2009年10月04日(日) |
●REC2、アフロサムライ、ジェイン・オースティン、ロフト、ヴィクトリア女王、よなよなペンギン、ジャック・メスリーヌ+他 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『[●REC]²』“[Rec]2” 2008年3月に紹介したスペイン製ホラー映画『●REC』の 続編。舞台は前作の惨劇の発生したアパート。まだ封鎖中の その建物に、調査のため侵入する科学者に同行する警察特殊 部隊の記録カメラの映像という設定で、前作以降の物語が展 開される。 お話は上記の通りでそれ以上でもそれ以下でもないが、今回 はヘルメット装着のカメラなど上記以外の視点も巧みに取り 入れ、さらにそれによって時間軸も入れ替えるなど膨らみの ある物語になっている。そして前作では謎だった因縁話も、 今回はその全てが語られるものだ。 それにしても前作では謎だった因縁話が本作では見事に展開 されていて、恐らく前作はそれを見越して製作されていたこ とと思われるが、前作がハリウッドでリメイクされて、その 売却利益で本作を作ったのだとしたら、その戦略も見事なも のだったと言えそうだ。 前作では惨劇がかなりえげつなく描写されていて、本作もそ の点は同様なのだが、前作より演出に余裕があるというか、 何か落ち着いたところもあり、それが巧みにユーモアなども 生み出している。 もちろんこの手の映画を好きな人にしか勧められない作品で はあるが、ショックシーンのタイミングなども的確で、それ は安心(?)して観ていられる作品。監督はすでに実績のあ る人だが、前作はその辺も計算づくだったのだろう。 製作には2年の間隔が開いているが物語は前作の直後という もので、何となく見覚えのあるシーンが登場すると、おお、 そうだったとという感じにもなる。前作を観た人には絶対に 見逃せないと断言できる作品だ。 その一方で、前作のとつながりはあまり執拗にはつけられて いないので、状況ドラマとして本作だけでも楽しめるかな。 僕は前作を観てしまっているので断言はできないが、そんな 風にも感じられる作品だった。 なお、エンドクレジットの中でJun Matuuraという名前に気 が付いた。story board artistの肩書きだったが、ネットを 検索してみると、同じジャウマ・バラゲロ監督で2006年日本 公開された“Frágiles”(機械仕掛けの小児病棟)にも参加 していたようだ。前作の『●REC』ではAkemi Gotoという 日本人も出演していたものだが、いろいろ興味深い作品だ。
『アフロサムライ:レザレクション』 2007年1月に全5話のミニシリーズとして全米で放送され、 その後の10月に日本でも紹介された和製のアニメーションが 評判となり、その続編として製作された作品。 因に本作は今年1月にアメリカSPIKE TVで放送され、9月に 発表されたエミー賞ではアニメーション部門の作品賞に和製 作品としては初めてノミネートされた他、美術監督の池田繁 美氏が美術部門の個人賞を受賞している。 元々は、発行部数=200部ほどの同人誌に発表された作品が アニメ化され、それが全米で放送されて人気が爆発。ついに はエミー賞受賞という快挙まで…舞台挨拶付きの試写会を観 に行ったが、作った本人たちもまだ狐につままれている感じ にも見えたものだ。 物語は、「一番」と書かれた鉢巻を巡って、アフロヘアーで 黒人の侍や女剣士たちが、名誉と復讐のための闘いを繰り広 げる…というもの。実は僕はオリジナルのミニシリーズは未 見なのだが、本作だけでも物語の理解には支障はなかった。 まあお話自体はよくあるタイプのものだ。ただし、武士の闘 いを描く作品でありながら、そこにはチョッパーハンドルの バイクが登場したり、マッドサイエンティストが怪しげな実 験をしていたり、その一方で銃には火縄が付いていたりと、 時代考証は目茶苦茶。 