えー。なんのこっちゃでございます。
じつは今、「陽炎の紋章」1-4巻(未完) 著者:松本零士 というマンガを読み終えたところです。本の感想は「
通勤文庫」にメモしたので省略しますが、例によってSakoの大好きな男が登場しています。
「陽炎の紋章」に登場する土方歳三像なんですが、まさにこのマンガでは男の人が抱く一種の理想の男…、てな具合にカッコよく描かれています。
それは真崎守の「男たちのバラード」に登場してくる土方、あるいはハードボイルド作家北方謙三の「草莽枯れ行く」に登場する土方と同じ匂いがするのです。
(北方さんの本だと「黒龍の柩」もありますが、ちょっと違うかなぁ…)
あの「写真」のせいか、それとも、いじりがいのあるキャラか。今も女子どもに人気のある土方さんですが、もちろん男の人の中にも好きな人がたくさんいます。
己を貫き、筋を通し、強靭な精神、闘争力を持つ、そんな男として憧れを抱いてる、ちょっと硬派めの方も多いのではないでしょうか。
…このマンガを読んでいて、ふと思ったのですが。
男の人が抱く土方歳三という男と、女の人が抱く土方歳三という男は、実はずいぶん違うんじゃないかな、と。
もちろん男でも、女でも、一人一人違いますから千差万別です。
いちがいに男だから、女だからとはいえません。
ちなみに硬派とは無縁なうちのダンナなどは、男の理想どころか、土方に何の興味も示しません… フンだ (T_T)
Sakoはその昔、男の子になりたかったぐらい、男に憧れました。
土方好きの出発点はもちろんあの「写真」もありますが、むしろ、その女子どもが立ち入れない「男の世界」に描かれたものでした。
何十年間の後、今では土方は理想の男ではなくなりました。
土方ばかりではなく、男という現実を知ったのです。
そして。
不思議なことに以前にも増して好きになりました。
…男の人はどうなんでしょうかね。
ずっと変わらない一種の理想と、夢と、もう一人の自分を、今でもその男の背に重ねているのではないでしょうか。
男は理想を夢み、女は現実に生きる。
シンサク(なんと高杉晋作)に「御身大切に」と声をかける土方を見て、
ちょっとそんな言葉を思い出した次第です。
土方歳三という男はひとりなのに、何千何百通りに描かれている。
それが不思議で、面白くて、…どんな人かとますます会いたくなりました。
とりとめもないニッキですみません。 …はい。まいどのことで。
Sako