2008年11月16日(日) |
寝取られ男のラブ♂バカンス、旭山動物園物語、赤い糸、アライブ、ヘブンズ・ドア、女バス、空へ、チェ28歳の革命/39歳別れの手紙 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『寝取られ男のラブ♂バカンス』 “Forgetting Sarah Marshall” 前回紹介した『無ケーカクの的中男』のジャド・アプトゥが 製作を担当したラヴ・コメ作品。 主人公は人気テレビシリーズの劇伴音楽を担当しているミュ ージシャン。そのシリーズの主演女優サラ・マーシャルとは 5年間の同棲中で、実はシリーズの仕事には嫌気が差して、 本当は別の計画に進みたいのだが、彼女との生活のため我慢 を重ねている状態だ。 ところが、青天の霹靂で彼女から別れ話を持ち出されてしま う。しかも彼女には他の男ができたのだという。そのショッ クは絶大で、主人公は仕事も手に付かず、街に女あさりに出 かけても、頭に浮かぶのはサラのことばかり。 そこで、弟の勧めもあってハワイに傷心を癒すための旅行に 出るのだが、あろうことか同じホテルにサラと彼女の新しい 恋人も泊まっていた。しかしホテルのフロント係の機転で最 高のスイートルームに宿泊することになった主人公は… 親切というか、ちょっとお節介なホテルの従業員たちに囲ま れて、主人公の傷心は癒すことができるのか、しかもすぐ傍 に元恋人がいるという状態で? まずは普通ではないシチュエーションだが、その分、観客に は気楽に楽しめるコメディというところだ。でもそこに描か れる男女の関係は結構リアルで、飛んでもない状況から自分 自身で脱出しなくてはならなくなった人間の姿が丁寧に描か れている。 『無ケーカク…』もそうだったが、この辺の人間描写の丁寧 さがアプトゥ・コメディの真骨頂と言えるのだろうか。因に 本作の脚本は、主演のジェイスン・シーゲルが手掛けたもの で、シーゲルは挿入歌も書くなど八面六臂、その脚本をアプ トゥが認めたものだ。 シーゲル以外の出演者は、人気テレビシリーズ『ヴェロニカ ・マーズ』のクリスティン・ベルと、ロシア出身の新星ミラ ・クニス、それに、映画『ペネロピ』に出演のラッセル・ブ ランド。特に、クニスの可憐さとブランドのロック・ミュー ジシャンぶりが好感だ。 なお、この原題も以前に制作ニュースで取り上げているが、 それは映画の最後に登場するジム・ヘンスン・マペッツによ るミュージカルが本物になるかも知れないというもの。その 後の進展の情報はないが、本作ではその一部が観られるのも 貴重だ。
『旭山動物園物語』 北海道旭川にある市営の動物園が年間入場者数300万人を記 録するなど、上野を越えて日本一に輝いた。1996年には年間 26万人の最低を記録、幾度も廃園寸前にまで追い込まれた旭 山動物園の奇跡の逆転劇を描いた作品。 と言っても、逆転劇自体は、それまで動物園に無関心だった 市長が落選し、理解のある市長が当選したことにも拠るよう だが、その新市長の許、世界初と言われる行動展示を実現す るまでの経緯などが、かなりシビアな部分も含めて描かれて いる。 そこには、現代における動物園の存在意義や、外来種の侵入 による日本固有種の危機の問題、さらには北海道特有ではあ るがエキノコックスの問題など、人間と動物に関わる様々な 問題提起が織り込まれて、これだけの意識の高さを持ってい るのも見事なものだ。 物語の原案は現旭山動物園々長の小菅正夫氏。監督はマキノ 雅彦。マキノは『次郎長三国志』に続けての作品となるが、 2006年にドラマで同園長の役を演じ、その前に園長と会って 以来の念願の作品とのことで、それ以来の丹念な取材で物語 を作り上げている。 