井口健二のOn the Production
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2006年11月20日(月) あなたになら言える秘密のこと、鉄コン筋クリ、硫黄島からの手紙、Mr.ソクラテス、インビジブル2、カジノ・ロワイヤル、百万長者の初恋

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『あなたになら言える秘密のこと』
          “La Vida secreta de las Palabras”
2003年8月に『死ぬまでにしたい10のこと』という作品を
紹介しているスペインの女性監督イザベル・コイシェと、主
演のサラ・ポーリーが再び組んだ作品。
騒音の激しい工場。従業員たちがみな耳栓を付けて作業をし
ている中で、一人だけ何も付けず黙々と作業を続ける女性。
そんな彼女が帰ろうとしたとき、同僚が肩を叩き構内放送を
聞けと指示する。そこで彼女は補聴器のスイッチを入れる。
呼び出された部屋で彼女は、無遅刻で休暇も取らず、働き詰
めの仕事ぶりが労働組合で問題にされていると告げられる。
そして有給休暇を取ることになるのだが、やってきた海辺の
街で、彼女は緊急で看護人を探す男性に声を掛ける。
それは海底油田の掘削基地での仕事で、事故で火傷を負い、
一時的に盲目にもなっている男性を、搬送できるようになる
までの看護するというもの。火傷治療の経験もある元看護師
と名告る彼女は、その仕事を引き受けることになる。
こうして看護を始めた彼女に、患者の男性は彼女の身の上を
問いかける。しかし彼女は、いつもはぐらかして、決して自
分の身の上を語ることはない。そんな頑なな彼女だったが、
絶海の孤島のような掘削基地で過ごすうち、徐々に心が開放
されて行く。
そんな彼女の変化が、白飯とチキンとリンゴしか食べないと
言っていた彼女が、基地のコックが作ったニョッキを口にし
て、貪るように平らげてしまったり、基地に駐在する海洋学
者の熱弁に感動したりという微妙な表現で描かれて行く。
しかしそれでも口にすることのなかった身の上話を、男性が
搬送される日の前日、ついに彼に語り始めるのだが…
ここからは、多分宣伝でも使われることはないものだが、こ
こで語られる内容の衝撃は、尋常ではなかった。実際に物語
の中では、もっと彼女の身の上を知りたいと言う男性に対し
て、「あなたはもっと恐怖を味わいたいのか」という答まで
用意されているものだ。
しかも、その物語の背景は、たった10年ほど前のことでしか
ない。それに、ここで語られることが事実として起きていた
ことを、恥ずかしいことに僕は知らなかった。それは報道さ
れたことかも知れないが、僕はそんな報道を見ていないし、
それが皆の口に上るほどには報道もされなかったはずだ。
こんなことが現実に起き、それがすでに忘れ去られようとし
ている。当然、当事者たちは忘れるはずもないことだが、そ
の当事者たちは、生き残ってしまったこと自体を恥として、
それについては心に秘めたまま口を開くことさえしない。
そんな重たい現実が胸に突き刺さってくる作品だった。

共演は、重症患者の男性にティム・ロビンス、基地のコック
役に『トーク・トゥ・ハー』などのハビエル・カマラ、そし
てジュリー・クリスティーが重要な役で出ている。
本作は、今年の東京国際映画祭と併催の女性映画祭で上映さ
れた。でもそれは六本木と渋谷のメイン会場ではなく、表参
道のウィメンズプラザで上映されたものだ。何故この作品が
メイン会場で上映されなかったのかにも疑問を感じた。
なお、映画の途中で、突然日本語の歌が聞こえてきた。その
歌は、エンドロールによるとKENKA WA KIRAIという題名だそ
うだが、アニメの主題歌のような感じのものだった。その他
にも、“Voyage to the Bottom of the Sea”“Mr.Magoo”
などの話題が出てきたり、その辺はちょっと不思議な感じの
作品でもあった。

