井口健二のOn the Production
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2009年08月09日(日) 母なる証明、ピリペンコさんの手づくり潜水艦、僕らのワンダフルデイズ、無防備、犬と猫と人間と、動くな死ね甦れ!+製作ニュース

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『母なる証明』“마더”
2003年『殺人の追憶』などのポン・ジュノ監督の最新作。ワ
ールドプレミアの行われたカンヌ映画祭では、ある視点部門
の上映にも関わらずレッドカーペットをもって迎えられたと
のことだ。
ポン監督の作品では、前作『グエムル−漢江の怪物−』も紹
介しているが、正直にはあまり感心しなかったハリウッド的
大作の次には、見事に『殺人の追憶』を髣髴とさせる人間ド
ラマが描き出された。
物語は、郊外には広大なゴルフ場を持つ寒村が舞台。そんな
貧富の差が明確に現れる場所で事件は起こる。それは女子高
校生の惨殺事件。しかも遺体は建物の屋上にこれ見よがしに
放置されるという猟奇ぶり。
そしてその事件の犯人として少年のような純粋な心を持った
若者トジュンが逮捕される。しかしその容疑の裏付けは、ト
ジュンが被害者の後を付けていたという目撃証言と、現場に
残されたトジュンのいたずら書きの記されたゴルフボールの
み。
こんな状況証拠のみの逮捕に、トジュンの無実を信じる母親
が行動を開始する。それは誰も信じることのできない孤独な
闘いだった。
この母親役に、韓国芸能界では「韓国の母親」と称されるキ
ム・ヘジャが数年ぶりの映画主演で挑戦し、トジュンには、
「韓流四天王」の1人と呼ばれたウォンビンが兵役後の5年
振りの復帰作として扮している。
共演は、『甘い人生』などに出演のチン・グ、『グエムル』
などのユン・ジェムン、そして『殺人の追憶』などのチョン
・ミソン。新進気鋭からベテランまで監督が思うままの配役
が揃えられたようだ。
なお、物語の舞台には見事な寒村が描かれるが、実はこれは
1ヶ所で撮影されたものではなく、韓国各地の驚くほど多く
のロケ場所を組み合わせて造り出されたとのこと。それぞれ
のポイントごとに全く違う場所で撮影されていたとは…その
巧みさにも舌を巻いた。
ポン監督の描き出す世界は常にただものではない。そこには
人間の根底に潜む醜さや、隠し切れない実像が炙り出される
ものだ。しかし本作の主人公は純真無垢な若者と、息子の無
実を信じて疑わない母親。その純粋な2人を主人公に、それ
は正に究極の母の愛を描く作品になっていた。

『ピリペンコさんの手づくり潜水艦』
          “Herr Pilipenko und sein U-Boot”
ヨーロッパの穀倉地帯とも呼ばれるウクライナの大草原で、
1人で潜水艦を作り上げた男性を写したドキュメンタリー。
年齢は62歳、すでに年金生活で言ってみれば暇を持て余す身
分。それにしても、草原地帯で潜水艦とはずいぶん場違いな
感じだが、元々ウクライナには「草原の潜水艦」という慣用
句があるそうで、本来は「思い掛けないこと」と言うような
意味のようだが、それを実践してしまったと言うものだ。
とは言うものの、その潜水艦はスクラップを寄せ集めたよう
な代物ではあるけれど、水深50mくらいはちゃんと潜れると
いうもので、それを完成した主人公は、今度はその潜水艦を
400km離れた黒海まで運んで潜水してみようと思い立つ。
映画の途中には年金の支払いを受けるシーンがあってそこで
金額も提示されるが、それが日本円でどのくらいの金額かは
判らない。まあ元は軍人でもあったようだからそれなりの金
額ではあるのだろうが、その年金も注ぎ込んでの潜水艦づく
りだ。
その他にも池で魚を育ててそれを捕獲したり、菜園で作った
野菜を売ったりもして、そのお金も潜水艦に注ぎ込んでしま
う。それには奥さんもあきれ顔で、時には怒って涙を流した
りもするが、概ね潜水艦の製作は黙認のようだ。
一方、潜水艦の運搬には友人の運転手とコルホーズの穀物運
搬用トラックの貸し出しを頼みに行くが、これも最初はひま
わりの収穫期で断られたりもする。でも結局は借りることが
できて、ウィンチで潜水艦を荷台に引き上げたりの作業の末
に出発する。
このドキュメンタリーがどのような経緯で撮影されたのかよ
く判らないが、製作会社はドイツのようで、すでに話は雑誌
などに紹介されていたようだ。従って撮影の時点が何時なの
かも不明で、つまり全体は再現フィルムなのかも知れない。
それにしても大らかな話で、途中紹介される写真では継ぎ接
ぎだらけの潜水艦が、見事にライトグリーンに塗装されて黒
海へと向かって行く。そして潜水、さらに調子に乗っている
結末も楽しいものだった。
それに、ピリペンコさんが朗々と歌う姿も心地よく印象に残
った。