そして脚本は、テレビシリーズ『相棒』などを手掛けた輿水 泰弘。映画脚本は初めてとのことだが、上に書いたようにい ろいろな要素を手際良く織り込んで、しかも感動的に盛り上 げる構成は見事なものだ。 出演は、園長役に西田敏行、新人の獣医役で中村靖日、前田 愛。その他、長門裕之、六平直政、塩見三省、岸部一徳、柄 本明、堀内敬子らが動物園職員を演じる。特に長門、岸部ら は象やマウンテンゴリラとの共演シーンもあり観ものだ。 さらに笹野高史、萬田久子、平泉成、麿赤兒、とよた真帆、 天海祐希らの脇役の顔ぶれも多彩で、この監督でこの題材だ と、出たがる人も多かったのかな…という感じもした。 それに加えて動物たちの登場も多彩で、実際には旭山だけで なく、全国の動物園の協力を得たという動物図鑑のような映 像も素晴らしかった。そして、映画の最後を飾る動物たちの 大合唱は、それだけでも聞き物になっているものだ。
『赤い糸』 2006年携帯サイトで連載開始されたケータイ小説の映画化。 そのアクセス数は累計3600万を越え、書籍版も180万部を突 破しているそうだ。そして本作は、12月6日スタートのフジ テレビ系ドラマとの連動で12月20日に劇場公開される。 現時点ではテレビドラマがどう展開されているのか判らない が、作品は本作だけで成立する物語になっており、もしかす るとドラマの総集編という感じなのかも知れない。それにし てはテレビが12月6日スタートでは、事前にはまだ2回しか 放送されていないはずで、その詳細は不明だ。 取り敢えず映画の物語は、1992年2月29日生まれの女子中学 生が主人公。彼女は同じ誕生日の同級生と出会い運命を感じ るのだが、2人の間には過去の経緯もあるようだ。そして2 人の間にはいろいろな出来事が起き、その仲は引き裂かれて 行く。それでも運命を信じたい彼女だったが… ドラッグからDV、友の死や自殺騒ぎまで、それに学園祭や 修学旅行も描かれて、放送2回分にしては目まぐるしく物語 が進む。上映時間の限られた映画ではこれもありかも知れな いが、放送回数だって伸ばそうと思えば伸ばせるテレビシリ ーズでこの展開は凄いものだ。 もしかしたら、放送分ではもっと先の方まで映画に盛り込ま れているのかも知れないが、それにしてはかなり重要な展開 まで明らかにされているのは不思議なところだ。それが観客 を映画館に引っ張るための作戦としたら、それは見事なもの ではあるが。 以前に別のケータイ小説のドラマ化を観ていた家人が、あま りの展開の速さに驚いていたが、ケータイ小説はどれもこん なものなのだろうか。これでは人間の情感のようなものは描 き切れないように思えるが、本作ではそれを無理矢理やって いるところもまた凄い。 実際、この映画にはかなり微妙な心理的葛藤なども描かれて いて、その辺がさらに先のドラマに繋がる仕組みなのも巧み な計算なのだろうか。映画は一応の結末を迎えるが、テレビ ドラマはまだ続くようだ。 主演は、南沢奈央、溝端淳平。他に、木村了、岡本玲、石橋 杏奈、桜庭ななみ、柳下大らの若手が大挙共演。さらに山本 未来、渡辺典子らが出演している。 監督は、『鹿男あをによし』や映画版『電車男』などの村上 正典、映画版の脚本は渡辺千穂が担当した。
