井口健二のOn the Production
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2007年02月15日(木) 第129回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずは、前々回候補を紹介したVESAwardsの受賞作の報
告から。
 2月11日に発表された受賞作は、まずVFX主導の映画に
おけるVFX賞が“Pirates of the Caribbean: Dead Man's
Chest”、VFX主導でない映画におけるVFX賞は“Flags
of Our Fathers”、単独のVFX賞は“Pirates…”で対象
はFlying Dutchman号のシーンだそうだ。
 また、実写映画におけるアニメーションキャラクター賞は
“Pirates…”のデイヴィ・ジョーンズ、アニメーション映
画におけるキャラクター賞は“Cars”のメーター。さらに背
景賞、ミニチュア賞、合成賞はすべて“Pirates…”が受賞
作で、特殊効果賞は“Casino Royale”となった。
 結局、“Pirates…”が6冠に輝き、候補になった部門は
全部受賞しているものだが、ヒットの具合から観てもこれは
順当なところだろう。その中では唯一特殊効果賞の“Casino
Royale”が一矢報いたとも言えそうだが、元々この部門には
“Pirates…”が候補になっていないのだから仕方がない。
ただし、ここでの特殊効果の定義も良く判ないところで、多
少釈然としない感じは残るものだが。
 なお、映画以外の各VFX賞は、TVムーヴィ/ミニシリ
ーズが“Nightmares and Dreamscapes”、テレビシリーズは
“Battlestar Galactica”、VFX主導でないテレビシリー
ズは“ER”、コマーシャルが“Travelers”、ミュージック
ヴィデオは“U2 and Green Day”、ヴィデオゲームはPS3
用の“Fight Night Round 3”等となっていた。
 また、元ILMの大ベテラン、デニス・ミューレンが長年
の業績に対して贈られるジョルジュ・メリエス賞を受賞し、
そのプレゼンターにジョージ・ルーカスが登場したそうだ。
        *         *
 以下は、製作ニュースを紹介しよう。
 『ハンニバル・レクター』シリーズの最新作にして殺人鬼
の生い立ちを描いた“Hannibal Rising”の全米公開が2月
9日に始まった製作者のディノ・デ=ラウレンティスから、
次々に新たな計画が発表されている。
 それによると、まず“…Rising”はパリに本拠を置く出資
者と結ばれた3本の契約に基づく第1作なのだそうで、この
後には、コリン・ファースとベン・キングズレー主演でロー
マ時代を背景にした歴史物の“The Last Legion”と、ヘイ
デン・クリスチャンセンの主演で、ヨーロッパにペストが蔓
延していた頃のイタリアを舞台にしたロマンティック・アド
ヴェンチャーの“Virgin Territory”という作品が、すでに
撮影完了。この3本に対しては、合計で1億6000万ドルの製
作費が投入されたとのことだ。
 一方、ディノはモロッコにあるCLAという撮影所の一部
を買収したそうで、ここでは当初バズ・ラーマン監督による
“Alexander the Great”を撮影する予定だったが、現在は
そのスタジオで“…Rising”のピーター・ウェバー監督によ
る“Barbarella”のリメイクを検討しているようだ。1968年
にロジェ・ヴァディムの監督、ジェーン・フォンダ主演で映
画化されたフランス製コミックからのリメイクは、一時はド
リュー・バリモアが主演を熱望していたものだが、そちらの
計画はどうなったのだろうか。因にディノは、この作品を、
「大宇宙を舞台にした女性版ジェームズ・ボンド」と位置づ
けているようで、この発言からはシリーズ化もありそうだ。
 さらに、ラーマン監督による“Alexander”の計画もまだ