大体、アフロヘアーで黒人の侍という辺りから、それが日本 で存在し得たかどうかという話にもなる訳だが、でもそんな 目茶苦茶さが、僕には一種の昇華を果たしているようにも感 じられた。 そして本作では、オリジナルのミニシリーズの企画段階から 『アンブレイカブル』などのサミュエル・L・ジャクスンが 参加に名告りを上げて、製作総指揮と主人公の声優を務めた もので、それは本作でも踏襲されている。 そしてそのお陰か本作では、さらに『スター・ウォーズ』の マーク・ハミルや、『チャーリーズ・エンジェル』のルーシ ー・リューらが声優参加しているものだ。 なお8月16日付の製作ニュースで、『ウルヴァリン』の続編 では主人公がサムライになるという情報を紹介し、その時は 「そんなの有りか?」という気持ちだったが、本作を観ると 何となく判るような気がしてきた。 ただし本作は、日本人のクリエーターがそれなりの日本文化 も理解の上で構築しているもの、『X−メン』スピンオフの 続編が公開されたらそれと比較してみるのも面白そうだ。
『ジェイン・オースティン』“Becoming Jane” 2001年『プリティ・プリンセス』などのアン・ハサウェイ主 演で、生涯を独身で過ごしたとされる19世紀イギリスの女流 作家の秘められた恋物語を描いた作品。 映画のクレジットで原作とはされていないが、元々は伝記作 家ジョン・スペンスが2003年に発表した著作から想を得て、 作家を夢見る女性と同年代の法律家の卵との果たせなかった 熱い恋が描かれる。 ジェインは、1775年にイングランド南部のハンプシャーで、 あまり裕福ではない牧師の家に8人兄弟の7番目として生ま れた。そして10代の内から小説を書き始めていたが、周囲か らは文才のあるちょっと変わった娘のように見られていたよ うだ。 そんなジェインが20歳の時のこと、近所の家を1人の若者が 訪れる。彼はロンドンから来た法律家の卵で、年齢はジェイ ンと同じ20歳。そして一般的な伝記では、2人が会ったのは このときだけとされているのだが… 映画はスペンスの著作から想を得ているが、映画化された物 語自体は、本来はテレビ脚本家のサラ・ウィリアムスとケヴ ィン・フッドが執筆したもの。従って、そこではかなり自由 な発想で2人の恋が描かれているものだ。 また、スペンスは歴史コンサルタントの肩書きで映画に参加 しており、彼の調査で得られたいろいろな「事実」が組み合 わされて、それなりにあってもおかしくないような物語が展 開されている。 その物語は、史実から当然恋は成就しないものとなって行く のだが…特に、エピローグのシーンには、あったら良いなと 思わせるエピソードも描かれている。因に2人がその後に再 会した事実はないものだが、そこに描かれた内容は踏査で選 られた「事実」だそうだ。 なお、映画の脚本はジェインが姉に宛てた書簡に基づくとさ れているものだが、丁度この時期の手紙だけが焼き捨てられ て現存しないという「事実」もあるようだ。 共演は、法律家の卵役に『ナルニア国物語』などのジェイム ズ・マカヴォイ。他に、『ハリー・ポッター』シリーズから ジュリー・ウォルターズとマギー・スミス、また1995年『ベ イブ』などのジェームズ・クロムウェルらが登場している。 監督は、2007年『キンキーブーツ』のジュリアン・ジャロル ド。監督もテレビ出身の人だが、前作と同様に本作でも史実 に基づく物語を丁寧に撮り上げたものだ。 イギリスの女流作家の話では2007年6月に『ミス・ポター』 を紹介しているが、絵本作者の生涯を描いた作品が史実に縛 られていたのに対して、本作の物語は全く自由に発想されて おり、それだけ物語のバランスも良く面白い作品になってい るように思えた。
