井口健二のOn the Production
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2006年12月01日(金) 第124回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずは続報で、前々回第122回で報告した『LOTR』の
前日譚“The Hobbit”の映画化について各社の動きが激しく
なってきた。
 この映画化については、原作の製作権を持つニューライン
と、配給権を持つMGM、それに『LOTR』を製作したピ
ーター・ジャクスン監督の一致協力が成功の鍵とされるもの
だが、以前に報告したように、監督が『LOTR』の興行収
入の計算を巡ってニューラインとの訴訟を行っており、最近
の監督の報告によると、その裁判が決着するまで動けないと
宣言する一方で、ニューラインからは他の監督で行くという
通告も出されたということだ。
 この動きについては、最近の情報では大元の製作権を持つ
ソウル・ゼインツとニューラインとの契約が期限付きのもの
で、その期限が近づいて訴訟の決着を待てなくなったとする
説もあるようだが、このまま他の監督で製作を進めるのか、
ニューラインが訴訟で折れて裁判を早期に決着させるのか、
状況は微妙になってきている。しかも監督は、上記の報告の
中では“The Hobbit”を裁判の取り引き材料にする考えはな
い、としているものだ。
 なお前々回には、2本の前日譚と報告したが、これはJR
R・トーキンの原作による“The Hobbit”の物語と、その後
から『LOTR』の発端までを描くオリジナルの物語が考え
られているということだ。そして訴訟以前には、ジャクスン
とニューラインの間でかなり検討も進められていたようだ。
しかもこの繋ぎの物語には2部作も考えられていたそうで、
“The Hobbit”と合せて、また3年連続の3部作という計画
もあったとされている。
 ただし、ジャクスンのスケジュールでは、来年には“The
Lovely Bones”の撮影を予定していて、MGMとの話し合い
では、その撮影に並行して準備を開始する計画だったという
話も伝わっているが…MGMの次の発言も注目される。
 因に、MGMの親会社のソニー・ピクチャーズは、マーヴ
ル・コミックスと裁判を繰り返しながらも“Spider-Man”の
製作は続けているし、実際、『LOTR』の訴訟でも、問題
なのは『旅の仲間』だけで、その後の2作は問題にされてい
ないようだ。クリエーターと配給会社の訴訟は、ヒット作で
は良くあることだが、何とか円満に、早期に決着してもらい
たいものだが。
 とここまで書いたところで、突如ニューラインがサム・ラ
イミに監督をオファーしたというネット情報が流れて来た。
ライミ監督は、現在は来年5月公開の“Spider-Man 3”を仕
上げ中のはずだが、確かにしっかりとしたコンセプトでの映
画化を期待できるということでは適任者のように見える。し
かし、すでにジャクスンが路線を敷いた上に乗れるものかど
うか。ましてや、ビルボ・バギンズ役のイアン・ホルムや、
スメアゴル役のアンディ・サーキス、それにガンダルフ役の
イアン・マッケランには再び出演してもらわなければならな
い訳で、その辺の調整も大変になる。その状況にライミ監督
が立ち向かうことになるのか…いずれにしても、ここ暫くは
目の放せない状態が続きそうだ。
        *         *
 次も続報で、最初は第45回、その後は第69回と第101回で
も紹介した往年の人気テレビシリーズ“Get Smart”(それ
行けスマート)の映画化がついに決定し、来年3月の撮影開
始が発表された。
 この作品は、以前にも紹介しているように、『プロデュー
サーズ』などの製作監督のメル・ブルックスと、『卒業』な
どの脚本家バック・ヘンリーが創造したスパイ・パロディシ
リーズで、ドン・アダムス(昨年10月に訃報を紹介した)扮
するずっこけスパイのマックスウェル・スマートと、バーバ
ラ・フェルドン扮する沈着冷静な女性スパイ・エージェント
99号のコンビが、数々の失敗を繰り返しながらも敵の謀略を
防いで行くというもの。靴底に納められた無線電話機(ダイ
ヤル式)などの隠密兵器も登場する楽しい番組だった。
 その劇場版リメイクの計画は、上記のように数年前から進
められていたものだが、最終的に主人公のスマート役には、
『ブルース・オールマイティ』のスティーヴ・カレル、そし
て99号役には、『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが
決定し、『50回目のファーストキス』などのピーター・シ
ーゲル監督の許、ワーナーとヴィレッジロードショウの共同
製作で実現するものだ。脚本は、昨年報告したトム・アステ
ルとマット・エムバーのものが最新版とされている。
 因に、カレルは、当初予定されていたウィル・フェレルよ