継続して話し合われており、この他、殺人クジラが登場する
題未定の海洋パニックの脚本が3月に上がってくるそうだ。
 なお、大作映画を製作し続けることについて、ディノは、
「多くの映画製作者は、映画製作のために一番重要なのは、
資金の調達だと考えているようだが、正しいアイデア、正し
い脚本があれば、金は簡単に集まってくるものだ」と、その
秘訣を語っている。元盟友だったカルロ・ポンティ亡き後、
1919年生まれの製作者は、まだ意気軒昂のようだ。
        *         *
 昨年公開の『ワールド・トレード・センター』を手掛けた
製作者のマイクル・シャムバーグとステイシー・シャーが、
新たにパラマウントと結んだ優先契約により、“The Devil
in the White City”という作品の映画化を進めることを発
表した。
 この作品は、エリック・ラースンが執筆したベストセラー
ノンフィクションに基づくもので、1893年に開催されたシカ
ゴ世界博を背景に、その会場近くのホテルで発生した連続殺
人事件の謎を追っている。そこには、博覧会やそのホテルの
建設に関った建築家ダニエル・H・バーンハムと殺人鬼H・
H・ホームズの意外な関係も描かれているというものだ。
 この原作に関しては、実は2003年に当時パラマウント傘下
だったトム・クルーズとポーラ・ワグナーのために映画化権
が取得され、一時は『K−19』のキャスリン・ビグロウの
製作・監督で進められていた。しかし、ビグロウとクルーズ
/ワグナー間の創造上の意見の相違を理由に頓挫、2004年に
は映画化権も失効していた。そして昨年にはクルーズ/ワグ
ナーも同社を去ったものだが、今回はシャムバーグとシャー
が改めて権利の取得をパラマウントに依頼して、再度の獲得
が行われたということだ。
 2002年にハリスン・フォード、リーアム・ニースンが共演
した『K−19』は、1961年のソ連原子力潜水艦での原子炉
事故を描いたノンフィクションの映画化だったもので、その
アプローチは悪くはなかった記憶している。今回の計画でビ
グロウ監督との関係がどうなっているかは判らないが、ノン
フィクションの映画化に実績のある製作者の登場は期待され
るところだ。それに1893年の時代背景をどのように映像化し
てくれるかにも、興味津々という感じがしてくる。
        *         *
 2004年にワーナー配給の『ポーラー・エクスプレス』、昨
年はソニー配給の『モンスター・ハウス』を成功させ、現在
はパラマウント配給で“Beowulf”を製作しているロバート
・ゼメキス主宰のImageMovers(名称は変わるようだ)が、
新たにディズニーと提携し、今後はディズニー傘下でパフォ
ーマンス・キャプチャー(この名前も変わるかも知れない)
を駆使した3D映画の製作を進めることが発表された。
 因に、パフォーマンス・キャプチャーの技術自体はソニー
・イメージワークスとの共同で開発されたもので、ソニー・
アニメーションでもサーファーの動きをキャプチャーして、
ペンギンにサーフィンをさせる“Surf's Up”が今年6月に
公開されるものだが、今回の動きに対するソニー側の反応は
報告されていないようだ。
 とまあ、ここまでは単純なプロダクションの移籍話だった
のだが、この動きに対して、ディズニー側から新たな噂が流
れ始めた。それは、前回紹介した“John Carter of Mars”
の映画化を、このシステムで行うというものだ。
 これまでの動きでは、この映画化にはピクサーと、ディズ
ニー本社のアニメーション部門が関っているとされ、いずれ
もアニメーションでの製作は、実写に拘わるバローズの遺族
の納得を得られていないというものだった。しかし、これが
パフォーマンス・キャプチャーでなら、バローズの遺族も納
得しやすそうだし、一方、かなり荒唐無稽なバローズの世界
も、実現可能になる。しかも、3Dでの映画化ということに
なるものだ。
 つまり、ピクサーのCGIアニメーションか、ディズニー
本社の2Dアニメーションかだったものが、新たにパフォー
