井口健二のOn the Production
筆者についてはこちらをご覧下さい。

2009年05月03日(日) 幼獣マメシバ、僕とママの黄色い自転車、モーニング・ライト+製作ニュース

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『幼獣マメシバ』
2007年4月に『テレビばかり見てると馬鹿になる』という作
品を紹介している亀井亨監督の新作。
監督は昨年『ネコナデ』という作品を撮っていて、その作品
はサイトでは紹介しなかったが、「猫の次は犬かよ」という
気持ちで試写を観に行った。
監督の作品はそれ以前にも何本か観ているが、その都度載せ
たり載せなかったりで、なかなか相性が合わない監督の1人
と言える。そこで今回は以前に自分で書いた紹介文を読み返
して、監督が主人公を突き放し過ぎている感じに違和感があ
ることに気付いた。
しかも、前作では中間管理職のサラリーマン、今回は引き籠
もりのオタクと、比較的自分が理解し易いキャラクターであ
ることが、監督の突き放し振りに一層の不信感を抱いてしま
うところでもあるようだ。
ということでちょっとネガティヴな書き出しだが、実は本作
でも最初はなかなか乗れない感じだった。特に前半は、佐藤
二朗が演じる主人公のキャラクター自体にも違和感が強くて
乗れなかったものだ。
ところが、ある時点から物語が填り始めた。それは極めて強
引な筋立てであり、常識では考えられない展開なのだが、そ
の非常識さが物語全体で一定の調和を得ている感じにもなっ
てきた。
その物語の発端は、父親が死んで四十九日の法要の日、母親
はそれ以前に家出をしていてその法要にも現れない。そして
息子は、部屋に引き籠もったまま。しかし母親からは定期的
に「もういいよ!」という言葉と意味不明のイラストの付い
た葉書が届いていた。
つまり家出した母親は、引き籠もりの息子に家を出て自分を
捜して貰いたいようなのだ。ところが息子は父親の法要にも
部屋から出てこない有り様。そんな息子が、1匹の柴犬の幼
犬に出会ったことから物語が動き始める。
それはやがて犬を通じて知りあった女性の手引きで、彼を富
士山麓へと誘って行く。映画の後半では、その雄大な富士の
姿に魅了される部分もあるが、取り敢えずは柴の幼犬の愛く
るしさが物語を強引に引っ張ってしまう仕組みのものだ。
まあ、小動物を使うことはずるいと言ったらそれまでの作品
でもあるが、そんな小動物と主人公が着かず離れずの関係も
なかなか巧みに描かれていたし、展開の強引さを差し引いて
も主人公の心情のようなものには共感も得られた。
それに結局、描かれる主人公の行動に嫌味なところがなかっ
たのも、今回は納得できたように思えた。
共演は、安達祐実、渡辺哲、高橋洋、お笑いコンビ笑い飯の
西田幸治、笹野高史、藤田弓子。他に佐藤仁美、菅田俊、石
野真子らも出演している。また『ネコナデ』に引き続きペッ
トショップ店員を演じる高橋直純が主題歌も担当している。
なお監督の以前の作品では画質の悪さを指摘したこともある
が、本作では細かな画質設定がいろいろ凝って為されている
ようで、それはそれなりに効果を上げていた。

『僕とママの黄色い自転車』
新堂冬樹原作「僕の行く道」を、昨年『子ぎつねヘレン』を
大ヒットさせた河野圭太監督が映画化した感動作品。
主人公は小学生の少年。父親と2人暮らしだが、母親はパリ
にデザインの勉強に行っていると聞かされている。そして母
親からは定期的に手紙が届き、主人公のいろいろな問いかけ
にも母親は手紙で答えてくれる。
ところが、ある日届いた手紙が彼に微かな疑問を抱かせてし
まう。その疑問は徐々に大きくなり、ついに彼は母親がパリ
ではなく日本国内にいるという証拠を掴む。そしてその証拠
を頼りに、彼は母親の許へと向かうのだが…
母親は何故、我が子に嘘を吐いてまで身を隠さなければなら
なかったのか、その謎が徐々に解き明かされて行く。
その謎の理由は、観客には早目に明らかにされてしまうが、
