京のいけず日記

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2006年02月15日(水) ストーカーさえ出来ない女

仕事の待ち時間に net を見ていて、ふと目が止まった。

・元ジャニーズJr.男性につきまとう、43歳女追送検  /Yahoo Newsより

若くもない、43歳という分別ある年齢がとっても哀しくみえた。

彼女が彼女自身の現実逃避という対象ではなく、好きという真摯な想いの結果がストーカーだったとしたら、その情熱が、素直さが私には羨ましくさえある。


…え? おまえも立派なストーカーじゃないか、って?

ストーカーSako


ううん。……もしも歳三さんがこの世に生きていたら…。
私は私の中の妄想が壊れてしまうことを恐れて、たぶん好きという感情を、誰の目にもふれないところへそっと押し隠してしまう。

命を完結し、現実に存在しない男だからこそ、危険のない存在だからこそ、好きだー、好きよー、と連呼して、安心して甘えていられる。

妄想ならば相手に拒否されることはない。
妄想ならば相手を傷つけることはない。
妄想ならば身近な人を傷つけることもない。

人を好きになり惨めになるのが恐いだけか? 
いや、たぶん、それ以上に感情が欠落した自分の歪さを認めるのが嫌なんだ。

娘二人がいる状況で妙な話だけれど。
男女の恋愛感情だけで、ダンナを好きかと聞かれれば、…実際、当のダンナに聞かれても、甘えた返事も、芝居の一つもできない困った妻だ。

未だに、うん、と、あいまいに笑ってごまかしてしまう。
可愛い女を演じたら、ダンナの淋しさはまぎれるのだろうか。

男と女の話に限らない。
お互いに信頼して共に暮らしている、それだけでは駄目なんだろうか。
愛してるよ、愛してる、そういう儀式が必要なのか。


15、6の小娘の頃から、歳三が生きた35年間にずっと惹かれてきた。
そんな彼への妄想も、自分の為の逃げ場所でしかなかったんだろうか。
人を見ず、結局、いつも自分しか見ていない。


うーーーーん。そうなのか。 

だったら、おまえ、ほんま、つまんない女だな。
逆立ちしたって、ストーカー女のような可愛い女にはなれねえぞ。


Sako