『ロフト.』“Loft” 本国ベルギーでは国民の10人に1人が観たという大ヒットサ スペンス。ビルの屋上に設けられたロフト(ペントハウス) を舞台に、出入り口は鍵の掛かった1つのドアしかないその 密室に放置された女性の死体を巡って、かなり捻った犯罪心 理劇が展開される。 事件に関わっているのは5人の男たち。その内の1人の建築 家が自分の建てたビルの屋上にロフトを設け、それを家族に も秘密の自由に使える空間として5人で共有しようと提案す る。その提案にそれぞれ家族のいる男たちは、一部は渋々従 うのだったが… 死体があっても家族に秘密の場所では警察に届けることも儘 ならない。しかも密室の鍵は5人しか持っておらず、殺人犯 は5人の中にいるはずなのだ。映画の冒頭には別の事件も描 かれていて、二転三転の物語が展開されて行く。 脚本家はテレビ出身のようだが、確かにサービス精神満点の 物語が展開されて行く。ただまあ、いろいろなものを盛り込 み過ぎてそれぞれに深みがないのもテレビ出身者の弱点では あるもので、本作でも登場人物の葛藤などはほとんど描かれ ない。 しかしまあそんなものはウザイだけという最近の若者の風潮 には合っているのかな。おそらくそういう若者にはロフトは 憧れの的なのだろうし、そんなところも計算されて作られた 作品なのだろう。 とは言うものの、いくら専門外とは言え、医師と名の付く人 がいてこの後半の展開はないだろうと思うし、実はそこに真 相が隠されているのだとしたら、この映画の作者たちは最後 まで観客を欺き通したことになって、それもまた悩んでしま うところだ。 でもまあそこまで考えてみると、この「真犯人」には全てが 都合よく終っているようで、結局僕も騙されていたことにな るのかな。実はこの文章はサイトには載せないつもりだった が、ここまで書いてようやく載せる理由ができたようだ。 監督は、2003年『ザ・ヒットマン』という作品が日本にも紹 介されているエリック・ヴァン・ローイ。出演は、同作にも 出演のケーン・デ・ボーウの他、いずれもベルギーで実力の ある俳優たちが揃っている。 それにしてもこの捻りは見事な作品だ。
『ヴィクトリア女王』‘The Young Victoria” 1837年に18歳でイギリス王位を継承、「君臨すれども統治せ ず」の言葉で議会制民主主義を貫き、その治世をヴィクトリ ア朝としてイギリスを最も輝かしい時代に築き上げたとされ る女王の若き日を描いた歴史ドラマ。 先々代の国王ジョージ4世に直系の王位継承者がいなかった ことから、急遽その弟たちが子作りを始め、ヴィクトリアは その1番手として誕生する。しかし、彼女の父親は彼女が生 後8カ月の時に他界。 さらに王位は伯父のウィリアム4世が継ぐものの彼にも子供 はなく、彼女は10歳で推定王位継承者となる。このためヴィ クトリアの周囲には暗殺計画の噂も出て、階段の昇り降りも 侍女が手を引くなど厳重なボディガードの許で育てられた。 そしてウィリアム4世の死後、18歳でイギリス女王に即位。 議会の首相メルバーン子爵の助言を得て政治を行う。さらに 1840年に母方の従兄弟でもあるアルバートと結婚、当初は軋 轢もあったがほどなく妥協が成立し、以後は二人三脚でイギ リスを繁栄に導いた。 因に、1861年にアルバートが死去してからは、常に喪服を着 用したために喪服の女王とも呼ばれていろいろあったようだ が、それは1997年に公開された映画『至上の恋』の題材とさ れたもの。本作ではそこに至る以前の彼女の華やかな姿が描 かれている。 本作の企画は、イギリス王家アンドリュー王子の前の妻であ るセーラ・ファーガスンが、『ディパーテッド』などの製作 者グレアム・キングに話したことから始まったようだ。そし てキングがマーティン・スコセッシに企画を提案し、映画化 はスコセッシとファーガスンの共同製作で実現させている。 