京のいけず日記

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2006年02月16日(木) THE 有頂天ホテル 

午後から姉と、映画「THE 有頂天ホテル」(監督:三谷幸喜)を観て来ました。


映画チケットの半券雨降りの平日の午後とあって劇場はすいていました。
いやぁ、笑いっていいですねぇ。

一癖も二癖もありそうな芸達者な役者さん達が勢ぞろいで、クスクスじんわり、しっかり楽しめました。


一緒に見た姉の感想なんですが。
見終わっての最初のひと言が、「面白かったけれど、何か疲れたな〜」だって。
何やら仕掛け満載のミニコースターに乗った後や、にぎやかなお祭りの後みたいで、笑えた。

思うに「みんなの家」や「ラヂオの時間」「笑の大学」「12人…」など、みんな一定方向の目的やらに向いているんだけど。

こちらは、大晦日のホテルの一夜、という限られた狭い空間で、実にさまざまな人物が登場し、それぞれが、それぞれの思惑で、時間差、交錯する。
そのドタバタ喜劇、といえば、それだけ。

「みんなの家」が好きな姉は、何か余韻が欲しかったのかもしれない。
「ラヂオ」が好きな私も、さんざんドタバタやった後の「やった!」という共有の高揚感が今回なく、ちょっと物足りなく思う。

あ。ドタバタ。コテコテ。ただの笑い、好きなんですけどね。
緻密に計算された仕掛けや、上手さが見えて、面白いんやけど、…ぬるい。
そんなことを、ちょっぴり感じた。す、すみませんーーーー!


で。役者さんとか、個々はというと。

まずは、オススメ料理は鴨料理で受けました…。

ハゲ頭のオダギリジョーの何ともいえない雰囲気も何ともいえません。
(斉藤さんもだし、パッチギの60年代の音楽青年役も何ともよかったです)

アンパンマン、いつもチャーミングですよね。…戸田さん、幾つなのかな。

で。好きだぁ〜と思ったのは、西田敏行と梶原善さんが登場するシーンです。

あと総支配人の、白塗り伊東四郎!
今、山田風太郎の「警視庁草紙」を読んでいるのですが、あの押し出しの効いたチョビひげ顔や、探偵役の石井正則さん、とか、明治初期の警察、役人にいてそうで、三谷さん、これ、ドラマでやってくんないかなぁと思ったりしてました。

「警視庁草紙」
…維新後ですので、残念ながら歳さんは登場しませんが、斉藤一改め、藤田警官や、元見廻組の今井信郎が登場したりと、明治初期の雰囲気が味わえて、話も面白くお気に入りです! …通勤文庫にもちょろっとだけ書いています。


Sako