井口健二のOn the Production
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2007年10月15日(月) 第145回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 最初は前回の追補で、前回掲載した中から“Brothers”の
記事をキネマ旬報に送ったところ、「ギレンホールは『スパ
イダーマン2』の代役にも選ばれていましたよね」という返
信メールが送られて来た。
 言われてみれば、確かに“Spider-Man 2”(当時は“The
Amazing Spider-Man”と呼ばれていた)の製作に関しては、
2003年4月1日付第36回で報告しているように、トビー・マ
クガイアがスケジュールの過密を理由に降板を表明し、その
代役にジェイク・ギレンホールが指名されたことがあった。
この騒動は、結局マクガイアの降板が撤回されて、ギレンホ
ールの出演は消えてしまったが、この時も風貌が似ているこ
とは代役の条件だったと思われるし、2人の兄弟役というの
は、正に万人の認めるところと言えそうだ。
 なお、“Brothers”の撮影は11月初旬に開始の予定だが、
さらに追加の配役として兄の妻役をナタリー・ポートマンが
演じることも発表された。オリジナルでは、デンマーク出身
で『グラディエーター』などにも出演のコニー・ニールセン
が演じており、それに比べるとポートマンではちょっと若い
気もするが、兄弟もオリジナルより大分若い感じだし、これ
はこれで順当なところだろう。全体的に若くなっている分、
展開されるドラマもかなり変わってきそうだ。
 以下は、新しいニュースを紹介する。
        *         *
 来年はアメリカ大統領選挙の年だが、その舞台裏を描く映
画の計画がいろいろ発表されている。
 まずはすでに製作されている作品で、“Swing Vote”は、
ケヴィン・コスナー扮する政治には無関心だった労働者階級
のシングルファーザーが、突如大統領選挙のキーパースンに
なってしまうというコメディ。ジョッシュア・マイクル・ス
ターンとジェイスン・リッチマンの脚本から、スターンの監
督により7月にアルバカーキで製作が開始された。
 『JFK』や『13デイズ』など政治的な作品にも出演の
多いコスナーということでは、コメディのオブラートに包ま
れた鋭い映画が期待できる。また、大統領選に出馬する各党
の候補者役には、デニス・ホッパーや『プロデューサーズ』
のネイザン・レインもいていろいろ有りそうだ。他に、スタ
ンリー・トゥッチ、ジョージ・ロペスらが共演している。
 元々はコスナーが自己資金で運営するティグ・プロダクシ
ョンの製作によるインディーズ作品だったが、アメリカ国内
の配給権をディズニー傘下のタッチストーンが契約した。因
にコスナーとディズニーの関係では、2003年に監督主演作の
『オープン・レンジ』の配給を行った他、昨年は『守護神』
が公開されている。
 もう1本は、こちらは本人も未来の大統領候補の噂がある
ジョージ・クルーニーの監督で、“Farragut North”という
作品が、レオナルド・ディカプリオの主演によりワーナーで
計画されている。
 作品は、2004年のハワード・ディーン大統領候補の選挙戦
に関わったとされる脚本家のビュー・ウィリモンが書き下ろ
した新作舞台劇を映画化するもので、主人公は急速に頭角を
現した大統領候補の若き広報担当者。才能ある若者は、選挙
キャンペーンの中で、老練な対立候補からの悪辣な攻撃の標
的にされるが…というもの。脚本は実際の経験から想を得た
ということだが、かなりのものが描かれているようだ。
 そしてこの戯曲に対しては、原稿を送付されたクルーニー
主宰のスモーク・ハウスと、ディカプリオ主宰のアピアン・
ウェイが揃って反応、両社が共に優先契約を結んでいるワー
ナーでの実現となったものだ。
 ただし、この舞台劇、実は来年にマイク・ニコルズ演出、
ジェイク・ギレンホールの主演デビュー作としてブロードウ
ェイで初演されることになっているもので、現状は未公開。
