井口健二のOn the Production
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2006年12月15日(金) 第125回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 年内の最終回となる今回は、今度も絢爛豪華となるか…?
というこの話題から。
 紀元前1世紀のエジプトの女王クレオパトラの生涯を描く
計画が、ソニー傘下のコロムビアから発表されている。この
計画は、ピュリッツァー賞受賞者の伝記作家ステイシー・ス
チフが公表した10ページの概要に対して、同社がその権利を
獲得したもので、映画化は製作者のスコット・ルーディンに
よって進められる。
 クレオパトラの映画化というと、何と言っても1963年製作
のエリザベス・テイラー主演作が、ハリウッド映画史上最も
巨額の製作費の投じられた作品として有名だが、実は原作者
の執筆の意図は、映画によって形成された虚飾と欲望に満ち
た女王のイメージを払拭し、真実の女王の姿を描きたいとし
ているものだ。
 つまり執政者として、また軍事的な戦略家としての女王の
姿が中心に描かれるようだが、その一方で、権力を握るため
2人の兄弟と結婚し、互いに殺し合わせたという非情さや、
ローマからやってきたジュリアス・シーザー、マーク・アン
トニーとのロマンスなども描かれるということだ。因に、原
作の出版権はリトルブラウン社が7桁($)の契約金で獲得
しているものだが、その出版は2009年に予定されている。
 従って、映画化はそれ以降になるが、その時には、21世紀
のクレオパトラを誰が演じるかも話題になりそうだ。
 なお製作者のルーディンは、本来はディズニー/ミラマッ
クスと優先契約を結んでいるが、この計画は、第116回で紹
介したナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、
エリック・バナの共演で、現在撮影中の“The Other Boleyn
Girl”に続いてコロムビアでの製作となっている。
        *         *
 ベストセラー作家のジョン・グリシャムが今年10月に発表
したノンフィクション作品“The Innocent Man: Murder and
Injustice in a Small Town”の映画化権について、ジョー
ジ・クルーニー主宰のスモーク・ハウスとワーナー傘下のイ
ンディペンデント・ピクチャーズ(WIP)が交渉を進めて
いることが公表された。
 この作品は、オクラホマ州で、殺人事件と思い込んだ男の
信憑性に乏しい目撃証言だけで、本人否認のまま11年間も殺
人罪の死刑囚として収監されたロン・ウィリアムスンという
男性の冤罪事件を扱ったもので、グリシャムお得意の法廷劇
が描かれているようだ。
 因に、グリシャム作品の映画化では、『ザ・ファーム』の
大ヒットの後に権利料が暴騰し、2003年にゲイリー・フレダ
ー監督、ジョン・キューザック主演で映画化された『ニュー
オーリンズ・トライアル』では、800万ドルの史上最高額が
記録された。しかしこの頃から、映画各社はあまりに多額と
なった権利料を見直し、その後のグリシャム作品で大手映画
会社絡みで実現したのは、2004年のジョー・ロス監督による
リヴォルーション作品“Christmas with the Kranks”だけ
ということだ。従って、今回のWIPの交渉が成立すると、
それ以来の大手が絡む作品となるものだ。
 一方、グリシャム自身も、その頃から権利料の額より映画
製作そのものに関心を持ち始めていたということで、実は、
『ニューオーリンズ…』の製作では、当初に予定されていた
ウィル・スミス主演、マイク・ニューウェル監督を変更させ
たことで話題にもなっている。また、ヒュー・ウィルスン監
督で映画化された“Mickey”という作品は、グリシャムが製
作費を出資し、大手会社を介さずに公開されたそうだ。
 つまり、グリシャムの意向としては、自分の作品を映画化
する製作者とは近しい関係でいたいというのがあるようで、
このため今回の交渉でも、原作者とクルーニーとの話し合い
が最初に行われ、クルーニーが『グッドナイト&グッドラッ
ク』でアカデミー賞監督賞の候補になったことなどが、原作
者の関心を呼んでいたとされている。ということは、映画化
はクルーニーの出演よりも監督作として進められることにな
りそうだ。
 なお、クルーニーとWIPでは、これより前にジェームズ
・エルロイ原作の“White Jazz”の映画化の計画を発表して
おり、『ナーク』のジョー・カーナハン監督によるこの作品
は、2008年初旬の撮影が計画されている。従って今回の交渉
が成立しても、製作はその後になるようだ。
        *         *
 次もジョー・カーナハン監督の話題で、2003年の第49回で
1度紹介している1965年のオットー・プレミンジャー監督作