『アライブ−生還者−』“Naufrages des Andes” 1972年10月、厳冬のアンデス山脈に旅客機が墜落、それから 72日後に14名が奇跡の生還を果たした。その事故の顛末を当 時の生還者たちの証言を交えて描いたドキュメンタリー。 この事故のことは、かなり明確に覚えている。と言うより、 その後の多分リーダーズ・ダイジェスト誌か何かに掲載され た陰惨なドキュメントの衝撃が強く、その印象が自分の頭の 中に刻みつけられたものだ。 だから、その後に公開されたドキュメンタリー映画『アンデ スの聖餐』は、音で聞いた題名が「凄惨」としか思えなくて 観られなかったし、フランク・マーシャルが映画化した『生 きてこそ』も、確か試写状は貰ったが観に行けなかった記憶 がある。 そんな内容の作品なので、今回も観ることをためらったのだ が、先に観た友人に勧められて試写会に足を運んだものだ。 そして見終っての感想は、観て良かったの一言に尽きる。 作品は、フェイク映像を含めた事故の再現に始まる。その映 像は巧みで相互に写し出される現在のインタヴューとの繋が りもうまく構成されている。しかしここまでの部分は、僕自 身も当時の報道などで知っていた内容の再確認でもある。 そして墜落事故、その顛末も記憶の再確認だったが、その後 の核心に迫る辺りからの生還者たちの発言が胸を突き刺し始 める。そして正に核心部分に関しては、生還者たちの発言と 巧みな再現映像で、その時の彼らの心情が真に理解できるも のになっていた。 もちろん、その中を生き抜いた彼らの信念は賞賛されるもの だし、そこでの彼らの苦しみも理解しているつもりだった。 しかし、字面ではない映像で語られることで、何かその思い を共有できたような、そんな気持ちにもさせてくれる作品。 さらに30年以上を経て再び遭難現場を訪れた彼らの姿や、何 よりその事故の再現映像は、本当にそこで過ごし、その山々 を越えていった極限の状況の再現で、それを成し遂げた彼ら の意志の強さを見事に写し出している。 当時、一時は非難の矢面にも立たされた彼らだが、その記録 映像の中で沸き上がる拍手の音が何にも代えて人間の素晴ら しさを感じさせてくれる作品でもあった。
『ヘブンズ・ドア』 ボブ・ディランの楽曲‘Knocking on Heaven's Door’から 発想を得て1992年にドイツで製作された映画作品を、2006年 のアニメーション『鉄コン筋クリート』を手掛けたマイクル ・アリアス監督が、初の実写監督として日本を舞台に描き直 した作品。 ドイツ版のオリジナルは観ていないが、ストーリーの紹介を 読むとかなり共通する部分は多いようだ。 ただし、オリジナルが男2人のバディムーヴィであるのに対 して、リメイクでは年の離れた男女を主人公とし、さらにか なりアヴァンギャルドだというオリジナルより、しっとりし た情感のある作品に仕上げている。 とは言うもののアニメーションの監督らしく、アヴァンギャ ルドな雰囲気も絶妙な配合で取り入れているのはさすがとい う感じがする作品だった。 物語は、健康診断で見つかった脳腫瘍がすでに手遅れで、余 命長くて3日と医者に言われてしまった28歳の男性と、同じ 病院に7歳から入院し、海を見たこともないまま余命1カ月 とされる14歳の少女が、最後に海を見ようと病院を脱走する ことから始まる。 しかもその脱走に使った車は…そのため、とんでもない事件 を引き起こして警察に追われる羽目に陥ったり、他にも彼ら の命を狙う連中も現れて…それでも2人は海を目指して突き 進んで行く。 物語はかなりアヴァンギャルドだが、これを雨や海や、街や 田園や、高層ビルや洞窟などのいろいろな背景を組み合わせ て、見事な映像の中で展開させている。 そしてこの物語を演じているのが、『真夜中の弥次さん喜太 さん』の長瀬智也と『日本沈没』に出演の福田麻由子。長瀬 は、試写会の舞台挨拶で前作を紹介されて苦笑いしていたの が面白かったが、本作では、出だしはステレオタイプの演技 から徐々に感情のこもった演技に向かっていく展開が良い感 じだった。 共演は、長塚圭史、薬師丸ひろ子、田中泯、三浦友和。その ほか多彩なゲスト出演も楽しめる。なお試写会は、海に向か うという映画のテーマに合わせて、豊洲にあるユナイテッド シネマで行われたが、日本最大級といわれるスクリーン10の 迫力も良い感じだった。