従って映画化のスケジュールも未定とされているものだが、
機を見て敏のハリウッドでは、緊急で映画化される可能性は
あるようだ。
 と言ってもクルーニーは、すでにユニヴァーサルから12月
公開予定だった1920年代のアメリカンフットボールを扱った
コメディの監督作品“Leatherheads”を、ポストプロダクシ
ョンにもう少し時間が欲しいとして4月4日公開に延期を発
表したところで、さらに現在はブラッド・ピットの共演で、
コーエン兄弟の監督作品“Burn After Reading”を撮影中な
ど、来年夏のストライキ前には到底時間は開きそうにない。
 一方、映画用台本の執筆を依頼されているウィリモンも、
先にマーク・フォースター監督が2002年のイギリスのテレビ
ドラマ“The Jury”を映画化する計画に脚色の契約を結んだ
ところで、こちらも直ぐに動けるとは思えないようだ。
 なお、ディカプリオは、サム・メンデス監督、ケイト・ウ
ィンスレット共演の“Revolutionary Road”を撮り終え、続
けてラッセル・クロウ共演、リドリー・スコット監督による
“Body of Lies”の撮影に入っており、ストライキを前にス
ターは本当に大忙しの状況になっている。
        *         *
 次も忙しそうな話題で、まずはモーガン・フリーマン、ア
ントニオ・バンデラス共演で、“The Code”という怪盗映画
の製作が発表され、その監督として、1998年の『ディープ・
インパクト』などを手掛けたミミ・レダーが、2000年公開の
『ペイ・フォワード』以来7年ぶりのビッグスクリーン復帰
を果たすことになった。
 物語は、フリーマン扮する引退を考えているヴェテランの
泥棒が、バンデラス扮する若い詐欺師をリクルートし、詐欺
師が抱えるロシア暗黒街のボスからの借金を帳消しにするた
めの最後の仕事に挑むというもの。フリーマンの先生役には
何の分野でも填りそうだが、特に泥棒というのは味がある。
テッド・ハンフリーの脚本で、撮影はすでに10月中旬からブ
ルガリアのソフィアで開始されている。
 レダー監督は、1994年スタートのテレビシリーズ『ER』
で名を挙げ、1997年の『ピースメーカー』など骨太の作品を
手掛けて来ているので、その手腕には期待したい。
 製作は、シルヴェスター・スタローン監督主演による『ラ
ンボー』の新作(“John Rambo”という題名だったが、改題
されるようだ)や、ロバート・デニーロ、アル・パチーノ共
演、ジョン・アヴネット監督の“Righteous Kill”などを手
掛けるヌ・イメージス。配給はミレニアムが行う。
 ところでフリーマンは、レダー監督とは『ディープ…』に
主演したこともあって気心は知れていると思われ、上記の作
品は順調に進むものと思われるが、実は、最初に忙しそうだ
と書いたのは、もう1本、クリント・イーストウッド監督と
三度組んで、南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領
を描く“The Human Factor”という計画が、フリーマン製作
によりワーナーで準備されているものだ。
 この作品は、1995年ラグビー・ワールドカップを主催する
ことで、アパルトヘイト以後の南アにおける人種間の融和の
問題を新たな段階に進展させたとされるマンデラの業績を描
いたもので、原作はジョン・コーリンの著作に基づき、脚色
は南ア出身のアンソニー・ペッカムが手掛けている。
 その映画化では、フリーマンはマンデラを演じる計画で、
すでに今年の春に同国を訪問して、マンデラ大統領とも面会
したとのことだ。また、共演者にはラグビーチームのキャプ
テン役でマット・デイモンの出演も話し合われている。
 そしてこの作品の監督にイーストウッドが招請されている
もので、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』の
コンビが復活する可能性は高い。また、この作品もワーナー
では出来るだけ早い時期の製作を目指しており、ということ
は、上記の作品の終了次第、来年早々の撮影もありそうだ。