品“Bunny Lake Is Missing”(バニーレイクは行方不明)
のリメイク計画に、カーナハンの起用が発表された。
 この計画については、以前に紹介したようにリーズ・ウィ
ザースプーン主宰のタイプAから、彼女の主演作として発表
されているものだが、当時フォックスの社長を辞任したばか
りの製作者マーク・ゴードンが、独立後の最初の作品として
進めることも報告されていた。そしてその後は、2000年公開
の『クイルズ』などを手掛けたピュリッツァー賞受賞劇作家
ダグ・ライトが脚色を担当するなどして準備が進められてい
たものだ。
 物語は、1957年に発表されたイヴリン・パイパーの原作に
基づくもので、若い女性が、娘が行方不明になったと警察に
訴えるが、彼女に娘がいた形跡はなく、やがて彼女の証言も
怪しくなり始めて…というもの。同性愛者の登場人物なども
現れて、当時としては先進的な作品だったとされている。
 そして現状は、ライトがカーナハンの意向に沿って自らの
脚本をリライト中とのことで、監督は“White Jazz”の前の
撮影を希望しているようだ。製作は、スパイグラスとコロム
ビアの共同で進められている。
 なおカーナハンは、トム・クルーズによって『M:I3』
に大抜擢された後に降板するなどで話題になったが、最近で
は“Smokin' Ace”という作品の撮影を完了したばかりで、
さらに製作者のゴードンとは、マーク・ボーデン原作のノン
フィクション“Killing Pablo”という作品の準備も進めて
いるそうだ。
        *         *
 昨年の第96回で紹介したMGMからコロムビアへの移管企
画“21”に、2月撮影開始の予定が発表された。
 この作品は、マサチューセッツ工科大の学生がコンピュー
タを駆使してラスヴェガスのカジノに挑み、数100万ドルを
荒稼ぎしたという2002年発表のノンフィクション“Bringing
Down the House: The Inside Story of Six MIT Students
Who Took Vegas for Millions”の映画化で、大本はMGM
でブラット・ラトナー監督で進められていたが、監督が繁忙
になったために頓挫、権利がコロムビアに移管された。
 その後、ケヴィン・スペイシーが映画化を希望して、彼の
主宰するトリガー・ストリートプロダクションで製作を進め
てきたが、さすがのスペイシーも大学生の役とは行かず、そ
の配役と監督が検討されていた。そしてその学生役にジム・
スタージェスと、監督にはロバート・ルケティックの起用が
発表されている。
 因に、主演に起用されたスタージェスは、以前は“Mouth
to Mouth”というインディーズの作品に出演歴があるだけと
いうことだが、実は今年になってからジュリー・タイモア監
督の“Across the Universe”という作品にエヴァン・レイ
チェル・ウッドの相手役で主演した他、“The Other Boleyn
Girl”にも出演しているということで、正にブレイク中の
俳優のようだ。
 脚本は、“Be Cool”のピーター・スタインフェルドと、
アラン・ロウブが担当。なおスペイシーは、学生たちを指導
する大学教授の役を演じる。
        *         *
 第122回で紹介した『ヘルレイザー』のリメイク情報に続
いてまたまたホラー作家クライヴ・バーカーの話題で、今度
は19世紀のアメリカを代表する作家エドガー・アラン・ポー
を題材にしたオリジナルの若年向けスリラー映画の計画を、
『ナルニア国物語』などのウォルデン・メディアで進めるこ
とが発表された。
 『モルグ街の殺人』などでアメリカの探偵小説の始祖とも
呼ばれるポーは、その一方で数多くの怪奇小説やいくつかの
SF小説も残している。そのポーが亡くなったのは1849年の
ことだが、映画の物語は、その最期の2週間に秘められた謎
を調べていた10代の若者のグループが、ポーの取り憑かれた
悪夢を呼び覚ましてしまい、その悪夢から脱出しなければな
らなくなるというものだそうだ。
 そしてバーカーは、この映画化でストーリーの執筆と製作
も務めることになっているものだが、バーカー自身は、「こ
の作品で、ポーという人物を新たな観客たちに向けて甦らせ
るチャンスを得た。彼の業績が再評価されることも期待して
いる」と抱負を語っている。
 なおバーカー作品の映画化では、第89回で紹介した短編集
“Books of Blood”を順次映画化する計画で、その第1作と
なる“Midnaight Meat Train”の映画化が、北村龍平監督で
進められることが発表されている。この計画では、当初はク
リーチャー・デザイナーのパトリック・タトポウロスの監督
が発表されていたが、彼が降板したためにその後を北村監督
が引き継いでいるものだ。
 またこの計画では、ニューヨークの地下鉄網を舞台にした
連続殺人事件を追うカメラマンの主人公に、“The Wedding
