おはようございます、TALK-Gです。 いきなりですが本日の更新。 「GARTERGUNS'HOSPITAL」内「ILLUST」に絵を一枚UP。 「NIGHT HOSPITAL」(ヒッテル×ガルデン) 宜しければ御覧下さい。 死ぬる程アレな絵なのですが、この絵を描くに至った経緯についてはまた後程。 ――――― さて。 先日風切嵐様と朝までお話した事を此処に書きましたが。 その後の風切様の日記を拝読するに、何とお風邪の方が重くなってしまわれた様で…… たたた大変だ。不肖私めが朝まであんな馬鹿萌え話を引っ張った為に、風切様の体調を損なってしまったとは!! どどどどうしよう。どうすれば!! ……そうだ!!拙いながらもお見舞い絵を描こう。 どんな絵にしようかな。アレにしようかな、コレにするかな、何にしよう何にしよう。 お見舞い→病院→白衣の天使 うわぁーーい名案☆ってアホかーーー!!! そんなもん描いてどうすんねん!! ……そう言えば今日はホワイトデー、此処はそれに因んでたっぷりラヴューな絵を!!ここここれでいこう!! さて、それではホワイトデーに因んだ絵とは一体どんなものなのか?!! ホワイトデー→ホワイト→白→白衣の天使 …… ……… ………… 俺に見えてきた!!俺が見えてきた!! ドウシヨウモナイ僕ニ 天使ガ下リテキタ!!!! アリガトーアリガトーミンナミンナアリガトー!!! ――――― 以上の理由によります。 ので、アレは風切様に……捧げ……たい……と……(語尾弱) マジで済みません。 ――――― と言うかそんな事より風鈴堂様にてスウィートラヴラヴなホワイトデー小説が!! ハッピーなアデュガルスキーは今すぐゴーウィズミー!! シュテラー(別名下僕スキー)も必見ですぞ!!! ――――― 「シュテル」 「はい、ガルデン様」 「その……お前は器用だろう」 「……ガルデン様にお仕えする為の必要最小限のスキルを持ち合わせているだけで御座います……器用等、勿体無いお言葉で御座います」 「ん……でも私は、お前を器用だと思っている。 そんなお前を見込んでの頼みがあるのだが」 「は、何なりと」 「うん……ちょっとしたものをラッピングする方法を教えて欲しいのだが」 「……ラッピング……で御座いますか」 「店でして貰おうかと思ったのだが、そういうのは大抵、何だか大袈裟で恥ずかしくて……」 「何と奥ゆかしい……。 ……お任せ下さい。 このシュテル、ラッピングコーディネーターの資格を所持しております故」 「……お前、いつの間にそんなものを」 「これを包みたいのだが」 「箱で御座いますね。掌に乗るほどの……」 「お前の掌なら大抵のものが乗ると思うが…… ……これに、な、その……シンプルだが、プレゼントだと言うのが判る様なラッピングが出来る様に、教えて欲しいのだ……」 「承知致しました。 プレゼント用の包みで御座いますね。プレゼント……プレ……」 ………プレゼント? 「……シュテル?」 「い、いえ、な、何でもありません。失礼致しました。 そそそ、それでは、まずは基礎の包み方からお教えさせて頂きたく思いまして候」 「シュテル、言葉がおかしくなっているぞ」 「そ、それで……ガルデン様は、ど、どなたにこの贈り物を……?」 「……何故そんな事を聞く」 「い、いえ、ラッピングというものには、受け取る側の趣味に合わせるという要素も御座いますゆえ。 出来ればそれがどの様な者か教えて頂ければ、より一層ラッピングもし易くなると思い……。 けけけしてこの贈り物を受け取るのが誰なのかとかそんな事に興味があるわけでは」 「そうなのか? ……これは、これを受け取るのは、男だ。 もう見た目は立派な大人の癖に、ちょっと子供っぽい所がある様な…… しかし、その、……と、とても純粋で、私を想ってくれる、そんな男だ……」 「――――――――――」 「……シュテル? ひとにものを訊いておいて自らは黙っているとは如何いう事だ」 「も、申し訳、御座い、ません、そ、それで、は僭越ながら早速ラッピングの仕方を教えさせテ頂イテモ大丈夫デショウカ」 「お前こそ大丈夫なのか」 ―――――after 3 hours 「ああ、やっと出来た……。 