井口健二のOn the Production
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2008年07月06日(日) 胡蝶の夢、オンリーピック、フレフレ少女、ゲット・スマート、フェルメールを探して、三本木農業高校馬術部、ハルク、攻殻機動隊

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『コッポラの胡蝶の夢』“Youth Without Youth”
ルーマニア出身の宗教学者兼作家ミルチャ・エリアーデが、
晩年1976年に執筆した小説「若さなき若さ」を、フランシス
・フォード・コッポラの脚本監督製作で映画化した作品。
コッポラによる監督作品では、1997年『レインメーカー』以
来となる。因にその間には、2000年の『スーパーンヴァ』を
監督したともされているが、今回のプレス資料の監督インタ
ヴューでも2005年撮影の本作を8年振りとしているものだ。
物語の発端は、1938年のルーマニア。戦争の影も見える街で
1人の老人が落雷に撃たれる。その老人の名前はドミニク・
マティ。彼は愛する女性とも別れて自分の言語学研究を全う
しようとしたが、その研究も未完のままその地に終焉の場所
を求めていたのだ。
ところが病院に収容されたマティは驚異的な回復力を示し、
数週間後には健康体を取り戻す。しかも彼の身体は30〜40歳
にしか見えないものになっていた。その状況がヒトラーの耳
に届かぬはずはなく、彼の周囲にはゲシュタポの影が動き出
す。
しかしその戦争も終戦し、彼はスイスの山間で1人の女性と
巡り会う。彼女は、彼が以前に別れた恋人と瓜二つだった。
そして彼女も落雷に遭い、記憶を喪失した彼女は言語学者の
彼にしか判らない言葉を喋り出す。その彼女の言葉に導かれ
るままインドへと旅立った彼らは…
これに、彼にしか見えない分身の自分なども登場して、かな
りファンタスティックな物語が展開される。それに、登場人
物たちが喋る言葉も、各国語から古代語、架空の言語まであ
るという作品だ。
まあ正直に言って、SFファンの僕には純粋にファンタシー
として楽しめる作品だったが、そこにいろいろ理屈を言い始
めるとかなり七面倒くさくなりそうだ。でもそんなことは考
えなくても面白い作品になっている。
コッポラは、一般的には『ゴッドファーザー』や『地獄の黙
示録』で知られるが、元々はBムーヴィの雄ロジャー・コー
マンの許でのソ連映画『大宇宙基地』の改作や、『フィニア
ンの虹』『ワン・フロム・ザ・ハート』『キャプテンEO』
『ペギー・スーの結婚』、さらにブラム・ストーカーの原作
に忠実な1992年版『ドラキュラ』などファンタシーへの志向
も強く、その線でもこの作品に何の疑問も生じない。
また劇中は、古代の言語や架空の言語など、ある種の知的な
遊びに取れる要素も多く、ロケーション撮影された風景も美
しい。海外での評価は、賛否両論多いようだが、あまり面倒
なことは考えず、普通にファンタシーとして楽しみたい。
出演は、ティム・ロス、ブルーノ・ガンツ、それに、ガンツ
とは2004年の『ヒトラー』でも共演のルーマニア出身の女優
アレクサンドラ・マリア・ララが3役を好演している。

