京のいけず日記

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2006年01月12日(木) 泣き友

人が笑う、怒る、泣く、ツボはそれぞれ違う。
TV番組で時たま見かけるのが、何分間以内に泣けるか、を競うというもの。
いつまでも心の隅っこに残る記憶や、珠玉の映画。思い出の歌…。
あなたが泣けるものはなんですか。

一昨年亡くなった母の写真や現実を別にするなら、泣き友の一つはコレかな。

土方歳三の足跡土方歳三を特集した本によく載っているのが、この類の地図。土方の戦歴、足跡だ。

敗走に次ぐ敗走の末、榎本船に拾われ、辿り着いたのが北の辺土。甲府、流山、宇都宮、日光、会津…。北に伸びた日本地図を目で追っていくと、この人はどんな気持ちだったんだろう…、と毎度の事ながらセンチになる。 泣くまで1分!?
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 日本の合戦 榎本武揚と箱館戦争より 



今週の初め、長女が珍しく泣いていた。
体がしんどかった(…結局、火木金と3日学校を休んだ)のを、
私やダンナが忙しさにかまけ、優しく構ってやれなかったからだ。

長女にすれば、こんなに私がしんどいのに誰も分かってくれない…、
と思いつめてしまったんだろう。

医者の診断はウィルス性胃炎。妹の風邪がうつったらしい。
上からも下からも出ず、お腹に持っているという状態だった。
いつもの「しんどい病」かと思ってハイハイと見過ごしてしまった。

ごめん。

でもなぁ…、もう幼児じゃない。
ぐずぐず、ただ泣いていたって、誰もそのしんどさを分かってくれやしない。
しんどいから学校を休みたい。しんどいから医者へ行きたい。一人にしないで。
何せ年くった鈍感な馬鹿な親だから。選択、判断、次の行動、はっきりしろい。

土曜日、公式戦があるので少し良くなったから出たいという。
次の日は5日間の修学(研修)旅行。いくら部員がいないからと無理に出て、
もし修学旅行に行けなくなったら、あんたはもちろんのこと、顧問の先生も、先輩も、友達もずっと気にしはるよ。と言ったら、うちもそう思う、と言いつつ思案しているようだった。

優しい子だと思う。何でも抱え込んでしまう子だ。
だけど。優しさに似た優柔不断さ、判断の鈍さ、ぐずりが、自分ばかりか、
人を傷つけることをまだ知らない。


Sako