 なお、フリーマンは、ジャック・ニコルスンとの共演で、
ロブ・ライナー監督による“The Bucket List”という作品
をすでに撮り終えている。
        *         *
 『Ray/レイ』では、盲目の歌手レイ・チャールズを名
演して2004年のアカデミー賞主演男優賞に輝いたジェイミー
・フォックスが、今度はホームレスの演奏家に扮する作品が
ドリームワークスで映画化される。
 “The Soloist”と題された作品は、LAタイムズに掲載
された実話に基づくもので、街角で暮らすナサニエル・エイ
ヤースという男性が、実は音楽の天才で、夢はディズニー・
ホールで演奏することだった…というもの。実在の男性は、
ジュリアード音楽院で学んでいたが、2学年次に精神分裂症
を患い、ロサンゼルスの下町でホームレスになってしまう。
そして街角でヴァイオリンとチェロのパフォーマンスをして
いたところを、LAタイムズの記者スティーヴ・ロペスに発
見されたということだ。
 映画化は、ロペスが自分との交流も交えて記事を纏め来春
発行される“From Skid Row to Disney Hall”を原作とし、
脚本は、『エリン・ブロコビッチ』のスザンナ・グラントが
執筆。監督はキーラ・ナイトレー主演の『プライドと偏見』
で注目され、同じくナイトレー主演の“Atonement”が今年
ヴェネチア映画祭で上映されたジョー・ライトが担当する。
 撮影は来年1月に開始の予定で、共演者には、ロペス役に
ロバート・ダウニーJr、記者の妻役に、チャーリー・カウフ
マン監督の“Synecdoche, New York”などに出演のキャサリ
ン・キーナーの配役も発表されている。
        *         *
 ここからはSF/ファンタシー系の情報を紹介する。
 まずは、2002年版『ボーン・アイデンティティー』を手掛
けたダグ・リーマン監督が、『ゾディアック』のジェイク・
ギレンホールと組んで、“Untitled Moon Project”という
計画をドリームワークスで進めている。
 物語は、個人的な月遠征と月面の植民地化を題材にしたも
のということで、現在では国家プロジェクトも頓挫している
月面探査に個人で挑むというお話のようだ。リーマン監督と
ジョン・ハンバーグが執筆したオリジナル脚本から、『ブラ
ックホーク・ダウン』の原作者としても知られるマーク・ボ
ウデンが物語を再構築、ボウデンは撮影用の台本も手掛ける
ことになっている。
 1960年代以前のSFでは、個人での月探査の話もよくあっ
たものだが、アポロ以後は、現実を見ながらではなかなかそ
ういう物語も構築しにくい。しかし、そのアポロ計画も終了
してかなりの年月が経ってしまった訳で、ここらで現実の宇
宙計画に渇を入れる意味でも面白い作品と言えそうだ。ただ
し、今の時代にそれを如何に現実的な物語として成立させる
が難しいところで、リーマン監督がどのようなアイデアを出
してくるかにも興味が沸く。それに植民地化という話では、
中国の探査計画のことも考えると、かなりインパクトがあり
そうだ。
 因にドリームワークスでは、本作を最優先計画の1本とし
て進める意向としている。とは言え今回の情報では、最初か
らギレンホールの登場がやたらとある訳で、スケジュールの
調整は大丈夫なのだろうか。
 なおリーマン監督の作品では、2006年4月15日付第109回
で紹介したSF映画の“Jumper”が、来年早期にフォックス
から公開予定になっている。
        *         *
 前回に続いて『ターミネーター』シリーズの情報で、新作
の題名を、“Terminator Salvation: The Future Begins”
とすることが、製作会社のハルシオンから発表された。
 物語は、既報の通り『T3』の続きとなるもので、脚本も
『T3』のジョン・ブラッカトーとマイクル・フェリスが担
当しているが、新作は新3部作の開幕となるものなので、通
し番号は付けないのだそうだ。今後『T4』と呼ぶと、ちょ
っと恥ずかしいことになるかもしれない。
 また、監督にはMcGという情報も流れており、McG側もや