『鉄コン筋クリート』
松本大洋原作のコミックのアニメ化。
20世紀の色を残しながらも再開発の波に晒され、新しい街へ
と変貌しつつある宝町という名の下町を舞台に、街を守ろう
とする少年たちと、再開発に加担する大人ヤクザとの闘いを
描いた作品。
その街にはネコと呼ばれる2人の少年がいた。それぞれの名
前はシロとクロ。彼らの前には、他の街からの挑戦者も現れ
るが、そんなものは一蹴し、街を熟知した土地勘とヤクザも
震え上がる暴力で街を守っている。
しかしその街にも変化の波は押し寄せて来る。古い町並を破
壊し、「子供の城」と呼ばれるアミューズメントパークを中
心とした再開発が進められているのだ。そして、その再開発
に加担するヤクザたちは、邪魔になるネコたちを排除しよう
としていた。そのため送り込まれた3人の殺し屋や、ヤクザ
内の抗争、さらに警察の動きなどが交錯して巨大な群像劇が
描き出される。
監督のマイクル・アリアスはカリフォルニア出身で、『アニ
マトリックス』のプロデューサーなども務めているが、元々
はCGI技術者。そのアメリカ人が、10年ほど前の来日中に
出会った原作の虜となり、同じく『アニマト…』に関わった
STUDIO4℃と共にこの作品を作り上げた。
物語的には、主人公たちが空を飛んだり荒唐無稽なところも
あるが、それがアニメーションとして提示されると、一種の
心象という感じにもなって、抵抗感が薄らぐ。これもアニメ
ーションの特性を活かした作品と言えそうだ。
しかも描かれる子供たちの躍動感は、プロダクションノート
によると、フェルナンド・メイレレス監督の『シティ・オブ
・ゴッド』が参考資料として配られたということで、その意
図がよく判る作品になっている。
確かに暴力描写などはかなり過激だが、それ以前に、そこに
追い詰められて行く主人公たちの心情などが丁寧に描かれ、
それは理解できるように作られている。そして何よりクロと
シロの互いに思いやる気持ちが見事に描かれていた。
このクロとシロの声を、二宮和也と蒼井優が演じているが、
二宮の抑え気味の声の調子や、蒼井の微妙なせりふ回しは、
何とも言えない情感を醸し出して見事だった。特に、蒼井の
シロは素晴らしかった。

『硫黄島からの手紙』“Letters from Iwo Jima”
10月に紹介した『父親たちの星条旗』に続くクリント・イー
ストウッド監督による硫黄島2部作の2本目。渡辺謙が演じ
る硫黄島総司令官・栗林中将を中心に、圧倒的な勢力の米軍
を37日間も足止めさせた日本軍の姿が描かれる。
物語の発端は現代。硫黄島で遺骨の収集や調査をしている人
たちが、洞窟内で地中に埋められた布袋を発見するところか
ら始まる。そこに入っていたものは…そして物語は、太平洋
戦争末期、栗林が硫黄島の総司令官として着任するシーンへ
とつながって行く。
このような布袋が本当に発見されているかどうかは知らない
が、原作になっているのは、栗林がアメリカ留学中に家族に
送った絵手紙集ということだ。その絵は映画の中にも何度か
出てくるが、そんな絵を愛し、家族を愛した男が玉砕して行
く物語だ。
何度も書いているが、基本的に戦争映画は好きではない。特
に人殺しを英雄のように描く作品は不快そのものだ。しかし
この映画にはそのような英雄は出てこない。栗林にしても、
戦略的な能力を発揮しはするが、描かれるのは現実に苦悩す
る司令官の姿だ。
それにしても、第1部に描かれたアメリカの戦費が綱渡りで
あったこと、従って、硫黄島がもう少し時間を稼げれば日本
は負けなくて済んだかもしれないということ。しかし、第2
部に描かれた日本軍の上層部の無能さ故に、硫黄島が到底こ
れ以上は守り切れなかったこと。
この2つの状況を通して見せられると、現在A級戦犯と呼ば
れている連中が本当に無能で、アメリカ軍にとって以上に、
日本国民にとって戦犯であったことがよく判る。そして、こ
んな奴らを毎年詣でている今日の政治家の馬鹿さ加減もよく
判るものだ。
実際、米艦隊がサイパンを出発したことは即刻情報が入るの
に、栗林自身、着任するまで日本海軍がすでに壊滅したこと
を知らされていなかったり…その辺の軍部の情報操作が、結
果として無意味となる玉砕を生んでしまったことを、映画は
明らかにして行く。
その一方で、「硫黄島を守る栗林中将」という歌が作られ、
ラジオで放送されていたということにも驚かされた。
なお、映画では主人公に赤紙が来るシーンや内地での憲兵隊
の横暴を描くシーンが、まるで日本映画のように描かれ、イ
ーストウッドが、その辺も実に良く準備研究したことが理解
できた。そんな日本人の心に立った作品とも言える。
渡辺以外の出演者は、兵卒役の二宮和也、1932年のロサンゼ
ルスオリンピック馬術で金メダルに輝いたバロン西役の井原
剛志、他に加瀬亮、中村獅童、裕木奈江ら。年内のアメリカ
公開が実現したら、二宮の助演賞候補は有り得そうだ。