『僕らのワンダフルデイズ』
癌で余命幾許もないと知った男が、人生の最後を高校時代の
仲間とバンドを再結成して、バンドコンテストに挑もうとす
る音楽コメディ。
主人公は胆石の摘出手術を受け、術後の回復促進のため病院
内を歩行中に医者の話を立ち聞きしてしまう。そこでは53歳
で胆石と称して手術を受けた男性に癌の転移が見つかり、処
置不能と判断したというのだが…
しかも配偶者が患者への告知を拒否し、人生の最後を心置き
なく過ごさせたいと願っている…という話も聞いてしまう。
この展開は、典型的な「ああ勘違い」という奴で、この他に
も勘違いの経緯が配偶者の態度などでいろいろと提示されて
行く。そして主人公がどんどん落ち込んで行くことになる。
正直に言ってこの辺りでは、何を今さらの展開にいい加減辟
易して観ていた感じがする。僕自身10数年前に胆石の手術を
受けたことがあり、術後の歩行シーンなどにはニヤリとして
いたのだが、病気の勘違いものというのは、現実の患者への
配慮などでは不愉快に感じてしまうところもあるものだ。
しかしこの作品ではそこからの展開というか捻りが実に上手
かった。確かに同病の患者への配慮という点では、全治した
自分としては判断が充分に付かない部分もあるが、それでも
全体としては楽しめるし、納得もできる話になっていると思
えた。
そして、いろいろな現代を反映した紆余曲折の末に、最後は
バンドコンテストへと雪崩れ込んで行く。出演は、バンド仲
間役で竹中直人(v)、宅麻伸(g)、斉藤暁(k)、稲垣潤一(d)、
段田安則(b)。他に、浅田美代子、紺野美沙子、貫地谷しほ
りらが共演している。
音楽をテーマにした作品は、その音楽の出来で作品の評価も
左右されるが、本作では奥田民生が音楽のアドヴァイザーに
なって主題歌や挿入歌の作詞作曲も手掛けており、その辺は
しっかりしている。
それに出演者が実際に演奏をしているのも良い感じだった。
ファンには稲垣のドラムもしっかりと観ることができる。な
お稲垣の演技は観るとドキドキだが、時々放つ至言にはなか
なかの含蓄があった。

『無防備』
ある出来事の結果、周囲に対して無関心になってしまった女
性の再生を描く物語。
主人公はプラスチック成型の町工場で働いている30代前半く
らいの女性だが、新人の研修を任されるほどのベテランのよ
うだ。しかしいつも徒歩通勤で、マイカー通勤の同僚たちと
も余り話すこともなく、少し浮いた感じになっている。
そんな主人公の職場に1人の妊婦が新人として入ってくる。
実は2人はその前に出会っており、主人公はそんな新人の研
修を任されることになるのだが、いつも一所懸命な割りには
抜けたところのある新人の態度に主人公は戸惑いを覚える。
そしてその新人は、先輩である主人公に取り入ろうといろい
ろなことをしてしまい、それが主人公の神経を逆なでする。
でもそんな中にも一所懸命な新人の姿に、主人公は徐々に心
を開くのだが…
人は、自分では良かれと思ったことでも相手を傷つけてしま
うことがある。それはちょっとした言動であったり、悪戯で
あったりもするのだが、それが心に傷を負った人には大きな
痛手となる。そんな生活の機微のようなものが見事に描かれ
た作品だった。
自分自身がリストラなどの社会経験を経て、また自分の娘が
福祉関係に勤務していたりすると、いろいろな社会の理不尽
さを家族で話し合うこともある。そんな中で気付かされるの
は、いろいろな意味での社会弱者となっている人の心理が、
普通に生活している者からは全く想像も付かないものだとい
うことだ。
そんな社会弱者に対する思いやりが一杯に詰まった作品とも
言えそうだ。
脚本と監督は市井昌秀。元々は芸人を目指して劇団東京乾電
池の研究生になったりもしたが果たせず、心機一転映画監督
を目指しての3作目だが、第2作がPFFの準グランプリを
獲得し、本作ではグランプリ、さらに釜山国際映画祭のグラ
ンプリも受賞している。
主演は、市井監督の全作に主演している森谷文子。共演の妊
婦の新人役は監督夫人でもある今野早苗。因に本作は夫人の
妊娠が判ってから企画製作されたものだそうで、劇中の出産
シーンは実際のものが撮影されている。
なお映画では、勤務先での様子に並行して主人公の家庭での
夫との生活も描かれるが、そこでの夫の態度は、男性である
僕が観てかなり憤りを感じるものだった。でもそれが映画の
中の夫には理解できないのだろう。そんなことも上手く描か
れた作品だった。

