井口健二のOn the Production
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2009年05月31日(日) ターミネーター4、コネクテッド、地下鉄のザジ、ウィッチマウンテン+製作ニュース他

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『ターミネーター4』“Terminator Salvation”
1984年にジェームズ・キャメロンの監督によって始められた
シリーズが、『チャーリーズ・エンジェル』などのMcG監督
の手で新たな展開の許、再開された。
新たな展開と言っても、物語は以前のシリーズでは未来から
の戦士たちによって語られてきた「審判の日」が発動された
その後の世界を描いているもので、ファンにとっては「いよ
いよ来たか」という感じもするものだ。
その「審判の日」の発動は前作『T3』でも描かれたものだ
が、実は昨年10月と11月に紹介したテレビシリーズ版では、
その発動は阻止されたことになっている。
しかし今回の脚本は、『T3』も手掛けたジョン・ブランカ
トー&マイクル・フェリスが担当したもので、その舞台は、
2004年の「審判の日」の発動から14年後の2018年となってい
るものだ。
ただし、映画の中ではテレビシリーズにも配慮したのかその
発動の日は21世紀初頭とぼやかされていたようだ。そして、
遂に始まった人類とマシーンズ(スカイネット)との絶望的
な戦いが描かれて行く。
その再開第1作は、シリーズ主人公のジョン・コナーと、以
前の第1作で未来から送り込まれたカイル・リースとの出会
いまでを描くもので、ここではまだコナーは人類のリーダー
ではないし、カイルも10代の若者という時の物語だ。
このコナーを、バットマン=ブルース・ウエインでもあるク
リスチャン・ベイルが演じ、コミックスヒーローと同様に、
自分が真の英雄であるかどうかにも迷っている人間味のある
ヒーロー像を描いている。
一方、カイル役には、新版『スター・トレック』ではチェコ
フ役を演じるアントン・イェルチンが扮して、こちらはまと
もに英語の喋れる正に10代の若者を演じていた。因にイェル
チン本人は1989年ロシア生まれのようだ。
この他、キャメロンの推薦で配役されたというサム・ワーシ
ントン、『ストリート・ファイター/ザ・レジェンド・オブ
・チュン・リー』にも出ていたムーン・ブラッドグッド、僕
が観た中では初めてまともな女性を演じているブライス・ダ
ラス・ハワード。
さらに、いつもの怪演を見せるヘレナ・ボナム・カーター、
オスカーに4回ノミネートのジェーン・アレキサンダー、い
つもの頑固ぶりのマイクル・アイアンサイドなどが脇を固め
ている。
また監督の関係なのか、コモンとジェイダグレイス・ベリー
という2人のミュージシャンが出演しているが、特に日本人
の血を引き現在9歳で作詞も手掛けるというベリーは、この
先のキーにもなりそうな役柄だ。
で、今回は内容に関してはあまり触れなかったが、正直に言
って本作の物語にはシリーズの根幹であったタイムパラドッ
クスもほとんど出てこないし、SF的にはそれほど深いもの
ではない。
しかしそれを補って余りあるのが監督独特のアクションで、
陸から空からほとんど隙間無しのアクションの連続は、それ
だけでお腹一杯と言いたくなるようなもの。それを楽しめれ
ばそれで良いとも言える作品だ。
シリーズはこの先カイルを過去に送り出すまでを描くのか。
また人類の未来に勝利はあるのか。そこにタイムパラドック
スはどう影響するのか。物語はまだまだ続きそうだ。

『コネクテッド』“保持通話”
2004年にラリー・コーエン原案、デヴィッド・R・エリス監
督で映画化されたサスペンス・アクション映画“Cellular”
(セルラー)を、香港を舞台にリメイクした作品。
過去に香港映画界では数多くのハリウッド模倣作品を作って
きたが、本作は史上初めて正式にリメイク権をハリウッドと
契約して製作されたとのことだ。その動きは、ハリウッドで
も受け入れられるようになった香港映画界の自信の現れとも
取られているようだ。
オリジナルの『セルラー』については、2005年1月に作品を
紹介しているが、サスペンスからユーモアまでが1時間35分
の上映時間の中に見事にバランスされた作品だった。その作
品がリメイクでは上映時間が1時間50分になっている。
その長くなった15分には、主人公の家族関係などが描かれた
りもしているが、主にはアクションが強化されている。オリ
ジナルのアクションはそれほど大掛かりなものではなかった
が、リメイクではカーチェイスから銃撃戦、さらに格闘まで
かなりの物量で描かれた。
ただまあ、多少やり過ぎの感じは否めないところで、それを
単純に面白いと思えるかどうかは、観客の心境にも拠りそう
