井口健二のOn the Production
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2006年12月28日(木) 墨攻、棚の隅、Starfish Hotel、長州ファイブ、パリジュテーム、天国は待ってくれる、蒼き狼

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『墨攻』“墨攻”
サイトでは昨年12月1日付の第100回で紹介した日本製漫画
の映画化。
1995年度の第40回小学館漫画賞を受賞した森秀樹の長編漫画
を、香港の映画監督ジェイコブ・チャンの脚色、製作、監督
で映画化した作品。
サイトの紹介でも書いたように、この漫画には、その前に酒
見賢一による中島敦賞受賞の原作小説があるが、1990年代半
ばに漫画が香港などで翻訳出版され、それに目を留めたチャ
ン監督が自ら映画化権を獲得して実現したというもので、従
って飽くまでも漫画原作の映画化になるようだ。
時は紀元前3世紀、中国の戦国時代。その時代に「兼愛(自
己の如く他人を愛せ)」と、「非攻」を訴えた墨家。その教
えは思想家の墨子によって始められたものだが、思想だけに
留まらず守りを中心とした兵法も編み出し、その行動は「墨
守」という言葉で現代に伝えられている。
そして本編の物語の舞台は、大国趙と燕の国境にある梁城。
梁王の下、住民約4000人が暮らす小国だが、10万の兵を率い
て燕攻撃に向かう趙の将軍・巷淹中が、燕を攻める前に梁城
を落とそうと考えるのは必至だった。
正に多勢に無勢、そこで梁王は墨家に援軍の派遣を求める。
ところが現れたのは、革離と名乗る男一人だけ。しかし男は
「1カ月持ち堪えれば趙の軍勢は燕に向かわざるを得なくな
る」と説き、圧倒的な軍勢から城を守るための秘策を編み出
して行く。
そして、実際に幾度もの趙軍の攻撃を退けて行くのだが…。
果たして城は守り切ることができるのか。
この革離を、香港のアンディ・ラウ、巷淹中を韓国のアン・
ソンギ、他に中国のファン・ビンビン、台湾のウー・チーロ
ンらが出演、さらに日本からも、撮影監督の阪本善尚、音楽
の川井憲次、照明の大久保武志など、まさに汎東アジア的な
体制で製作されている。
実は、サイトで紹介した後で酒見の原作小説は読んだが、一
応、中国の戦国時代という現実の歴史にある時代背景ではあ
るものの、物語の舞台は架空の城、魔法は出てこないが一種
のヒロイックファンタシーの感覚で楽しむことができたもの
だった。
それが漫画では、さらに荒唐無稽なキャラクターなども登場
して、相当に奇想天外なファンタシーになっていたようだ。
しかし映画では、その荒唐無稽な部分はかなり削除され、あ
る意味でかなり原作の小説に近い形のものになっている。
アクションもかなり現実的で、戦法なども納得できるものに
なっていた。まあ、それが原作漫画のファンにどう取られる
かは判らないが、原作小説の読者としては充分に満足できた
ものだ。それに、映画の後半には酒見の別の小説から採られ
たようなエピソードもあり、それも嬉しいものだった。
上映時間は2時間13分だが、その時間を全く飽きさせない見
事な作品になっている。

『棚の隅』
連城三紀彦原作を、大杉漣主演で映画化した作品。
主人公が経営するちょっと寂れかけた商店街のオモチャ屋。
その店にビジネススーツを着込んだ女性客が入ってくる。彼
女は棚のプラモデルの箱を手にし、半額に値引きされている
値札に見入っている。
その女性は、実は主人公の前の妻で、一人息子の母親でもあ
る。しかし彼女は、子供がまだ赤ん坊の内に姿を消し、主人
公はその子供の世話のために来てくれた女性と再婚、子供は
実の母親と思って育っている。そんな主人公のもとに現れた
元妻の目的は…?
毎年監督の卵たちの作品を観せてもらっているニュー・シネ
マ・ワークショップ(NCW)という映画学校の卒業生が、
商業用の長編を初監督した作品。上映は今年の発表会の一環
として行われたもので、上映後には、監督の門井肇、大杉を
含む出演者も交えたトークショウも開かれた。
そのトークショウによると、撮影は20日足らずで行われたも
のだそうだ。上映時間も85分で比較的短い作品ではある。し
かし、作品はそつなく丁寧にまとめられていた感じがした。
原作物でもあるし、脚本もしっかりしていた感じで、しかも
大杉クラスの主演がいれば、新人監督には最高のデビュー環
境と言うところだ。
物語的には、実に頭の良い登場人物たちばかりの話で、何事
にも実にスマートに対応してくれる。物語の進行上もほとん
どトラブルも発生しない。トークショウでも、淡々とした日
常を切り取ったような作品と称していたが、でも、正直には
これがちょっと物足りない。
僕は原作を知らないので、原作もこういう雰囲気なのかも知
れないが、登場人物たちが頭が良過ぎて、その結論に達する
道筋が少し唐突に感じられてしまうのだ。人間ならそこに何
かの葛藤や機微があるはずだが、それが描き切れていない感
じもした。
実際、世間がこんなに物分りの良い人ばかりだったら、争い
事など起こらなくて平和だろうという憧れは持つ。そんな理
想郷を描いた作品とも言えるかも知れない。でも、そこに少
し、隠し味程度でも何かが描かれたら、もっと満足できたか
なと思ってしまう。そんなシーンを後10分ほど欲しかったと
いうところだ。
とは言え、最近の日本映画はやたらと意味不明の作品が多く
て困惑することが多いが、そんな中ではしっかりとした作品
を見せてもらい、その点では満足した。
公開は、2月に名古屋と高知で先行された後、東京は3月か
ら下北沢で上映される。