『犬と猫と人間と』
ペットブームの中での犬猫と人間の関係を描いたドキュメン
タリー。
普段は路上生活者などの姿を追っているというドキュメンタ
リー作家の飯田基晴監督が、野良犬や野良猫、そしてその末
路を追った作品。
映画製作の切っ掛けは、下高井戸シネマで行われたドキュメ
ンタリー映画祭に監督の作品が上映され、その鑑賞に来てい
た女性から声を掛けられたのだという。その女性は猫が好き
だが自分に余剰のお金があるからそれを使って映画を作って
欲しいと依頼されたのだそうだ。
その依頼に、動物には興味の無かった監督は最初は躊躇する
のだが、女性の熱意に押された形で取材を開始する。そして
それは、監督が涙を拭いながら取材を続けるほどの事態に遭
遇することになって行く。
野良犬や野良猫の存在する理由やその末路に付いてここに描
かれる内容は、それらに関心のある者にとっては先刻承知し
ているものがほとんどだ。しかし、元々興味が無かったこと
が幸いしたのか、ここではそれらが実に丁寧に判りやすく纏
められていた。
しかもその視点が、基本的に社会弱者に向けられるのと同じ
目線で描かれていることが、これらの動物たちを人間と平等
に描くことにも繋がり、この作品を上から目線でない優れた
作品に完成させているようにも思えた。
それにしても、自分が犬を飼っている身としては、ここに写
されるいくつかのシーンは胸が締め付けられるというか、本
当に正視するのが厳しい作品だった。それも躊躇無く写し出
している点も、この監督の選択に間違いが無かったというこ
となのだろう。
そして凶暴になってしまった犬の訓練の難しさなども丁寧に
描かれ、さらには他の自作の上映で招かれたイギリスでこの
作品のための取材が行われるなどの下りには、ある種の作品
の運命みたいなものも感じられた。
それにしても、映画の中で明日の処分を待つ犬の切ない鳴き
声には、自分の愛犬も年齢を経ていろいろ喋り出すのを聴い
ている身には、本当に何を訴えたいのだろうかと、心の底か
ら悲しみが湧き上がってくる感じがしたものだ。

