井口健二のOn the Production
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2006年11月15日(水) 第123回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 11月10日にこのページのヒット数が10万件を超えました。
第1回は2001年10月22日ですから約5年掛かりましたが、実
は9万に到達したのが今年8月8日で、そこからは約3カ月
で1万ヒット増になっています。読んで下さる皆さんのお陰
です。これからも気力と体力のある限り続けますので、どう
かよろしくお願いします。
        *         *
 ということで、今回はこの話題から。
 アジアを代表してハリウッドでも活躍する2人のカンフー
スター、ジャッキー・チェンとジェット・リーが共演する計
画が発表された。
 この計画は、『ライオン・キング』や『スチュアート・リ
トル』などのロバート・ミンコフ監督が進めているもので、
脚本は、『オーシャン・オブ・ファイアー』や、TWCがチ
ャン・ツィイー主演で進めている“The Seven Samurai”の
リメイク計画にも参加しているジョン・フスコ。また、『マ
トリックス』などのユエン・ウーピンがアクション監督を担
当し、来年4月からの撮影が予定されている。題名は未定だ
が、J&Jプロジェクトと呼ばれているようだ。
 内容は、中国の伝説に基づく猿の王の物語とされており、
この猿の王が行う「不死を求める冒険の旅」を描くというこ
とだ。といっても、監督の今までの作品傾向から考えると、
殺伐としたものにはなりそうもなく、ファミリー向けのアド
ヴェンチャー映画が予想される。
 そして計画では、リーが猿の王など2役を演じ、チェンは
それに対抗する僧侶を演じるものだが、この2人の対決も用
意されているということで、そこにウーピンが絡むと、これ
は大変なことになりそうだ。元々ウーピンとリーはワイアー
アクションが強そうだが、チェンのアクションは、それとは
ちょっと違う訳で、その組み合わせは興味深い。
 なお、リーは『SPIRIT』の完成後にマーシャルアー
ツは封じるとしていたが、今回の作品はアクションアドヴェ
ンチャーの中にマーシャルアーツ的な要素が挿入されるとい
う程度のものだから、その禁には触れないようだ。むしろ、
生身のマーシャルアーツでは出来ないような派手なアクショ
ンを期待したいところだ。
 製作はリレイティヴィティという新興の会社が担当し、製
作費は7000万ドル。配給権は11月初旬に開催されたAmerican
Film Market(AFM)でセールスされたようだ。
 因に、このリレイティヴィティという会社はヘッッジ・フ
ァンドの資金で運営されているというものだが、第121回で
紹介した“3:10 to Yuma”のリメイクや、第68回で紹介した
ブライアン・デ・パルマ監督『アンタッチャブル』の前日譚
“The Untouchables: Capone Rising”の製作も進めている
ようだ。そしてこの前日譚では、製作費7000万ドルで、デ・
パルマが再び監督し、アメリカ配給を当初計画していたパラ
マウントが担当することも発表されている。
        *         *
 第3回と第66回でも紹介した日本製テレビアニメシリーズ
“Speed Racer”(マッハGo!Go!Go!)を実写でリメイクする
計画で、ウォシャウスキー兄弟による『マトリックス/リヴ
ォルーションズ』以来となる監督が正式に決定し、来年夏の
ヨーロッパでの撮影と2008年夏の公開が発表された。
 この実写版の計画は、製作者のジョール・シルヴァが10年
以上も前から進めて来たものだが、その間、ジュリアン・テ
ンプルやガス・ヴァン・サント、アルフォンソ・キュアロン
ら、幾人もの監督の名前が挙がったものの、製作費が掛かり
過ぎるなどの問題で実現できなかった。
 しかし今回は、兄弟が新鮮で実現できる規模のアイデアを
提供し、『マトリックス』と同じくワーナー+ヴィレッジロ
ードショウの共同製作で進めることになっている。物語は、
マッハ号を操る主人公と謎のレーサーXとの関わりを描くも
のになりそうだが、兄弟と製作者は、Rレイトで公開された
『マトリックス』より広い観客層を想定した物語にするとし
ており、脚本は、現在兄弟が執筆中とのことだ。
 ただし、このレーサーXとの関わりを描くというアイデア
は、第66回で紹介したように俳優のヴィンス・ヴォーンが提
案したものだったはずで、その辺のことは配役も含めて今回
は報告されていなかった。
 また、撮影をヨーロッパで行うことに関しては、『Vフォ
ー・ヴェンデッタ』をドイツで撮影した経験から当地のVF
Xの実力を見極めたということだが、アニメの荒唐無稽な映
像をどこまで実写のVFXで再現できるかも期待される。な
お、VFXのスーパヴァイザーは、最初の『マトリックス』
でオスカーを受賞し、その後も手掛けたのジョン・ガーエイ
ターが担当しているが、『マトリックス』の最後ではCGI
に頼り過ぎて失敗した経験を活かしてもらいたいものだ。
        *         *
