2009年09月20日(日) |
ブラック会社…限界、谷中暮色、海角七号、スペル、バカは2回海を渡る、きみがぼくを見つけた日、倫敦から来た男、戦慄迷宮(追記)+他 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ブラック会社に務めているんだが、もう俺は限界かもしれ ない』 黒井勇人原作のブログ小説の映画化。高校中退で引き籠もり だった男性が母親の死を切っ掛けにネット生活で得たプログ ラマの資格(国家試験だそうだ)を手に中小のIT会社に勤 めるが… 舞台挨拶付きの試写会を観に行ったが、会場で配られたブラ ック会社の査定表を何気なくチェックしていたら、以前に務 めていた職場が、厳しく査定すると黒に近いグレー会社であ ったことが判明した。 物語の背景となっているIT業界に限らず、会社勤めという のはある程度の試練を伴うものだし、そんな会社勤めの経験 者としては共感もある反面、甘ったれるなと言いたくなる気 持ちも半分で映画を観ていた。 その映画は、当然のように理不尽な新入社員苛めの描写から 始まるが、ここではリーダー役のお笑い芸人のちょっと上滑 りな演技がいらいら感を一層高める感じがして、それが意図 的かどうかは別として映画の世界には入り易かった。 そして物語には、理不尽なリーダーだけでなく、尊敬すべき 先輩やライヴァルやマドンナもいて… というお話だが、実は映画の見所はそれだけではなくて、原 作の経緯通り主人公が2チャンに窮状を訴えたことから、そ の書き込みを表示する画面や用語の解説、さらにはかなりヘ ヴィーなCGIなども盛り込まれて、正にIT満載の作品に 仕上げられている。 その一方で、『機動戦士ガンダム』や『三国志』などの引用 でオタク気分も満載になっている。因に『ガンダム』の引用 では、星山博之、荒木芳久、それに松崎健一の名前がエンド クレジットに掲載されていたようだ。 出演は小池徹平、マイコ、品川祐、田辺誠一、田中圭。田中 は『TAJOMARU』と同じような役柄なのも面白い。他に、森本 レオ、北見敏之、朝加真由美らが共演している。 監督は、2006年『シムソンズ』などの佐藤祐市、脚本は、今 春公開された『ROOKIES−卒業−』などのいずみ吉紘。 物語の結末にはカタルシスもあって、特にこの不況下で働く 若いサラリーマンには応援歌にもなりそうな作品に思えた。
『谷中暮色』 幸田露伴の小説『五重塔』の主題にもなっている東京谷中の 感応寺(現天王寺)に建てられていた五重塔を巡る物語。 東京の上野と本郷の間にある谷間を谷中と呼び、そこには霊 園や寺院が数多くあって、昔からの風景が近年まで残されて いた。主人公は、そんな谷中を記録したホームムーヴィを探 し出しては修復して上映するNPOのメムバーの1人。 そしてそのNPOグループでは、1957年に焼失した谷中五重 塔を写したフィルムを探していたが… 作品は、実際の五重塔を憶えている人たちへのインタヴュー を集めたドキュメンタリーの要素もあり、その一方で露伴の 小説を映像化した部分や、さらにそこに主人公たちのラヴス トーリーも語られるという欲張ったものになっている。 ただしその全てが充分に語られているかというとそうでもな くて、特にラヴストーリーの部分に関しては、挿入されるチ ンピラ同士の争いのような無くてもいいシーンも含めて、結 末などが意味不明のものになってしまっている。 因に本作は、今年2月のベルリン映画祭に招待されているも のだが、その時の上映時間は129分、それが今回の試写会で は107分に再編集されていた。つまり約20分がカットされて いる訳で、その辺で話が中途半端になっている可能性はあり そうだ。 とは言え、谷中の五重塔に関してはそれなりにいろいろな角 度から語られたものになっており、特に地元の人たちが語る 五重塔への思いには興味深いものも多く、その点では面白く 観られた作品だった。 そして最後に登場する実写の映像には、かなりの衝撃を受け た。 監督・脚本・編集は、2005年にオダギリジョー主演の『BIG RIVER』などを撮っている舩橋淳。撮影は2009年『禅』など の水口智之。なお撮影にはパナソニックのHDカメラが使用 されているようだ。 その他に、CGIによる五重塔の再現などもあるが、それは ちょっと趣向が違ったもので、僕としては実景の中に、谷中 の何処からでも観えたという当時の人たちが観ていた塔の景 観なども再現して欲しかった。 谷中五重塔は、僕自身もほとんど知らない東京の原風景。実 際に焼失から50年も経つと憶えている人も少なくなってくる 頃かも知れない。そんな記憶を呼び戻す最後のチャンスとし ても貴重な作品のように思えた。他にもこんな原風景は日本 中にありそうだ。