『動くな、死ね、甦れ!』
     “Замри, умри, воскресни!”
1990年カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞した旧ソ連
ヴィターリー・カネフスキー監督の作品。第2次世界大戦の
終戦直後のソ連極東に位置する炭坑町を舞台に、厳しい環境
の中に生きる子供たちの姿を描く。
その町は半ば収容所と化しており、町には日本語の歌を歌う
日本人捕虜らも屯している。そんな町で主人公は母子家庭で
生活し、母親には愛人がいるのか若しくは娼婦なのか、家に
はそんな男も出入りしている。
そして主人公は悪戯ざかりでいろいろなことをやってのける
が、時としてそれが重大な局面を迎えてしまったりもする。
ただし本人にとってそれは他愛ない遊びだったはずのもの。
さらにそこには、守護天使のような少女の存在もあった。
終戦直後の殺伐とした環境の中で、それでもがんばって生き
ていこうとする子供たち。しかしその環境は、子供たちの純
粋な夢も奪っていこうとする。正直に言って、それはどんな
夢だったのだろうかとも思ってしまう環境だが…
戦時中、若しくは終戦直後の混乱期を生き抜く子供たちの姿
を描いた映画は、過去にもいろいろな名作が存在すると思う
が、モノクロームの映像で写し出される本作は、そんな過去
の名作もオーヴァラップさせて感動を甦らせる。
苦しい時代に健気に生きる子供たちの姿は、どんな作品でも
感動を呼ぶことが必至だが、そんな中でもこの作品には、時
代に抗し切れない理不尽さ、悲しさも見事に表現されている
ように思えた。
なお、本作は1995年にも日本公開をされたようだが、今回は
カネフスキー監督が同じ少年少女俳優を主演に迎えた1992年
『ひとりで生きる』、1994年『ぼくら、20世紀の子供たち』
と共に3部作を揃えての再公開が行われる。
それにしても、作品の中で突然「よさこい節」や「炭坑節」
「五木の子守歌」などが聞こえてくると、日本人の観客とし
ては不思議な感覚となる。それぞれの歌が流行歌として定着
したのは第2次大戦後以降と思われるが、映画で流れるのは
元歌ということかな。
        *         *
 今回の製作ニュースはシリーズものの情報から。
 まずはジェリー・ブラッカイマー製作、ジョニー・デップ
主演のディズニー映画“Pirates of the Caribbean”につい
て、その第4作の監督に『シカゴ』でオスカー候補になった
ロブ・マーシャルの起用が発表された。
 この人気シリーズでは、前3作の監督はゴア・ヴァビンス
キーが務めたものだが、前監督には“BioShock”と題された
ヴィデオゲームからの映画化の計画が進められており、第4
作からの降板が発表されていた。と言うより、ハリウッドで
は、シリーズものは3作以上同じ監督が続けるとマンネリに
なるという考えが強いようで、これは当然のことと受け取ら
れている。その辺は同じ監督・主演で何10本も製作してマン
ネリを極める国とは根本的に考え方が異なるようだ。
 撮影は、来年早々に開始の計画となっているもので、これ
には同じブラッカイマー製作、デップ出演で計画されている
西部劇“The Lone Ranger”の前に本作を撮影したいという
製作者側の意向もあるようだ。このため監督の選考も緊急で
行われたものだが、数週間に亘って数多くの監督と面談をし
た結果マーシャル監督の起用が決定された。
 とは言え、アクションアドヴェンチャーにミュージカルが
本職の監督はかなり大胆な感じもするが、元々この作品では
基になったアトラクションでも音楽の要素は強く、映画化の
第1作でも「海賊の歌」が上手くフィーチャーされていた。
仕切り直しとなる本作がミュージカルではなくとも、その感
覚を活かしてもらいたいところだ。
 なお、デップの今後の予定では、凶悪なシカゴギャングに
扮した“Public Enemies”は7月から各国での公開が始まっ
ており(日本公開は12月)、ヒース・レジャーの急死を受け
て急遽出演した“The Imaginarium of Doctor Parnassus”
は10月以降各国で順次公開が予定されている。
 この他に“The Rum Diary”と“Alice in Wonderland”は
すでに撮影完了して来年公開の予定。また主人公の声優を務
める“Rango”が2011年公開予定。さらに出演が噂されてい
る2011年公開予定の“The Man WhoKilled Don Quixote”と
2012年公開予定の“Sin City 3”が準備中となっているが、
これに今回の計画が加わって、スケジュールはどのように調
整されるのだろうか。
        *         *
 次も第4作で“Mission: Impossible IV”の製作が、第3
作を手掛けたJ・J・エイブラムス監督とトム・クルーズの
主演で発表された。
 因にこのシリーズでは、前作公開時のプロモーションで、
当時新婚のクルーズがはしゃぎ過ぎ、当時クルーズが本拠を
置いていたパラマウントから断絶が申し渡されていたものだ
が…結局、大ヒットシリーズの威力は、企業の理念も変えて
しまうようだ。
 そして今回の計画では、クルーズとエイブラムスが製作を
行い、脚本はエイブラムスのアイデアから、彼の人気テレビ
シリーズ“Alias”に参加していたジョッシュ・アップルバ
ームとアンドレ・ネメックが執筆することになっている。こ
れも映画では全く無名の脚本家の起用ということで、ハリウ
ッドでは意外性をもって報じられているようだ。もっとも、
“M: I 3”の時も同様で、その後その時の脚本家のアレック
ス・カーツマンとロベルト・オーチが『スター・トレック』
を手掛けた訳だから、今回も次の“Star Trek”に繋いで欲
しいものだ。
 なおこの計画に関しては、春に日本のテレビ番組に出演し
たクルーズが「撮影中」と発言したと伝えられたが、当時は
その芽もなかった。でもまあ水面下では動いていたのだろう
が、何の彼の言っても大ヒットの前には平伏すのがハリウッ
ドということだ。
        *         *
 もう1本、今年10月に第6作が公開される“Saw”シリー
ズで第7作の計画が発表された。
 こちらは年1作のペースなので動きは早いが、すでに脚本
は、第4作から担当している『フィースト』のパトリック・
メルトンとマーカス・ダンスタン、監督には第5作以降を手
掛けるデイヴィッド・ハッケルが再度起用されて来年1月か
らの撮影開始となっている。
 実は第3作の公開時に来日した監督のダレン・リン・ボウ
スマンが、「後はフランチャイズとして他の人に任せたい」
と発言していて、ボウスマンは第4作の監督も務めたが、そ
の後は彼の希望通りになっているようだ。問題は、これで3
作目となる監督だが、こちらは大いなるマンネリに向けて突
き進むのかな?
        *         *
 最後は、新たなシリーズになるか“The Green Hornet”の
情報で、チャウ・シンチーの降板で心配された相棒カトー役
に『頭文字D』などのジェイ・チョウの出演が発表された。
 セス・ローゲン脚本主演で進められているこの作品では、
当初は監督共演が予定されたシンチーの完全降板を受けて、
監督には先にミシェル・ゴンドリーが発表されていたもの。
これで作品の骨格は決まったようだ。なお製作のコロムビア
からは、敵役にニコラス・ケイジと、主人公の恋人役にキャ
メロン・ディアスと交渉中という報告も挙がっており、来年
夏の公開に向けて相当規模の作品が期待できそうだ。


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井口健二