『東京オンリーピック(ハイライト版)』
2002年に『スキージャンプ・ラージヒル・ペア』を発表して
話題を呼んだ映像作家の真島理一郎が、自分が好きだという
映像作家たちに声を掛け、海外も含めた15組の作家によって
制作された架空スポーツの映像祭典。
その劇場版は、海外3作家の作品を除く10競技及びその他の
作品による2時間27分で構成される。因に、題名のOnlyPic
とはOnly Picturesの略で、今夏北京で行われるスポーツの
祭典とは関係ない。またPictureをPicと略すのは海外でも普
通に行われているものだ。
という作品だが、全体的には玉石混淆と言う感じで、特に、
『スキージャンプ・ラージヒル・ペア』で感じた新鮮な発想
のようなものが、あまり感じられないのは残念だった。
そんな中で、僕が多少なり気に入った作品を挙げておくと、
まずは、水野貴信監督「女子ヘルマラソン」と児玉徹郎監督
「ホームアスロン」。どちらも題名からパロディになってい
るものだが、発想自体は在来りでも映像や演出が面白かった
ものだ。
この他、筧昌也監督「ブランカー」と中尾浩之監督「巨大相
撲」も観られたが、前者のオチは先に判ってしまう。ここに
は『スペース・カウボーイ』くらいの壮大さが欲しかった。
やってもパクリと言われたかも知れないが。
一方、後者のオチは、技術的にも辻褄が合わせられるように
も思えたもので、もう少しその辺を詳細に描いたら、それは
それでドラマにもなったように思えた。それは多分、本作の
テーマに沿うことにもなったはずのものだ。
その他の作品は、既存の競技の道具立てだけ変えたようなも
のが多く。特に、それが暴力的に終わるという発想は、あま
り好ましいものには思えなかった。
さらに、ドーピングや戦争兵器をあからさまに出して来るの
は不快感が募るもので、それぞれ映像の直後で、ゲスト出演
者の中川翔子が「絶対反対です」と発言してはいるものの、
作家の基本姿勢がそれを認めていることは明らかなものとな
っている。また、それを「お笑いだから」と言ってごまかす
ような態度も、あまり良い感じはしなかった。


『フレフレ少女』
新垣結衣の主演で、高校の応援団を舞台にした青春ドラマ。
新垣は前作『恋空』の大ヒットで、かなり信用の置ける若手
女優とされているようだが、その新作にはちょっと変わった
題材を選んできたものだ。
主人公は読書好きで、小説に描かれたような恋愛に憧れる女
子高生。ところがある日のこと、彼女の脳天を暴投のボール
が直撃。失神した彼女が目を覚ますと、そこには野球部の新
人エースがすまなそうに立っていた。
その姿に突然の恋心が芽生えた主人公だったが、新人エース
には恋のライヴァルも多い。そのため折角書いたラヴレター
も渡せない彼女は、一念発起、部員1名で廃部寸前となって
いた応援団に入団。彼を近くから応援しようとするが…
彼女の努力で団員も揃い廃部を免れた応援団は、早速野球部
の練習試合から応援を開始。ところが、元々が不純な気持ち
の応援ではろくなことになるはずはなく、相手チームの応援
団はおろか、母校の野球部からも二度と応援に来ないでくれ
と言われてしまう。
しかし、彼女たちを鍛えるべく応援団のOBたちが立ち上が
り、ゴールデンウィークの特別合宿が開始される。だがそれ
は地獄の特訓…。しかもその時、彼女は自分が応援すべき目
標を見失い始めていた。

いろいろなことに思い悩むのが青春なら、この作品は見事に
その青春の悩みを描いているものだ。その悩みは、大人の目
から観れば他愛ないものかもしれないが、でもそんなことに
悩むのが青春というものだろう。
と言うことで、本当なら大の大人が感動するような作品では
ないはずなのだが、実は自分がJ2のサッカーチームを応援
していたりすると、正にこの主人公と同じ気持ちの自分に気
づくことがあり、何故か突然に胸に迫ってきた作品だった。
脚本は、『忍たま乱太郎』などの橋本裕志、監督は『となり
町戦争』などの渡辺謙作。
スポーツに限らず何かを応援している人には、いろいろな意
味で自分のしていることへの意義を感じさせてくれる作品。
そんな気持ちを素直に楽しむことのできる作品だ。

