井口健二のOn the Production
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2007年08月15日(水) 第141回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずはこの話題から。
 前回、レナード・ニモイ、ウィリアム・シャトナーの登場
と、若き日のスポック役に“Heroes”のザカリー・クィント
の起用が決定したことを紹介したが、その時に未定だった若
き日のカークを含む出演者募集の案内が紹介された。それに
よると、各役柄の条件は
 まず、若き日のカークは、23−29歳。身長180cm以下。美
形。生意気で自信家。生真面目なタイプで、運動能力に優れ
ている。
 若き日のマッコイは、28−32歳。黒髪で碧眼。スマートで
知性があり、少し危険を好むタイプ。
 若き日のウーラは、25歳前後。アフリカ系アメリカ人。聡
明で美人。勇気があって快活、お転婆なところもある。大勢
の男の兄弟の中で育ったという設定。
 若き日のスールーは、25−32歳。アジア系アメリカ人。日
本人が望ましい。順応性があり、有能で献身的。多少向こう
見ずなところもある。
 若き日のスコッティは、28−32歳。完璧なスコットランド
訛りが必要
となっている。
 ということは、エンタープライズ号のクルーはほぼ全員登
場することになるようだ。ここで海外のメディアでもチェコ
フの名前がない…と言うことになっていたが、実はこの役に
関しては、すでにアントン・イェルチンというロシア生まれ
の俳優が決定済だそうだ。
 つまり、オリジナルの主要クルーは全員顔を揃えることに
なる訳だが、ここで問題になるのは、チェコフはオリジナル
シリーズの第1シーズンにはいなかったということ。第1シ
ーズンにはジャニスという別のレギュラーがいたもので、チ
ェコフの登場は第2シーズンになってからだった。
 一方、スポックはカークの前のパイク船長の頃からエンタ
ープライズに乗り組んでいたもので、この流れから、今回の
“Star Trek XI”の物語は、カークとスポックの宇宙アカデ
ミーでの出会いと、エンタープライズでの再会を描くことに
なりそうだが、そこにチェコフの登場は…?と、いろいろ考
えてしまうところだ。
 そしてそのパイク船長役には、実は監督のJ・J・エイブ
ラムスが、当初は『M:I3』で協力したトム・クルーズの
カメオ出演を希望していたというのだが、昨年来の事情でそ
れは叶いそうもなくなった。そこで替ってラッセル・クロウ
に交渉しているという噂もあるようだが、このクラスの男優
というのはなかなか難しそうだ。いっそトム・ハンクスも良
いと思うが…。この役が誰に決まるかも注目になりそうだ。
 なお、オリジナルのレギュラークルーでは、もう一人、マ
ッコイの助手の看護婦チャペルも名前が挙がるところだが、
オリジナルでメイジェル・バレットが演じたその役柄の募集
は、今回はされていないようだ。
 撮影は、11月5日に開始、全米公開は2008年12月の予定に
なっている。評判が良ければシリーズ化も期待されるところ
だが、さてどうなりますか。
        *         *
 次はキネ旬にも載せる情報で、
 まずは、2005年7月1日付第90回で紹介した故スティーヴ
・マックィーンの遺品から見付かった企画“Yucatan”につ
いて、ワーナーと新たに優先契約を結んだ監督のMcGが、そ
の映画化を手掛けることを発表した。
 今回の契約は、McGが『チャーリーズ・エンジェル』で成
功を納めたコロムビアから移籍するものだが、実はMcGは、
昨年ワーナーから公開した“We Are Marshall”が成功し、
さらにテレビ番組の製作契約もワーナーと結んでいて、それ
らを交々併せての契約となったようだ。
 そしてその最初の3本の計画が発表され、まずは、『リト
ル・ミス・サンシャイン』を手掛けたマイクル・アーントと
の共同脚本で、「僕らの『MIB』を目指す」とするVFX
アクションコメディ“Nightcrawlers”と、フィル・アルデ
ン・ロビンスンがリライト中の題未定のスパイもの、そして
“Yucatan”の計画となっている。
 因に、メキシコ・ユカタン半島でのマヤの財宝捜しを、ス
ペイン征服下のメキシコの歴史を踏まえて描いているとされ
る“Yucatan”に関しては、すでに2年前から『プリズン・
ブレイク』のポール・ショイリングが脚色を進めていたもの
だが、McGの参加ではその見直しから始められることになり
そうだ。映画化には、ワーナー側製作者として『ハリー・ポ
ッター』を手掛けるデイヴィッド・ヘイマンが参加する他、
マックィーンの息子と孫も製作総指揮を勤めている。
 ただし、McGは無類の旅行嫌いとして知られており、実は
“We Are…”の時には、先に“Superman Returns”の監督も
オファーされていたが、撮影場所がオーストラリアと知って
断ったという話もある。同じ米大陸内とはいえ国外のユカタ
ン半島での撮影は大丈夫なのだろうか?
