TOM's Diary
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2005年05月27日(金) 正しいのだが・・・

「A級戦犯は罪人ではない」とは、厚労省の政務次官の発言だ。

だが、一般的にはそう言う認識を持っている人はどのくらい
いるのだろうか?私の知る限り、ほんの一握りの人たちだと思う。

A級と付くくらいだから戦争にかこつけてとんでもない悪いことを
した人と考えている人がほとんどだと思う。しかし、ここ言うA級
とは一番と言う意味ではない。

A級があるのだから、B級があるのか?

ある。
B級、C級。
うろ覚えだが、B、C級戦犯は捕虜の扱いなどを定めた国際条約に
違反するなど、いわゆる戦争と言う状況のなかでおこなってよいと
されている条約から逸脱した行為をした人たちを指す。
B級は捕虜の逆代などを指示監督した犯罪者、C級はそれ実行した
犯罪者ということになっていたと思う。逆かも知れない。
つまり罪の重さではく、犯罪の内容で分類されているのである。
わかりやすく言うと、刑法犯と殺人犯を区別するように、分類
しているようなものだ。

それに対してA級戦犯は・・・
私の感覚では、戦勝国がの人々が「あいつは憎たらしいが戦犯に
できないのは悔しい。そうだ、平和を乱した罪で起訴しよう。そんな
罪はない?良いんだ、俺たちが法律だ」と言ってでっち上げたような
ものだ。

そう、「平和を乱した罪」だ。

1945年に東京裁判のために作られた決まりで、戦前に遡り適用され、
この罪で7人もの人が絞首刑となり、18名が終身もしくは有期の禁固
刑となった(禁固刑のものの一部はのちに釈放となっている)。
つまり事後法で罰せられたのである。

言い方を変えると、A級犯は、駐車禁止ではない道路に停まっていた
クルマの持ち主が気に入らないから、その道路を急遽駐車禁止にして
すでに停まっていないそのクルマの持ち主を駐車違反で取り締まる
ようなものだ。
つまり、犯罪すら犯していない上に、半ば嫌がらせのようなものだ。


さて、話を戻して、政務次官の発言に間違いはない。

しかし残念ながら、かの国は、戦争を起こした人たちがいる場所
を参拝していることについて文句を言っているのであり、その代
名詞としてA級戦犯と言う言葉を使っているのである、と言われ
ておしまいだろう。


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