『Mr.ソクラテス』(韓国映画)
ヤクザのチンピラが、警察組織内に足掛かりを作ろうとする
ボスの手引きでスパルタ教育を受け、警察官になる…という
お話。最近どこかで聞いたような話だなあ、と思いつつも、
しかしそこからの物語は全く違うと言うか、一捻りも二捻り
もあって本当に面白かった。
前半は、主人公が連れ込まれる謎の学校での異常なスパルタ
教育ぶりが描かれるが、元々チンピラで勉強など嫌いなはず
の主人公が、目的も聞かされずに、しかも猛勉強をするよう
になる過程を、それなりに納得できるように描いているとこ
ろが見事な脚本だ。
さらに後半では、最初は交通警官の主人公が刑事に抜擢され
て行く経緯や、最後の真相を突き止めるまでの展開、またそ
れを彩るアクションなども丁寧に描かれていて、この辺は本
当に映画をよく判っている人の仕事だという感じがする。
何しろ、拷問とも言える前半のスパルタ教育も映像的だし、
後半は主人公の疾走シーンや銃撃戦、その他のアクションも
盛り沢山に、しかもタイミング良く織り込まれていて、観客
を飽きさせない工夫が随所に見られるものだ。
しかも全体はコメディを基調として気楽に楽しめるようにな
っているが、スパルタ教育で実際に描かれる教育の内容は、
物理法則の説明などもそれなりに理に叶っているなど、細か
い点にも良く配慮が行き届いている。
脚本・監督のチェ・ジノンは本作が第2作。本作の準備には
3年を費やしたということだが、周到な準備が充分に活かさ
れた作品とも言えそうだ。
出演は、主人公に『マイ・リトル・ブライド』などの恋愛も
ので人気を得ているキム・レウォン。前作は2005年4月に紹
介しているが、基本的には甘いマスクに、今回はかなりワイ
ルドな感じも出ていてファンには喜ばれそうだ。
他には、スパルタ教育先生役のカン・シニル、主人公の先輩
刑事役のイ・ジョンヒョク、悪徳弁護士役のユン・テヨウら
が良い味を出していた。なお、この種の話で女っ気がほとん
ど無いというのも、最近では珍しい作品と言えそうだ。

『インビジブル2』“Hollow Man 2”
2000年にポール・ヴァーホーヴェン監督によって映画化され
た透明人間物の続編。本作でヴァーホーヴェンは製作総指揮
を務めている。
前作で軍の秘密研究として進められていた人間の透明化の実
験は、透明化には成功したものの、被験者を元に戻すことが
できず、さらに被験者の精神状態が徐々に変調して、殺人鬼
になって行く過程が描かれた。
透明人間が精神に変調を来し殺人鬼になって行くという考え
は、元々のH・G・ウェルズの原作にもあるもので、その意
味では2000年の作品は、ウェルズの原作を正統に継承した映
画化だとも言えたものだ。
そしてその続編では、軍が継続した研究はすでに成功の域に
達しているという設定で始まる。しかしある事情で、被験者
というか透明化して特殊任務に着いた男が、軍に反抗して逃
亡しているというものだ。
この透明になった逃亡兵をクリスチャン・スレーターが演じ
るが、実は主人公は彼ではなく、その後を追う刑事と元軍の
研究員だった女性科学者が主人公になる。特に、この女性科
学者が、あるときは囮とされ、またあるときは研究者として
逃亡兵に立ち向かって行く展開だ。
その刑事役は、『サキュー・ボーイズ』などのピーター・フ
ァシネリ。また、女性科学者役にはテレビでイラク戦捕虜の
ジェシカ・リンチを演じたローラ・レーガンが扮している。
全体としての作りはB級だし、実際アメリカでは劇場公開も
されなかった作品だが、物語の展開はそれなりに破綻もなく
しっかりしているし、CGIも前作ほど豪華ではないにして
も、それなりに見せ場は作っている。
ただし、なぜ兵士は逃亡したかの理由付けが、一応台詞で説
明はされるのだが、その根本の理由が抜けているような気が
した。多分、そこにも何らかの問題があったのだろうが、そ
の事情が不明だと、今回提示されている結末にも多少疑問が
生じてしまうものだ。
しかし、第3作の伏線も敷かれていたようだから、その辺の
事情はシリーズが進めば明らかにされて行くのかな? 第3
作の製作情報はまだ来ていないようだが…