『女バス』“The Heart of the Game” 題名は「じょばす」と読ませて「女子バスケットボール」を 表わす。 その女子バスケットボールのアメリカチームは、北京オリン ピックで4連覇を達成したのだそうで、そのサクセスストー リーでも見せられるのかと思っていたら、予想に反して現代 アメリカの縮図のようなものを観ることになった。 バスケットボールが、アメリカの国技とも言われ強いことは 知っていたが、本作はその基礎部分とも言える高校女子バス ケットボールの現状を描いたドキュメンタリー作品だ。 映画の舞台はシアトル。そこにあるルーズベルト高校の女子 バスケットボール部に、公募で選ばれた監督がやってくると ころから物語は始まる。 その監督は、昼間はワシントン大学で税学を教えているとい うビル・レスラー。彼は根っからのバスケットボール好きが 高じて応募したが、スポーツ指導のプロではない。しかしそ のアマチュア故の掟破りの指導法が、やがて彼女たちに栄冠 を掴ませることになる。 彼の取った試合の戦法は、特定のオフェンスを置かず、全員 守備、全員攻撃を仕掛けるというもの。日本のサッカーにも 通じるその戦法が、花形スター選手を擁しないチームに戦う 術を与えて行く。 その戦法は、ある年は狼の群れと名付けられ、ある年はライ オンの群れとなり、また狼の群れの復讐、そしてピラニアの 大群へと変化して行く。しかしそれには選手間の信頼も欠か せない。それを形成するための手法などは、日本のチームに も学ばせたいところだ。 それでも、その群れのリーダーとなるべき選手間の確執や、 予期せぬ様々な出来事が予想外の展開を産んで行く。そして それは社会をも巻き込む事態へと発展してしまう。全く誰か が仕掛けたのではないかと思われるくらいの出来事の連続。 しかしそれでも彼女達は、信頼する監督の許、一致団結して 栄光に向かって突き進んで行くのだ。 元々ルーズベルト高校は、男子スポーツでは名門校のようだ が、女子はその陰に隠れていたようだ。だからアマチュアの 監督も入り込む余地があったのかも知れないし、そんな学校 だからこそ集まった選手もいることになる。 そんな想定外の出来事が見事にカメラに納められている。で も結局、それで全てがうまく行った訳でないという結末も… いろいろ考えさせられる作品だった。
『空へ−救いの翼−』 航空自衛隊小松基地に所属する航空救難団を舞台にしたレス キュードラマ。 主人公は、女性初の救難ヘリパイロットとなった新人隊員。 彼女は幼い頃に離島で急病になった母親を、嵐を突いて救援 にきた自衛隊の救難ヘリを目の当りにし、その職務に憧れる ことになる。そして入隊した彼女は小松基地に配属される。 しかし、救難ヘリの操縦には細心の注意と集中力が必要で、 憧れの職に就いたばかりの彼女はなかなか集中が保てない。 その一方で、燃料切れなどの事態では、発見した生存者を見 捨てなくてはならなくなる非情さも体験する。 そんな中で、女性の上官や同僚たち、また一緒に救難派遣に 向かう仲間たちと共に彼女は成長して行く。 自衛隊の女性パイロットは2008年9月16日現在17名いるが、 そのほとんどは輸送機乗務。救難団にも捜索機と輸送ヘリの パイロットはいるが、救難ヘリの女性パイロットはまだ誕生 していないのだそうだ。ただし規制がある訳ではなく、近い 将来誕生の可能性はあるとされている。 従って、本作の物語は現状ではフィクションということにな るが、その映画化に当っては、それ以外のフィクションをで きる限り排除する方針で進められている。 