井口健二のOn the Production
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2006年03月15日(水) 第107回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 アカデミー賞の結果は、いまさら報告するまでもないと思
うが、取り敢えず視覚効果賞のオスカーは“King Kong”=
ウェタに贈られた。同作は他に、音響ミキシングと音響編集
も受賞した。因に、この3賞には“War of the Worlds”も
候補になっていたものだが、兎角オスカーは集中することが
多く、今回はそれが“Kong”に集中したものだ。ただしこの
2作はVESAwardsでは賞を分け合っていたもので、それが
アカデミー賞で“Kong”に軍配が挙がった結果には、以前は
常勝と言われた“Worlds”=ILMの求心力の低下も気にな
るところだ。ましてや、スティーヴン・スピルバーグ+トム
・クルーズ=2枚看板の作品での敗戦はちょっと痛い。
 一方、スピルバーグに関して言えば、彼が製作を担当した
“Memoirs of a Geisha”が、撮影、美術、衣裳の3賞を受
賞したが、これはスピルバーグに監督賞を受賞させなかった
ことに対する代償のようにも取れる。実際、発表のたびに笑
顔を見せていたスピルバーグは、内心は覚悟していたという
ところだろう。またメイクアップは“Narnia”が受賞、これ
により“Star Wars”の最終作は無冠に終ってしまった。
 さらに、長編アニメーション賞は“Wallace & Gromit”が
受賞した。これについて一部日本の新聞報道では、「ハリウ
ッド式の行き詰まりの現れ」などと論評していたが、この作
品は、内容的には評価されていても年間の興行成績が上位な
訳ではなく、アニメーション興行第1位の“Madagascar”に
比べたら1/3も稼いでいないのだから、これをもってハリ
ウッド式の行き詰まりとされてはたまったものではない。逆
に言えば、こういった作品もちゃんと評価して、配給公開す
るハリウッドの包容力の方を評価するべきものだろう。
 それから短編アニメーション賞は“The Moon and the Son
: An Imagined Conversation”という作品が受賞して、期待
した“9”の受賞はならなかった。
 以上が僕の気になった部門の報告だが、主要賞の方では、
番狂わせと言われている作品賞の“Crash”は、今回は数少
ない試写で見ていた作品の1本で、自分なりにも評価してい
ていたので嬉しかった。また長編ドキュメンタリー賞を受賞
した“March of the Penguins”も自分の好きな作品だった
から、この辺は納得の行く結果と思っているところだ。
 ということで、盛り上がらないアカデミー賞の話はこれく
らいにして、以下はいつもの製作ニュースを報告しよう。
        *         *
 最初はシリーズの話題からで、昨年秋に公開された第2作
もスマッシュヒットとなった“Saw”シリーズの第3作“Saw
3”が、今年10月27日の全米公開を目指して製作されること
が発表された。
 この第3作に関しては、日本での第2作の試写会の後に行
われたダレン・リン・ボウスマン監督の記者会見で、「製作
者のグレッグ・ホフマンが、自分のブログに第3作で頭が痛
いと書き込込んでいた」と発言するなど既定の事実となって
いたものだ。ところが、その後の12月8日にホフマンが急死
する事態となり、一転、実現が危ぶまれることになった。し
かし製作元のツイステッド・ピクチャーズは、ホフマンの遺
志を継いでシリーズを継続することにしたものだ。
 その第3作の監督はボウスマンが引き続き担当することに
なった。彼は第2作のオリジナル脚本を執筆し、その脚本が
第1作の脚本家のリー・ワネルによって“Saw 2”へと改作
されて、監督も務めたものだが、その演出は製作も兼ねるワ
ネルの信頼を勝ち得たようだ。そして第3作の脚本は、ワネ
ルと第1作の監督ジェイムズ・ワンのアイデアに基づき、ワ
ネルが執筆することになっている。
 元々シリーズの基本路線はワネルががっちり守っているも
のだが、第1作の2人から第2作では一挙に8人に増やした
登場人物を、今度はどうするのだろうか。
 なお、ツイステッド・ピクチャーズは、“Saw”の第1作
が最初の製作作品で、その作品がライオンズゲイトから配給
されて大成功を納めたものだが、“Saw 2”に続いて現在は
ライオンズゲイト向けに“Catacombs”という作品がすでに
撮影を終了しており、さらに“Silence”という作品もユニ
ヴァーサルに向けて製作中ということだ。いずれもホラーっ
ぽいタイトルなので期待したい。
        *         *
 続いて、最近いろいろお騒がせのブラッド・ピットの主演
によるSF映画の計画がワーナーから発表された。
 ピットが主宰するプロダクション=プランBは、元々ワー
ナーを本拠で設立されたものだが、昨年主宰者の一人だった
ブラッド・グレイがパラマウントの社長となり、ピットとジ