 いずれにしても実現は少し先になりそうだが、モトクロス
の演出は『CA2』で経験済のMcGによる、華麗なマックィ
ーン流バイクアクションの再現を期待したい。
        *         *
 お次は、ユニヴァーサルから新たなスパイシリーズの計画
が発表された。
 このシリーズは、原作者のダニエル・シルヴァが2000年に
発表した“The Kill Artist”という作品を第1作とするも
ので、ミュンヘン復讐事件にも関係したとされる元モサドの
エージェント=ゲイブリエル・アーロンという男が主人公。
妻子をテロリストに殺され、一度は引退して美術品の修復師
となっていた主人公が、活動を再開するところから始まった
シリーズは、今年7巻目の“The Secret Servant”が発表さ
れて、いずれもベストセラーになっているとのことだ。
 そのシリーズの映画化権が7桁($)の金額で契約され、
ユニヴァーサルでは2006年発表の第6巻“The Messenger”
から映画シリーズをスタートさせるとしている。そして映画
化の監督には、リュック・ベッソン監督の下で長年撮影監督
を勤め、2004年に公開されたフランス製作の未来スパイ映画
“Banlieue 13”でのアクション監督を経て、最近はリーア
ム・ニーソン主演の元スパイもの“Taken”の監督を終えた
ばかりのピエール・モレルの起用が発表されている。
 なおユニヴァーサルでは、シリーズ第3作の“The Bourne
Ultimatum”が初登場全米1位を記録したところだが、この
シリーズは、原作者の故ロバート・ラドラムの残した物語が
3作しかなかったもので、一時はハリウッド的な続編も検討
されたが、それには主演のマット・デイモンが絶対反対の意
向とのこと。従って“Bourne”シリーズではこれで打ち止め
の可能性が高く、それに替ってのシリーズ化が期待されてい
るものだ。因に、新シリーズの製作は“Bourne”を手掛けた
マーク・ゴードンが担当している。
        *         *
 2002年9月17日付第23回で紹介したビデオゲーム“Return
to Castle Wolfenstein”の映画化について、『バイオハザ
ード』シリーズの製作者サミュエル・ハディダが新たに権利
を獲得、昨年公開の『サイレント・ヒル』の脚本を手掛けた
ロジャー・アヴェリーの脚本監督で進めることを発表した。
 なおこの計画は、以前の紹介ではコロムビアが、製作者の
マーク・ゴードンと進めていたものだが、実現しないまま映
画化権が返還され、その権利についてハディダが、権利元の
IDソフトウェア社と新たな契約を結んだということだ。
 物語は、第2次大戦を背景に、ウルフェンスタイン城で行
われたナチスの秘密研究を暴くというもの。そこでは異形の
怪物たちが究極の兵士として育成されていた…というお話。
最初のゲーム“Wolfenstein 3D”は1992年に発表され、この
種のホラーゲームの元祖とも言われている。
 なお、11月16日に全米公開されるロバート・ゼメキス監督
“Beowulf”の脚本も手掛けているアヴェリーは、前回紹介
したように“Silent Hill 2”からは降板を表明しているも
のだが、製作者のハディダとの関係は問題ないようだ。また
今回の計画に関しては、「ゲームは、第1作の時からプレイ
している。その時から主人公がダムや橋を破壊したり、残壕
を急襲するこの冒険をスクリーンで描きたいと思っていた」
とのこと。気合いの入った作品が期待できそうだ。
 因にアヴェリーは、1994年の『パルプ・フィクション』で
クエンティン・タランティーノと共にオスカー脚本賞を受賞
している。
 一方、権利元のIDソフトウェア社は、本作の他にも、以
前に映画化の計画を紹介している“Doom”や“Quake”など
も手掛けており、また現在は“Wolfenstein”の新作を開発
中だそうだ。それからハディダは、クリストフ・ガンズ監督
の“Onimusha”の計画はまだ進めているようだ。
        *         *
 『ミス・ポター』では絵本作家に扮したレニー・ゼルウィ
ガーが、エド・ハリス、ヴィーゴ・モーテンセンと共演する
西部劇の計画が発表された。
 この作品は、サスペンス作家として知られるロバート・B
・パーカーが発表した2作目の西部劇“Appaloosa”を映画
化するもので、無法地帯の町を守るために雇われた2人の男
が、魅力的な未亡人の出現で計画が狂って行くというお話。
その通りの配役を3人が演じることになりそうだが、内、ハ
リスとモーテンセンは『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
に継ぐ共演となる。
 また、“National Treasure: Book of Secrets”への出演
を終えているハリスは、『ポロック』以来の監督も務めるも
ので、ロバート・ノットと共に脚色も担当している。撮影は