『海角七号』“海角七号” 台湾で『タイタニック』に次ぐ史上第2位の興行成績を納め たという作品。敗戦後の日本人の引き揚げによって引き裂か れた日台の男女の思いが、現代の台南の海浜を舞台に蘇る。 主人公の1人は、台北でのバンド活動に挫折し故郷の台南の 町に帰ってきた台湾人男性。そしてもう1人は、本来はモデ ルだが北京語が話せるために通訳兼雑用係のように使われて しまっている日本人女性。 その女性が、仕事で訪れた現地で、近く開催される音楽祭に 招請された日本人歌手との折衝役として働くよう頼まれると ころから物語は始まる。しかも彼女は、前座を務める即席の 地元バンドの面倒を見る羽目にも陥る。 一方、男性は郵便配達のアルバイト中、宛先が日本統治時代 の住所で書かれているために、配達不能になっている手紙の 束を見つける。それは、敗戦後に帰国しなければならなかっ た日本人教師が、教え子の台湾人女性に宛てた切々たるラヴ レターだった。 そして男性は、地元バンドのリードヴォーカルに引っ張り出 されるのだが、そのバンドは少女から老人まで多様な人々が 寄せ集められたまとまりの無いメムバーで…そんな状況を背 景に、日本人と台湾人の2組の男女の切ない恋が描かれる。 この男性を、実際に一時は挫折を経験したという人気歌手の 笵逸臣、女性を『ピンポン』『頭文字D』などに出演の後、 台湾で中国語を勉強していた田中千絵。そして日本人歌手を 「地球上で一番優しい歌声」と言われる中考介が本人と教師 の2役で演じている。 それにしても、住所や氏名までもが日本風に付け替えられた 日本統治時代。それは台湾人にとって屈辱の時代のようにも 思えるが、その背景でこのような美しい作品が作られる。し かも、台湾では史上空前の大ヒットになったという。その事 実には日本人として何とも不思議な感覚に捕われる。 因に、台湾の映画事情では国産と外国映画の格差が激しく、 国産映画の興行成績は常に外国映画の2桁下辺りで、従って 台湾映画で第1位と書かれていても、その興行はさほど大き なものではない…という話を以前に聞いたことがある。 だからこの作品が、『タイタニック』に次ぐ史上第2位の興 行成績を納めたというのは、台湾映画界にとっては正に未曾 有の出来事だったようだ。そんな大ヒットをこの映画は成し 遂げているのだ。しかもこの内容で… 今年4月に紹介したドキュメンタリーの『台湾人生』と併せ て観ると、日本人として何かを考えなければいけないような 気持ちにもさせられた。
『スペル』“Drag Me to Hell” 『スパイダーマン』で評価の高いサム・ライミ監督が、彼の 原点であるホラーに回帰したとされる作品。 銀行の融資担当で次期支店次長の席も見えている女性銀行員 が、窓口に来たジプシーらしい老婆の返済期限の延期要請を 自分の出世欲も絡んで断ってしまったことから、その老婆に 恐怖の呪いを掛けられる… 出世欲も絡んでとは書いたけれど、こんな状況は社会生活を していればいくらでもありそうなもの、そんなことで呪いを 掛けられては給ったものでは無い。でも主人公には呪いが掛 けられ、それによって飛んでもない災厄が次々に襲い掛かっ てくることになる。 しかもその前には、意外とタフな老婆との闘いもあって、と にかく彼女には災厄が降りかかり続けることになる。その上 その災厄は、3日目には呪いの本体であるラミヤと呼ばれる 羊の化身が現れて、彼女を地獄に連れて行くというのだ。 という事態に彼女は、霊視者や霊媒などいろいろな専門家を 頼って、何とか災厄から逃れようとするのだが… この彼女を襲う災厄の数々が、演出自体は正しくホラーで、 決して業とらしく面白おかしくされてはいないのだが、観て いると思わず噴き出してしまうような見事などたばたで描か れて行く。さすが元祖ホラーコメディ監督のサム・ライミの 作品だ。 出演は、『マッチスティック・メン』などのアリソン・ロー マンと、『ギャラクシー・クエスト』などのジャスティン・ ロング。それに、主にテレビで活躍する怪女優のローナ・レ イヴァー、舞台俳優のディリープ・ラオが共演。 さらに、1992年『ミスター・サタデー・ナイト』でオスカー 候補になった『シティ・スリッカーズ』などのデヴィッド・ ペイマー、2007年『バベル』でオスカー候補になったアドリ アナ・バラッザらが登場する。 ツボを得たホラー演出もあるが、スプラッターではないので 誰でも安心して観ていられる。そんな万人向けのホラー作品 として見事に仕上がった作品と言えそうだ。