りたい意向は示しているようだが、McGにはここ何回か報告
しているように多数の企画が目白押しで、それを押し退けて
の参加には疑問視する声も多いようだ。ただし、実は今回の
新作のアメリカ国内配給権をワーナーが獲得したという情報
も入って来ていて、そうなると第141回でも紹介したように
ワーナーとの優先契約を結んでいるMcGとしてはやりやすい
ことになる。
 因に、ニック・スタールとクレア・デインズが出るのか出
ないのか、出演者もまだ発表されていないものだが、常識的
には監督を先に決めて、その監督が俳優を決めるのが順当な
流れとも言えるもので、まずは監督を早く決定してもらいた
いものだ。
        *         *
 さて、そのハルシオン社からは、新たにSF映画に関わる
計画が報告されている。
 報告されたのは、SF作家フィリップ・K・ディックの全
著作について、未だ映画化されていない全作品の映画化権を
一括して獲得したというもので、その独占の権利期間は3年
間とされている。
 ディックの著作には、45の長編と120以上の短編があると
いうことだが、この内で映画化されたのは、『ブレードラン
ナー』となった“Do Androids Dream of Electric Sheep?”
を含めた9作品。その中には、『トータル・リコール』(We
Can Remember It For You Wholesale)『マイノリティ・リ
ポート』『スキャナー・ダークリー』を含み、これら作品の
全世界での配給収入は合計10億ドルを超えるそうだ。
 その残る作品の映画化権が一括して契約されたものだが、
因に今回の契約は、1982年のディック死去以来、父親の権利
を守ってきた2人の娘が経営するElectric Shepherd(略称
ESP)が取り交わしたもので、このESP社では、『スキ
ャナー…』の製作に参加した他、第117回で紹介したディッ
クの伝記映画の製作にも関わっているようだ。
 ところで、1990年の『トータル・リコール』は、『T2』
を手掛けた旧カロルコが製作したもので、今回“Terminator
Salvation”の製作を進めるハルシオン社がディックの映画
化を進めるのも歴史の巡り合わせを感じてしまう。そしてそ
のハルシオン社では、多数のディック作品の中から、いくつ
かを選んで進めることになるが、その第1候補には1969年に
発表された長編の“Ubik”が考えられている。
 “Ubik”は、『ブレード…』『トータル…』と共に、ディ
ックが生前に映画化権を設定していた4本の内の1本で、当
時はフランスのプロデューサーが権利を持っていたが、結局
実現しなかった。内容は、巨大企業に支配された地球の未来
を描いており、因に題名は、一時期IT関連で話題になった
ユビキタスの基になった言葉ubiquityに由来している。その
点では、現代に映画化することにも意味を感じるものだ。
 なお、後の1本は“Second Variety”という作品がキャピ
トルと契約されており、『トータル…』と同じダン・オバノ
ンの脚本まで完成していたとされるが、実現していない。
 ということで、ディックの映画化に期待が持てそうだが、
実際の製作スタッフなどはまだ不明な訳で、どのような顔ぶ
れがそこに並ぶかにも注目が集まりそうだ。
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 前回は、ラッセル・マルケイ監督による“Zen in the Art
of Slaying Vampires”という作品を紹介したが、その後も
Vampireテーマの作品の計画が続々発表されている。
 まずは、ニューラインの製作で“Darksider”という作品
に、テレビで新スタートした“Bionic Woman”を手掛ける脚
本家プロデューサーのリータ・カーログリディスの参加が発
表されている。物語は、FBIの捜査官が吸血鬼一族と組ん
で、生物兵器の取り引きをしようとしている武器商人の逮捕
を目論むというもので、ニューラインでは2001年に権利を獲
得して以来、ジョナサン・ヘンスレイやデイヴィッド・ゴイ