マンス・キャプチャーによる3D映画という方向性が出てき
たもので、『ポーラー…』では限りなく実写に近づけられる
ことを示しているこのシステムでなら、遺族の賛同も得られ
る可能性がありそうだ。それに3Dという目新しさも権利者
には良いアピールになる。
 ということで、“John Carter of Mars”の3D映画化が
期待できそうだが、そうなると監督はロバート・ゼメキスと
なるものかどうか、『ロジャー・ラビット』や『バック・ト
ゥ・ザ・フューチャー』、それに『コンタクト』のゼメキス
なら、最適任という感じもするところだが…
 なお、ピクサー=ディズニー関連の情報では、前回も紹介
した“Toy Story 3”の脚本に、『リトル・ミス・サンシャ
イン』を手掛けたマイクル・アーントが契約したことも発表
されている。同作ではアカデミー賞の候補にもなっている脚
本家には期待したい。
 ただし、シリーズの前2作を手掛けて、昨年『カーズ』で
監督に復帰したピクサー代表のジョン・ラセターは、今回は
直接タッチしないとのことで、監督は別人になるようだ。ま
たトム・ハンクス、ティム・アレンらの声優たちは、先にデ
ィズニーが計画を進めた時点ですでに出演が了承されていた
もので、今回の計画変更でもそれはOKのようだ。
 因にピクサー作品では、前回紹介した“WALL-E”の計画が
2008年6月27日公開とされており、“Toy Story 3”の公開
予定は2009年6月となるものだ。
        *         *
 没後18年を経た今でも、日本を含めた世界中で人気の高い
超現実派の画家サルヴァドール・ダリの伝記映画が3本計画
されている。
 その1本目は、『ロード・オブ・ウォー』などのアンドリ
ュー・ニコル監督による“Dali & I: The Surreal Story”
という作品で、ダリの画商だったスタン・ロウリーセンとい
う人の自叙伝に基づき、画家晩年の最も超現実的だった時期
を描くというもの。監督が2002年に発表した『シモーヌ』に
主演していたアル・パチーノが画家を演じて、6月開始で、
ニューヨークやスペインで撮影を行うとなっている。
 2本目は、1988年にアラン・アーキンが主演した『キャプ
テン・ザ・ヒーロー』などのフィリッペ・モラの監督による
“Dali”で、モラ監督が2年前から写真家のロバート・ウィ
ティカーと共に準備を進めてきたというもの。ウィティカー
の撮影による数1000枚のダリの写真が参考にされている。ま
た、先輩画家ピカソとの関係も含めた画家の生涯を描くとい
うことで、この作品も6月に製作が開始され、プラハ、バル
セロナ、ニューヨークでの撮影が予定されている。
 そして3本目は、製作者のデイヴィッド・パーマットが、
これも2年ほど前から進めていた“Goodbye Dali”という作
品で、この作品は、1995年製作の“Miami Hustel”という作
品に出演歴のある俳優のアラン・リッチが、若い頃の画商を
していた時期に実際にダリと過ごした日々をコミカルに描く
というもの。2004年にリッチがヤニフ・ラッズと共に執筆し
た脚本を映画化するもので、2005年10月にパーマットが計画
を発表していた。
 以上の3本は、それぞれ作品の傾向は違うようだし、それ
ぞれの製作者たちも画家に対する見方が違えば作品は別のも
のになるとして、お互いの調整はまったく考えていないよう
だが、観客としては、どれを観るべきか悩むところだ。
 ヒッチコック監督の『白い恐怖』の幻想シーンに作品が登
場したり、『ミクロの決死圏』の宣伝にも協力した画家は、
いろいろと映画人の興味を引くようだ。
        *         *
 第117回で紹介した“Rush Hour 3”にも出演のロマン・ポ
ランスキーが、次回の監督作品として、製作費1億3000万ド
ルを要するとされる“Pompeii”の準備を開始した。
 この作品は、ロバート・ハリスの原作小説を映画化するも
ので、ローマ時代を背景にヴェスヴィオス火山噴火の前後を
