京のいけず日記

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2004年07月17日(土) 宵山 やっぱり「いけず?」な京都人

--- 「ルールの鬼」 メールボックスよ常に美しくあれ ---
日経パソコン7/19号の表紙を見て、ニヤリとしてしまいました。

話は全然ちゃいますが、「鬼」になれるようなこと何か持っていますか?
肚の中で鬼を笑う人より、鬼にもなれる一途な生き方に憧れます。

歳三鬼
昨夜、祇園祭りの宵山に
仕事関係の女3人で飲みに出た。
私以外、ふたりは大阪人だ。

京都のメインストリート
四条通りは夕方6時からホコ天に。

辻々には鉾や山が立ちならび
コンチキチンのお囃子の流れる中、
人の背中にくっついて歩く。

目指すところは、
先斗町にある「まんざら亭
昔は置屋だったらしい趣のある店で
狭い階段を上がり2階の座敷へ。
 
 薄暗い照明と、襖で仕切られた空間。
 襖越しに低く聞こえてくる人の声。
 お喋りで盛り上がってる最中にも
 私の頭ン中は時空を超えて
 しっかり妄想の世界へ…(゚-゚)…


道中での会話。

「人が多いなぁ」
と、7月16日に飲みに行く日を決めた大阪人。

「そりゃ宵山やもん」
そやし、言ったやん。宵山やって。

「ふーん。そやけど。鉾や、山や、ちゅうても、見て歩くだけやろ。
大阪の天神祭りは舟も出るし、花火もあがるし、すごく盛り上がるんよ」

「へぇー。そうなんや」

などとニコヤカに笑いつつ、心中、穏やかでない私を意識する。

そりゃあ。祭りやいうても、よそみたいに、ちっとも勇壮なことあらへん。
伝統、神事やいうても、うちら鉾町に住んでるわけでもあらへんしなあ。

そやかて。鉾立が始まったら、コンチキチンのお囃子が聞こえたら、
もう夏やんな、と思うやん。蒸し暑さも、なるほどと妙に納得するねん。

ほんで8月は大文字さんの送り火で(大文字焼きとちゃうで)
地蔵盆が終わったら夏もしまいや。

「そや。京都のちまきって、みんな食べられへんの?」

「へ?」

何年か前に間違えて、ちまきを買ったらしい。食べようと…。
そうでなくとも、日頃、京都の食べもんは高くてまずい。と、
ランチタイムよく口にする彼女なのだ。(いや、確かに。高いですぅ)

あほいわんとき。これは厄除けのちまきやで。
菓子屋に並ぶちまきはちゃんと食べれられます!(ちまきは5月の祭りに)

途中、お母さんである彼女は、まだ幼いお嬢さんのお土産に、
赤い金魚柄の甚平さんを買った。ちょうど長刀鉾のちまきと同じ値段だ。

「ちまき買ったと思って、こうとくわ」

そうかいな。


ようやく人ごみを通り抜け、お目当ての先斗町界隈に到着。

「何や。宵山ちゅうても、人、少ないやん。大阪の飲み屋街なんか…」

はいはい。もう分かったちゅうねん。

そんなこんなで遠慮のない女同士のお喋り、楽しかったのだけど。

日頃は京都なんて、祇園祭りなんて、どこがいいんやろと思っているくせに
天真爛漫、遠慮は無用ノ介の彼女のおかげで、
しっかり京都人を意識してしまいました。

講習が終われば、またまた打ち上げかな。今度はどこにしよ??


Sako