となるのは粋でオシャレで喧騒ある大都会の風景かな。もしくは雅で情緒溢るる古都のわびさびかな。ドラマや小説の舞台とは誰もがイメージしやすい街になりやすいのかもしれない。その方が、物語の経過を追いやすいようにも思える。映像のあるドラマであれば、そのものが説明ともなるが、やはり風光明媚な地に傾いている。(2サスの法則なるものがある。その一つに「犯人の告白は断崖絶壁で」^^ 構図としても心理描写的にもまとまるからか? 確かによく使われるようだ) そんな有力候補地では、さぞロケ・シーンも頻繁に見られるだろう。・・・んが、風光明媚には程遠く、物産にしろ建築物にしろ特に誇れるものもなく、要するに極々、一般的な街ではそう見られるものではない。 生まれてこの方、輝が住み続けている某市(大笑)も紛れもないその一つだ。たま〜に出るとしたら、通過駅の一つに扱われるか、精々がホーム。よくて、駅前なんてもの。輝の知る限りで舞台となったのは某国営放送BSドラマで『交番物語』(いや、題名は違うぞ) ロケの宣伝が広報やら近所の店先に張られていたが、輝は残念ながら、目撃できなかった。これが2,3年前だったか? 映像化では舞台となるだけの要素はないが、決して無名ではないとなれば、小説での舞台にはなりうるわけだ。完全な架空都市のようなもの、と考えれば、大して詳しくなくとも、支障はないはずだろうし。 そんなこんなと妙に難しく考えてしまったのは完璧に某市メインとなる小説にお目にかかってしまったからだ!! ミステリー・ホラーもので、この界隈(爆)で発生した猟奇事件を扱っているのだが──ひょっとしたら、二度と取り上げられることはないのではと思ったりして、的外れなトコばかりに視点が向く。K町D町U高等学校・・・何でか、市名以下の実在するものは頭文字表記になっているのだが、それがどこかなどと考えたりしてしまうのだ。 別の楽しみ方、とはいうものの、輝も一応は物書きの端くれとしてはストーリィをきちんと追わないのは申し訳なさすぎる。 とはいえ・・・・・これもまた別な意味で、ちと嬉しかったりするわけだ。なんだかんだいって、子どもの頃から馴染んできた地だし、全部とはいわないまでも、その地の光景が目に浮かぶというのは楽しいことだ。その光景の中で、架空の事件が発生しているというのは一寸した疑似体験に通じるだろうから。
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