GARTERGUNS’雑記帳

TALK-G【MAILHOME

「銀と黒と翠の箱」第一話
2003年10月25日(土)

俺のパソコンは正真正銘の純メーカー製、所謂箱入り娘だったのだが、その内臓性能や俺の求めている機能に比べ、バンドルや経験値(メモリ)はあまりに貧弱で、売り場に並んでいた時の女王然とした姿が嘘であった様に、何とも頼りない奴だった。
少し計算をさせては止まり、ファイルを保存させれば壊し、曲を歌わせれば音程を外し、絵を描かせてはちょっとしたフィルタをかけるにも三十分も考え込む。特にものを思い出す(ロードする)のが苦手で、うんうん唸って人を待たせた挙句に、「思い出せない」(読み込みに失敗しました)と呟く。
IE6を何度入れてやろうとしても入らず、レジストリを弄れば悲鳴を上げる。ネットでちょっと画像の多いサイトを続けて見ていると意識を失い(青画面になり)、挙句の果てに食いすぎ(電力過多)で寝込む。
業を煮やした俺は、たっぷりものを教え込めるようにギリギリまで拡張してやったり(メモリを)、重くて多機能のを一本ぶち込むより軽くて機能が少ないモノをたっぷり食わせてやるやり方に変えたり(ソフトを)、しょっちゅう抜き差しするのと入れっ放しなのとどちらが負担がきついのか調べたり(USBプラグを)、色々とやってやったんだけど。

無理が祟ったのか、あいつは熱で倒れてしまった。

今、俺は携帯で、Web上の日記を書いている。
あいつは未だに意識を取り戻さない。この間は放っておいたら治ったんだけど、今度は…

あいつは、もう一度、目を覚ましてくれるのだろうか。

―――――
済みません、掲示板のお返事が遅くなっております。
もう暫しお待ちを!!(平伏)
携帯でも使えるのに変えようかしら。



BACK   NEXT
目次ページ