昔の話なのですが、ひょんな事から私はこんなものを手に入れました。




モノクロだと痴女度数低めのAさん




素人撮影ゆえ、写真の画質が悪くてごめんなさい。
で、これは何かと申しますと、ずばり絵コンテ。
絵コンテとは映像作品における設計図の様なものだそうで、ぱらぱらと中身をめくって見ますと……









こんな風に、台詞やそれにあわせたカット、演出方法などがラフに、しかし詳しく描かれています。
これは丁度、サルトビがガルデンの熱を下げる薬草を取りに行っているシーンですね。
……話が逸れますが、この薬草の名前、皆様にはなんて聞こえましたか?私は「ポワン草の花」と聞こえたのですが……。SFC版ゲームに出てくる体力回復の薬草、「ポワン草」と何か関係があるのでしょうか。
……で、本編でその「〜草の花」と言っているシーンが、この絵コンテでは「イワカズラの花」になっています(上段&右から二番目のコマ)。
イワカズラは実際に存在する薬草で、別名ユキノシタ。実際に解熱作用がある生薬になるそうです。消炎・解毒作用などもあり傷にも良く効くようなので、もしかして39話でアデューが使っていたのも……。

閑話休題。

ともかく、こんな風に少しずつ「実際に放映されたもの」とは違うシーンがあったりして、とても楽しく興味深くこの絵コンテをホゲーと眺めていたのです。
ガルデンがサルトビに、「こいつ(アドリア)は生かしてはおけん!!」と言うシーンとかね。


しかし、あるシーンを見た瞬間に、このささやかながらまったりとした心の平和は打ち砕かれました。







……赤い矢印部なのですが、小さくて判り辛いでしょうか?
拡大してみましょう。





















いくらシュテルでもやって良い事と悪い事があるだろと。
キモい。キモ過ぎる。一線を遥かに超えている。
本放送で、トサカをドゥームにがっしと掴まれたり尻尾をブラブラさせながらしがみついていたのも大概でしたが、これは既に放映禁止ゾーンに突入してしまっていると思います。絵コンテさえ見なけりゃこんな状態になっていると(少なくとも私は)気付かなかったのに。
と言うかこれって、え……駅べ……(パーン<銃殺)

このシーンは爆烈丸クラスチェンジ直後、「サルトビ、今だ……やれ!」の直前なのですが、コクピットのガルデンの体勢を見る限り、彼自身は此処までしがみついていない様な。「何としてでも動きを封じてやる!」との御主人様の思いに、色んな意味でもう後が無いシュテルが遮二無二応えようとした結果でしょうか。
流石は目的の為に手段を選ばないシュテル。前回に引き続き漫画版のガルデンが見たら泣くぜ。
サルトビがその姿を見た瞬間「ガ……ガルデン!!」と何か色々と躊躇っている風だったのにも納得がいきます。そりゃあ必死の思いでクラスチェンジして、こんなカッコウ見せられちゃあなあ。「私に構わずやれ、サルトビ!!」などと仰る前に、ガルデンさんはもっと身近で大事な事に構った方が良い。
アドリアのドゥームも一応女性型しているのに、こんなのにこんな格好でくっつかれて大変だなあとしみじみ思いました。

あ、後、此処には載せていませんが、絵コンテでは「シュテルが闇風を取り出すシーン」が「シュテル、胸の目の中に手を入れグリグリやり、精霊石のついたクナイを取り出す」と説明されてありました。
此処までキモい状況説明文も中々無いと思うのですが。
グリグリて。
本放送では、ガルデンの召還シーン同様あっさり目に描写されていて、本当に良かった。
それにしても、出し入れが自在な点を見るに「ガルデンの鎧の目とシュテルの邪眼は同システム(連携?)」と考えて良いのでしょうか。

知れば知るほど謎が増えてゆく。



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