Crashers”や“Alias”、それにルネー・ゼルウィガー主演
のホラー作品“Case 39”にも出演しているブラッドレイ・
クーパーの出演も発表されている。
 製作は、レイクショアとライオンズゲート。因に北村監督
は、記事では‘an Asian horror director’と紹介されてい
たようだ。
        *         *
 DCコミックスの映画化で、新作“Pan's Labyrinth”の
アメリカ公開が12月29日に迫っているギレルモ・デル=トロ
の監督による“Deadman”の映画化の計画が、ワーナーから
発表された。
 原作は、1967年10月号のStrange Adventures誌に初登場し
たダークヒーローということだが、実はこの1967年という年
は、前年にDC社がキニー社の傘下に入り、さらに翌年には
キニー社ごとワーナーの傘下となったという激動の時期で、
その渦中で誕生したニュー・ヒーローとなっている。
 主人公は、元サーカスのブランコ乗りで、彼はそのサーカ
スの20%のオーナーでもあったが、残りの部分のオーナーと
の間で確執があり、ある日の演技中に銃弾を浴びて死んでし
まう。こうして幽霊となった主人公だが、彼の思いを汲んだ
精霊の力によって現世に甦り、自分を殺した犯人を探し出す
ために幾多の敵と闘うというもの。そしてその間に、無垢の
人々を助けるというお話になるものだ。
 因に、死者の幽霊が活躍する作品はこれ以前にもいろいろ
あるようだが、この作品はそれらの作品の要素を巧みに取り
入れているとも紹介されていた。またこの物語の中で、主人
公は人間以外の固形物に触ることはできないが、人間に触る
とその身体に入り込んで行動することができる。しかも、彼
が離れた後の相手は何も記憶していないという能力があるそ
うで、その能力を駆使した展開となるようだ。
 なお今回の発表では、ゲイリー・ドーベルマンという新人
脚本家がデル=トロと一緒に脚本を執筆することも報告され
ていたが、ドーベルマンは先に西部劇にゾンビが登場する脚
本を発表して注目されたそうだ。
 ドリームワークスで製作が進んでいる“Transformers”の
映画化なども手掛けているドン・マーフィ主宰のアングリー
・フィルムスが製作を担当する。
        *         *
 『ジョーズ』の流れを汲む久々の人食い鮫映画として話題
になった『オープン・ウォーター』を製作監督したクリス・
ケンティスとローラ・ラウのコンビが、ワーナーで計画され
ている“Indianapolis”の映画化に参加することが発表され
た。
 この作品は、ダグラス・スタントンの“In Harm's Way”
という原作に基づくものだが、第2次大戦末期のフィリピン
沖で、広島に投下される原爆を輸送する極秘任務の遂行中、
日本軍の潜水艦に撃沈された戦艦インディアナポリスの乗組
員たちの実話を描いている。彼らは艦が沈没した後の5日間
を鮫の泳ぐ海域で漂流したが、約900人いた乗員の内、生還
したのは317人だけだったということだ。つまり、前作で鮫
に襲われるのは2人だったが、今度はそれが約900人になる
ものだ。
 そしてこの計画は、すでに5年以上前からワーナーで検討
されていたものだが、その5年前にはバリー・レヴィンスン
監督、メル・ギブスン主演という話もあったとされている。
一方、ケンティスもこの実話については以前から興味を持っ
ていたもので、実は『オープン・ウォーター』を製作したの
は、“Indianapolis”の映画化への試金石だったとも発言し
ているようだ。
 こうして希望が叶い計画への参加が発表されたものだが、
物語は海洋でのサヴァイヴァルだけでなく、日本軍の接近を
知らせる警報を無視して惨禍を招いた艦長チャールズ・マク
ヴェイへの責任追求(艦長の自殺によって幕を閉じたが、彼
はスケープゴートにされたという説もある)など、当時の米
海軍内の動きも描かれるということで、ケンティス監督の真
価も問われることになりそうだ。
 映画化は、ラウと、アキヴァ・ゴールズマン、マーク・ゴ
ードンらの製作で進められる。
 一方、同じ題材では、ユニヴァーサルがJ・J・エイブラ
ムス監督で進めているライヴァル計画もあるということで、
“Star Trek XI”の公開を2008年と発表したエイブラムスは
かなり忙しそうだが、動き出すと早そうなエイブラムス相手
では、ケンティスもそれほど悠長には構えていられない状況
のようだ。
 因に、製作費12万ドルの『オープン・ウォーター』は、全
世界で5870万ドルの配給収入を稼ぎ出しているそうだ。
        *         *
 “Spider-Man 3”で、本シリーズは卒業するはずのサム・
ライミ監督が、次のスーパーヒーローとして“The Shadow”
の映画化をコロムビアで進めることが発表された。
 このキャラクターの初登場は、1929年ストリート&スミス