だ。僕自身はオリジナルへの思い入れもあるから、どちらか
と言うと退いてしまった部分もあるが、そんなことを気にし
なければ、その物量を楽しめば良い作品だろう。
出演は、『エレクション』などのルイス・クー、テレビドラ
マ『流星花園』のバービー・スー、『エグザイル/絆』のニ
ック・チョン。そして誘拐犯を、『王妃の紋章』などの若手
俳優リウ・イエが演じている。
監督は、ジャッキー・チェンの製作の許『ジェネックス・コ
ップ』シリーズなどを手掛けてきたベニー・チャン。元々が
アクション得意の監督だが、今回はその持てる力を最大限に
投入したものだ。
携帯電話の充電器を手に入れるエピソードなど、ストーリー
展開はほぼオリジナルの通りだが、それがとにかく拡大され
ている。そこにはハリウッド映画よりタブーが少ない感じの
部分もあって、今後も続くかも知れない香港版リメイク映画
の方向性も示しているようだ。
なお最近の情報では、最初はイギリス映画で、その後にハリ
ウッドでリメイクされた“The Italian Job”(ミニミニ大
作戦)を、インドの映画会社が契約してリメイクする計画も
進んでいるようで、その辺の動きにも注目したいところだ。

『地下鉄のザジ』“Zazie dans le métro”
1957年の『死刑台のエレベーター』で鮮烈な監督デビューを
飾ったルイ・マルが、1960年に第3作として発表した作品。
その作品が、ディジタルリマスターによる完全修復版で帰っ
てきた。
フランスの人気作家レーモン・クノーのベストセラーから、
監督と、監督の第4作『私生活』にも協力するジャン=ポー
ル・ラブノーが共同で脚色。原作は口語表現を駆使した実験
的な作品で映画化不可能とも言われていたようだが、それを
見事にスラップスティックな映画に仕上げている。
物語は、母親と共にパリにやってきた少女ザジが、母親が愛
人との蓬瀬を過ごす間を、叔父の家に預けられる。そのザジ
はパリで地下鉄に乗るのが楽しみだったが、その日のパリの
メトロはストライキ決行中。やむなく街に出たザジに、いろ
いろな冒険が待ち構えている…というもの。
出演は、ザジ役に事実上この1作だけを残したカトリーヌ・
ドモンジョ。叔父の役には、1989年『ニュー・シネマ・パラ
ダイス』で国際的に評価されるフィリップ・ノワレが扮して
彼の出世作となっている。
他に、1963年『地下室のメロディー』などのカルラ・マルリ
エ(デビュー作)、1983年『ギャルソン!』などのユベール
・デシャンらが共演。
僕にとっては学生時代にテレビで観て以来の再見となった。
当時はヌーヴェルヴァーグの先駆けとも言われた作品で、そ
れなりに小難しくも評価されていたと思うが、見直しての感
想は普通に楽しい作品だった。
巻頭パリに向かう列車の運転席からの映像に始まって、当時
のパリを彷徨うザジの姿が観光映画のように描かれて行く。
そしてその間には、移動しているのに同じ建物が繰り返し現
れる映像や、ザワークラウトの皿を投げ合うなどのスラップ
スティックな仕掛けもいろいろ用意されている。
ロリータ趣味らしき男性が登場したり、叔父さんがゲイで女
装の踊り子であったり、はたまた緊急事態であるはずなのに
話し込んでしまう男性たちなど、昔観たときは理解できなか
った部分も、今観るとそれはそれとして理解できてしまう。
自分も大人になったのだなと思えたところだ。

『ウィッチマウンテン−地図から消された山−』
              “Race to Witch Mountain”
『スター・ウォーズ』以前の1975年に、ジョン・ハフ監督で
映画化された『星の国から来た仲間』を、ドウェイン“ザ・
ロック”ジョンスン、『テラビシアにかける橋』のアナソフ
ィア・ロブ、『スパイ・キッズ』のカーラ・グギーノの共演
でリメイクした作品。
元々はジュヴナイルSF作家アレクザンダー・ケイ原作の映
画化で、地球に取り残された異星人の兄妹が故郷の星に帰ろ
うとする物語。しかし今回のリメイクではそんな子供たちの
出自などはすっ飛ばして、いきなりカーアクションの展開と
なっている。
それで原題も上記のようになっているものだが、まあそれは
それで展開も早いし、そこにVFXによるアクションやいろ
いろな超能力の描写などが彩りを添え、とやかく言うより、
とにかく楽しめる映画になっているものだ。
とは言うもの、ジュヴナイルSFの味わいはしっかりと残さ
れていて、彼らにとっては異星である地球での異星人兄妹の
逃避行と、それに巻き込まれた地球人の波乱万丈の冒険物語
が展開されて行く。
それは政府機関を始めとする強大な勢力を相手にしての正に
胸のすくようなアクション満載の物語。それにしても、こん
な楽しいものに子供の頃に出会えたら、その子はきっと良い
SFファンになってくれるだろうと思える作品だ。
ただし本作は、宣伝ではSFではなくミステリーとして売ら
れるのだという。その宣伝のやり方などには最早文句を付け