ェニファー・アニストンの離婚などもあってワーナーを離れ
るものと思われていた。しかしワーナーは、以前からプラン
Bで企画されていたメアリー・ドリア・ラッセル原作のSF
大作“The Sparrow”の製作を進めることを発表し、この計
画にはピットが主演を希望しているということだ。
 原作の物語は、宇宙から届いた通信を手掛かりに遠い宇宙
へと旅立った飛行士たちを描くもので、主人公はそのメムバ
ーの一人のイエズス会の宣教師。つまり、戦国時代の日本に
キリスト教の布教にやってきたザビエル神父の宇宙版といっ
た感じの人物だが、物語では異星人間の激しい戦いに巻き込
まれて主人公の信念が揺らいだりもするようだ。
 そしてこの計画では、“North Country”(スタンド・ア
ップ)のマイクル・ゼイツマンが脚色を担当することも発表
されており、社会派の脚本家がどのように仕上げるかにも興
味の湧くところだ。
 因に、この原作の映画化は元々はユニヴァーサルで進めら
れていたものだが断念され、その原作の映画化権をワーナー
が、“North…”を製作したインダストリー・エンターテイ
ンメントとプランB向けに獲得したもの。従って、ゼイツマ
ンの脚色とピットの主演はほぼ決定事項と言えそうだ。ただ
し、ワーナーが本格的に製作にゴーサインを出すのは、ゼイ
ツマンの脚本が完成してからになるということだ。
 なおピットは、1月15日付の第103回で紹介した“Ocean's
Thirteen”に関しては未だ態度を表明していないが、他に
“Benjamin Button”という計画を、ワーナーとパラマウン
トの共同で進めている。またプランBとしては、マーティン
・スコセッシ監督の“The Departed”(『インファナル・ア
フェア』のリメイク)をワーナーで製作しており、さらにパ
ラマウント向けには、ピットの主演による“Babel”という
作品が進められているようだ。
 そう言えばプランBでは、確か以前にピットとジョニー・
デップの共演で、遠藤周作原作によるイエズス会の宣教師を
主人公にした作品をスコセッシ監督で撮る企画もあったはず
だが、どうなったのだろうか。
        *         *
 お次は、いよいよ動きが活発になってきたボブ&ハーヴェ
イ兄弟によるザ・ワインスタインCo.(TWC)の話題をま
とめて紹介しておこう。
 まずは2000年公開の“Crouching Tiger, Hidden Dragon”
(グリーン・デスティニー)で知られる中国の作家・王度盧
原作の武侠シリーズの映像化権をワインスタイン兄弟が獲得
し、映画化作品の舞台化と、シリーズ全体の映画化を目指す
ことが発表された。
 因にこのシリーズは、英語では“Crane-Iron Pentalogy”
と呼ばれる5部作で、その全容は、
1) 舞鶴鳴鸞 Dancing Crane, Crying Phoenix
2) 宝剣金釵 Treasured Sword, Golden Hairpin
3) 剣気珠光 Sword Force, Pearl Shine
4) 臥虎蔵龍 Crouching Tiger, Hidden Dragon
5) 鉄騎銀瓶 Iron Knight, Silver Vase
というもの。それぞれに組み合わされた単語が見事にバラン
スされた題名だが、実は第1作は、後に“Crane Frightenes
Kunlun”(鶴掠昆崙)と改題されて、英語のシリーズ名は
その最初と最後の巻の頭の単語を繋げたものだそうだ。ただ
しこの順番は物語の年代順で、執筆や出版の順ではない。
 つまり映画化された“Crouching …”はシリーズの第4話
に当たるもので、その前に3話と後に1話があるということ
だ。しかしシリーズは、一族の3代に渡る物語を描いたもの
で、必ずしも共通の主人公ということではなく、従って映画
の出演者は同じでなくても良いということになる。
 そこで今回のシリーズ映画化では、“Crouching …”の再
映画化は考えていないということだ。ただし兄弟としては、
“Crouching …”を手掛けたアン・リー監督と製作のビル・
コングには参加を呼びかけているようだが、今期のオスカー
受賞監督が参加してくれるかどうかは未確定のものだ。
 なお、原作者の王度盧は、1909年に満州の貧しい家に生ま
れ、後に北京に出て作家となり1930年代にこれらの作品を発
表している。しかし1949年の人民共和国の成立にともなって
執筆を中止、その後は教鞭を取っていたようだが、文化大革
命の最中の1977年に亡くなったということだ。その一方で、
彼の名声は「十大家(Ten Great Authers)」とか、「北派
四大家」の一人とも呼ばれていたようだが、現在中国本土で
の評価はあまり高くはないようだ。従って、シリーズ以外の
作品の詳細も明らかではないということで、この映画化を切
っ掛けに再評価も期待したいところだ。
        *         *
 この他、TWCからはスリラー作品の計画が3本発表され
ている。まとめて紹介すると、
 1本目は“Panic”と題された作品で、ジェフ・アボット