『ゲット・スマート』“Get Smart”
1960年代後半に5年間に渡って放送され、日本でも人気のあ
ったTVシリーズ『それ行けスマート』の映画版リメイク。
オリジナルでドン・アダムスが演じたエージェント86号こと
マックスウェル・スマートを、『奥様は魔女』のスティーヴ
・カレルが演じ、エージェント99号には『プリティ・プリン
セス』のアン・ハサウェーが扮している。
また、チーフ役にはアラン・アーキン。この他、ドウェイン
“ザ・ロック”ジョンスンやテレンス・スタンプ、ジェーム
ズ・カーン、ビル・マーレイ、TV『ヒーローズ』で人気の
日本人俳優マシ・オカらが共演。
因に、マシ・オカはブルースという特殊装備担当者の役で登
場するが、その相棒はロイドという名前で、この2人の名前
は007シリーズのQことジェフリー・ブースロイド少佐の
もじりのようだ。さらにこの2人が活躍するスピンオフ作品
も製作されている。
物語は、スマートがまだ情報分析担当官で、彼はエージェン
トを目指して昇進試験を受け続けているが、なかなか昇進が
認められないところから始まる。しかしある事情から、つい
にエージェントとしての出動命令が出されるが…
つまり、オリジナルでも妙に頭でっかちでエージェントとし
ては問題のあるスマートが、何故エージェントになれたかと
いうところから物語が始まるもので、この辺は当時からのフ
ァンとしても納得のストーリー展開となっている。
そして映画では、いまだに続くケイオス(なお字幕では“カ
オス”となっており、これは確かにカオス理論などのKhosか
ら来たものではあるが、原語もケイオスと発音しているし、
やはり昔から親しんでいる呼び名にして欲しいものだ)との
闘いが描かれる。
このケイオスとの闘いが、もちろんパロディ一杯に展開され
るものだが、実はこれが結構まともで、スパイ映画としても
ちゃんと観られるようになっているのには感心した。
これは、最近製作された『アイ・スパイ』などが無理にコメ
ディタッチにして失敗したことへの反省もあるのかも知れな
いが、元々がコメディの本作では、見事にそれがはまってい
る感じにもなっている。
そして登場するパロディやギャグには、見事にオリジナルシ
リーズの味を出しているものもあり、さらに007を元ネタ
にしたような大掛かりなアクションのパロディもあって、こ
れは全編楽しめるものになっていた。しかもそれらが、おそ
らく元ネタを知らなくても笑えるように作られているのは大
したものだ。
アメリカ製のコメディが日本でなかなかヒットしない理由の
1つには、日米の文化の違いもあるものだが、本作はそれを
超えて笑える作品になっている。何とかヒットさせてスピン
オフの“Get Smart's Bruce and Lloyd Out of Control”も
公開してほしいものだ。

『消えたフェルメールを探して』“Stolen”
1990年春。ボストンのイザベラ・ステュワート・ガードナー
美術館から評価総額5億ドルとされる美術品が盗まれた。そ
の中には、レンブラントが唯一海を描いた『ガリラヤの海の
嵐』や、総作品が35点しか確認されていないフェルメールの
『合奏』などが含まれていた。
ガードナー美術館では、その発見に500万ドルの懸賞金を出
しているが、未だにその1点も発見されていない。そして、
創設者から「どの作品も置き換えたり動かしたりしてはいけ
ない」と遺言された美術館の壁には、現在も空の額だけが掛
けられている。
本作はそれらの美術品の捜索を巡るドキュメンタリー。本作
では、その捜索に従事した絵画探偵ハロルド・スミスの仕事
ぶりを中心に、美術館の来歴やフェルメールの絵画そのもの
の鑑賞の仕方などが解説される。
本作の監督レベッカ・ドレイファスは、子供の頃にフェルメ
ールの『合奏』に魅せられ、盗難事件には激しく心を痛めた
そうだ。それが今回のドキュメンタリー製作の動機となって
いるもので、探偵スミスの協力も得て見事な作品を作り上げ
ている。
その内容は、美術品盗難事件の深層に迫るものもあり、また
2004年2月14日付で紹介した映画『真珠の耳飾りの少女』の
原作者トレイシー・シュヴァリエが、フェルメールへの思い
を語るインタヴューなども挿入されて、多岐に渡る関心が描
かれている。
一方、美術館の協力で、開設に至るイザベラとヨーロッパの
エージェントとの往復書簡が開示される。そこでは、当時の
ボストン社交界の華でもあったイザベラが、この美術館に賭
けた執念のようなものも感じられ、その点でも興味深いもの
があった。
なおこのイザベラの書簡の朗読を、最近ではグウィネス・パ
ルトローのお母さんと言った方が通りの良い、1976年『フュ
ーチャーワールド』や、2000年『ミート・ザ・ペアレンツ』
などの女優ブライス・ダナーが担当しているのも懐かしいと
ころだ。
因に、美術品盗難事件の多くは金銭の要求などで解決される
ようだが、本件の場合は何故かそれがうまく行っていない。
実際、本作の中で捜索はかなり犯人に近いところまで迫って
いるようにも見えるのだが、そこから先がいろいろ政治的な
ところも匂わせている感じもあって、これは相当に特殊で難
しいケースのようだ。