ヤーを招請したものの、実現には至っていなかった。なお、
カーログリディスは、ジェームズ・キャメロン監督の“The
Dive”と“Battle Angel”の脚本も手掛けているそうだ。そ
して脚本が完成次第、再度監督捜しを始めるとしている。
 ニュー・リジェンシーからは、“Hellboy”の原作者で、
『ブレイド2』のコンセプトアートなども手掛けたマイク・
ミグノラの原作による“Baltimore, or The Steadfast Tin
Soldier and the Vampire”という作品を、『ブレイド2』
を手掛けたデイヴィッド・ゴイヤーの監督で進めることが発
表されている。物語は第1次世界大戦を背景に、吸血鬼にな
ったが為に一家を滅亡させた主人公のバルティモアが軍団を
結成し、甦った地上最強の悪魔レッド・キングと戦うという
もの。その悪魔は、全ての悪魔の能力を具現化するというこ
とだ。脚本は原作者が執筆することになっている。
 そしてもう1本はサミットから、ステファニー・メイヤー
原作のヤングアダルト・ファンタシー“Twilight”の映画化
を、『ロード・オブ・ドッグタウン』のキャサリン・ハード
ウィックの脚色監督で進めることが発表された。物語は、父
親と共に小さな町に引っ越してきた17歳の少女ベラが、蒼い
顔をして謎めいたクラスメイトと出会うというもの。そのク
ラスメイトは吸血鬼一族の一員だった…という展開になる。
なお、原作には“New Moon”“Eclipse”という続編も発表
されていて、いずれもベストセラーになっているそうだ。
 Vampireテーマ自体は、最近でも『ブレイド』や『アンダ
ーワールド』などが続いてきたものだが、これらの作品はい
ずれも基本的なVampireのルールには則っていた。それが、
今回はいろいろヴァラエティに富んだ展開が見られそうで、
古典的なテーマにも進化が見られるのは嬉しいところだ。
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 最後は、続報を短く3本纏めておこう。
 待望久しい“John Carter of Mars”がようやく動き出し
そうだ。この計画に関しては、今年2月1日付の第128回で
ディズニーが契約したことを報告したが、その後ディズニー
とピクサーの担当者が原作者エドガー・ライス・バローズの
遺族と話し合いを続け、ついにCGIアニメーションでの製
作が決まったとのことだ。そして製作はまず3部作で進めら
れ、その第1作は2012年に公開する。また3部作が評価され
れば、その後は全11冊を映画化する可能性もあるとされてい
る。遺族側は実写での映像化を望んでいたようだが、『LO
TR』も最初はアニメーションで、後に実写化された訳だか
ら、取り敢えずは映像化が進んだことを歓迎したい。
 お次は“Barbarella”で、ロベルト・ロドリゲスが進めて
いる撮影準備に関連して、夏に公開されたロドリゲス監督の
『プラネット・テラーinグラインドハウス』で強烈なヒロイ
ンを演じて見せたローズ・マッゴーワンが、VFXのテスト
フッテージ撮影に協力していることが報じられている。元々
マッゴーワンはロドリゲスのガールフレンドということで、
これが即主演に繋がることではないかも知れないが、前作で
あれだけの頑張りを見せた女優には期待したいところだ。ま
たこれだけ準備が進んでいるということは、製作開始も間近
なようだ。
 大ラスは、2005年5月15日付第87回で紹介した“Land of
the Lost”の映画化が、来年3月撮影スタートで実現される
ことになった。この作品は、以前紹介したように『怪獣島』
などのクロフト兄弟が1985−89年のシーズンに発表した子供
向けのファンタシー冒険シリーズに基づくものだが、主演に
はウィル・フェレルが起用されて、製作費1億ドルの大型作
品として製作されるとのことだ。また監督は、『レモニー・
スニケット』を手掛けたブラッド・シルバーリングが担当。
どんな作品になるか楽しみだ。


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井口健二