2003年度後期薬剤2の勉強
軟膏剤 通例、適当なちょうどの全質均等な半固形に製した、皮膚に塗布する外用剤。 添加剤を原料 そのまま基剤にする 乳化したものを基剤にする(クリーム)
具備すべき条件 1 硬度や刺激性 2 均一性 3 安定性 期間を保つ必要がある。薬品側で酸化・還元・加水分解・光分解や結晶化、基剤側で固化、軟化、分離、腐敗を考える。 4 安全性 保存剤、界面活性剤、抗酸化剤を入れる時は感作や刺激性に留意 5 基剤の選択 水分吸収力、主薬との混合性や放出力、皮膚への浸透圧の違いなど(皮膚表面にとどめたいなら油状) 6 汚染
薬剤の分類と特徴 1 油脂性基剤 鉱物性 ワセリン パラフィン プラスチベース シリコン 白色軟膏 動植物性 植物油 ろう 長所 皮膚刺激性小さい 皮膚保護作用がある。 皮膚なんか作用 肉芽形成作用 短所 皮膚に対して浸透圧が悪い 皮膚分泌物の吸収が悪い(分泌物が汚染源になる可能性がある。) 洗浄困難 動植物性は変敗しやすい 水が混ざらない
2 乳剤性基剤 o/w型 親水軟膏 w/o型 親水ワセリン 精製ラノリン 吸水軟膏 加水ラノリン 長所 基剤として安定(特に非イオン界面活性剤を加えたw/o型) →油性水性どちらの薬剤も配合可能 皮膚分泌物の吸水良好 →w/o型、o/w型とも乾燥型皮膚疾患に適用 クリームの中にはいくらでも水が入る クリーム内の水が飛ぶ事で皮膚冷却性↑、浸透性がよい (薬物の皮膚への吸収が大きい) 可洗性がよい 短所 クリームの中にはいくらでも水が入る。 →水がずっと残り、分泌されずに残るので、自身が汚染源になる可能性 水層があるので、カビ、細菌が繁殖する事がある。 →保存剤を加える
3 水溶性基剤 マクロゴール類 長所 薬物溶解性、混合性がよい 化学的に不活性で、薬物と反応しない。 酸敗しない 可洗性が極めてよい→分泌物を良く吸収する 短所 吸湿性が高い 皮膚との接触性が悪い
添加剤 1 乳化剤:非イオン界面活性剤 w/o型とo/w型 Span類 w/o型 疎水性基>親水性基 ソルビタンモノ脂肪酸エステル グリセリンモノステアレート Tween類 o/w型 疎水性基<親水性基 ソルビタンモノ脂肪酸エステル ボリソルベート80 2 保存剤 a)防腐剤 パラオキシ安息香酸エステル(パラベン) 化学的に安定 2種類以上併用すると効果up 側鎖のアルキル基が長いもののほうが効果大で、毒性小 Tween類との併用で効果低下 b)安定剤(抗酸化) VEとVCなど
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