る気持ちもないが、実際、日本におけるSFという言葉の信
頼度の低下ぶりには激しいものがあるのは確かだ。
大体が日本でSFと称しているものは、怪獣との闘いか巨大
ロボットによるドンパチ映画ばかりだから、これではオタク
は生み出せてもファンが育つような環境ではない。
これではSFという単語に大人が眉を顰ても仕方がないもの
で、1970年代、80年代に作られた日本のSF文化は、正に雲
散霧消してしまったようだ。と言ってもそれを作ったのも壊
したのもSF人だから何とも言えないところだが…
なお映画には、オリジナルで異星人の兄妹を演じたアイク・
アイゼンマンとキム・リチャーズも儲け役で登場するなど、
オリジナルのファンにも気を使ったリメイクになっていたよ
うだ。
        *         *
 後は製作ニュースを3本ほど紹介しよう。
 まずは続報で、2006年8月15日付第117回で紹介したチェ
ヴィ・チェイス主演の“Fletch”シリーズの続編が再始動し
たようだ。
 元々はグレゴリー・マクドナルド原作によるエドガー賞受
賞作の映画化だが、当初はバート・レイノルズやミック・ジ
ャガーらも映画化を希望したものの原作者が拒絶し、その後
にチェイスの主演による映画化が許諾され、1985年に第1作
と89年にその続編も製作されたというもの。因に、原作者の
マクドナルドは昨年9月に亡くなったが、それまでに発表さ
れたシリーズは、1974年の第1作“Fetch”から、1994年の
“Fletch Reflected”まで全11作で形成されている。
 そして今回シリーズ再開の映画化が計画されているのは、
マクドナルドが1985年に発表した“Fletch Won”という作品
で、実はこの原作は発表順では8作目だが第1作の前日譚と
して、事件記者フレッチの最初の手柄を描いたものとなって
いる。ところが今回の計画では、チェイスが再び事件記者に
扮するとされているもので、若き日の主人公を演じるのには
多少無理があると考えられてもいたものだが…
 今回の発表によると、フレッチは現役を引退して甥にその
バトンを渡していたが、新たな事件の発生にその腰を上げ、
事件を担当している甥にいろいろなアドヴァイスを与えなが
ら事件を解決して行くという展開になっているようだ。これ
なら甥が演じる新米記者の部分との分担で、現在のチェイス
の容姿でも問題なく主演ができそうだ。
 という計画だが、実際には数年前からチェイス自身が繰り
返しアドバルーンを揚げているもので、具体的な部分はまだ
グレイゾーンのようだ。しかし、今回は物語の展開について
も新たなものが提示されるなど少しずつの前進はしている感
じになっている。脚本はハリー・スタインという脚本家によ
るものがすでに完成されており、後は監督と共演者という段
取りになる。
 さらにその共演者には、ジョン・キューザックの名前も挙
がっているようだが、実はチェイスは、現在カナダで“Hot
Tub Time Machine”というキューザック共演のSFコメディ
の撮影が進行中とのことで、上手くすればその後、そのまま
2人で…という可能性はあるのかも知れないものだ。
 なおマクドナルドは、1997年にジョニー・デップの初監督
・主演で映画化された『ブレイブ』(The Brave)の原作者
としても知られている。
        *         *
 お次は、これはシリーズ再開なのかテレビからの映画化と
なるのかという感じだが、1992年に映画版が製作された後に
テレビシリーズとして人気を博した吸血鬼作品“Buffy the
Vampire Slayer”を再び映画で製作する計画が発表された。
 元々の映画版は、ジョス・ウェドンの脚本、フラン・ルー
ベル・クズイの監督で映画化されたものだが、この作品には
主演のクリスティ・スワンスンに加えて、ドナルド・サザー
ランド、ルトガー・ハウワー、ヒラリー・スワンク、デイヴ
ィッド・アークェットなど錚々たる共演者が集まっていた。
しかし映画自体の評価は余り高くならず、当初は考えられて
いたシリーズ化も実現しなかったようだ。
 ところがその作品が、1997年にサラ・ミッシェル・ゲラー
の主演でテレビシリーズ化されるや一躍人気を得ることにな
り、日本でも放送されたこのシリーズは、その後7シーズン
に渡って続くことになる。しかしその人気シリーズも2003年
に終了、またその頃には1999年にスタートした“Angel”と
いう傍系シリーズも並行して製作されていたが、こちらも翌
年に終了となってしまった。
 というオリジナルのシリーズだが、今回その映画化を計画
しているのは、『呪怨』のアメリカ版なども手掛けるヴァー
ティゴ・エンターテインメント。同社では、元々の映画版と
テレビシリーズも通じて多数の監督を勤め、シリーズの映画
化権を保有するクズイと組んでの計画を進めているもので、