『バカは2回海を渡る』 2002年『仮面ライダー龍騎』で活躍した俳優の弓削智久が脚 本を書き、同じく須賀貴匡との共演でアメリカ西部で撮影さ れ、今年6月に発表されたショートムーヴィ『FREE』の撮影 時の顛末を描いた作品。ただし題名の意味がプレス資料を観 ても判然としなかった。 ドキュメンタリーという触込みになっているが、『FREE』の 監督は弓削の名義で、本作の監督は渡邊貴文となっている。 この渡邊監督は、昨年12月紹介の『年々歳々』で助監督を務 めたいた人で本作が監督デビュー作だそうだ。 つまり本作の監督はドキュメンタリーの人ではないし、本作 には多分に演出されたように観える部分もある。だから本作 は、実際の『FREE』の撮影時の経験に基づいて再現されたド ラマのようにも観えるし、それを踏まえれば題名の意味も判 るような気がしてくる。 特に、後半のモニュメントヴァレーのシーンなどには、明ら かに状況に合わない別撮りの画像が登場しているし、これは それ(再現ドラマのセミドキュメンタリー)として売った方 が良いのではないかとも思えるのだが… それにしても、最近の若者というのは甘ったれているなあ… というのが映画の始まりの印象。それが徐々に逞しくなって 行くのが観えるのは、仮に再現ドラマの部分はあっても、そ れなりにドキュメンタリーなところも含まれているようだ。 写されている風景は、アメリカ西海岸に興味のある人にはさ ほど目新しいものはないし、描かれている事象にも括目する ようなものはない。でも、何となく今の若者の姿が描かれて いるようではあるし、主演の2人が映画作りに真摯に取り組 んでいることは理解できた。 ただし、途中でアメリカ人の運転手がスピード違反で捕まる 下りなどでは、その後の経緯が多少説明不足に感じる部分も 散見された。それは流れから理解できるものであっても、本 作がドキュメンタリーを標榜する限りは、もう少し丁寧に問 題解決まで示す必要があったのではないか。 それにモニュメントヴァレーはナバホ・インディアンの占有 地区となっていて、特別の許可が無ければ一般の車両は入れ ないはず、その辺のことももう少し説明してあっても良かっ たのではないかな…とも感じた。
『きみがぼくを見つけた日』“The Time Traveler's Wife” 2003年に発表されてベストセラーになったオードリー・ニッ フェガーによるデビュー作の映画化。 遺伝子の異常により自分では意図しないままの時間跳躍に見 舞われることになった主人公の物語。そんな主人公が、ある 日「あなたのことを知っている」と言う女性に出会う。彼女 は幼い頃から、もっと年長の主人公の訪問を受けて来たとい うのだが… 例によってこの映画もSFで売られることはないようだ。で も今回はそれでも良いような気がする。僕は原作を読んでは いないが、映画だけならSF的な要素はかなり希薄に見える 作品だ。 この点に関しては、原作を読んだ人に教えを乞いたいが、映 画では時間跳躍によってSFファンが納得するような何かが 行われるものでもないし、ただ時間を越えた男女の繋がりが ロマンティックに描かれているだけのものだ。 ただしそこには、SFファンならばこそ楽しめる仕掛けもい ろいろ施されていて、それこそがSFとして楽しめる作品に もなっている。でもそれを抜きにしてもこの映画は楽しめる し、だからこの作品には、敢えてSFと主張する必要性も感 じないものだ。 脚本は、1990年『ゴースト』でオスカー脚本賞を受賞したブ ルース・ジョエル・ルービン。ファンタスティックなラヴス トーリーの名手ということになりそうだが、本作では施され たファンタスティックな仕掛けにもうまさを感じさせた。 出演は、2004年『きみに読む物語』などのレイチェル・マク アダムスと、2003年『ハルク』や今年公開された『スター・ トレック』などのエリック・バナ。また、彼らの子供時代や その他の子役として、ブルックリン・ブルー、アレックス・ フェリス、ヘイリーとテイタム・マッキャンが見事な演技を 見せてくれる。 他に、1997年『ロスト・ワールド』のアーリス・ハワード、 2002年『アダプテーション』のロン・リヴィングストン、テ レビシリーズ『ヒーローズ』のスティーブン・トボロウスキ ーらが共演している。 SFで売らなくてもいいと書いたが、SFファンには観ても らいたい作品だ。
『倫敦から来た男』“A londoni férfi” メグレ警部のシリーズでお馴染みのベルギー生まれの推理作 家ジョルジュ・シムノンが、1934年に発表したメグレ警部の 登場しない作品の映画化。 因にシムノンの原作“L'Homme de Londres”からは、1943年 にフランスのアンリ・ドゥコワン監督による作品と、1947年 にイギリスのランス・コンフォート監督による“Temptation Harbour”という作品も作られている。 その同じ原作から今回は、2000年『ヴェルクマイスター・ハ ーモニー』などのハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督が脚色 映画化した。 