物語としてはその謎を解いて行く過程での少年の成長が丁寧
に描かれる。それは他人への愛と、他人の吐いた嘘への許し
の物語だ。そしてそこには少年の愛犬の存在も上手く活かさ
れていた。
さらに、少年が行く道に沿って登場するいろいろな人物が彼
の旅をサポートし、また少年からいろいろなものを受け取っ
て行く。それらは、時にユーモラスに、時にシリアスに描か
れて観客に感動を与えて行く。
主演は、2004年『いま、会いにゆきます』などの名子役・武
井証。母親役を鈴木杏香、父親役を阿倍サダヲ。他に西田尚
美、甲本雅裕、柄本明、鈴木砂羽、市毛良枝らが共演してい
る。特に父親役の阿倍は、普段とはかなり違う役柄だ。
少年が黄色い自転車に乗って遠くの母を訪ねて行くという事
前に紹介されたストーリーを読んだときには、かなり無茶な
展開だなとも思ったものだが、物語はちゃんと辻褄が合うよ
うに作られている。脚本は、2002年『パコダテ人』などの今
井雅子。
なお、原作での旅の同行者は猫だそうだが、映画化ではジャ
ックラッセルテリアが表情豊かに演じている。その体重は猫
よりかなり重いと思うが、主演の武井が自転車の載せ降ろし
でしっかり抱いている姿が印象的だった。

『モーニング・ライト』“Morning Light”
ロサンゼルスからハワイ・ダイアモンドヘッドまでの太平洋
を舞台に、総距離4120kmに及ぶ外洋ヨットレース=トランス
パシフィック(トランスパック)に挑んだ若者たちの姿を追
ったディズニー製作のドキュメンタリー作品。
ディズニーのドキュメンタリーというと、1950年代にアニメ
ーションの参考用に撮影されたとも言われる動物の生態など
を写した『自然の冒険』シリーズが有名だが、本作はそんな
ディズニーが初めて人間を被写体に選んだということでも話
題になっていたようだ。
その内容は上記の通りヨットレースに絡むものだが、実はそ
れまでに外洋経験はほとんどない若者たちが応募によって選
ばれ、初挑戦するというもので、その訓練の模様から実際の
レースの顛末までが描かれている。
因に題名は、ウォルト・ディズニーの兄で会社の経営面を担
当していたロイ・ディズニーが所有する艇の名前で、ロイは
トランスパックには16回出場、その内2回でスピード記録を
打ち立てる程のヨットマンとのことだ。
そんなロイが、若者たちに夢を与えようと企画したヨットマ
ンへの挑戦を記録した作品でもある。そこには大学生を中心
に最初は30人が集まり、そこから15人が選ばれて半年間に及
ぶハワイでの訓練が開始される。しかし実際にレースに参加
できるのは11人だけだ。
しかもその11人を選ぶのも、その前にスキッパーと呼ばれる
艇長を決めるのも、すべて訓練生たちが自主的に行うという
建て前で、そこでの人間模様も作品の彩りとなっている。そ
れらがコーチたちへのインタヴューと若者たちのモノローグ
によって綴られて行く。
そしてレースでは、艇のサイズ別のクラス優勝が最大の目標
とされるが、同じクラスにはクルー全員がプロというライヴ
ァル艇が参加。技術や天候の変化を先読みする能力、そして
判断、決断などのいろいろな状況が描かれる。
ヨットを描いた作品では、3月に日本映画の『ジャイブ』を
紹介したばかりだが、本作ではもっと現実的なヨットの全体
像が見られる作品にもなっている。なお「ジャイブ」という
言葉の意味も本作では解説されていた。
お金持ちの道楽という感じもするヨットレースだが、本作の
エピローグで紹介される訓練生たちの進路を見ると、この企
画が彼らに夢と希望を与えたことは確かなようだ。
        *         *
 以下は製作ニュースだが、今回は映画紹介が少なかったの
で、たっぷりと報告しよう。
 まずは続報というか、そろそろ本気のところが聞きたいと
思っていた“The Hobbit”の映画化に関して、ファンタシー
系の映画雑誌Empireが、監督ギレルモ・デル=トロと製作者
