航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2004年04月22日(木) 追悼

 『鉄人28号』の原作者である横山光輝先生が不慮の事故により、死去されてから早一週間が過ぎた。多くは語らない。ただ、静かに御冥福を祈るばかりである。
 その追悼というものではないだろうが、暫くはこの作品を見るにつけ、何やら神妙な気分になってしまうのも仕方がない。(何しろ、先週の第2話放送の翌朝に、火災事故に遭われたのもある)
 大して関係ないが、今回のことで明らかになった横山先生の住所は輝がいつもお願いしている印刷所さんの近所だった。御本人はともかく、ご家族の方とすれ違ったりは──してないかな??

 先週放送・第2話『28号対27号』
 後に『鉄人』と呼ばれる鉄人28号が東京に飛来し、ゴジラ宜しく暴れ回る。(いや、特に暴れているのでもない。ただ、あんなデカブツが目的地に一直線に進めば、ただでは済まないってこと)
 その最中、正太郎はその『怪物』の正体が亡父・金田博士が作ったロボットであり、生まれることのなかった(と思っていた)息子の如く愛情を注いだものなのだと知る。
 だが、『正太郎』は正しく兵器だった。町を蹂躙し、止めるために起動した敷島博士の27号もまるで敵わず、忽ちの内に破壊される。
 余りの強力さに、師の技術力を改めて知った敷島博士は我を忘れて、語る

「決して倒れる事もなく、死ぬ事もなく、ただひたすら
操縦者の意のままに戦い続ける、不死身の兵士。
勝利する事のみを目的とした完全な兵器、鉄人」

 戸惑う正太郎の前に踊り出たのは、28号に弟分を殺され、更に兵器を憎む村雨健次!! だが、彼の放ったダイナマイトも勿論、傷一つつけることはできない。それでも、村雨は『怪物』に叫ぶ。

「冗談じゃねぇ。そんなものが何になる。
今さら、出てきて何になる。答えてみろ!」

 無論、そんな声が兵器たる『怪物』に届くはずもなく、今正に巨大な足が踏み下ろされそうになった瞬間、兄の竜作が三輪トラックで特攻をかける!
 弟を助けるために、彼は落命してしまう。
 慟哭する村雨の姿に、益々、混乱する正太郎は操縦器を停止させ、28号を止める。

「確かにお前は兵器として、作られた。
でも、もうお前の戦う相手はいない。
もうお前の役目は終わっている。
お前が必要だった時代は終わっているんだ」

 生まれたばかりのお前は何も判らない──だから、止める。一人で動くことはない。
 それは彼が操縦器を預けられるようになることへの伏線だろうか。
 だが、正太郎は不安や不審を隠せない。
 父が作ったロボットは、だが、戦うために、全てを破壊するために作られた兵器《もの》だというのが明らかだったからだ。これが、第三話へと引き継がれていく。

 因みに村雨さんは、多分、兄や弟分の遺体を置いていけなかったからだろう。一人だけ取り残され、反発する気力すら失ってしまったのかもしれない。その場を離れず、大人しく警察に引っ立てられてしまう。が、そのままで終わるはずがない!! ……はず^^
 しかし、クールでニヒルと見えた村雨さんは実は情に厚く、特に家族や仲間への思い入れが半端ではないようだ。弟分が死に、突っ走ってしまうのが意外や熱血ぶりだった。
 ……熱血な幹本さんの演技も、スンゲェ珍しい。叫びまくるのなんて、聞いたことないぞ。(ガル・デュカットが瞬間的に沸騰するくらいかな) 「兄さん!」を連発し、兄貴の特攻→死亡シーンだけで、9回も叫んでいた。
 さてさて、今後はどうなることやら──当面はまだまだ、正太郎君たちと敵対しそうだな。より兵器を、特に28号を憎むようになっているだろうし。
 それでも、彼がその『情』を正太郎君にも向けるようになる時がくるのだろう。いつかは──その時には正太郎君の方も「村雨!」なんて、呼び捨てではなく、「村雨さん」と呼ぶようになるといいなぁ☆

 第3話については、また後日☆


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