このため映画に登場する山岳や海上、その他の救難シーンは 全て訓練で実施された作業の模様が実写で撮影されており、 実際の活動が隊員たちの吹き替えにより撮影されている。そ の迫力は、到底VFXなどでは再現できないものだ。 その中には、両側の余裕50cmという狭い突堤に着陸するシー ンなどもあるが、何と言っても白眉は航行中の護衛艦に着艦 するシーン。空母への艦載機の着艦などは映画で何度も観て いるが、ヘリを速度を合わせながら着艦する困難さは初めて 知ったものだ。 その他にも、浜辺を疾走するバイクの背後にヘリが登場する など、訓練の範疇で撮影されたシーンが随所に織り込まれ、 さらに救難団以外の戦闘機の訓練シーンなども物語の展開に 合わせて挿入されている。これは航空機フェチにはかなりの 観ものだ。 主演は、自身の父親が救難隊員で訓練中の事故で殉職したと いう高山侑子、正に運命の配役という感じだ。他に渡辺大、 井坂俊哉、金子賢、木村佳乃、三浦友和、浅田美代子らが共 演。監督は『戦国自衛隊1549』の手塚昌明が担当した。
『チェ28歳の革命』“Che Part1: The Argentine” 『チェ39歳別れの手紙』“Che Part2: Guerrilla” オスカー俳優ベニチオ・デル=トロの製作・主演で、彼にオ スカーをもたらしたスティーヴン・ソダーバーグ監督による 革命家チェ・ゲバラの伝記映画。 今年のカンヌ映画祭でのワールドプレミアでは2本連続上映 され、今回の完成披露試写も同様のスタイルで行われたもの だが、2作品はそれぞれシネマスコープとヴィスタサイズで あるなど上映のフォーマットも異なり、基本的には独立した 作品となっている。 しかも監督は、第1作では複数の時間軸を交互に観せる展開 を採っているのに対し、第2作では時系列を保持するなど、 演出のスタイルも変化させている。 その第1作は、1956〜59年のキューバ革命の様子と、1964年 の国連での演説を中心とした活動が相互に描かれ、ゲバラの 人となりが描き出されて行く。そしてこの物語は、後に妻と なるアレイダ・マルチとの出会いや、サンタ・クララでの勝 利など希望に満ちたものだ。 それに対して第2作は、1966〜67年のボリビアでの活動が描 かれる。ここでのゲリラ戦の結末は歴史が教えるようにゲバ ラの敗北に終わるものであり、正直に言ってかなり重苦しい ものとなる。 因に、当初企画を立てたデル=トロは、一般にあまり知られ ていないボリビアでの戦いのみを描く計画だったそうだが、 それだけではゲバラの苦しみは描き切れないと判断、そのた め第1作の構想が加えられたとのことだ。 それは確かに、ゲバラの苦しみを際立たせることにはなった が、2作品を連続して観ると、それが際立ちすぎるようにも 感じられる。それは、今の世界情勢を考えると一層辛くも感 じられるところだ。 やはりこの2作品は、それぞれを独立して観る方が正しいよ うに思える。そして勝利に酔いたいだけなら第1作だけでや めた方が良い。でも物事を真剣に考えたいのなら、第2作ま で観るべきだ。今の世界情勢はゲバラが改革しようとした当 時と全く変わっていないのだから。 共演は、『300』などのロドリゴ・サントス、テレビ『ヒ ーローズ』などのサンティアゴ・カブレラ、『ボーン』シリ ーズなどのフランカ・ポンテ、『コレラの時代の愛』などの カタリーナ・サンディノ・モレノ、『インランド・エンパイ ア』などのジュリア・オーモンド。それに、ルー・ダイアモ ンド・フィリップス。 なお脚本は、『ジュラシック・パーク3』『エラゴン』など のピーター・バックマンが担当した。
|