『Starfish Hotel』
ケンブリッジ大学卒業、日本在住のイギリス人で、来日して
から長編映画を撮り始めたというジョン・ウィリアムス監督
の第2作。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をモ
ティーフに謎めいた世界が展開される。
主人公はあるミステリー作家の本を読み続けている。その作
家の本は毎作ベストセラーになるが、その出だしはいつも同
じで、女性が消えるところから始まるという。そしてその作
家の新作が発売された日、主人公の妻が行方不明となる。
主人公の苗字が有須で、怪しげなウサギのキグルミを着た男
が出没したり、ワンダーランドという名の秘密クラブがあっ
たり、そこで穴に落ちたりと、『不思議の国のアリス』はも
ろに利用されている感じだ。
ただし、物語の展開で重要なのはそれより、題名と同じ名前
のホテルの方。大正年間に立てられた会津の漆器店を借りて
撮影したというホテルの外観はなかなかのものだった。が、
さて、これが『アリス』とどう関係があったかというと、今
一つピンと来ないのが惜しい感じだ。
物語は、現実と主人公の夢の世界とが入り混じって展開され
るもので、それがどこで区切られるかが曖昧にされている。
特に、ホテルの情景が夢か現実かは、物語を最後まで引っ張
って行く要素となる。
東京の町並と、雪に埋もれた東北の風景も、現実と夢の世界
が交錯しているようで、いいアクセントになっていた。さら
に、何度か登場するミステリー作家の姿も、夢か現実か曖昧
にされており、その辺の展開は面白く感じられた。
とまあ、雰囲気は実に良く出ている映画なのだが、正直に言
ってしまえば結末がちょっと物足りない。と言うか、単純に
は、最後に説明される夢と現実の種明かしが、ちょっと辻褄
を合わせ過ぎているのではないかと思えてしまったものだ。
多分、脚本も書いている監督が真面目で、これくらいの種明
かしをしなければ気が済まなかったのだろうけど、それで全
てが現実に曝け出されてしまうのが、折角そこまでに盛り上
げてきた雰囲気を削いでいるような気がした。
他にも解けていない謎は沢山残されているのだし、やるなら
もっと全てを曖昧にしたままでも、ここまで映像的な雰囲気
を盛り上げてくれていれば、観客はそれだけで満足するので
はないかとさえ思ったものだ。
この雰囲気はそう簡単に造り出せるものではない。その点で
は、監督はもっと自信を持って良い。この雰囲気をまた味わ
えるのなら、次も観てみたいと思った。