ドラマティックに描いたスリラーとされている。主人公は、
ローマ帝国が建設した水路の修理を依頼された若い職人。と
ころが彼は、仕事をして行く内に、自分が政治とロマンスの
網に絡まれていることに気付く…というもの。そして物語は
火山の噴火までの3日間を描いて行くというものだ。
 ポランスキーの古代史物というのは珍しい感じがするが、
実際に本人も「今までは自分の器ではない」と考えていたよ
うだ。「しかしこの作品はスリラーであって、しかもハリス
の本はすべて読み通したが、彼は実に丁寧にリサーチを行っ
て、克明な作品を作り上げている。私は脚本を書くことへの
誘惑を止められなかった」として、この作品を手掛ける理由
を説明している。また、1974年の自身の代表作にも絡めて、
「『チャイナタウン』にも繋がりがあるんだ。水の利権を巡
る話だからね」とも発言したということだ。
 一方、この作品では大量のVFXを使うことになるが、そ
れについては、「これ見よがしのVFXを使うことは好きで
はない。でも、『戦場のピアニスト』にも約200のCGIが
使われているし、『オリバー・ツイスト』ではそれが400以
上もあるんだ。いつも何か少し違ったことにチャレンジする
のが、自分を前に進めて行くことになると思う」と、新しい
ことへの挑戦を楽しんでいるようだ。
 因にポランスキー作品で、『ローズマリーの赤ちゃん』や
『チャイナタウン』は、テントポールという言葉が出来る以
前のイヴェントピクチャーだったという評価はあるようだ。
しかし、現実に彼の最大の興行収入作品は、『ピアニスト』
の3200万ドルだということで、その4倍の製作費を掛ける今
回の作品は、正にポランスキーの最大の挑戦になりそうだ。
        *         *
 マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』に続編
の計画が紹介されている。
 この計画については、まず俳優のマーク・ウォールバーグ
が発言したもので、それによると、オリジナルの『インファ
ナル・アフェア』と同じく前日譚と後日談が計画されている
そうだ。そして後日談では、新しいキャストが組まれるとし
ており、その中にはロバート・デ=ニーロや他にも数人が話
し合われているとのことだ。それに対して前日譚には前のキ
ャストが戻るとしている。
 一方、リメイク版の脚本を手掛けたウィリアム・モナハン
からも、スコセッシに続編の提案をしたとの報告がされてお
り、監督も3部作とすることには前向きとの情報もある。ス
コセッシが後2本も監督するかどうかは流動的だが、製作者
としては全部に関るつもりようだ。オリジナルと違えた結末
がどうなるか…面白くなりそうだ。
 実のところは、1月18日に行われたディカプリオとスコセ
ッシ監督の来日記者会見では、監督からかなりイレギュラー
な発言も飛び出して、その紹介は控えているところがあるも
のだが、首尾良く続編が作られたら、その時にはその辺の状
況をはっきりと監督に聞いてみたいところだ。
        *         *
 昨年第109回では、“Into the Mirror”という題名で紹介
した超自然現象物のホラー作品が“Mirrors”と改題され、
この映画化に、『24』が日本でも絶大な人気を誇っている
キーファー・サザーランドの主演が発表された。
 この作品は、日本では昨年公開されたフランス製スプラッ
ターホラー『ハイ・テンション』のアレクサンドル・アジャ
監督が、ホラー映画『サランドラ』のリメイクに続くハリウ
ッド進出第2作として準備していたもので。物語は、元警官
でモールのセキュリティ担当者の主人公が、鏡の前ばかりで
起きる怪死事件を追う内に、鏡の中にいる超自然の存在を発
見し、奴らと対決することになるというもののようだ。
 元々は昨年秋の撮影が計画されていたが、出演者が決まら
ずにいたもので、そこにサザーランドの主演とは待っていた
かいがあったと言える。なおサザーランドのスケジュールで
は、4月まで『24』のシーズン6を撮影し、5月1日から