ラッピングと言うのは、見ているだけなら簡単そうだが、やってみると随分難しいものなのだな。お陰で時間も掛かったし、随分包装紙をダメにした……。 ……けれど、こうやって満足のいくものが出来たから良いか。 なあ、シュテル」 「そ、そうで御座いますねガルデン様。 がががガルデン様が畏れ多くも多大な時間を費やされて手ずから包まれたこのプレゼントを受け取るのはさぞや幸運なおおお男でござござございごzgおzあいmsssssss」 「シュテル、言語中枢が熱暴走しているぞ。ヒトの姿を長時間取り過ぎたのではないか」 「………ガルデン様!!!」 「な、何だ?!」 「こ、このプレゼントは、一体何処の男のものなのですか?!! やはりあの赤毛の……?!!」 「……いきなり、何だ」 「も、申し訳御座いません。下僕が差し出た問いだとは判っております。 しかし、それでもわたしは……!!」 言い募るシュテルの胸に、ぽふ、と押し付けられる小さな包み。 「あ……え……?」 「ば、馬鹿な奴だな、お前は……自分に嫉妬したりして」 「!……そ、それでは、このプレゼントは……」 「ん……」 恥ずかしそうに頷くガルデン。 「いつもお前には世話になっているし、……す、少し行き過ぎたところはあるが、それも私を思っての事だろうし……」 目で開けろと促され、震えながらその包みを紐解くシュテル。 先程散々練習し、やり直し、どれだけ言っても自分でやると言って聞かず、そして完成させたその包みの中には、これも散々見慣れた小さな箱。 壊れ物でも生物でも無いとだけ聞いていた、その中は…… 「……飴……」 「見た目はな。 実は、超高度濃縮ミストルーンなのだ」 頬を染めながらも、悪戯っぽく笑うガルデン。 透明なセロファンに包まれた青く輝く綺麗な「飴」を幾つか取り出し、その赤い目をまん丸にしている下僕の表情が、よほどお気に召した様だ。 「働き者のお前に、何かやれるものは無いかと思って……。 その『飴』ならヒトの姿のままでも、簡単にミストルーンを摂取出来る。 疲労回復の効果は勿論、オーバーヒート状態を治すのにも良いらしいし」 「ほ、本当にこれを、わたしに……?」 「何だ、気に入らんか」 「いえ!!」 シュテルは手の飴を大事そうに箱に戻し、大事そうに包み直して、大事そうにおし抱いた。 「……あ、有り難う御座います……」 少し震えている声。 「ガルデン様に……貴方様に仕えていて良かった。わたしは幸せ者です」 「オーバーだな、お前は。 でも、喜んで貰えて良かった」 恥ずかしそうに笑うガルデン。その、綻んだ口元の美しく鮮やかな事。 慈母の女神もかくやあらむという主の笑顔に、シュテルは暫しこの世の春と酔っていたが。 「……さあ、そろそろ本番に取り掛からないと、ホワイトデーが終わってしまう」 ぽんと手を打って身を返した主の言葉に、緩みきっていた思考を覚醒させる。 「が、ガルデン様、今何と?本番……?」 「うん。お前ので練習したお陰で、もう私一人でもさっきのラッピングは出来る様になった。礼を言うぞ」 「―――――」 オーバーヒートから一転、フリーズしてしまったシュテルの思考回路が通常の機能を取り戻した時には、既にガルデンは部屋から出て行こうとしていた。 「が、ガルデン様、お待ち下さい!! それはつまり、誰かもう一人ガルデン様からプレゼントを受け取る男が居るという事……」 「そうだ」 泡食って追い縋る下僕にいともあっさり答えたガルデンは、部屋を出かけた所で一旦振り向き 「今日は帰らないから、先に寝ていてくれ」 とちょっと照れた、こんな状況で無ければ卒倒しそうな程愛らしい上目遣いで言いつけて。 硬直したシュテルの鼻先でぱたんとドアを閉めた。 ――――― ガルデン悪女路線。(何それ)
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