『三本木農業高校、馬術部』
1999年春から2001年秋に掛けて、実在する青森県立三本木農
業高校であった実話に基づく物語。
全日本学生大会でも優勝経験のある競技馬が難病により失明
寸前となってその農業高校に引き取られる。その問題馬の世
話係になった1年生の女子生徒が、仔馬の出産などの難事を
経て、最後は「私、目になる」と宣言し競技に出場する。

一度は「女王」とまで呼ばれた名馬が目を患う。それは馬に
とっても過酷な試練であり、気性が荒くなってしまうのは当
然なのかも知れない。そんな気難しい馬と対峙しながら少女
は成長して行く。これは正に青春映画と呼べそうな物語だ。
この物語を、『出口のない海』『夕凪の街 桜の国』の佐々
部清監督が映画化した。監督にとっては、特攻、原爆と重い
テーマが続いたので、少し気楽な作品ということだったよう
だが、本作は春、夏、冬と季節に合せて1年間に渡る撮影で
完成されたものだ。
また本作の乗馬、飛越などのシーンは全て若手の俳優たちが
自身で演じており、その特訓は実際の三本木高校馬術部顧問
の先生の指導のもと行われている。ただしその特訓も相当に
激しく、撮影は満身創痍で行われたとも紹介されていた。
この他、卒業式のシーンなども含め、三本木農業高校の全面
的な協力のもと撮影された作品とのことで、その臨場感とい
うか、画面に漂う何とは無しの落ち着きのようなものも、本
作の雰囲気を高めている感じがするものだ。
出演は、主人公を本作がデビュー作の長渕文音が務め、その
周囲を柳葉敏郎、黒谷友香、松方弘樹らが固める。特にこの
4人が実際に行っている出産シーンは見事だった。この他に
は奥村知史、森田彩香、西原亜希、小林裕吉らが共演。
さらに、主人公が競技馬を世話しているシーンには、実話の
名馬タカラコスモスの姿も登場しているそうだ。
ただし、実話で主人公が出場したのは馬場馬術で、映画のよ
うな障害飛越ではない。実際問題として、盲目の馬といくら
人馬一体になっても飛越は無理というもので、その辺はこの
映画の嘘ということになる。しかし、日本の観客に馬場馬術
を見せても理解は困難であろうし、この程度の嘘は許容範囲
かな…?というところだ。