ピーター・ジャクスンに対しインタヴューを行ったようだ。
その抜粋がネットで紹介されていた。
 それによると、まず1本目は物語的にはJRR・トーキン
の原作の通りのものとされるが、その雰囲気は原作の童話よ
りは少し映画版『LOTR』に似せたものになるとのこと。
それはまあ映画化の3部作のファンを取り込む訳だから当然
のことだろう。そして第2作では、『ホビットの冒険』から
『旅の仲間』までの間の60年間を新規に描くとされているも
のだが、ここでは、主にガンダルフ及び白の会議によるドル
・グルドゥアを巡るモルドールとの戦いを描くとの発言が、
監督と脚本も務めるデル=トロからなされているようだ。
 ところがこの構想では、再登場が期待されているエルフや
人間たちの多くが描かれないことになってしまうもので、す
でに参加を表明している多くの俳優たちの出番が無くなって
しまうことが、Empire誌の情報でも問題にされていた。つま
りこの構想では、ガンダルフとエルロンドは登場できるが、
その他のキャラクターの出番はなさそうなのだ。
 ということで、俳優たちとの約束は反故にされてしまうの
か…となる訳だが、そこで1つ考えたのは、確か当初ジャク
スンがこの構想を生み出したときには、2006年12月1日付の
第124回でも触れたように、繋ぎの60年間を2部作とする計
画もあったということ。従って、今回のインタヴューの発言
でその辺の計画が再燃しているのだとすればそれも面白くな
るところだ。
 元々“The Hobbit”を2部作で映画化するという計画は、
MGMが参加を表明した際に同社の側から出されたもので、
ジャクスンの意向は不明だった部分もあり、今回の発言から
はいろいろ期待してしまうところがありそうだ。
        *         *
 次も続報で、昨年11月15日付の第171回で紹介したアイザ
ック・アジモフ原作“End of Eternity”(邦題:永遠の終
わり)の映画化に関し、その監督として、日本では5月22日
に公開されるポリティカルフィクション“State of Play”
(消されたヘッドライン)などのケヴィン・マクドナルドと
の契約が報告された。
 原作はアジモフ作品には珍しいタイム・トラヴェルをテー
マにしたもので、時間旅行が実用化された世界を背景に歴史
改変を修正する政府機関の係官を主人公としたもの。ところ
がその主人公が修正すべき時間軸だけに存在する女性に恋を
して…というお話だ。
 そしてこの計画は、当初はトム・クルーズとパラマウント
が権利を持っていたものだがキャンセルされ、現在はフォッ
クス傘下のニュー・リジェンシーで準備が進められていた。
その計画に、マクドナルド監督の起用が発表されたものだ。
なお脚本は、以前の報告でも監督の意向に従うとされていた
もので、これからマクドナルドが決めることになるようだ。
因に、『消されたヘッドライン』の脚本は『アルマゲドン』
などのトニー・ギルロイと、“Lions for Lambs”などのマ
シュー・マイクル・カーナハンが担当していた。
 その他のマクドナルド監督の作品で、“The Last King of
Scotland”の脚本は、『フロスト×ニクソン』のピーター・
モーガンと、『シャーロット・グレイ』のジェレミー・ブロ
ックが担当していたもので、この顔ぶれなら誰が起用される
ことになっても面白くなりそうだ。
 製作時期は未定だが、準備中の計画としてはすでにデータ
ベースなどにも登録されているようだ。
        *         *
 5月15日に世界一斉公開される“Angels & Demons”(天
使と悪魔)の作品紹介は次週には何とか出来そうだが、それ
に関連してダン・ブラウン原作によるロバート・ラングドン
教授シリーズの第3作が今年9月15日に刊行されることにな
り、その映画化権をコロムビアが獲得したと発表された。
 その題名は“The Last Symbol”ということまでは発表さ
