京のいけず日記

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2003年11月20日(木) 悪いクセ

すべきことがある時に限って、何かくだらないことがしたくなる。
普段はやりもしないことが、とてつもなく大事な事に思えて事を始める。
頭の中でガンガン警鐘が鳴っているのに、
読みもせず、今まで放っておいた本を、試験前に読み出すようなものだ。

ということで、
明日は初めて扱うソフトの講習初日だというのに
やっと準備、シュミレーションを始めた。
自分が出来るという事と、教える事はまったく違う。
ぶっつけ本番。3日間。時間配分も不安がある。
はてさて、どんな質問が飛び出すか。その対応策も必要だ。
普段の講習とは違う。公的な環境。失敗はできない。

なのに、ここ数日、ただ、忙しさや、ストレスから、目をそむけて、
逃げている、昔からの悪い癖、意志薄弱。壁があれば避けて通る。

逃げることも、目をそむけることも、卑怯じゃない。
弱くていいやん。自分を守る大切な手段だと知っている。

だけど、好きなことまで言い訳にしてはいけない。
逃げの道具にしてはいけない。安全の柵にしてはいけない。

この、あかんたれ。
何年、自分とつきあってんねん。

箱舘の土方さん。今から写真を撮るところです土方さーん
そんなところに突っ立ていないで、
早く向うへ行ってください。

なぁーに。パシャっと一瞬ですから。
命までとりやしませんって。

…ンなことは分かっている?
はい、はい。そうでしょうとも。

刀…?どうぞ、どうぞ。もちろんですよ。
武士の魂ですからね。一緒に写しましょ。

あー、君、君。
土方さんに上着を。それからおぐしを整えてあげて。

…え?なに?聞こえませんよ。
俺は…別に怖くねぇぞ…?

はい、はい。分かってますよ、そんなこと。
だから、怖い顔はやめて、ほら、美男子が台無し。
笑って、ねぇ、土方さん。ピース!

やれ、やれ。やっと行った。
もぅ…。ほンとにかわいい人なんだから!

 箱舘の写真場にて アシさんのひとりごと でした。


Sako