つまりまあ、イギリス王室関係者の意向で作られた作品とい うことにはなるが、ことさらヴィクトリア女王を偉大な人物 に描こうとしているものでもなく、『至上の恋』で描かれた 女王の姿を少し修正したかったという感じのものだ。 それに、ヴィクトリア朝が1851年ロンドンで世界最初の万国 博覧会を開くなど、イギリスの最も華やかなときであったこ とは事実であるし、それを再確認するという意味では何ら問 題のない作品だ。 そしてそこに描かれる王室絵巻は、ヨーロッパ王室間の駆け 引きや政治劇などもそこそこに織り込み、また若くして権力 を持たされた女性の悩みなども丁寧に描き出している。さら に物語の中心には、ヴィクトリアとアルバートの恋物語があ り、そこにはまた王室特有の経緯なども絡んでくるものだ。 出演は、『プラダを着た悪魔』などのエミリー・ブラントと 『プライドと偏見』のルパート・フレンド。さらに『オペラ 座の怪人』のミランダ・リチャードスン、『アイリス』でオ スカー受賞のジム・ブロードベント、そして『ダ・ヴィンチ ・コード』のポール・ベタニーらが共演している。 まあ、一般庶民には全く縁のないお話かも知れないが、傍観 者として観るにはあまり嫌味なところもないし、よくできた 歴史ドラマと言えるだろう。
『よなよなペンギン』 1979年『銀河鉄道999』などのりんたろう監督が、2002年 『CAPTAIN HERLOCK』以来となる監督を手掛けた作品。 りん監督の原作から『それいけ!アンパンマン』(劇場版) などの金春智子が脚色、製作はりん監督が本拠を置いている マッドハウスが担当した作品で、アニメーションにはフラン スのスタッフも参加している。因にマッドハウスは、今夏の 『サマー・ウォーズ』も手掛けているプロダクションだ。 実は本作に関しては、7月に東京飯田橋の日仏学院で、駐日 フランス大使も出席しての監督と声優らの記者会見が行われ た。その席で僕は監督に質問もしているのだが、その答えが ちょっと期待にそぐわなくて、その報告もしていなかった。 そんな訳で多少の懸念を持ちながらの試写会だったのだが、 作品の出来は予想していたより良い感じだった。 物語は、ペンギンの飼育係だった父親を亡くした幼い少女が 主人公。彼女は父親が生前話していたペンギンと一緒に空を 飛ぶことを夢見て頑張っていた。 そんな彼女の許に1個の人形が現れる。そしてその人形から 彼女は新開店のペンギンストアに招待されるのだが、実はそ の人形は異世界からの使者で、ペンギンストアはその異世界 に通じているもの。さらに彼女は、強大な敵に襲われている という彼らの世界を救うため協力が求められる。 しかし彼女は、能力的には普通の女の子…。そんな少女の大 冒険が開幕する。 声優は、実写版『ちびまる子ちゃん』の森迫永衣、『夕凪の 町、桜の国』の田中麗奈、爆笑問題の大田光。この中では、 大田の如何にも子供らしい声の作り方と台詞廻しには驚き、 アニメ専門家の意見は知らないが、僕には納得できるものだ った。 他に、高橋ジョージ、藤村俊二、柄本明、爆笑問題の田中裕 二らが共演。さらに松本梨香、ヒロシ、ダンディ坂野、小島 よしお、モーニング娘。のメムバーらが声を当てている。 まあお話は有りがちなものだし、これに妙に大人の説教など が加わると目も当てられないものになる。しかし、『アンパ ンマン』の脚本家はさすがに子供目線の物語を丁寧に作り上 げていた。 しかも大人目線で観ても物語に破綻は感じられないし、特に 結末の付け方などはスマートに仕上がっていた。正しく家族 で楽しめる作品というところだろう。ただし子供の年齢はか なり幼い場合に限られるかもしれないが。