10月1日にニューメキシコでの開始が予定され、来年の夏に
計画されているハリウッド俳優組合のストライキ前の完了を
目指すとされている。製作はニューライン。
 なおゼルウィガーは、主役を演じている“Bee Movie”の
声の出演と、“Leatherheads”“Case 39”の撮影が完了し
ているようだ。
        *         *
 2006年にスティーヴ・マーティン主演で再開された『ピン
ク・パンサー』シリーズの続編が計画され、その新作にアン
ディ・ガルシア、ジョン・クリース、アルフレッド・モリー
ナらの新登場が発表された。また前作に登場したジャン・レ
ノ、エミリー・モーティマも再登場するとのことだ。
 この計画自体は、2006年3月の前作の公開直後に発表され
ていたものだが、当時はMGMの買収劇などで混乱し、その
後の状況が報告されていなかった。それがようやく進展した
ものだが、前作は全世界で1億4000万ドル以上の興行収入を
上げており、その期待に応える続編となるものだ。
 物語は、クルーゾー警部が世界中の美術品を盗みまくる窃
盗犯を捕まえるというもので、今回新登場の俳優たちは全員
クルーゾーに協力する刑事の役とされている。つまりクルー
ゾーの奮闘に振り回される役柄ということ?
 脚本は、ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル、スコ
ット・ニュースターター、マイク・ウェバーとマーティンが
執筆。監督は、前作のショウン・レヴィに替って、2003年の
『エージェント・コディ』を手掛けたハラルド・ツワートが
担当する。因にこの作品は、日本では不遇な公開だったが、
アメリカのガイド本では星3つの高評価を得ているものだ。
 “The Pink Panther 2”の全米公開は、2009年2月13日と
されている。
        *         *
 8月10日に全米公開された“Rush Hour 3”の製作者アー
サー・サーキシアンが、1971年にショーン・コネリー主演、
シドニー・ルメット監督で映画化されたローレンス・サンダ
ース原作“The Anderson Tapes”(ショーン・コネリー盗聴
作戦)の映画化権を獲得し、ニュー・ヴァージョンの映画化
を目指すことを発表した。
 1971年版はニューヨークを舞台にして、コネリー扮する泥
棒が高層マンションに挑むが…というものだったが、今回の
舞台はマイアミに移して、南国ムードに溢れた作品にすると
いうことだ。
 なおサーキシアンは、個人資金で映画化権を獲得し、そこ
に協力者を募って映画化を進めているもので、すでに同じや
り方では、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の1970年作品
“Le Cercle Rouge”(仁義)のリメイク権を獲得し、“The
Red Circle”としてジョニー・トー監督による撮影が10月か
ら開始予定になっている。この計画には、スタジオカナルが
製作に参加しているようだ。
 また、この他に世界の料理を探訪するウィリアム・スタデ
ィアムとマーラ・ギブス著“Everybody Eats There: Inside
the World's Legendary Restaurants”の映画化権を獲得、
こちらはコメディとして映画化を目指すそうだ。
        *         *
 『ラスト・サムライ』『ブラッド・ダイヤモンド』のエド
ワード・ズウィック監督が、パラマウント傘下のヴィンテー
ジの製作で今秋からの撮影を予定している“Defiance”に、
ダニエル・クレイグ、レイヴ・シュライバー、ジェイミー・
ベルの共演が発表された。
 この作品は、第2次大戦中のナチス占領下のポーランドを
舞台に、収容所を脱走したユダヤ人3兄弟が、森林地帯に向
かって、そこに潜むロシア人のレジスタンス部隊に参加、他
のユダヤ人たちの救出を試みるというもので、物語は実話に
基づいているということだ。
 この種の第2次大戦秘話というのは、これからも次々登場
しそうだが、ズウィック監督ということではかなりシヴィア
な作品になりそうだ。
 なお、『父親たちの星条旗』などのベルは、ダグ・リーマ
ン監督のSF作品“Jumper”の撮影が完了しており、また、
タイトルロールを演じた“Hallam Foe”がエジンバラ映画祭
でプレミア上映されることになっている。
 一方、クレイグは、年内に“Bond 22”の撮影が開始の予
定のはずだが、今回の計画はその前に終るということなのだ
ろうか。
        *         *
 今回はいろいろな情報を紹介したが、後はSF/ファンタ
シー系の作品の紹介をやれるだけやっていこう。
 ユニヴァーサルは、ジャック・ブラック主演向けの計画と
される“The Lost Adventures of Stone Perlmutter Jr.”