『長州ファイブ』
江戸末期の1863年。国禁を破ってイギリスに渡った長州藩士
5人。そのメンバーは、後の初代総理大臣・伊藤博文、後の
外務大臣・井上馨、日本鉄道の父・井上勝、工部大学(後の
東大工学部)を設立した山尾庸三、大阪造幣局を整備した遠
藤謹助。
尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる中、いち早く海外に目を向け、ロ
ンドンにその範を学びに行った5人の行状が描かれる。徳川
幕府が決めた国禁だから、まあ破られても仕方がないが、見
つかれば死罪ということには変わりがない。そんな危険を犯
して彼らは旅立った。
そしてロンドンで彼らが目の当りにしたものは…高く聳える
セントポール寺院やイングランド銀行、テムズ川を行き交う
多数の蒸気船、陸には蒸気機関車の走る鉄道。とても日本が
勝てる訳がない。そんな思いを糧に、彼らは近代日本の礎と
なるため勉学を始める。
しかし、半年後に馬関戦争が勃発して伊藤と井上馨は帰国。
さらに3年後には病に倒れた遠藤も帰国するが、井上勝と山
尾は5年半に亙って鉄道と造船技術を学びとる。
この山尾を松田龍平が演じて主人公となるが、滞在期間の後
半はグラスゴーに移って造船技術を基礎から学ぶ傍ら、工場
で働く聾唖者の姿から手話も学び、帰国後は、日本最初の聾
唖学校も創設したということだ。
江戸末期の、まだ明治になる前の話。国禁、死罪でなくたっ
て、その旅が命がけだったことには変わりがないだろう。そ
の勇気にはただ敬服するばかりだ。
とまあ、ここまでは良いのだが、ちょっと首と傾げたくなる
のが、VFXのレヴェルのあまりの低さだ。物語は、巻頭で
御殿山のイギリス公使館焼き討ちが描かれるが、これほど酷
い火災のミニチュアワークは、昭和30年代のテレビドラマか
と思うほどのものだった。
実はこの作品は、ハイビジョンで製作されているらしいのだ
が、それに拘わりすぎてミニチュア撮影に不可欠のハイスピ
ード撮影も行っていないようだ。ハイビジョンでもハイスピ
ード撮影は可能なはずだが、それが機材費の関係で無理だっ
たにしても、ここだけフィルムを使う位の才覚はなかったも
のかというところだ。
もちろん、この映画はVFXを見せようという作品ではない
が、せっかくの良い題材が、こんなことで足を引っ張られて
はもったいないという感じがしたものだ。

『パリ、ジュテーム』“Paris Je T'aime”
今年のカンヌ映画祭「ある視点」部門のオープニングを飾っ
た作品。全部で20区あるパリの各所を舞台に、元々の計画は
20本の短編を作ろうとしたようだが、完成公開されたのは、
11区、15区を除く18本というものだ。
全区が揃わなかったのはちょっと残念という感じはあるが、
それでも、グリンダ・チャーダからガス・ヴァン・サント、
コーエン兄弟、ウォルター・サレス、イサベル・コイシェ、
諏訪敦彦、アルフォンソ・キュアロン、ヴィンチェンゾ・ナ
タリ、ウェス・クレイヴン、トム・ティクヴァと続く顔ぶれ
は、正に現代の世界の映画を代表している感じだ。
しかも、それぞれは4分足らずという短編と言うより掌編に
近いものだが、各監督の真髄とも言える作品ばかりで、各監
督のベストとも言える映像が繰り広げられる。
お話は、寸劇のようなものからロマンティックなもの、ミュ
ージカル、ホラー調、ファンタシーと千差万別だが、どの1
本をとっても面白い。思わずニヤリとするものや、ほっとす
るものなど、さすが名うての監督たちの作品という感じだ。
また、出演者も、マリアンヌ・フェイスフル、ジーナ・ロー
ランズ、ベン・ギャザラ、ニック・ノルティといった大ベテ
ランから、スティーヴ・ブシェミ、ボブ・ホスキンズ、ウィ
レム・デフォー、ルーカス・シーウェル、イライジャ・ウッ
ド、さらにカタリーナ・サンディノ・モレナ、ジュリエット
・ビノシェ、リュディヴィーヌ・サニエ、マギー・ギレンホ
ール、エミリー・モーティマー、ナタリー・ポートマンと、
正直に言って自分の好きな俳優ばかりが集まっている感じで
嬉しかった。
自分の好みから言うと、ビノシェとデフォーが出演している
諏訪監督の作品と、ノルティ、サニエ共演のキュアロン監督
作品が、特に気に入ったかなという感じだが、多分、趣味や
嗜好の違うどんな映画ファンが来ても、その好みに充分に応
えられる作品が揃っているものだ。
モンマルトル、エッフェル塔からカルチェラタン、ペール・
ラシェーズ墓地まで、パリの名所が登場するが、観光で見る
それらの場所とはまたちょっと違った人間味のある世界が展
開される。それも素敵な感じがした。
誰か東京でも、こんな作品を作ってくれないかな。そうした
ら、東京への愛着もまた少しは沸いてくるんじゃないかなと
も思った。

『天国は待ってくれる』
NHK朝ドラ『ちゅらさん』やヒット作『いま、会いにゆき
ます』の岡田惠和脚本による青春映画。
人気脚本家の処女出版小説を自ら脚色しての映画化となって
いるが、小説は、ジャニーズV6の井ノ原快彦、岡本綾、元
EXILEの清木場俊介に充て書きで書いたというもので、その
通りの配役で映画化されている。
東京築地市場を舞台に、勉強の出来る男の子と、がき大将、
そしてマドンナ。幼い頃から一緒で、大人になっても決して
離れずこのままで居ようと誓い合った3人組が、適齢期にな
って…という物語。
秀才の前で、がき大将がマドンナにプロポーズし、マドンナ
は戸惑いながらそれを受け入れる。そして秀才はそれを優し
く見守ろうとするのだが、結婚式の当日、がき大将は交通事
故に逢い眠ったままになってしまう。
そして3年、秀才とマドンナは、幼い頃の誓いの通り、目覚
めることのないがき大将の病室を毎日見舞っている。そんな
2人に周囲は一緒になることを勧めるが。