サーカスのピエロで軽業師の男がイギリスで大金を盗み、船 でフランス語圏の湊町にやってくる。そこで先に下船した仲 間の男に金の入った鞄を投げ渡し、その後を追って下船して くるのだが、仲間の男と争いになって仲間の男と鞄は海中に 落下してしまう。 その一部始終を目撃していたのが、近くの見張台にいた鉄道 の操車係の男。男は軽業師が立ち去ると現場に赴き、見張台 にあった道具で海中から鞄を引き上げ、隠匿してしまう。こ うして偶然の出来事が男を犯罪に引き込んでしまうのだが… これに操車係の家族や、イギリスから軽業師を追ってきた刑 事、さらに軽業師の妻などが登場して操車係の男の心理に迫 る物語が展開される。 メグレ警部の登場しない作品についてシムノン自身は、本格 作品という意味で「ハードな小説」と称していたようだ。そ の「ハードな小説」が本作では、ベーラ監督のことさら重厚 な演出で見事に映像化されている。 特に、冒頭の港に接岸した船を嘗めるように撮っているシー ンは、恐らく現在の世界の映画界ではベーラ監督以外ではで きない技と言えそうだ。まあそれができてしまうところが鬼 才と呼ばれる所以でもある訳だが。 出演はほとんどが旧東欧圏の俳優だが、中にオスカー女優の ティルダ・スウィントンが操車係の妻の役で出演、出番は短 いが強烈な印象を残す演技を見せている。 ただし、本作の撮影はハンガリー語の台詞で行われたようだ が、試写で上映されたフィルムでは台詞が英語やフランス語 に吹き替えられていた。ところが、これが口元が丸で合って おらず見苦しい。どうせ字幕なのだし、できれば原語版で上 映して欲しいものだ。
『戦慄迷宮』 本作については前々回にも紹介したが、今回はちょっと違う 条件で改めて鑑賞したのでその報告をしたい。 実は前々回の試写は内覧とのことで、会場は五反田イマジカ の第2試写室。そこは日本有数の3D試写室と言える場所で はあるのだが、その日の上映はスクリーンが妙に小さくマス クされていて、それは窓から覗き込むようで、奥行きを主眼 とする作品のコンセプトには合っているものの、やはり迫力 には掛ける感じがした。 そに対して今回は、完成披露試写ということで、会場は新宿 バルト9の2番スクリーンという比較的大きなスクリーンの 全面に上映されたもの。しかも僕の座席は前から2列目の中 央で、正に視野一杯の3D映像を鑑賞することができた。 その効果は、特に前々回も指摘した螺旋階段のシーンなどで も奥行きがくっきりと描かれている感じで、その迫力は見事 なものだった。ただし、これは以前『センター・オブ・ジ・ アース』の監督も言っていたことだが、3Dというのは繰り 返されるとその効果が薄れるもので、その影響が今回は肝心 の最後の螺旋階段のシーンに出てしまっている。 つまり、その最後の螺旋階段のシーンでは、早送りにされて いることもあって3D感が著しく減じられているような気が する。本来ならここでは、それまでの螺旋階段のシーンより 一層の奥行きが出て欲しかったし、そこで「おお」と言わせ るような映像があれば、作品の印象も変わってきたと思うの だが、作品の狙いは判るだけに残念な感じがした。 奥行きを強調するためには、例えばカメラの間隔(視差)を 大きくするなどの方法がある筈だが、今回はそのような試み はしなかったのだろうか、前回も書いたように続編があるの なら、ぜひそのような試みもして欲しいものだ。 * * 最後にニュースを1つ。 今年も10月17日から25日まで開催される東京国際映画祭の 記者会見が行われ、その概要が発表された。 それによると、今年のコンペティションには世界81の国と 地域から743本の作品が応募され、その中から選ばれた15本 によってグランプリが競われる。その作品の傾向は、紹介文 によると昨年驚嘆した『超強台風』のような作品はなく、ど ちらかというと現実に沿った作品が選ばれたようだ。ただし その中で、スペイン=コロムビア製作の『激情』という作品 には興味を引かれている。 これに対して特別招待作品では、すでに紹介している『カ ールじいさんの空飛ぶ家』がクロージングを務める他、『脳 内ニューヨーク』『大洗にも星はふるなり』『風が強く吹い ている』『スペル』『わたし出すわ』『PUSH』などが上映さ れる。また、ジェームズ・キャメロン監督の新作“AVATER” のフッテージ上映もあるようだ。 さらにアジアの風など他の部門には50本以上の未公開作品 の上映が予定されている。その中では『愛している、成都』 『カンフー・サイボーグ』『青い館』『つむじ風食堂の夜』 『OUR BRIEF ETERNITY』がSF/ファンタシー系の作品のよ うで、これらを中心に出来るだけ数多く鑑賞して紹介するこ とにしたい。
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