という脚本の権利を獲得、計画を進めることを発表した。
 作品は、1979年頃に行われた冒険の記録映像が新発見され
た…という設定のもので、インディ・ジョーンズスタイルの
冒険家が、雪男や黄金郷、イエスの最後の墓などを探して世
界中を旅するドキュメンタリー?となっている。この冒険家
をブラックが演じることになりそうだ。
 脚本は、コロムビアで進められている“Bronze God”とい
うコメディ作品も手掛けているピーター・ヒュイックとアレ
ックス・グレゴリー。ブラックは企画が目白押しだが、本作
は彼自身が主宰するユニヴァーサル傘下のプロダクション=
エレクトリック・ダイナマイトで進められるものだ。
        *         *
 第130回で紹介した“Justice League of America”の映画
化が本格化しそうだという情報が流れている。
 この計画に関しては、前回の情報はカーナン&マイクル・
マルローニが脚本を担当するというものだったが、その脚本
が7月に完成し、それを読んだワーナーの担当者が非常に気
に入って、一気に進める可能性が出てきたということだ。そ
してその監督に、『マッド・マックス』のジョージ・ミラー
の名前が挙がっているそうだ。
 ミラーは、CGIアニメーションで手掛けた『ハッピー・
フィート』が、ワーナー配給で好成績を残したところで、次
を実写作品というのは判りやすい。それにしても、このペー
スで進むと公開は2009年の夏に間に合いそうで、一方、ブラ
イアン・シンガー監督の“Superman: Man of Steel”も同じ
時期の公開となるが、一度に2本のスーパーマンが登場する
かどうかというところだ。
 因に、ブランドン・ラースの出演は、同じワーナーの製作
なので問題ない。バットマンについては特に書かれてはいな
かったが、他にフラッシュ、ワンダー・ウーマン、グリーン
・ランターンの配役も楽しみなところだ。
        *         *
 1964年に1シーズンだけ放送されたハナ=バーベラのアニ
メーション“Jonny Quest”の実写による映画化がワーナー
で計画され、“Land of Lost Things”というファンタシー
作品がパラマウントで進められているダン・マズーとの脚本
の契約が発表されている。
 物語は、科学者の父親と共に世界を旅する少年が、いろい
ろな科学的な謎に挑戦するというもの。オリジナルのシリー
ズは1シーズンだったが、1980年代の後半から1990年代にア
ップデートされた“The Real Adventures of Jonny Quest”
が放送され、さらにDCからコミックスも出版されたという
ことだ。
 製作は、10月にフォックスから全米公開が予定されている
ヴィデオゲームの映画化“Hitman”を手掛けたエイドリアン
・アスカリアーとダニエル・アルターが担当。特にアスカリ
アーはテレビシリーズの長年のファンだったとのことで、本
作を家庭向けの冒険シリーズに展開したいと希望を語ってい
る。またワーナーも、『ハリー・ポッター』の後釜の路線を
考えているようだ。
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 南米のコロンビアで製作されたホラー映画“Al final del
espectro”を、ニコール・キッドマンの製作主演でリメイク
することが発表された。
 物語は、悲劇に遭遇した女性を巡る幽霊もののようだが、
脚本は、ジム・キャリーの主演で今秋公開される『ナンバー
23』を手掛けたファーンリー・フィリップスが執筆し、監督
にはオリジナルを手掛けたジュアン・フェリペ・オゾルコが
起用されることになっている。
 キッドマンの製作主演によるホラー作品では、2001年公開
の『アザーズ』が思い出されるが、あの時も監督にはアレハ
ンドロ・アメナーバルを起用したもので、そういう志向で動
いているようだ。製作は、キッドマン主宰のブロッサムとヴ
ァーティゴが行い、配給はユニヴァーサルが担当する。
 なおヴァーティゴでは、先にキッドマンが主演した“The
Invasion”を製作しており、さらにタイ映画“The Eye”の
ハリウッドリメイクや、スペイン語で製作されたホラー映画
をリメイクする“Rec”という作品も手掛けているようだ。
        *         *
 最後にまた変な話題で、1973年のカルト映画“The Wicker
Man”をリイメージした作品が、オリジナルと同じクリスト
ファー・リー主演、ロビン・ハーディ監督で9月に撮影開始
されることになった。
 この計画については、2002年4月15日付第13回でも紹介し
ているが、今秋日本公開されるニコラス・ケイジ主演作とは
別に製作されるもので、このため題名も変更されて、現在は
“Cowboys for Christ”となっている。また舞台は、テキサ
スとスコットランドになるそうで、さらにリーの役名もLord
Summerisleから、Sir Lachlan Morrisonになるようだ。


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井口健二