井口健二のOn the Production
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2007年02月10日(土) ボビ−、恋愛睡眠のすすめ、恋しくて、鉄人28号、かちこみ!、モンゴリアン・ピンポン、ポイント45、忍者

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『ボビ−』“Bobby”
1968年6月5日。ロサンゼルスにあるアンバサダーホテルの
1日を描いた作品。この日の深夜を少し回った頃、カリフォ
ルニア州での予備選挙に勝利したロバート・F・ケネディ上
院議員が、このホテルの厨房で暗殺される。
この年の秋の大統領選でニクソンが圧勝し、アメリカが退廃
に向かって行く幕開けの歴史的な1日を描いた作品。しかし
映画は、政治的な背景や歴史的意義などはほとんど語らず、
当時の市民の生活を克明に再現したものだ。
そこでは、黒人の地位は向上したがまだ差別されているメキ
シコ人の問題や、蔓延し始めたLSD、高齢者の処遇問題、
空疎になり始めた夫婦間の問題などが描かれて行く。
もちろんテト攻勢の始まったヴェトナム戦争や、兵役逃れの
話なども出てくるが、大半は当時のヒット曲に載せて当時の
市民生活が描かれているものだ。
脚本、監督を手掛けたエミリオ・エステヴェスは、6歳の時
に深夜テレビで暗殺を知り、父親のマーティン・シーンを起
こしに行った記憶があるそうだ。そしてケネディ家の支援者
だった父親と共にホテルの現場も訪れたという。
そんなエステヴェスが、自らの宿命として作り上げたとも言
える作品。従って、映画ではロバート・F・ケネディの演説
や発言が、当時のニュースフィルムなどから多数引用され、
ある意味ケネディの政治姿勢や思想などを再確認する作品に
もなっている。
しかし、その後の民主党内の混乱がニクソン共和党大統領を
生んでしまうのだから、政治的背景などはあまり語りたくな
いという心情はあったのだろう。そのため、市井の人々の暮
らしぶりをノスタルジックに再現しているかも知れないが、
映画としては多少中途半端になったことは否めない。
でも、それを、アンソニー・ホプキンス(製作総指揮も務め
ている)、シャロン・ストーン、デミ・モーア、イライジャ
・ウッド、リンジー・ローハン、ヘレン・ハント、ウィリア
ム・H・メイシー、クリスチャン・スレーター、ヘザー・グ
ラハム、アシュトン・カッチャー、ローレンス・フィッシュ
バーン、フレディ・ロドリゲス、マーティン・シーン、ハリ
ー・ベラフォンテらの集団劇で描き出すのだから、それは見
ものとも言えるものだ。
当時サイケデリックと呼ばれたLSD感覚の映像再現など、
当時を知るものとしてはなかなか面白いシーンもあったし、
懐メロ満載の音楽も楽しめた。それでよしとしたい作品だ。
ただし、題名の「ボビー」というのは、ロバート ボブ ボ
ビーの愛称なのだから、Fの上にルビとして打つのは誤解を
招くのでやめてほしいものだ。因にこのFは、兄はフィッツ
ジェラルド、弟はフランシスのイニシャルのようだ。

『恋愛睡眠のすすめ』“La Science das rêves”
『ヒューマンネイチュア』、『エターナル・サンシャイン』
のミシェル・ゴンドリー監督による第3作。前の2作は共に
チャーリー・カウフマン脚本によるものだったが、本作では
初めて自身の脚本を映画化している。
前2作もかなり捻ったというか、ファンタスティックな展開
が楽しめる作品だったが、本作も夢想と現実が交錯するとい
うもので、さらにファンタスティックというか、面白い展開
になっている。
ガエル・ガルシア=ベルナル扮する主人公は、メキシコで成
長したが、一緒に暮らしていた父親が亡くなったため、母親
の暮らすパリに引っ越してくる。そして母親が大家をしてい
るアパートに住み、母親が紹介してくれたデザイナーの仕事
に就くのだが、その仕事はデザイナーとは名ばかりの写植の
貼り付け係で腐りきる。
一方、アパートの隣の部屋にシャルロット・ゲインズブール
扮する女性が引っ越してきて、主人公は彼女を気に入るが、
シャイでなかなか思いを伝えられない。その上、彼は自分に
都合の良い夢だけを見られる手法を考え出し、そこでは仕事
も恋もうまく行く夢想世界を生み出すのだが…。それが現実
とごっちゃになり始めて…
この夢想世界の映像化には、ペーパークラフトを使ったミニ
チュアや、ぬいぐるみの人形アニメーションなども登場し、
ファンタスティックと言うか、いろいろ味わいのある映像が
展開する。そんなところも面白い作品と言えるものだ。
それに夢想と現実の交錯がかなり複雑で、その謎解きも面白
かった。この辺は『エターナル…』のカウフマン脚本が影響
しているとも言えそうだ。『エターナル…』も2回見たが、
この作品もそうなりそうだ。
なお、プロローグで、過去(past)とパスタを引っかけた駄
洒落に気が付いた。主人公がフランス語は喋れないという設
定で、せりふは英語、スペイン語、フランス語が交錯してお
り、言葉による仕掛けが他にもあったかも知れない。字幕で
はその辺はあまり良く判断できなかったが。

