このところ日中はずいぶん春めいてきました。
春…といえば、まもなく娘達の学校も双方春休みに突入です。
今、高校の期末試験、真っ最中の長女が言うことにゃ、
「もうじき試験が終わるねん。嫌やわぁ」
試験よりも、それが終わったあとの、部活が始まるのが嫌だとか。
普通、それって反対やろ、と思うのですが。
私など開放感でいっぱい(…いや。…そもそも、その束縛感もなかったり…)
スポ根とは無縁の長女の性格。準備運動の段階で過呼吸になったり。
怪我や捻挫で、中学の時から通っている、かかり付けのお医者さんへ行くと、
「あんた。バスケむいてへんねぇ」と、いつも笑われている長女。
中学の時は体が丈夫になって欲しいのと、ちっとは根性を付けやがれ、という思いもあって、何とか3年間続けてくれればいいなぁ、とは思っていた。
勉強の方が楽だという娘を呆れつつ、
「しんどいんやったら、部活もう辞めたら?」と言うと、
どっこい。辞めるのは嫌だとか。3年の春までやるつもりなのだそうです。
部活の先輩に、最初、「この子は大丈夫か?」と思われた彼女も、レギュラーを任され(人数が少ないので)、四月になれば中学の後輩も入ってくる模様。
体育系クラブの先輩…。ううーん。柄じゃないねぇ。
一応進学校なので、勉強も今にも増してきつくなるだろうし…。
何といっても根がマジメなだけに心配も。
まもなく花の17歳。もう子どもじゃない、もちろん大人でもない、お年頃。
まぁ。決めた本人に任すしかないですか。親は後ろから見守るだけです。
横着な私と違って、ダンナ似のおっとりコツコツ超マイペース型の長女。
勉強などは一夜集中型、人には気配りタイプの二女とは、ほんに好対照です。
ふたりの「としちゃん」の話
只今、山田風太郎の明治もの「警視庁草紙」を読み終えたところなんですが。
(本の感想とか、グダグダはホームページの通勤文庫に時々書いてます)
忍法ものは今までにも読んでいましたが、明治ものは今作初めて読みました。
明治初頭のさまざまな実在人物、架空の人物、史実、フィクション、虚実ないまぜに絡んで、こんなに面白いものだとは思いませんでした。
山田風太郎の好きな方、幕末ファンの方にも、明治維新後の混沌とした時代の雰囲気が味わえて、「警視庁草紙」超オススメです。
で。その「警視庁草紙」の中に、もう一人の「とし」が登場しています。
日本の警察の父、初代警視総官になる、元薩摩藩士、川路利良という大人物。
この方、天保5年5月11日の生まれ。
わが愛する「とし」さんは、翌年、天保6年5月5日の生まれ。
ともに川路は享年46、土方は享年35の若さの途上で亡くなっています。
禁門の変ですれ違っていたり、もし土方が生き残っていたら、斉藤や、市村らとともに、この川路の指揮下、西南戦争に出陣していたかもしれませんね。
土壌の違い、スケールの違いはあれ (ん…誰が小さいってんだ!?)
同じ時代に生きていたんだなぁ…と思うと感慨ひとしおです。
Sako