れているが、内容に関しては一切秘密。ただし本作の当初の
題名は“The Solomon Key”とされていたのだそうで、物語
のヒントは何となくありそうだ。また出版される題名では、
教授の本業である‘Symbol’に‘The Last’が冠されている
訳だが、これでシリーズ完結編というものではないようだ。
 そして、ブラウンによる原作の執筆はすでに完了されてい
るとのことで、アメリカカナダの発行元となるダブルデイ社
では初版500万部を準備してベストセラーにする対策を整え
ているそうだ。映画のヒットは保証付きのものだし、映画が
ヒットすれば第3作のベストセラーは間違いないだろう。
 それで映画化は、2006年、2009年と来たから、次は2012年
の辺りになるのかな。
        *         *
 お次はちょっと意外な展開で、2006年の6月と11月に前後
編が連続公開されて話題を呼んだ日本映画『デスノート』の
原作漫画が、アメリカでも映画化されることになった。
 原作漫画は2003年12月から06年6月まで週刊少年ジャンプ
に連載されたもので、日本での映画化はその連載の終了前に
開始された。従って前編の映画化は原作の結末が不明のまま
行われたもの。さらに後編は原作の完結後とされてはいるも
のの、今回のアメリカでの報道によると、日本版の映画化は
原作の全編に対するものではないと判断されているようだ。
 そこで今回のアメリカ版の製作は、日本版の再映画化では
なく新たな映画化と規定されているもので、原作漫画の全編
を映画化することになるようだ。そしてその脚本家として、
昨年11月15日付第171回で紹介したターセム・シン監督“War
of the Gods”なども手掛けているギリシャ人のチャーリー
&ヴラス・パーラパニデス兄弟の起用が発表されている。
 なお、日本版の映画化では結末の弱さが指摘できるところ
だが、それでも前後編合せて80億円の興行収入を上げるヒッ
トを記録したとされており、2008年2月にはスピンオフ作品
の『L change the World』も製作されたものだ。その原作が
アメリカでどのように解釈され、新たな映画として製作され
るのか、期待して待ちたい。
        *         *
 リメイクの話題で、1983年にカナダのデイヴィッド・クロ
ーネンバーグ監督が発表したSFスリラー“Videodrome”を
再映画化する計画がユニヴァーサルから発表された。
 オリジナルの物語は、ケーブル向けにポルノ番組の放送を
行っているテレビ会社の社長が衛星放送から盗聴したと称す
る過激なヴィデオテープを入手し視聴するが、その後に一緒
に見ていた恋人が行方不明になる。そしてその行方を追う主
人公の許に1本のヴィデオテープが届けられる。それは彼を
恐怖の世界へと引き摺り込んで行く…というもの。主演は、
2002年『ジョンQ』などのジェームズ・ウッズが務めたもの
で、1981年の“Scanners”に続いてクローネンバーグ監督の
ブレイクの切っ掛けとなった作品だ。
 そのオリジナルから今回は、ドリームワークス製作の新作
“Tranceformers: Revenge of the Fallen”なども手掛けた
アーレン・クルガーが脚色を進めているもので、物語は現代
化してナノテクノロジーの要素も取り入れた大型のSFアク
ションになるとしている。ただオリジナルは、1982年の『ポ
ルターガイスト』と並んでブラウン管TVならではの恐さが
あったもので、リメイクでは現代化は避けられないが、液晶
モニターの時代にどのような恐怖が生み出されるかも興味が
湧くところだ。
 一方、このリメイク計画では監督が発表されていないが、
オリジナル版のクローネンバーグ監督は、現在は2月15日付
第177回で紹介したトム・クルーズ、デンゼル・ワシントン
の共演による“The Matarese Circle”を準備中となってい
る。ところが、実はクルーズとワシントンは共に次回作の計