主にルーマニアで行われる本作の撮影に参加、これが6月半
ばまで行われて、7月にはシーズン7の撮影に入るというこ
とだ。因に、製作総指揮も兼任しているシーズン7と8まで
の出演料は、4000万ドルに達する見込みだそうだ。
 サザーランドの映画出演は、昨年公開された『ザ・センチ
ネル/陰謀の星条旗』以来となる。
        *         *
 後は短いニュースをまとめて紹介しておこう。
 前回も紹介した『ハムナプトラ』シリーズの第3弾に、ジ
ェット・リーの出演が発表され、題名も仮題として“Mummy:
Curse of the Dragon”というものが使われているそうだ。
前回の報告にもあった「新規なミイラ男」というのにリーの
可能性が高そうだが、ドラゴンとは…という感じだ。なおロ
ブ・コーエンはまだ監督のようだ。
 1985年にジョン・ヒューズが監督した“Weird Science”
(ときめきサイエンス)をリメイクする計画が持ち上がって
いる。オリジナルは、コンピューターで理想の女性を作り上
げた若者2人が、怪しげな魔法によってその女性を現実化し
てしまうというもの。この理想の女性を、前年公開の“The
Woman in Red”で注目を浴びたケリー・ルブロックが演じ、
魔女物の変形という感じで面白かった作品だ。今回の計画で
はジョニー・ローゼンタールが脚本を契約し、ユニヴァーサ
ルが製作する。監督はまだ決まっていないようだが、ルブロ
ックをしのぐ女優の発見が大事という意見も多い。
 『ナルニア国物語』の第2弾“Prince Caspian”の撮影準
備は大分進んできているようだが、同じウォルデン・メディ
アからもう1作C・S・ルイスの原作で、“The Screwtape
Letters”という作品の計画が発表された。この原作は、日
本ではキリスト教系の新教出版社というところから翻訳が出
ているものだが、老練な悪魔が新米の悪魔に人間の誘惑法を
伝授するという内容で、かなり宗教色の強い作品のようだ。
それをどう映画化するかが、映画人の腕の見せ所だが、因に
2001年にアメリカで再刊されたペーパーバックは100万部を
売った実績があるそうだ。
 昨年5月に映画紹介で取り上げたサム・ライミ主宰ゴース
トハウス製作の『ブギーマン』に、続編“Boogeyman 2”が
計画され、その出演者に『ソウ』シリーズのトービン・ベル
が発表された。なお、脚本は前作の夫妻に替ってブライアン
・シーヴという人が担当しているが、ゴーストハウスの担当
者に言わせると、これが尋常でなく恐いのだそうだ。監督に
はジェフ・ベタンコートという人が起用されている。
 一方、『ソウ2』『3』を監督したダレン・リン・ボウス
マンには、シリーズを離れて“Repo! The Genetic Opera”
という作品の計画が発表されている。この作品は、テレンス
・ゼドゥニックとダレン・スミスが執筆した脚本を映画化す
るもので、内容はヒトクローンの問題を扱った近未来物とい
うことだ。製作は『ソウ』シリーズのツイステッドとライオ
ンズゲイト。因に、ボウスマンは『ソウ3』の記者会見で、
“Saw 4”からは自分は製作者に下がるとして、別の監督の
起用を示唆していたものだ。
 最後に、『ターミネーター』シリーズを手掛ける製作者の
アンディ・ヴァイナが、1973年に映画化されたリチャード・
バックのベストセラー“Jonathan Livingston Seagull”を
CGIアニメーションでリメイクする計画を発表している。
オリジナルの映画化は、カモメの視点で撮影された実写の映
像を編集し、それにジェームズ・フランシスカス、ジュリエ
ット・ミルズらの台詞を付けたもので、考えてみたら一昨年
の『皇帝ペンギン』の元祖のような作品だった。それをリメ
イクするものだが、ヴァイナはドキュメンタリーを意識して
いる訳ではないようで、『シュレック』のような作品にした
いと発言している。どうなりますか。


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井口健二