 前回と前々回の記事の続報で、トム・クルーズがMGM傘
下のユナイテッド・アーチスツ(UA)の再生に向けて協力
することが発表された。
 これは、具体的にはクルーズの盟友ポーラ・ワグナーが、
UAのCEO(最高経営責任者)に就任するというもので、
今後UAはMGMとさらに親会社のソニーの意向を受けて、
低予算から中規模(製作費5000万ドル以下)までの作品を中
心に、毎年4本程度ずつ製作して行くことになる。ただし、
製作費はもっと大形のものも容認されているようで、ここに
は前回紹介したクルーズの支援者からの資金投入もあるとさ
れる。その製作計画は、近日中に発表されるとのことだ。
 製作会社としてのクルーズ/ワグナーは、トム・クルーズ
主演の大形映画を製作する傍らで、以前からインディーズ作
品の製作にも手を貸していたから、今回UAのブランドを持
つことは、その延長線上の仕事ということにもなるものだ。
ワグナーはCEO就任に当って、「よりアーチストにフレン
ドリーな製作会社を目指す」としている。これでチャップリ
ンらが設立し、ウッディ・アレンやロバート・アルトマンを
開花させたUAが、再び新しい歴史を刻み始める。
 ただし、クルーズ個人はMGM/UAと専属契約を結んだ
ものではなく、今後も他社の作品にも出られるということ。
またクルーズ/ワグナーも他社との提携を認められているよ
うだが、クルーズの次回作には、今回の提携をアピールする
意味も含めてMGMの大形作品が優先される可能性は高く、
そこには“Terminator...”の噂もあるようだ。
        *         *
 2000年にビリー・ボブ・ソーントン監督、マット・デイモ
ン、ヘンリー・トーマス、ペネロペ・クルスらの出演で映画
化された『すべての美しい馬』の原作者コーマック・マッカ
ーシーの新作“The Road”の映画化権が、インディペンデン
スの製作者ニック・ウェクスラーと契約され、ガイ・ピアー
スの主演で“The Proposition”という作品を撮り終えたば
かりのオーストラリア出身の監督、ジョン・ヒルコットの手
で映画化されることになった。
 物語は、息子を安全地帯に連れて行くため、荒野を旅して
いる男を主人公としたものだが、実はこの荒野というのが核
爆発後の悪夢のような世界というもので、『すべての…』に
描かれたような西部劇の世界とはかなり違ったものになりそ
うだ。しかもこの作品には、餓死寸前の落伍者や彼らを襲う
強奪者の群れ、さらにカニバリズムなどのダークな要素もあ
って、大手の映画会社では製作できないとされたもの。しか
し、ウェクスラーはインディペンデンスの強みとして、クリ
エーター達には最大の自由を与えて映画化を目指すとしてい
るものだ。
 なお、マッカーシーの原作からは、すでにジョエル&イー
サン・コーエン監督で、トミー・リー・ジョーンズが主演す
る“No Country for Old Men”が撮影完了しており、また、
ジョッシュ・ブローリンの主演で“Blood Meridien”という
作品の映画化も進められている。これらはいずれも西部劇の
ようだが、各社引く手あまたの原作者が、その各社から断ら
れたという原作の映画化には興味津々というところだ。
 因に、今回の映画製作に関しては、シュワルツ・コミュニ
ケーションズというPR会社が関係しており、同社が設立し
たチョックストーン・ピクチャーズというプロダクションか
らウェクスラーに話が持ち込まれている。このプロダクショ
ンでは、すでにテレンス・マリック監督の次回作で、劇作家
イスラエル・ホロヴィッツ脚本による“Eager to Die”とい
う政治スリラー作品の製作も手掛けているそうだ。
        *         *
 ドリームワークス・アニメーション(DWA)の“Shrek
the Third”は来年5月18日に公開されるが、その第3作に
も登場している「長靴をはいた猫」の主人公にした派生作品
“Puss'n Boots”について、当初予定されていた2008年にD
VDで直販する計画を変更、2010年に劇場公開する方針が発
表された。
 この計画変更は、同社のCEOのジェフリー・カツェンバ
ーグが決断したもので、「DVDの直販用だと、どうしても
作品の品質が下がるため、『シュレック』シリーズで培った
ファンの期待を裏切る恐れがある。そこで、この作品は劇場
公開を目指すこととし、その品質を高めるために公開時期を
2年遅らせる」というものだ。
 因に、同社が昨年秋に株主向けに報告した業務計画では、
2008年以降は毎年2本の劇場公開と、1本のDVD直販作品
を製作するというものだったが、その最初の直販作品が消え
ることになる。また、すでにDVD直販で展開を始めている
『マダガスカル』のペンギンたちを主人公にした派生作品に
ついては、テレビシリーズ化を並行して行うということで、
直販の路線を消滅させるものではないとしてはいるものの、
今後は基本的には直販のみを目的とした作品は製作しないこ
とになるようだ。
 また同社では、併せて2009年の夏と秋に劇場公開する2作
品についても公表している。
 まず、2009年の夏5月22日公開の作品は、“Monsters vs.