正直に言って、シチュエーションは特別すぎるし、話に社会
性があるものでもなく、まあ僕みたいな捻くれ者が見れば、
毒にも薬にもならない作品というところだ。でもこういう作
品が受けているのだろうし、出演者の顔ぶれを見れば、かな
りのヒットは望めそうだ。それはそれで映画界の話題を盛り
上げると言うことでは結構な作品だ。
3人以外の出演者は、石黒賢、戸田恵梨香、蟹江敬三、いし
だあゆみ。また、歌手でもある主演の男優2人が、それぞれ
挿入歌と主題歌を作詞、作曲、歌唱している。
なお、3人が幼い頃の将来の夢を語り合うシーンで、1人が
一つの建物を指さしてあそこで働くと言い出す。その建物が
朝日新聞社。そのシーンの時代設定は1991年ということで、
設定上問題はないのだが、新聞社が今のマリオン別館のとこ
ろから引っ越したのがつい昨日のように憶えていた自分とし
ては、ああそうなのだと思うとちょっとショックだった。
因に、営業中の築地市場と、朝日新聞社々内が映画で現地ロ
ケされたのは初めてのことだそうだ。後は、銀座四丁目の鳩
居堂でも現地ロケされているが、この3点が三角形をなすと
言うのがちょっとピンと来なかった。市場が広いから、どこ
かを取るとそうなのかも知れないが。

『蒼き狼/地果て海尽きるまで』
森村誠一原作の映画化で、モンゴル建国800年記念と銘打た
れた作品。
モンゴル族を中心として、12世紀に史上最大の帝国を作り上
げたテムジンによるモンゴル統一までを描いた物語。モンゴ
ル統一によりテムジンはチンギス・ハーンとなる。
モンゴルでオール現地ロケされた作品で、その雄大な風景は
それを見るだけでも満足と言える。出演者は、反町隆史、菊
川怜、若村真由美、袴田吉彦、松山ケンイチ、津川雅彦、松
方弘樹。それに韓国の新進女優のAra。
テムジンはモンゴル部族の族長の長男として生まれるが、実
は母親はその少し前に略奪されてきたもので、彼が実の息子
であるかどうかは分からない。しかし族長は、長男として育
て上げて行く。
実際、当時のモンゴルは部族間の抗争が絶えず。略奪婚も当
然だったようだ。ところが、その族長が別の部族に殺され、
部族の連中は、実子かどうか分からないテムジンが族長を継
ぐことを嫌い、彼の家族を残して移動してしまう。
このため残されたテムジンは少人数だけで、略奪や抗争の続
く中を、家族を守って生きて行かなけばならなくなる。とい
うことで、彼の心の中には、万人を別け隔てしない考えが目
覚め、その彼の考えに賛同する人々が彼の元に集まってくる
ようになる。
これがモンゴル帝国実現の根源だったようだが、実際にモン
ゴル帝国では、宗教や各民族の伝統もそれぞれに重んじられ
ていたと言うから、この時代に多宗教・多民族の国家が作ら
れていたというのは驚くべきことだ。
紀元12世紀のこの時代、ヨーロッパでは第3次第4次の十字
軍遠征が行われてキリスト教とイスラム教の対立が深まって
いた訳で、この対立が今も続いていることを考えると、テム
ジンの考えの偉大さは、一層強く感じられるところだ。
そんな雄大な物語が、今も残る現地モンゴルの大自然を背景
に描かれる。
とまあ、物語は良いのだが、普段から洋画を見慣れている者
の立場で観ると、日本人以外の人々を描いた作品に日本語の
台詞というのがどうも馴染めない。洋画でも吹き替えはある
からそういうものだと割り切れればいいのだが、「父上」と
か「御前に」とか言うような大仰な台詞が生で聞こえてくる
と、違和感を拭えなかった。
建国800年記念映画ということで、2万7000人のエキストラ
が動員され、1億円の経費が掛けられたという即位式のシー
ンなどは、現在のモンゴル映画界では実現できなかったもの
かも知れないが、出来ることなら全編に亘ってモンゴルの俳
優を使った撮影も平行して行って欲しかったものだ。
以前のハリウッド映画では、英語での撮影に並行して、同じ
セット、同じ衣装を使ったスペイン人俳優によるスペイン語
ヴァージョンが作られていたものだが、モンゴル国内向けに
それはしなかったのだろうか。あったらそれも見てみたいも
のだ。


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