りもオリジナルのアダムスには似ている感じだが、ハサウェ
イもフェルドンにちょっと似た雰囲気があって、その辺は良
い感じだ。ただし、年齢差がちょっと大きくなるようで、オ
リジナルでは後に夫婦になったもののようだが、その辺はど
うなるのだろうか。
 なおカレルは、前回も多忙になりそうだと書いたが、『ブ
ルース…』の続編で、前作の助演から主演に昇格した“Evan
Almighty”の撮影はすでに完了。現在はディズニーで“Dan
in Real Life”という主演作品を撮影中で、さらに1月か
らは主演している人気テレビシリーズ“The Office”に出演
の後に、本作の撮影に臨むことになっている。
 それにしても、ドン・アダムスの生前に実現しなかったこ
とは残念だが、せめてバーバラ・フェルドンにはカメオで出
演してもらいたいものだ。
        *         *
 次も続報になるが、ティム・バートン監督、ジョニー・デ
ップ主演で、2月に撮影開始されるミュージカル“Sweeney
Todd”の映画化に、新作“Borat”が2週連続の全米No.1ヒ
ットを記録したばかりのサッシャ・バロン・コーエンの出演
が発表された。
 元々“Da Ali G Show”等の、かなりエキセントリックな
キャラクター作りで知られるコーエンだが、今回のミュージ
カル映画へのオファーは、彼が“Talladega Nights”という
新作で、ジャン・ジラードという名前のいかれたレースドラ
イヴァーを演じているときに届いたということだ。
 スティーヴン・ソンドハイム作曲のヒットミュージカルを
映画化するこの計画では、すでにヘレナ・ボナム=カーター
がトッドの殺人に協力する肉屋の女主人を演じることが発表
されているが、コーエンが演じるのは、トッドに敵対する床
屋シグノア・アドルフォ・ピレリという役。ただし撮影に参
加するのは2週間だけということで、バートンの演出の許、
デップ、ボナム=カーター相手にどのような演技を見せてく
れるか楽しみだ。といっても、結局彼も挽肉にされてしまう
のかな?
 なおこの作品では、他にもポップシンガーのシンディ・ロ
ーパーがオーディションに呼ばれたことを、自身のブログに
書き込んでいるということで、その出演が実現したら、映画
全体がかなりエキセントリックな作品になりそうだ。
 製作はワーナーとドリームワークスの共同で、製作者には
ウォルター・パークス、リチャード・D・ザナック、ジョン
・ローガンらの名前が並ぶ。『グラディエーター』『ラスト
・サムライ』等のローガンの脚本を映画化するものだ。
        *         *
 第113回で紹介した“Ghost Rider”がいよいよ2月17日に
全米公開されるニコラス・ケイジが、またもやコミックスの
キャラクターに挑戦する計画が発表された。
 今回の計画は、ジャッキー・チェン主演の『80デイズ』に
も出演した冒険家で、ヴァージングループ会長のリチャード
・ブランソンと、精霊作家(?)ディーパック・チョプラが
共同で設立したヴァージン・コミックスから発行される原作
に基づくもので、コミックスの題名は“The Sadhu”。
 原作は、チョプラの息子で、ヴァージン・コミックス主任
クリエーターのゴッサムが創造執筆しているもので、植民地
時代のインドを旅する軍人ジェームズ・ジェンスンが、神秘
の世界に触れて精霊の戦士になって行くという、神秘とアク
ションの融合体のような物語だそうだ。
 そして映画化は、父親のディーパックが脚本を執筆し、ケ
イジ主宰のサターン・ピクチャーズとヴァージン・コミック
スの共同製作で行われる。監督など、他のスタッフキャスト
は未発表だが、ケイジの主演は決まっているものだ。なお、
ヴァージングループには映画会社もあったはずだが、今回は
コミックスが直接製作することになっている。
 因に、ヴァージン・コミックスは、今年の始めにブランソ
ンとチョプラ、それに映画監督のシャカール・カプールが協
力して設立したもので、インドのバンガロアというところに
100人の画家と作家のスタッフを集めて、主にアジアの神秘
とアクションを融合したアドヴェンチャーコミックスとグラ
フィックノヴェルを出版。年内に8作を発表する計画と言わ
れている。
 一方、熱烈なコミックスファンとしても知られるケイジだ
が、そのヴァージン・コミックスからは、彼の15歳の息子ウ
ェストンの原案に基づくコミックスの出版も計画している。
その作品は、題名が“Enigma”というもので、物語は、アメ
リカのニューオルリンズを舞台に、南部連合時代の農園で起
きた殺人事件の捜査を描いているが、そこにはヴードゥーの
背景があるということだ。コミックスは3月から月刊の6巻
シリーズで出版される。
 ケイジはこの作品については、「息子はいつもいろいろな
インスピレーションを僕に与えてくれる。彼の創造力は新鮮
で独創的だが、同時に現代も見据えたものだ。現代はもっと
精神的なものを求めている時代だから、その精神の力を持っ