Aliens”。以前は“Rex Havoc”のタイトルで紹介されてい
たもので、エイリアンと闘うモンスターハンターを主人公に
したホラーコミックスが原作の作品ということだ。
 さらに2009年の秋11月22日公開は、“How to Train Your
Dragon”。クレシダ・コウェル原作の児童書を原作とするも
ので、ヴァイキングの族長の息子が親の跡を継ぐ証として、
ドラゴンを捕えて訓練するお話となっている。
 なお来年の公開予定は、5月18日の“Shrek the Third”
と、“Bee Movie”が11月2日の全米公開となっている。ま
た、2008年は5月23日に“Kung Fu Panda”と、11月7日に
“Madagascar”の続編ということだ。
 そして、多分2010年の夏に“Puss'n Boots”となりそうだ
が、この他に同社では“Punk Farm”、『マウス・タウン』
に続くアードマンとの共同製作で“Crood Awakening”、そ
して“Shrek 4”などが予定されているものだ。
        *         *
 クリーチャーFXの第1人者、スタン・ウィンストンが主
宰するプロダクション(SWP)と、映画セールス会社のオ
デッセイ・エンターテインメントが契約を結び、SWPが製
作する複数作品のセールスを担当することが発表された。
 因に、この映画セールス会社というのは、プロダクション
と配給会社の間に立って、各社が企画を売り込むフィルム・
マーケットなどの会場で、主にインディーズ系や海外の配給
会社に配給権のセールスを行うもののようだ。
 そしてSWPとオデッセイでは、すでに“The Deaths of
Ian Stone”という作品で協力を開始しており、イタリア人
のダリオ・ピアナ監督が、1000万ドルの製作費で今年の夏に
ロンドンとマン島で撮影したこのホラー作品に関しては、撮
影されたフィルムも使ったセールスプロモーションが、AF
Mで行われている。
 さらに今回の契約に基づいては、“Speed Demon”という
作品の事前セールスもAFMで行われている。この作品は、
砂漠のハイウェイを舞台に、裏社会の執行人がハイウェイ沿
いの小さな町に逃げ込んだチンピラを狩る内、自分が謎めい
た恐ろしいクリーチャーに後をつけられていることに気付く
というもの。ドイツ出身のピーター・ウィンサー監督による
ホラー映画だが、現在プレプロダクション中で、このセール
スに基づいて来年春に製作開始となるようだ。
 またSWPとオデッセイでは、続けて“Way Station”と
いう作品も準備している。この作品は、今回の報道ではSF
チラーと紹介されていたものだが、第78回で紹介した“The
Way Station”との関係が気になるところだ。
 なお、SWPはウィンストンが独自に企画した作品を製作
するもので、『T2』『ジュラシック・パーク』『エイリア
ン2』で3度のアカデミー賞に輝くウィンストンが、他社の
作品のVFXを手掛けるときは、スタン・ウィンストン・ス
タジオの名称で行うということだ。
        *         *
 後半は、久しぶりにヴィデオゲームからの映画化の話題を
3つ紹介する。
 まずは、“Oddworld”というシリーズが話題となっている
ローン・ラーニングとシェリー・マッケナというゲーム開発
者が、CGIアニメーション専門のヴァンガード・アニメー
ションとの共同で、彼らが新たなゲームとして開発している
“Citizen Siege”という作品に基づく大人向けの長編アニ
メーションを、ラーニングの監督で製作することを発表して
いる。
 この計画は、ラーニングらが“Oddworld”の製作を続けな
がら数年前から映画とゲームの両面で展開することを目標に
企画してきたもので、当初は大量のVFXを使った実写作品
として各社に売り込んでいたということだ。この時にはラー
ニングは自分で監督することは考えていなかったそうだ。
 ところが、ヴァンガードに売り込みに行ったところ、元D
WAで『シュレック』の2作目までを手掛けた製作者で、同
社CEOのジョン・ウィリアムスから、この作品をCGIで
製作し、さらにラーニングが監督も手掛けることを提案され
たとのことだ。因にラーニングは、ゲーム開発者になる以前
は映画のVFXの仕事をしていたということで、映画製作に
ついての知識も備えているようだ。
 なお物語は、近未来を背景にしたダークな政治スリラーと
いうことだが、ウィリアムスは「『マトリックス』と『ター
ミネーター』の間に位置するような作品」とも評している。
そしてこの作品には4000万ドルの製作費が算定され、その資
