GARTERGUNS’雑記帳

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下僕博覧会その1(HGJ23話、マイ・ボディーガード感想)
2005年02月02日(水)

イイ感じの掲示板などのCGIを求めてネット上を徘徊していた筈なのに、気がついたら「簡単にADVや恋愛SLGなどが作れるツール」「自作ADVのチップ」「自作ゲームに使えるロイヤリティフリーの各種素材」なんかを取り扱うお店屋さんをうろうろしているのは一体どういう事か。
こんばんは、TALK-Gです。

早速ですが感想を。(基本的に全てネタバレの恐れがあるので反転)

HGJ23話
ジョバクレじゃなくてクレジョバじゃん。
モヒカンのシーンは今現在放映中のアイフルのアレを髣髴とさせますね。どうしてあんな中途半端に残したんだ。そもそも何故あんな真似を……?クレアたんがものごっつ不思議そうに見ているのがツボでした。
話の展開上(&ディランドゥの前例があるので)、死ぬか死ぬかと思っていたので、腕一本で済んで良かった。とてもよかった。
クレアたんがハッと目を覚まし、「ジョバンニー!!」と駆け出してからは本当にもう、見ていられないくらいの勢いで困りました。音楽も熱いし。ジョバの為に其処まで……!というのは勿論ですが、ミシェルとイアン(&パパ)を思い出してくれたのも嬉しかった。
本当に今回のクレアたんは戦うお姫様でしたね!!最後の方の、ダイスケに真実を告げるシーンでは、すっかり底意地の悪いあの笑みが復活していて痺れました。
ジェイは、アントニアに助けを求めるシーンでウッと胸が詰まりました。
あと、本部長は本当にブラコンだなあと思いました。


マイ・ボディガード
入っているお客さんが(平日の朝の回だったからか)年配の女性の方が多くて驚きました。
CMとかでは何かこう、心温まる作品に見えるのですが(主従萌えという点では確かにそうなのですが)、実際にはジャンジャンバリバリ人が殺されまくる話だったので、あの老婦人方がどう思われたか気になります。
……ええと、あらすじを説明すると「身代金目当ての誘拐事件が多発するメキシコシティ。其処で暮らす友人のもとへとやってくる、元「対テロリストの特殊部隊」「凄腕の暗殺者」なんて経歴を持つ男、クリーシー。
友人はクリーシーの現状(生きる希望を見出せず、酒浸り)を心配し、或る仕事を斡旋します。
この街に暮らす、米国人実業家の愛娘のボディガード。
断る理由もなく「ペタ」というその少女の護衛となったクリーシーは、利発な彼女の純粋で無邪気な心に触れ、次第にかたくなだった心を開いてゆくのだが……」みたいな感じです。
で、感想ですが、このペタとクリーシーの交流が素晴らしい。素敵。萌え。
作中、仕事を斡旋した友人によるクリーシー評で「彼は死の芸術家だ」という台詞があるのですが、だったらこの作品を作った監督は「主従萌えの芸術家」じゃあないかと思いました。
私が「一歩退いてる相手にはお構い無しに、自分の好意を素直にぶつける女の子」が大好きなのはもう何度も書きましたが、ペタの場合は正にそれ。
自分はボディガードであって友達じゃあない、なんて最初は頑なに言っていたクリーシーが、「友達になって」という彼女と少しずつ心を触れ合わせていく様は「……おおお!」と悶えたくなるくらい萌えでした。
そんな過程を描くシチュエーションがまたね!もうね!!