たスーパーヒーローも必要だ」と作品の意味を語っており、
この作品も自演での映画化を目指しているようだ。
 神秘主義というのは、多少危険な側面も持つものだが、取
り敢えずは、2作ともちょっと毛色の変ったヒーローキャラ
クターになりそうで、注目して見ていきたい。
        *         *
 2005年にロベルト・ロドリゲスとフランク・ミラーの共同
監督問題などで物議を醸した『シン・シティ』の続編“Sin
City 2”について、ミラーが語っている。
 それによると、撮影における技術的な面で、彼らが望んで
いたことは全てクリアされたということだ。そして現在は、
“A Dame to Kill”と題されたエピソードに沿って脚色を進
めているものだが、原作にはない新しい悪女やその他のキャ
ラクターの新登場があるとしている。
 また、脚本は沢山の短編の集合体のようになっており、そ
の中には多くの新規な物語も入ってくるということだ。さら
にミラー自身は、前作でジェシカ・アルヴァが演じたナンシ
ー・カラハンに絡む、ジョン・ハーティガン亡き後の物語を
進めているということだが、ハーティガンを演じたブルース
・ウィリスの再登場はないようだ。
 一方、クライヴ・オーウェンが演じたドワイトに絡んで、
元恋人アヴァの役でアンジェリーナ・ジョリーの新参加など
も噂されているが、脚本の完成はまだ少し先になりそうだ。
なお、ミラーは第2作も共同監督でやるとしている。
 この共同監督の問題に関しては、第61回などで紹介してい
るが、これによってロドリゲスがパラマウントで進めていた
“A Princess of Mars”の計画が頓挫するなど、影響は大き
かったものだ。一方、先日の東京国際映画祭で特別招待上映
された『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』の記者会見でも、
共同監督したキース・フルトンとルイス・ぺぺが、アメリカ
監督協会(DGA)と揉めていることを匂わせており、いろ
いろ多方面で問題になってきているようだ。
 そう言えば、映画祭で監督賞を受賞した『リトル・ミス・
サンシャイン』も共同監督作品だが、元々DGA脱退組のジ
ョージ・ルーカスが監督できるフォックスは、DGAとは一
線を画しているということなのかな?
        *         *
 これも続報になるが、前回報告したトム・クルーズ/ポー
ラ・ワグナーがユナイテッド・アーチスツ(UA)を仕切る
ことになった件に関連して、早速動きが明らかになった。
 というのは、第122回で紹介したクルーズの計画3本の内
で、1本だけ製作会社の付いていなかったロバート・レッド
フォード監督主演の“Lions for Lambs”に関して、UAが
資金を拠出して製作が進められることになったものだ。
 この作品については、前回はアフガニスタン戦争絡みの政
治劇とだけ紹介したが、今回はもう少し詳しい内容が紹介さ
れていた。それによると、作品はマシュー・カーナハンとい
う脚本家が執筆したもので、映画では、互いに関連する3つ
の物語が平行して進むということだ。
 その1つは、クルーズ扮する政府関係者と、彼を取材する
メリル・ストリープが演じるジャーナリストの物語。2つ目
は、レッドフォードが演じる理想主義者の大学教授と、彼の
クラスにいる特別扱いの生徒の物語。そして3つ目は、敵陣
で負傷し孤立した2人のアメリカ兵の物語で、この内の1人
は教授の元教え子ということになるようだ。
 これだけだと、クルーズ/ストリープと、レッドフォード
の関係が見当たらないが、感じとしては政府に何かの不正が
ありそうで、その辺りから両者の関連が出てくるのかも知れ
ない。ただし、紹介では3つの物語は平行して進むとなって
いるもので、つまり直接的な関わりはないようだが、一体ど
んな物語になるのだろうか。
 この種の作品では、今年の始めに公開された『シリアナ』
が、やはり複数の物語を平行して進めるスタイルを取ってい
たが、複雑な政治劇というのは観客にも緊張感があって、見
応えを感じるものだ。監督としてのレッドフォードの手腕に
期待したい。
 なお、撮影は来年早々に開始の予定で、このまま行けば、
クルーズ/ワグナーとUAとの提携第1作として、2007年秋
にもMGMの配給で公開されることになりそうだ。
        *         *
 これも第122回で紹介した“Fraggle Rock”に関連して、
映画版のストーリーの執筆を契約したアーメット・ザッパの
原作で、第98回でも紹介した“The Monstrous Memoirs of a
Mighty McFearless”を映画化する計画に、脚本家の名前が
発表されている。
 物語は、喧嘩ばかりしている若い兄妹が、ある日、自分た
ちの家族が代々モンスターと闘ってきた家系であることを知
り、やがて史上最悪のモンスターとの闘いに2人で挑んで行