『007/カジノ・ロワイヤル』“Casino Royale”
007映画シリーズの第21作にして、イアン・フレミングが
執筆した小説シリーズ第1作の映画化。この映画化の経緯に
ついては、製作ニュースの第81回にも書いているが、ソニー
によるMGM買収記念としては最高の作品になった感じのも
のだ。
しかも今回は、第1作の映画化ということで主演にも新たな
俳優を起用し、物語も原点に戻して007の誕生から始めら
れるという願ってもない展開になっている。
物語の背景は現代。新たに00の資格を得たボンドは、最初
の任務としてマダガスカルでテロ組織の資金源となっている
謎の男を追う。そして謎の男からの司令を受けた爆弾男を追
い詰めたボンドは、そこが某国の大使館であるのもかまわず
男を射殺してしまう。
この事態に英国外務省はMに抗議するが、ボンドは次の手掛
かりを求めてバハマ諸島へ、そこで武器商人のディミトリオ
スを突き止め、さらに舞台はマイアミの国際空港へと移る。
そして再び爆弾テロを直前阻止したボンドは、ついに謎の男
ル・シッフェルへと辿り着く。
ル・シッフェルは、爆弾テロを利用して闇の資金を操り巨額
の富を得ていたが、ボンドが相次いで阻止したために窮地に
陥っていた。その損失を補填するため、カードの名手でもあ
るル・シッフェルがモンテネグロの「カジノ・ロワイヤル」
で勝負に出ると知ったボンドは、英国財務省から資金を調達
してその勝負に参加、資金を奪い取る作戦を立てるが…
これに、財務省から派遣された美女ヴェスパー・リンドや、
CIAのエージェント、地元のエージェントなどが絡んで、
ドラマが展開して行く。脚色は『クラッシュ』『父親たちの
星条旗』などのポール・ハギス。
ところで007というと、最近では派手なアクションが注目
を浴びることが多い。本作ももちろんアクションは強烈だ。
しかし今回は、まず敵を追って走ることを基本に、どれもが
地に着いたというか、実際には不可能かも知れないが、いか
にもやれそうな感じのするアクションが次々に展開する。こ
の辺が今回の作品の第1の魅力と言えそうだ。
そしてそのアクションを、新ジェームズ・ボンド役のダニエ
ル・クレイグが見事に決めている。
共演者には、M役は5作目のジュディ・ディンチを始め、エ
ヴァ・グリーン、ジャンカルロ・ジャンニーニ。他に、デン
マーク出身のマッツ・ミケルセン、フリーランニングの提唱
者セバスチャン・フォーカンらが登場する。
一方、本作のエンドクレジットでは、VFXと並んでミニチ
ュア担当のスタッフの名前がかなり長く続く。実際、本作で
はそれを必要とした見事なミニチュアシーンが展開される。
元々007シリーズは、『サンダーバード』のスタッフらも
加わったミニチュアワークが売り物だった時期もあるシリー
ズだ。また、今回の監督マーティン・キャンベルが、前回担
当した『ゴールデンアイ』は、実はミニチュア特撮マンのデ
レク・メディングスの遺作であったりもしている。
それらを引き継ぐ本作は、CGIとは違ったミニチュア特撮
の魅力も存分に楽しませてくれるものだ。
いよいよ再開された007。次回作の題名等は未発表だが、
フレミングの第2作“Live and Let Die”をリメイクするの
も良いような気がしてきた。

『百万長者の初恋』(韓国映画)
原題がどうかは知らないが、この邦題だけを見ると、女友達
は沢山いるが本当の恋を知らない大金持ちの男性が、ふと知
り合った女性と恋に落ちる、そんな『プリティ・ウーマン』
のような物語を想像した。しかし、一筋縄では行かないのが
最近の韓国映画だ。
物語の発端は、主人公が高校3年になり、ホテルオーナーだ
った父の遺産を相続できる年齢となるが、その相続の条件と
して、とある田舎の高校に転校し、そこを卒業しなければな
らなくなる、というまあ映画としてはありそうな展開。
ところがその前に、ちょっと変わった少女が彼のホテルに現
れたり、その少女がある女性の許を訪ねたりという描写があ
って、その繋がりが興味をそそられる。そしてその少女は、
彼が転校した先の高校の学級委員長だったという繋がりにな
るのだが…
そこから先は、何と言うかかなり厳しい条件付の物語を、実
に巧くドラマに仕立て上げているという感じで、ええっ?と
思いながらも、何となく納得して見てしまったものだ。しか
もそれが、文章では描き難い、実に映画的な面白さのように
も感じられた。
かなりずるいと言うか、設定は作り過ぎの話だし、その意味
ではあざとくもあるのだが、見ている内に観客も素直な気持
ちになれる、そんな感じもしてきた。実際この話を下手に作
るとただの嫌みになると思うのだが、その辺のバランスが良
いと言うところだろう。
監督は、2001年『火山高』、2004年『オオカミの誘惑』など
のキム・テギュン。主演は、ヒョンビンとヨンヒ。俳優の2
人は共に映画は初主演のようだが、監督は過去の作品でもい
ろいろなスターをブレイクさせているということで、この2
人にも注目が集まっているものだ。
因にヒョンビンは、すでにテレビで人気が沸騰しているよう
だが、本作はそのテレビのキャラクターを髱髴とさせるもの
になっているそうだ。一方のヨンヒは、テレビの主演もない
そうだが、実は日本のマクドナルドのCMに登場していると
いうことだ。
恐らく来年にブレイクする、そんなニュースターの誕生を、
自分の目で見て確かめておくのも良いという感じの作品だ。


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井口健二