昨年来の『トワイライト』のヒットなどを受けて、シリーズ
の再開には今が最高のチャンスと考えているようだ。
 しかしこの発表で、オリジナルのクリエーターのウェドン
の名前が出てこないのが気になるところ。というのも、実は
ウェドンとクズイはテレビシリーズの終了を巡って訴訟沙汰
になるなどの問題を起こしていたようで、今回の映画化には
ウェドンの協力は得られないようなのだ。このため、ウェド
ンが製作に関ったオリジナルの映画版とテレビシリーズに登
場するキャラクターは一切使用できないとのことで、今回の
映画製作にはかなりの足枷が生じることになりそうだ。
 一方、ウェドンはシリーズの終了後もダーク・ホースコミ
ックスでコミックス版を手掛けるなどシリーズの創作を続け
ており、その創作意欲は衰えていない。それならこの機会に
再び手を組んでもらいたいような気もするところだが、人間
関係というのはなかなか簡単には修復できないようだ。
 ヴァーティゴとしては当然シリーズ化を目指した映画化を
計画しているもので、そのための核となるコンセプトを求め
て脚本家とのミーティングも行われているようだが、制約の
多い状況ではなかなかそれも簡単ではないようだ。それも踏
まえてウェドンの再出馬を願うには、正に絶好のチャンスと
も言えそうだが…
 なおデータベースの記載によると、新作映画の公開予定は
2012年となっているようだ。
        *         *
 もう1本はグラフィックノヴェルの映画化で、ワーナーか
ら“Hench”という作品の計画が発表されている。
 原作は、『バットマン』のテレビシリーズなども手掛ける
アダム・ビーチェンの執筆によるもので、物語は怪我で引退
を余儀なくされたアメフトの選手が、生活のために著名な悪
人の子分になるというもの。かなり捻った設定のお話だが、
普通では余り描かれないスーパーヒーローに対決する悪人た
ちの世界が見られることになりそうだ。
 製作は、ワーナーでは『アイ・アム・レジェンド』などを
手掛けてきたニール・モリッツ。また主演には『トロピック
・サンダー』などのダニー・マクブライドが決まっていて、
マクブライドは製作と脚本も担当することになっている。
 因にマクブライドは、上記の作品からも明かなようにコメ
ディアンで、今後の作品ではウィル・フェレル主演の“Land
of the Lost”なども控えている。また、ナタリー・ポート
マンとジェームズ・フランコが共演する“Your Highness”
でも共演と脚本も手掛けており、その評価は高いようだ。
 今回はそのコメディ作家がグラフィックノヴェルの世界に
挑むもので、ワーナーでは大作路線の製作者モリッツと大型
のコメディ作品に仕上げてくれたら期待が増すところだ。
        *         *
 最後に本を1冊紹介しておこう。
『ぼくと1ルピーの神様』“Q and A”
今年のアカデミー賞で作品賞など8部門を受賞した『スラム
ドッグ$ミリオネア』の原作本。
このサイトは本来映画の紹介の目的で開いているものだが、
この本に関しては映画会社の関係で送られてきたのと、映画
との関連にも興味深いものがあるので紹介する事にした。映
画を観た後で読むと、それぞれに全く違った良さが感じられ
るものだ。
この本を読んでいてまず驚くのは、原作本と映画との物語の
展開がかなり違っていることだろう。実際、映画に出て来る
エピソードの多くは原作には書かれていないものだ。もちろ
ん、主人公が高額の賞金の掛ったクイズで優勝しそうになっ
たために警察に逮捕され、拷問を受けるという展開は同じだ
し、そのクイズの答えをなぜ知っていたかという点が物語の
骨子になることに関しても同じなのだが、そこに描かれる答
えに繋がるエピソードが全く異なっている。
その問題の答えは、映画では西欧人にも解り易いような西欧
文化に関るものがほとんどだったが、原作のそれは、もっと
インドの現代史に関るものが中心になっていた。そこにはイ
ンド=パキスタン戦争など、正にインド人にとっての苦闘の
歴史が物語られているのだ。
もちろん映画の物語も素晴らしいものだったが、映画にはい
ろいろな作劇上のトリックもあって、現実には辻褄の合わな
い部分も散見されたものだ。それに対してこの原作本では、
もっとストレートに物語が作られていて、それは他民族であ
る僕らには分り難い部分もあるが、より深くインドの現状が
描かれているものでもあった。
外国映画、特にアジアやアフリカの映画を観ていると、もっ
とその国を知らなければいけないと思うことがままあるが、
この本もそれと同じような気持ちにさせられた。
この本は映画化作品とは全く違う。だからこそ映画を観た人
にも読んでもらいたいものだ。


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井口健二