『恋しくて』
TBSテレビのオーディション番組「イカ天」で話題になっ
た沖縄県石垣島出身のバンドBEGINのエッセイを基に、
『ホテル・ハイビスカス』の中江裕司が脚色、監督した地元
高校生バンドの成長を描いた作品。
『ホテル…』では、目茶苦茶元気の良い沖縄の小学生が主人
公だったが、今回の主人公は高校生。でも、今回も前作の主
人公同様、出演者のほとんどは素人の地元の子たちがオーデ
ィションで選ばれている。
主人公の栄順と加那子は幼馴染み。小学生の時に加那子が少
し離れた祖母の家に引っ越したため、高校入学で再会したと
いう設定のようだ。そして、栄順は加那子の兄セイリョウが
突然思い付いた学園祭のバンドに参加することになる。
加那子とセイリョウは、クラブ歌手で自ら店を経営する母親
と暮らしているが、母親の歌に惚れて結婚したとされる父親
は、歌を捜しに行くと出かけたまま音信不通になっている。
以来、加那子は歌うことができない。
一方、バンドは牛小屋や灯台で練習を続け、やがて県内のバ
ンド大会に出演して、優勝者に与えられる東京進出を夢見る
ことになるが…
セイリョウ役を演じる石田法嗣は、『戦国自衛隊1549』
などにも出ているプロの若手俳優だが、その他のバンドのメ
ンバーとなる4人はいずれも沖縄生まれの素人。しかし、特
に加那子を演じる山入端佳美の溌溂とした姿や、栄順を演じ
る東里翔斗の、まさに石垣島出身のナイーブさは見事に映画
に映し込まれている。
それに、石垣島で全て順撮りで撮影された自然の美しさは、
沖縄のすばらしさを満喫させてくれるものだ。
ただし正直に言って、このバンドの実力には疑問を感じた。
実は、一緒に出てくる他のバンドが無茶苦茶うまいのだ。そ
れに対して、この実力だけで勝ち抜けたというのには多少無
理を感じてしまうもので、ここにも何か脚本上の工夫が欲し
かったように思えた。
もちろんこれには、結末とのバランスもあるものだが、別に
最後が全国優勝である必要もないし、東京に行く話は彼女と
の関係では必要なものだが、そこも何か一工夫できたように
も思えた。
実は、以前にも高校生が全国大会を目指す作品があって、そ
の時も途中の展開に無理があるように感じた。もちろん作品
のテーマは、彼らの成長を描くことであるから、その間の展
開は話でしかないのだが、それでもそこに疑問を感じると、
テーマの良さも消えてしまう。
話の途中でなら多少の無茶は許されるから、『逆境ナイン』
ほどではなくても、何かの工夫が欲しかったところだ。


『鉄人28号〜白昼の残月』
2004年にテレビ東京の深夜枠で放送された今川泰宏監督によ
るアニメーションの劇場版。
横山光輝の原作からは、すでに幾度か実写やアニメーション
による映像化があったが、今川監督は、あえて物語を現代化
せず、昭和30年代初頭を時代背景とし、突如現れた鉄人28号
を負の遺産として描き込んで話題となった。
その路線をそのままに長編劇場版として製作されたこの作品
も、さらに大きな負の遺産を登場させ、まだ戦後が終ってい
なかった時代を見事に描き出したものだ。
物語は、すでに鉄人28号が完全復活して少年探偵金田正太郎
がそれを駆使している状況から始まる。
ところがある日、都心で巨大な不発弾が見つかり、鉄人がそ
の回収作業中、謎のロボット兵団が現れる。そして、鉄人が
苦戦を強いられたとき、1人の青年が正太郎からリモコンを
奪い、見事な操縦で敵を一掃する。その青年は金田ショウタ
ロウと名告り、自分が真の操縦者だと言うのだが…
このショウタロウの正体と、不発弾の巨大な破壊力の謎、そ
して鉄人と不発弾との関係など、幾多の謎を孕みながら物語
は展開して行く。
実は僕は、今川版のアニメーションは飛び飛びにしか見てい
ないのだが、正しくレトロという感じの作り込みは、最近の
ロボットアニメーションとは一線を劃した鉄人のデザインに
マッチして、すばらしい雰囲気を出していると感じた。それ
に物語も、戦後の時代背景の中で、見事にそれにマッチした
ものだったと覚えている。
そして今回の劇場版も、自分がぎりぎり覚えている傷痍軍人
や春日八郎の「お富さん」といった時代を見事に描き出した
ものだ。また描かれる物語は、もしかしたらあったかも知れ
ないパラレルワールドとして、見事に作られている。
それにこの物語によって、鉄人が新たな進化を遂げるという
展開も、納得できるものとなっていた。
なお、主題歌はテレビシリーズのときと同じく、旧作の主題
歌を千住明が編曲したものだが、それ以外の劇中の音楽を、
伊福部昭作曲のクラシック曲で構成しており、それも素晴ら
しい効果を上げている。