『インクレディブル・ハルク』“The Incredible Hulk”
『アイアンマン』に続くマーヴェルコミックスの独自製作に
よる人気コミックスの映画化第2弾。アメリカでは1977年か
ら82年まで放送され、日本でも79−80年に放送された人気テ
レビシリーズの映画版リメイク。
因にこの作品は、2003年7月2日付で紹介した『ハルク』の
リメイクでもある。ジョン・ウー監督の前作については、僕
はかなり評価したつもりだったが、興行的に期待通りとは行
かなかったようで、その失敗(?)を踏まえての今回の再映画
化となった作品だ。
その前作と本作との最大の相違点は、前作でニック・ノルテ
ィが演じた主人公の父親が出てこないことだろう。その結果
ハルク誕生の物語は簡略化され、単純に実験中の事故という
ことになっているが、その分、本作の物語が判り易くなって
いることは確かだ。
ただし、エリック・バナ、ジェニファー・コネリーが共演し
た前作がかなり哀愁を込めた作品だったのに対して、本作、
エドワード・ノートン、リヴ・タイラー共演のリメイクは、
多少ドライな感じもする。
特に前作で、軍隊に包囲されたハルクをベティが抱きかかえ
るようにして怒りを沈め、巨大化したハルク身体が縮んで行
くシーンは、名シーンとして印象に残っていただけに、それ
が見られなかったのは、ちょっと残念な気もした。
しかし本作では、リオデジャネイロのファヴェーラを舞台に
したアクションシーンなどが見事に描かれ、特にアクション
コミックスの映画化としては、充分に機能した作品になって
いる。
監督は、フランスでリュック・ベッソン製作・脚本の『トラ
ンスポーター』シリーズや、ジェット・リー、モーガン・フ
リーマン共演の『ダニー・ザ・ドッグ』などを手掛けてきた
ルイ・レテリエ。脚本は、『X−MEN2』などのザック・
ペンが手掛けている。
なお、本作のエピローグにはちょっとした仕掛けがあるが、
この仕掛けが、実はアメリカでは先に公開された『アイアン
マン』と繋がっていて、そちらも見ると納得できるようにな
っている。日本ではこれら公開順が逆になっているのがちょ
っと残念だ。

『攻殻機動隊2.0』
1995年に公開の押井守監督によるアニメーションが、CGI
シーンの追加など全編リニューアルして再公開されることに
なった。
オリジナルは、1999年のウォシャウスキー兄弟作品『マトリ
ックス』に多大な影響を与えた作品として有名だが、1995年
の日本公開は興行成績も上がらず僕も見逃していた。しかし
今回その映像を見ていると、確かに『マトリックス』への影
響の大きさを確認できる。
その他にも、2006年公開『スキャナー・ダークリー』の映像
なども、ほとんどそのまま流用されている感じで、その映像
の目新しさは、オリジナルの公開から10年以上たった今でも
充分に通用するものだ。
物語は、士郎正宗のコミックスからの映画化だが、高度に情
報化された未来の日本を舞台に、サイボーグ化された主人公
たちが、情報操作によるコンピュータ犯罪やサイバーテロに
立ち向かって行くというもの。
そこに「人形使い」と呼ばれるサイバーテロリストが現れ、
それを現実とサイバー空間の両面から追い詰めて行く様子が
描かれる。そしてそこには、捜査陣内での確執なども描かれ
ている。
それにしても、今の社会状況の中でこの作品を見ていると、
かなり現実が近付いてきているという感じもするもので、こ
れを12年も前に見せられても、観客が戸惑うくらいのものだ
ったとも言える。
それくらいに先進的な内容を、さらに先進的な映像で描いて
いるものだが、しかもそれが12年経ってもほとんど色褪せて
いないというのは、この急速な時代の流れの中では驚異とも
言えるくらいのものだ。
また今回のリニューアルに際しては、台詞、音楽、SEなど
の音響も再収録、リミックスされ、特に川井憲次の音楽が大
編成で再録音されているのも聞き物になっている。
公開は、押井監督の新作『スカイ・クロラ』の公開に先駆け
全国5大都市(東京、札幌、名古屋、大阪、福岡)のみで行
われるものだが、できたらその後にでも全国に巡業してもら
いたいものだ。


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井口健二