母の日
すぐに洗濯物は溜めるわ
夕飯にはスーパーのお惣菜が並ぶわ
朝はギリギリまで寝てるわ
のダメ母でも
感謝というよりは
やむなくまわりのムードにのってかな?
子ども達が毎年それらしき事をしてくれる。
ありがたいと言うか、くすぐったい。
私の母はもう居ない。
やがて来月は父の日。 …父はそれまで元気だろうか。
私を産み落とした両親がこの世から居なくなる。
このごく当たり前の現実に愕然とする。
不慮の事故や、病気で、突然に不幸が訪れたわけでもなく、
歳をとった両親を間近で見送れることは、むしろ幸せなことなんだろう。
だけど。
なんのかんのと思ってみても。
母や… 父が居なくなる。
ぽつんと置かれていくようで、無性に淋しい。
仕事先の教室で、話題作りにうっかり話を振ってしまった。
「うちは母の日も父の日も関係ないねえ」と
一人暮らしのおじいさんが淋しそうに言っておられた。
世間の行事や、しがらみから取り残されていく。
身軽になる反面、どれほど侘しいものだろう。
…あ。忘れてた。
お義母さん。
来週、母の法事のあと家に寄ろう。
それにしても。
「母の日」とか「なんとかの日」とか… この国はお節介が好きだねえ。
ほっとけや、とも思ったり。
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ハンバーグを作ってあげるという、まる子ちゃんと一緒に買物に行って、
ハンバーグと、ブロッコリーとポテトのサラダ、人参のグラッセを作りました。
母の日…というよりは。
久々に母親? …らしい事をしましたとさ アレ(^-^;)?
長女は部活の帰りにカーネーションを買ってきてくれました。
「うちが、こんなんするなんて思わんかたやろ」と言うので。
「ふふん。(つきあいで)友達が買おうと言ったからやろ」と
すぐさま憎まれ口を叩きそうになり、苦笑い。
ありがとう。
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そして。いつもの誰かさんのこと。
幼少にて両親を失い、長男夫婦に育てられ、姉の嫁ぎ先を慕った歳三。
戦に気が焦る中で、諫められ、ばあさんの作った牡丹餅を黙然と食べた歳三。
どんな人だったのかな。
生涯独り身で、我武者羅に生きた一本道の短い生涯の中で、
母を恋しく思うことはあっただろうか。
Sako