金調達のためにAFMでのプロモーションが行われている。
ただしヴァンガードには、スターツ・メディアという会社が
30%の資本参加をしており、配給権は同社が持つことになる
もので、今回のプロモーションは出資者のみを募るものだ。
        *         *
 お次は、マイクロソフトが鳴物入りで始めたゲームソフト
“Halo”の映画化が頓挫する可能性が出てきた。
 この映画化では、ピーター・ジャクスンが製作を担当し、
1億2800万ドルの製作費が計上されて、当初はフォックスと
ユニヴァーサルが共同で配給を行うとされていた。しかし、
スターも出演せず、新人監督(コマーシャル出身のニール・
ベルムカンプという26歳の監督が予定されている)が起用さ
れるというこの作品に対して、マイクロソフト社側が興行収
入の19%を得るという破格の条件に折り合いが着かず、両社
との契約はすでに解除されたものだ。
 そこで引き継ぐ会社は…というところが、ゲーム機ではラ
イヴァル関係にあるソニーと、同じくアップル社のCEOが
現在最大の株主で、取締役会のメムバーにもなっているディ
ズニーは除外。さらにジャクスンと係争中のニューラインも
無理。となると、残りはワーナーとパラマウントだが、両社
もあまり乗り気ではないようだ。
 また、通常この種の交渉では、製作者側が数字を下げるな
どの取り引きが行われるものだが、今のところマイクロソフ
ト社にはその気配もないのことだ。因にマイクロソフト社で
は、メル・ギブスンの『パッション』の製作に対して資金を
提供し、同様の配給交渉を行った実績があるようで、その成
功が強気にさせているとの観測もある。
 第81回で紹介したアレックス・ガーランドの第1稿から、
“Ender's Game”のD・B・ウェイス、さらに『ヒストリー
・オブ・ヴァイオレンス』のジョッシュ・オルスンがリライ
トした脚本もすでに完成し、ニュージーランドのウェタスタ
ジオでは撮影準備も始まっているということだが、このまま
では全てが無駄になってしまう可能性もありそうだ。
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 もう1本、1994年にゲーム会社のカプコンが、エドワード
・プレスマン製作、スティーヴン・E・デスーザ脚本監督、
ジャン・クロード・ヴァンダムの主演で映画化した“Street
Fighter”を、今回はアメリカの映画会社ハイドパークとの
共同製作でリメイクすることが発表された。
 前の映画化は、『ダイ・ハード』などの脚本家のデスーザ
が自ら初監督したものだが、ヴァンダムを中心にゲームの全
キャラクターが登場するという構成で、格闘技ものとしては
まずまずと思う反面、最後の敵(ラウル・ジュリアの遺作と
なった)との闘いがあっけなかったりして、ガイドブックで
の評価も星3つ対BOMBと2分されているものだ。
 それに対して今回は、女性ファイターのチュン・リーを中
心とした物語となるということで、ジャスティン・マークス
という脚本家が手掛けた詳しい内容は秘密にされているが、
ちょっとひねった展開が期待されそうだ。
 監督や配役は未発表だが、カプコンでは2008年のゲーム発
売20周年に合せた公開を狙っているようだ。
        *         *
 後は短いニュースで、
 まずはキルスティン・ダンストが、“A Jealous Ghost”
と題されたA・N・ウィルスン原作のサイコスリラーの映画
化に、製作主演で参加することが発表された。この作品は、
ロンドンの大学に通う女性が1人の教授に近づく内に、悪魔
を見るようになるというもの。『シャイニング』や、1965年
にロマン・ポランスキーがカトリーヌ・ドヌーヴ主演で映画
化した『反發』のような傾向の作品と言われている。そして
ダンストは、このダークな題材に自ら興味を持って製作を買
って出たということだ。
 最後は、サミュエル・L・ジャクスンが、レニー・ハーリ
ン監督の“Cleaner”と題された犯罪映画に主演する。内容
は、犯罪現場の掃除を行うことを専門にするスペシャリスト
の男が、ある日、殺人現場のクリーンアップに呼び出される
が、それはまだ通報されていないもので…というもの。明ら
かに犯罪が絡んでいる感じだが、映画はそこからの恐怖の体
験を描くことになるようだ。なお製作は、『エターナル・サ
ンシャイン』や“Babel”などを手掛けるアノイマス・コン
テンツと、ミレニアムが共同で進めているもので、片や文芸
映画、片やアクション映画のプロダクションの共同製作とい
うのも面白いところだ。


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井口健二