(S&S)社発行の雑誌に小説として紹介されたもののよう
だが、翌1930年にS&S社提供のラジオ番組に登場、さらに
1931年からはS&S社で同名の小説シリーズが発行されて、
これが原典とされる。なお、月2回の雑誌形式で発表された
原作シリーズは1949年の終刊までに325編が出版されたとい
うことだが、この内、282編は一人の作家の手で書かれたも
のだそうだ。また、1960年代から70年代にはアップデートさ
れた小説シリーズも出版されている。
 さらにコミックス化もされており、1940−49年にS&S社
からコミックスシリーズが出版された他、1964−65年にアー
チー・コミックス、また1973−75年にはDCからも出版があ
るようだ。1941−42年には新聞の連載漫画にも登場したとの
記録もあった。
 一方、CBSラジオで放送された連続ドラマは、当初はい
ろいろな探偵が登場するアンソロジー番組の案内役というこ
とだったようだが、1935年からはオースン・ウェルズが主人
公を務める本格的なドラマとなり、配役を変えながら1954年
まで約25年間も放送されたものだ。
 さらに映像化では、1931−32年にユニヴァーサルでラジオ
番組の形式に則った短編シリーズが製作された他、1937年と
1938年にも映画化の記録があるようだ。そして、1940年にコ
ロムビアで15パートの連続活劇が製作されている。この他、
連続活劇では1946年に3作製作され、さらに映画化は1958年
と、1994年にはラッセル・マルケイ監督、アレック・ボール
ドウィン主演によるものが製作されている。
 今から観ると見事なメディアミックスで活躍してきたキャ
ラクターだが、オリジナルの設定は、インドで古代の神秘を
学んだ主人公が、全身の筋肉をコントロールする術や、相手
の心を迷わせる催眠術のような能力を駆使して犯罪者と闘っ
て行くというもの。因にS&S社からは、第57回で紹介した
“Doc Savage: The Man of Bronze”も出版されており、ど
ちらもあまり荒唐無稽ではないが、ちょっとファンタスティ
ックという感じが共通する物語のようだ。
 という作品にライミが挑戦するものだが、脚色にはシアヴ
ァッシュ・ファラハニという脚本家が契約している。一方、
ライミには、ストリート&スミス社の全キャラクターに関す
る権利も獲得しているという情報もあり、一体どんな作品に
なるか興味津々というところだ。
        *         *
 後は短いニュースをまとめておこう。
 まずは“Doc Savage”にも絡んでいたフランク・ダラボン
の情報で、スティーヴン・キング原作の“The Mist”の脚色
と監督をディメンションで手掛けることが発表された。原作
は、深い霧に包まれる小さな町を舞台に、その霧の中から現
れる恐怖の怪物との闘いを描いた作品。最近リメイクされた
ジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』とも比較もさ
れるものだが、キングの捻りにダラボンの脚色が加われば、
かなり面白い作品になりそうだ。そしてこの映画化に、キン
グ原作の『ドリームキャッチャー』などに出ているトーマス
・ジェーンの主演も発表されている。春に撮影開始の予定。
 前回フランク・ミラーの発言を紹介した“Sin City 2”に
関して、アンジェリーナ・ジョリーからも出演に前向きの発
言が報告された。それによると、彼女はロドリゲス、ミラー
と話し合いをしたということで、原作のコミックスも読んだ
そうだ。そして、「まだ直ぐ映画化が始まる状況には思えな
いけど、実現するとなったら真剣に考える。このセクシーで
暴力的で派手なキャラクターは、出産を経験した後に演じる
にはちょうど良いと思う」ということだ。結局、映画の実現
はまだ少し先のようだが、出演者も揃えばできるだけ早い製
作を期待したいものだ。
 1994年にローランド・エメリッヒ監督、カート・ラッセル
主演で製作されたSF作品“Stargate”(スターゲイト)は、
その作品自体の評価はあまり芳しいものではないが、興行的
にはそこそこの数字を残し、さらにその後のテレビシリーズ
化は傍系シリーズも作られるほどの評判を得たものだ。その
テレビシリーズから再び映画版を製作する計画が報告されて
いる。これは俳優のボウ・ブリッジスが語ったもので、それ
によると、「計画は2本検討されているようだ。自分はまだ
出演契約書にサインはしていないが、2作の脚本は完成され
ていた」とのことだ。時空を繋ぐ謎のゲイトを巡って展開す
る壮大な物語は、アイデア的には悪いものではなかったし、
映画版の再製作には期待したいところだ。ただし、製作会社
はMGMのはずだが、そちらからの情報はまだないようで、
これも早くグリーンライトを点けてもらいたいものだ。


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井口健二