『かちこみ!〜ドラゴン・タイガー・ゲート』“龍虎門”
香港で35年以上連載されているという伝説的コミックスの映
画化。
時代背景は、ちょっとデフォルメされた現代。武道場の「龍
虎門」は、親を失った子供たちなどを集め、正しい人の道を
教えながら武芸の鍛練を進めさせていた。
主人公のタイガーはそこで兄貴分として慕われていたが、あ
る日、仲間と出かけた街のレストランでチンピラたちの横暴
に腹を立て、彼らを秒殺してしまう。そして仲間の1人が拾
った金印を持ち帰ったために、再び襲われることになる。
そこで主人公は、滅法強いドラゴンと名告る男と拳を交える
が、彼こそは、昔主人公が人の道を教えられた生き別れの異
母兄だった。しかし何故ドラゴンは組織にいるのか。
そして龍虎門には、羅刹門と名告る組織からの刺客が現れ、
道場主だった叔父が殺され、看板を奪われてしまう。この事
態にタイガーは、地方から龍虎門への入門を求めてきたター
ボと共に、強大な敵に闘いを挑むことになるが…
このタイガーを『PROMISE』のニコラス・ツェー、ド
ラゴンをアクション監督も務める『ブレイド2』のドニー・
イェン、ターボを『頭文字D』などのショーン・ユー。さら
にヒロインを『2046』などのドン・ジェが演じている。
街の風景などにはCGIも使用されて、ちょっと異形な雰囲
気も醸し出しているが、格闘シーンになると、何とも激烈な
アクションが展開する。そのアクションは、イェンの師匠ユ
エン・ウーピンから直伝の見せることに徹したもので、特に
1人対多数の乱闘シーンは見応えがあった。
まあ、正直に言って、この映画はこのアクションさえ楽しめ
ればいいもので、それはのべつ幕無しに登場してくる。これ
だけのアクションシーンを作り出すだけでも、これは大変だ
と思わせるものだ。
監督は、イェンがアクション監督を務めた香港映画『SPL
/狼よ静かに死ね』などの脚本家でもあるウィルソン・イッ
プ。また、音楽を川井憲次が担当している。

『モンゴリアン・ピンポン』“緑草地”
一昨年の東京国際映画祭「アジアの風」部門で紹介された作
品。その時は、スケジュールの都合で見られなかったが、幸
い日本公開されることになった。
原題の通り、ただ緑の草地が広がる内モンゴル自治区の草原
地帯。主人公のビリグは、そんな草原の一角に建つパオで、
両親と姉と祖母と共に暮らしていた。
ビリグには、同年代のダワーとエルグォートゥーという仲間
がいて、それぞれ馬やバイクで草原を我が庭のように遊び回
っていた。そんなビリグが、ある日、川に水を汲みに行った
とき、川上から流れてきたらしい1個の白い球を見つける。
それは軽くて、中には何も入っていない球だったが、大人に
見せてもそれが何だか誰も判らない。ただお祖母ちゃんは、
川上に住む神様の宝だと教えてくれるのだが…そんな1個の
ピンポン球を巡って、就学直前の男の子の冒険が始まる。
そのピンポン球が原因で、親に心配を掛けてしまったり、年
上の連中から嫌がらせをされたり、とにかくいろいろな出来
事が起きてくる。そんないろいろな出来事が、広大な草原の
中のゆったりとしたリズムで描かれて行く。
「ゆったりとしたリズム」とは書いたが、この手の作品でよ
くある鈍いテンポと言うのではない。実際映画は、いろいろ
なエピソードが次々に起こるのでテンポは速いのだが、何と
言うか見ていて心が休まるような「ゆったりとしたリズム」
なのだ。
監督のニン・ハオは、中国・山西省の出身で内モンゴルの人
ではないようだ。その監督もこの雰囲気に憧れて作品を作っ
たということで、そんな外から見ている雰囲気が、同じく部
外者である観客にも、ちょうど良い感じで共感されるのかも
知れない。
巻頭と最後には、モンゴル特有のホーミィが流れ、全体的に
ヒーリングという言葉が合うような作品にもなっている。
しかし内容的には、そろそろ定住を考えているらしい父親の
姿や、主人公の成長の様子などが上手く捉えられており、映
画作品としてのレヴェルはかなり高いと言えるものだ。
因に監督は、この後の作品ではアンディ・ラウが提唱した新
人監督育成プロジェクトFOCUS: First Cutsの支援を受け、
現在は、ハリウッドのエージェントと契約して国際的に活躍
の場を広げているそうだ。