・離れの部屋のクリーシィに、自室の窓から「おやすみなさい」と笑うペタ
・凄く大事にしている熊のぬいぐるみ(寝るときも一緒!)に「クリーシー」と名前を付けるペタ
・ペタいわく「クリーシーは熊さんみたい、大きくて寂しそう」
・クリーシーと一緒に水泳の特訓をし、学校の水泳大会で見事優勝するペタ(CMのあのシーン)
・しかもその水泳大会、レース前にクリーシーが「今日はペタの両親は仕事で来られない」と学校の先生に言ったら、先生ったら「じゃあ今日はあなたがお父さんね(微笑み)」

萌えポイント書いていたらキリが無いのですが。
そんなこんなで仲良くなり、ペタの学校の宿題なんかも見てあげる様になったクリーシー。ペタは彼にいろんなことを質問して困らせます。
「クリーシーには恋人は居るの?」「(今は歴史の勉強中だろう、と言うクリーシーに対して)クリーシー史よ」「(ペタの言葉に少し笑ってしまったクリーシーに)今、クリーシー笑ったわ(凄く嬉しそうに)」
この辺のお約束を的確に踏まえた遣り取りには、我慢しててもつい頬が緩んでしまいます。

しかし、そんな心温まる日々も突然の終わりを告げます。
ピアノ教室に出かけたペタは悪い奴らに誘拐されてしまうのです。
護衛としてついていたクリーシーも誘拐犯一味を何名か射殺しますが、多勢に無勢。何発もの弾丸を食らい倒れてしまいます。
倒れたクリーシーに縋って泣き叫ぶペタを、無理やり拉致する誘拐犯たち……

意識を取り戻したクリーシーは、ペタが殺されたと友人から知らされます。
大事な大事なペタを奪われたクリーシーは当然ブチ切れですよ。
「この事件に関わった奴、これで美味い汁を吸った奴、すべて皆殺しだ」ですよ。キーッとヒスを起こすのでなく、静かに言うのがまた怖いんだ。
クリーシーの怒りがいかに凄まじいか(=ペタへの想いがどれほど深いか)思い知らされます。

その後はクリーシーによる犯人連中への復讐と、複雑に利害関係が絡み合ったこの誘拐事件の謎解きがメインになります。
それにしてもその「復讐」のエグさと言ったら。
「情報を聞き出そうと捕まえ、車内で尋問したものの、口を割らない犯人(下っ端)の指をナイフで…→犯人絶叫、フロントガラスに血飛沫→クリーシー、何でもない様な顔で切断面にカーライターをジュー(血止めらしいが)」
……痛い痛いイタイイタイ。
他にも「犯人のケツに爆弾突っ込んで爆破」「捕らえた犯人にペタの写真を突きつけ(何でそんなもん持ってるんだ)『お別れの挨拶をしろ』と言った後にショットガンで射殺」「護衛つきの犯人を車ごとRPG(ロケットランチャー)で爆破」etc.もう殺す殺す。しかも淡々と。

誘拐事件の真相もやりきれないもので、見た後の感想として爽快感とは程遠いものだったのですが、それでもペタとクリーシーの心の繋がりやラストを考えるに、クリーシーにとっての「救い」みたいなものはあったかなと思います。



オチまで言ってしまえば、実は生きていたペタを救い出してクリーシーは殉死、という雰囲気のラストで、「御主人様の為に全てを投げ出す下僕」の構図がツボで堪らない私には満足でした。色んな「?」は浮かびますが。欲を言えば「クリーシーもペタも生きていて犯罪組織は壊滅」みたいなハッピーエンドだと良かったかな……と思いますが、それじゃあの悲壮感とか台無しですよね……。

ともかく、大変素敵な主従ムービーでした。
あと、レオン云々と宣伝されていましたが、あれとは方向性が全然違うと思います。
どちらも好きですが。

落書き。このキャッチコピーに惹かれて見に行ったのです。
首から下げているのは御主人様から貰った「聖人ユダ」のペンダント。ユダは希望を無くした人の守護聖人なんだそうな。
脳内変換は同人屋の醍醐味ですが(そうか?)マジドーラとパフでも良いかもしれないと思った。
もしくはゼファーと幼少のソフィー。
奴ら、世界平和の為に作られた割には個人感情で動きすぎですよ。


上の絵、ボディガードが犯人に見える。



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