『ジャック・メスリーヌ Part1/Part2』 “L'instinct de mort/L'ennemi public n°1” 1960〜70年代のフランスで悪名を轟かした銀行強盗犯の半生 を描いた実話に基づく作品。昨年の東京国際映画祭コンペテ ィション部門に出品され、主演のヴァンサン・カッセルが男 優賞を受賞した。 ジャック・メスリーヌ(本人はメリーヌと呼ばせたがってい たようだ)は、アルジェリアに出兵した1959年、上官の命令 で初めて人を殺す。その後、パリに戻ったメスリーヌは、父 親の願いとは裏腹に幼馴染みと闇の商売に手を出し、犯罪者 となって行く。 昨年映画祭で上映されたときのタイトルは『パブリック・エ ナミーNo.1』。読みはフランス語的にはなっているが、当時 すでにジョニー・デップ作品の情報を得ていた者としては、 その題名の符合にびっくりしていた。 ただし、映画にも出てくるカナダで最も堅牢とされる刑務所 からの鮮やかな脱獄劇や、そこに舞い戻って仲間を助けよう としたなどの逸話から、メスリーヌには実際にジョン・デリ ンジャーの再来としての「Public Enemy No.1」の呼称が与 えられたようで、こちらも偽りではないものなのだ。 それにしても、映画に描かれた脱獄劇や人の盲点を突く手口 は、うまく行き過ぎてフランス人特有の大法螺かという邪推 もしたが、この映画に描かれていることに関しては、全て実 話そのものの再現とされているものだ。 因に映画の巻頭には、「映画にはフィクションが混じる」と のテロップが掲げられるが、物語はそれとは裏腹にほぼ実話 に則したもの。ただテロップの後半で、「男の人生の全てを 描くことはできない」とあるのはその通りかも知れないが、 それでも本作では前後編の246分を掛けて男の人生を見事に 描き切っている。 共演は『スイミング・プール』などのリュディヴィーヌ・サ ニエと、フランス映画界の重鎮ジェラール・ドパルデュー。 他に『アラトリステ』のエレナ・アナヤ、『ぼくセザール』 のセシル・ド・フランス、『潜水服は蝶の夢を見る』のマチ ュー・アルマリック、『ナルコ』のジル・ルルーシュ、カナ ダ映画の『ロケット』で2005年東京国際映画祭男優賞を受賞 したロイ・デュピュイらが登場する。 映画は、Part 1の冒頭と、Part 2の冒頭と最後で1979年11月 2日のメスリーヌと警察の様子が描かれ、それは見事な緊張 感を描き出す。そしてそれらに挟まれた全体の物語は、あま りに鮮やかで戯画的ですらあるが、1人の男の生き様を見事 に描き出しているものだ。 * * 今回のニュースは映像の報告を1つ。 7月26日付でも15分の特別映像を紹介したローランド・エ メリッヒ監督作品“2012”で、今回はさらに53分の前半映像 が公開された。 物語などについては前の報告を観ていただきたいが、今回 公開された前半53分(カリフォルニアの消滅)までの映像で も、特別映像とほとんど変わらないくらいのペースで災害の VFXがつるべ打ちされていたものだ。そしてその上映の後 で、監督と脚本家、それに主演2人による舞台挨拶とミニ記 者会見も行われた。 その会見は、質問者も仕込まれていたもので僕は直接質問 することはできなかったが、中で後半の展開についての質問 があり、それに対する監督の答えでは、「今回上映されたの は前半となっているけれど、実はこれはまだ3分の1でしか なく、この後に3分の2残っている。この映画は大変長いも のです」という発言があった。 つまり今回の53分の3倍、159分が全体の上映時間という ことになるようだ。そして今回はその後半の抜粋映像も上映 されたが、それも災害映像の満載で、これは正にデザスター 映画の集大成のような作品になりそうだ。しかもそこからの 生き残りが描かれるようで、全編の上映がさらに楽しみにな ってきた。 なお災害発生の切っ掛けは、ニュートリノが活性化して地 球の核を過熱させてしまうというもの。これが物理的に正し いかどうかも検証したいものだ。
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