遠雲さん渾身の力作『愴海に眠れ』の後編UPにつき、堂々の完結☆ とにもかくにも、遠雲さん、ありがとうございました。
『戦場の片隅での細やかな叛乱劇。しかし、時既に遅し──彼らは地獄へと突き進んでいた』
多くを説明する必要はないでしょう。とにかく、読んで下さい。これを読まないなんて、勿体ない!! 輝も漠然と考えていた『拘束劇』だが、最早『愴海に眠れ』以外にはあり得ない★ キーリングなどは一応、名前だけは輝のオリ・キャラだが、実像は既にローラたち同様、遠雲さんのものといっても過言ではないだろうし。こいつが又、堂のいった悪党振りで^^ その実、小心なんだが、虚栄心の方が強すぎる。 隊長という抑えをなくしたのが、そもそもの不運なのか、はたまた、軍人になったことそのものが不運なのか? しかし、公にされなかった→罰せられたのか?→とはいえ、出世コースは外れたな→無茶苦茶、スノーを恨んでるだろうな→??? 困った。何か、色々と思いついてしまいそうだ。
主役たるスノーについては──輝も想像していた以上の傷を残したのは慕っていた上官の死、そして、その上官の戦法が実は全ての原因だったのだと気付いてしまったからだった。ラストの一連の描写を篤と御覧あれ☆ そんなスノーは地球で、やがて、ブライトに会う。その時、彼の指揮官としての姿勢に、亡くした上官の面影を見るのだろうか?
脇を固めたキャラたちも生き生きとしていた。特にローラは──いい娘だよ。ただし、お互いに恋愛感情みたいなものはなかったようで、やはり、彼らも『相棒』だったのだろう。 エピローグも考えられているとのこと。まだまだ、お楽しみは続きまっせ♪
尚、後書にも触れたが、本作品は遠雲さんのサイト『遠雲妄想録』さまで展開中の『巡洋艦ボリバルの物語』の前哨戦が語られている。第一話『艦長』ともリンクしており、そちらも一読すれば、更に背景が見えて、味わい深くなること請合い☆ 後編にリンクも貼ってあるので、是非とも、堪能して頂きたい。
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