くことになるというもの。そしてこの原作の映画化権には、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』などを手掛けるジェリー
・ブラッカイマーが新人作家には破格の150万ドルを支払っ
たというものだ。
 ここで、普通これだけの金額を支払う場合は、脚色も原作
者が手掛ける契約のことが多いものだが、今回の映画化では
それはしないようで、代って脚色をティム・ファースという
脚本家が契約したことが発表されている。
 因にファースは、今年ブエナ・ヴィスタが配給したイギリ
ス映画の『キンキー・ブーツ』や、同じく2003年製作の『カ
レンダー・ガール』の脚本を手掛けているが、この2作はど
ちらもファンタシーではない。しかし、ヒットメーカーのブ
ラッカイマーが選んだからには、それだけの何かを持ってい
るということなのだろうが、これはかなり興味を引かれると
ころだ。
 と言ってもこの2作は、いずれもファンタシーとは言えな
いものの、どちらもSF/ファンタシー映画ファンを自認す
る僕が満足しているのだから、何かそれなりのものを持って
いるということかもしれない。映画化の実現が楽しみだ。
        *         *
 続いてはリメイクの情報で、ジョン・カーペンターが1982
年に映画化した“The Thing”(遊星からの物体X)の再映
画化が計画されている。
 この作品は、元々はSF雑誌の編集者としても知られる作
家ジョン・W・キャンベルJr.が1938年に発表した短編小説
“Who Goes There?”(邦訳題・影が行く)を映画化したも
ので、すでに1951年に『赤い河』などのハワード・ホークス
の製作(実は監督もしたと言われる)により、“The Thing
from Another World”(遊星よりの物体X)の題名で映画化
されたことがあるものだ。
 従って、カーペンターの映画化がすでにリメイクだったも
のだが、実はカーペンターは、当時の最先端VFX技術を駆
使して、エイリアンが次々に変身をして行く姿を描くなど、
ホークス版とは全く違う作品を造り出していたもので、今回
はそのカーペンター版の世界を、さらに最新のVFX技術で
再構築しようとする計画のようだ。
 そしてその脚本には、新版の“Battlestar Galactica”が
高い評価を得ているロナルド・D・モーアの担当が発表され
ている。因にモーアは、フォックスで“I, Robot”の続編の
脚本も契約しているそうだ。
 製作は、ユニヴァーサルとストライク・エンターテインメ
ントというプロダクションで、ストライクは“Dawn of the
Dead”のリメイクを行った他、両社は日本先行公開となった
アルフォンソ・キュアロン監督の“Children of Men”の製
作も行っている。
        *         *
 最後は短いニュースをまとめておこう。
 まずは、第119回でも紹介したマイクル・スコット原作の
ファンタシー・シリーズ“The Immortal Nicholas Flamel”
の映画化に関して、ニューラインが製作を担当することが発
表された。この映画化権は、“Survivor”などTV番組製作
者のマーク・バーネットが権利を獲得して話題になっていた
ものだが、これで映画化実現の目途が付くことになる。なお
原作の第1巻“The Alchemyst”は来年5月にアメリカ・ラ
ンダムハウス社から出版予定になっており、全体は6巻のシ
リーズが計画されているようだ。
 続いては、『ピンクパンサー』のリメイクを監督したショ
ウン・レヴィの次回作の計画で、アレックス・ウィリアムス
原作による“The Talent Thief”という計画がユニヴァーサ
ルで進められている。内容は、奇っ怪な怪物を操って人々の
特殊な能力を盗む悪漢と対決する少年の物語ということで、
『イーオン・フラックス』を手掛けたフィル・ヘイとマット
・マンフレディが脚色を担当している。なお、レヴィ監督で
は、“Night at the Museum”が12月20日に全米公開の他、
“The Pink Panther”の続編の計画もあるようだ。
 最後の最後は、ジェームズ・キャメロン監督の情報で、監
督の発言によると、“Battle Angel Alita”の製作は、アー
ノルド・シュワルツェネッガーの出演待ちの状態ということ
だ。予定されているのはイドという役柄のようだが、州知事
再選を果たして、憲法改正が必要な大統領は無理としても、
次は上院議員を目指す政治家に出演の機会があるものかどう
か。因に、“King Conan”はすでに代役の検討が進められ、
“Terminator 4”は彼抜きで計画が進められているが、実は
“Battle Angel”には、シュワルツェネッガー本人が出演を
希望しているという情報もあるそうだが…


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井口健二