午後から姉と、映画「
THE 有頂天ホテル」(監督:三谷幸喜)を観て来ました。
雨降りの平日の午後とあって劇場はすいていました。
いやぁ、笑いっていいですねぇ。
一癖も二癖もありそうな芸達者な役者さん達が勢ぞろいで、クスクスじんわり、しっかり楽しめました。
一緒に見た姉の感想なんですが。
見終わっての最初のひと言が、「面白かったけれど、何か疲れたな〜」だって。
何やら仕掛け満載のミニコースターに乗った後や、にぎやかなお祭りの後みたいで、笑えた。
思うに「みんなの家」や「ラヂオの時間」「笑の大学」「12人…」など、みんな一定方向の目的やらに向いているんだけど。
こちらは、大晦日のホテルの一夜、という限られた狭い空間で、実にさまざまな人物が登場し、それぞれが、それぞれの思惑で、時間差、交錯する。
そのドタバタ喜劇、といえば、それだけ。
「みんなの家」が好きな姉は、何か余韻が欲しかったのかもしれない。
「ラヂオ」が好きな私も、さんざんドタバタやった後の「やった!」という共有の高揚感が今回なく、ちょっと物足りなく思う。
あ。ドタバタ。コテコテ。ただの笑い、好きなんですけどね。
緻密に計算された仕掛けや、上手さが見えて、面白いんやけど、…ぬるい。
そんなことを、ちょっぴり感じた。す、すみませんーーーー!
で。役者さんとか、個々はというと。
まずは、オススメ料理は鴨料理で受けました…。
ハゲ頭のオダギリジョーの何ともいえない雰囲気も何ともいえません。
(斉藤さんもだし、パッチギの60年代の音楽青年役も何ともよかったです)
アンパンマン、いつもチャーミングですよね。…戸田さん、幾つなのかな。
で。好きだぁ〜と思ったのは、西田敏行と梶原善さんが登場するシーンです。
あと総支配人の、白塗り伊東四郎!
今、山田風太郎の「警視庁草紙」を読んでいるのですが、あの押し出しの効いたチョビひげ顔や、探偵役の石井正則さん、とか、明治初期の警察、役人にいてそうで、三谷さん、これ、ドラマでやってくんないかなぁと思ったりしてました。
「警視庁草紙」
…維新後ですので、残念ながら歳さんは登場しませんが、斉藤一改め、藤田警官や、元見廻組の今井信郎が登場したりと、明治初期の雰囲気が味わえて、話も面白くお気に入りです! …通勤文庫にもちょろっとだけ書いています。
Sako