『ポイント45』“.45”
『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ主演
で、ドメスティック・ヴァイオレンスを扱ったドラマ。
舞台はニューヨークのヘルズキッチン。吹き溜りのようなこ
の街で、ミラ扮するキャットは、故買屋のアルと共に暮らし
ていた。アルは何かというと暴力に訴えるタイプで、周囲か
らも良くは思われていないが、それに楯突く危険を犯すよう
な奴もいなかった。
キャットも、実は「彼のアレがすごく大きいの」と言うこと
で、腐れ縁のように離れることができない。その彼女には、
海辺に家を建てて住みたいという夢があるが、ほとんどその
日暮らしの故買屋の生活では、それは夢でしかなかった。
そんな中で彼女は、アルに隠れて商売を少し広げようとして
いたが、それがばれたとき、アルの激しい暴力がキャットを
襲う。そしてその惨状をを見かねたキャットの友人たちが、
ソーシャルワーカーに助けを求めるが…
日本公開ではR−15指定を受けている作品で、以前だったら
ぼかしが入ったはずの際どい場面や、暴力シーンもかなり激
しく描写されている。そういう映画ではあるが、かと言って
興味本位だけで作られているかと言うと、そうでもないよう
に見えてくる。
実際、スペシャルメイクはあっても、VFXは一切なしのジ
ョヴォヴィッチの体当たりの演技は、程度の差はあるかも知
れないが、こういうことが現実に起きているということ訴え
ているようにも見えてくるものだ。
人気シリーズとはちょっと違ったジョヴォヴィッチが楽しめ
る作品。結末は多少甘いようにも感じられるが、そこは娯楽
作品だから、これで良いのだと言うところだろう。
共演は、アル役に『ソウ3』のアンガス・マクファーデンの
他、『ブレイド』のスティーヴン・ドーフ、『サンタクロー
ズ3』のアイーシャ・タイラー、『サイレントノイズ』のサ
ラ・ストレンジ。
監督は、脚本家出身で本作が監督デビュー作となるゲイリー
・レノン。脚本が良くまとまっているし、配役に固定的な顔
ぶれを集めているので、演出も無難という感じだった。

『忍者』“終極忍者”
日本の映画配給会社アートポートの出資で、2004年に日本・
香港・中国の合作で製作されたアクション作品。
日本から格闘家の魔裟人、『爆裂都市』の白田久子が出演、
大陸出身で『カンフーハッスル』などに出ていたホワン・シ
ェンイーや、香港のテレビなどで人気者のウォン・ジーワー
らが共演している。
どんなウィルスにも効くという究極のワクチンが開発され、
そのワクチンを悪の組織が狙う。つまりこのワクチンを確保
した上で、危険なウィルスをばらまき、ワクチンを必要とす
る政府に高値で買わせようという魂胆だ。
ところがそのワクチンは、超合金の小箱に納められ、その開
け方はワクチンを開発した博士しか知らなかった。しかもそ
の博士を、ワクチンを奪いに行った組織の手先が殺してしま
う。しかし組織は、博士がもしもの時にはコピーという男の
殺害を命じていたことを突き止める。
つまりこのコピーという男が小箱を開ける方法を知っている
らしい。そこでコピーを確保しようとする組織の忍者と、博
士の命令通りコピーの殺害を狙う女忍者、それにコピーの命
を守りたい女忍者らが入り乱れ、三つ巴の闘いが始まる。
この組織の忍者を魔裟人が演じ、殺害を狙う女忍者を白田、
守る女忍者をホワン、さらにコピーをウォンが演じている。
なお魔裟人と白田のせりふはすべて中国語に吹き替えられて
いたものだ。
実は映画の物語では、伊賀と甲賀の闘いというのも裏側にあ
って、それなりの物語が進む。それで魔裟人と白田なのかと
も思ったが、せりふは中国語だし、何故伊賀と甲賀なのかは
良く判らなかった。
でもまあ、どのみち荒唐無稽な話ではあるし、一方、アクシ
ョンシーンにはジャッキー・チェンのアクションチームのス
タッフなども参加しているということで、白田も果敢にワイ
ヤーアクションに挑戦して、それなりに様になるアクション
を展開していた。
脚本と監督は、『八仙飯店之人肉饅頭』などで知られるハー
マン・ヤウ。さすがベテランの作品らしく、物語はしっかり
しているし、演出もそつなく決まっている感じだった。
なお、白田は今年のミスインターナショナル日本代表に選ば
れているそうだ。


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井口健二