画が発表されて、現状では“Matarese”の撮影は今年の年末
か2010年まで出来ないとのこと、それなら…という期待もあ
るようで、その辺も楽しみに次の報告を待ちたいものだ。
 なおクローネンバーグの作品では、上記の“Scanners”も
デイヴィッド・ゴイヤー脚本、『ソウ3』のダレン・リン・
ボウスマン監督でリメイクが進められており、1980年代の恐
怖が相次いで甦るかもしれないようだ。
        *         *
 続編の情報で、2005年にエマ・トムプスンの脚本主演で映
画化された“Nanny McPhee”(邦題:ナニー・マクフィーと
魔法のステッキ)の続編が計画され、再度のトムプスンの脚
本主演と共に、マギー・ギレンホール、リス・エヴァンス、
マギー・スミスらの共演が発表されている。
 オリジナルは、17人の子守を次々に辞めさせた悪ガキ7人
のいる男寡婦の家庭に現れた主人公が、不思議な力を使って
子供たちを躾、その家族も幸せにして行くというお話。主演
したトムプスンのヘヴィなメイクアップも話題になった作品
のようだ。そしてその続編は、“Nanny McPhee and the Big
Bang”と題されているものだが、トムプスン以外の出演者は
総入れ替えとなっており、新たな家庭での別の物語が展開さ
れることになりそうだ。
 因にオリジナルは、ミステリー作家としても知られるクリ
スティアナ・ブランドの原作“Nurse Matilda”に基づくも
ので、この原作には2作の続編もあるが、それらは同じ家庭
を舞台にしているので、今回の映画の続編との関係は薄そう
だ。そして映画の続編では、戦時に都市から疎開した子供た
ちが中心に描かれるとされている。戦時の疎開というと『ナ
ルニア国物語』も思い浮かぶところだが、イギリス人、特に
ロンドン市民にとっては忘れられないものなのだろう。
 監督は、本作が長編デビューとなるスザンナ・ホワイト。
イギリスでの公開は2010年3月26日と発表されている。
        *         *
 2006年9月に作品紹介した『スネーク・フライト』のデイ
ヴィッド・R・エリス監督が、“Humpy Dumpty”と題された
作品を計画している。
 この題名からは一見して『鏡の国のアリス』にも登場する
マザー・グースの怪人を思い出すところだが、実は‘t’が
1つ足りないようだ。そして映画は、最南部の街で人間にレ
イプされた異星人の母親から誕生した人間と異星人のハーフ
のキャラクターが、殺人事件を引き起こすという展開となる
ものだそうで、一応ジャンルはホラーSFとされている。
 何とも殺伐としたお話になりそうだが、撮影は3Dで行わ
れるもので、監督には上記の作品のような鋭い切れ味を期待
したい。因に監督は、2007年12月1日付第148回で紹介した
ように“Final Destination”シリーズの第2作と第4作も
担当しており、第4作では3Dの撮影も経験済みのようだ。
        *         *
 最後は製作ニュースではないが、世界流行の兆しも見える
豚インフルエンザの人感染に絡んで、映画興行にも影響が出
始めている。
 それはまず、5月8日に北アメリカ地区で封切予定だった
“Star Trek”の新作に関して、メキシコ国内での公開延期
が発表されている。また5月15日に世界一斉公開の“Angels
& Demons”に関してもメキシコでの公開をどうするか検討
が始められているようだ。
 一方、先週末に北アメリカ地区の公開が始まった“X-Men
Origins: Wolverine”については、メキシコでの劇場公開の
キャンセルが相次いでいるそうで、今後の感染の拡がり具合
では他の国にも波及は避けられないようだ。日本では今のと
ころ侵入は認められていないが、気になるところだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


井口健二