という作家の小説を映画化するもの。ドキュメンタリー作家
の主人公が、自分の両親の失踪を切っ掛けに、実は両親が諜
報機関のスパイで、自分の人生がすべて偽造されたものであ
ったことに気付くというお話。パロディにしても面白そうだ
が、物語は主人公が狙撃されたり、かなり緊迫した展開にな
るようだ。
 監督は、先にTWC製作の“Matador”を手掛けたリチャ
ード・シェパード。因に監督は「70年代作品を思わせるスタ
イリッシュなアクション・スリラー。スマートで視覚的にも
斬新な映画にする」と抱負を述べている。ただしシェパード
は、本作の前に“Spring Break in Bosnia”という作品を、
ワーナー傘下で今年の夏に撮影する予定になっている。
 2本目はTWC傘下のディメンションレーヴェルで、ステ
ィーヴン・キングの最新作“Cell”の映画化権を獲得し、こ
の監督に2月1日付第104回でも紹介した“Hostel”が好評
のエリー・ロスを起用することを発表している。
 この原作は、初期のキング作品を髱髴とさせる内容で、物
語の骨子は、携帯電話が発生する異常パルスによって人々が
発狂し、殺人ゾンビに変身して行くというもの。この手の作
品は日本映画でも作られているようだが、キングがどのよう
に捻っているかも面白そうだ。
 ただしロスは、共同でもいいから脚色を自分で手掛けるこ
とを希望しており、このため製作開始はロスが現在プラハで
撮影中の“Hostel 2”の終了後になりそうだ。しかし製作担
当のボブ・ワインスタインは、“Hostel 2”の後ただちに取
り掛かると発表している。
 因にロスは、“Hostel”をクェンティン・タランティーノ
の製作で進めると決めたときに、最初にTWCに配給を交渉
したそうだ。しかし、TWCでは内容が暴力的すぎるとして
配給を断られてしまった。ところがその後に兄弟から直々に
「あれは間違いだった」と詫が入れられ、次回作は必ずとい
う約束が交わされたのだそうだ。ということで今回の起用に
なったようだが、ロスは元々のキングの大ファンだそうで、
「読んでいる本を途中で置くことができなかった。ゾンビジ
ャンルの映画に新風を吹き込める」として直ちに引き受ける
ことを決めたそうだ。
 3本目もディメンションで、ミッキー・ウィガートという
脚本家の実話に基づく“Shiver”という作品を、2001年に公
開された“L.I.E.”という作品の評価が高いマイクル・クエ
スタの製作監督で進めることが発表されている。
 この作品は、大晦日に大吹雪に見舞われたミネソタで足止
めされた酔っ払いのグループが、ちょっと異常なドクターの
科学的研究の対象にされてしまうというもの。社会的に当然
と思われていることが、ちょっとした切っ掛けでホラーにな
ってしまう恐怖を描いているということだ。
 元々ディメンションは、ホラージャンルの作品を製作する
ために設立されたレーヴェルということで、特に3本目の作
品には実話に基づくとは言いながら、どんなホラーが展開さ
れるのか興味深い。なおディメンションでは、第100回で紹
介した“Scary Movie 4”と、前々回紹介の“Grind House”
の製作が進められている。またスティーヴン・キング原作で
“1408”という中編小説の映画化権も獲得しているようだ。
        *         *
 映画作品を原作にした舞台ミュージカルを、さらに映画化
した“The Producers”(プロデューサーズ)が4月8日に
日本でも公開されるが、それに続いてもう1本、同様の映画
化の計画が発表されている。
 その作品の題名は、“Hairspray”(ヘアースプレー)。
オリジナルは1988年の公開、ジョン・ウォータース監督、ソ
ニー・ボノ主演によるもので、1962年のボルティモアのテレ
ビ局を舞台に、ダンス番組に集まる若者たちを描いた作品。
オールディーズの音楽やダンスが満載で、ノスタルジックな
内容に評価も高い作品だ。そして、この作品は2002年に舞台
化され、その公演だけで1億5000万ドルを超える収入を挙げ
るなど、すでにブロードウェイミュージカルとしても成功を
納めている。
 この作品が今回は、アダム・シャンクマンの監督で映画化
され、その主演には、ジョン・トラヴォルタ、クイーン・ラ
ティファの共演が契約されたことが発表されている。製作は
ニューラインで、撮影は、9月にボルティモアとトロントで
開始され、公開は2007年の夏に予定されているものだ。
 因にトラヴォルタは、秋の撮影予定ではテレビシリーズの
映画化の“Dallas”の主人公JR役もオファーされていたも
のだが、1978年の『グリース』以来、約30年ぶりのミュージ
カル復帰となる本作への出演が優先された。そして映画化で
は、舞台化でトニー賞を受賞した作曲のマーク・シャイマン
と作詞のスコット・ウィットマンがトラヴォルタのために新
曲を書き下ろし、舞台より活躍の場が広げられるようだ。
 一方のラティファは、シャンクマン監督とはすでに2003年
の“Bringing Down the House”(女神が家にやってきた)
でも組んでいるが、ニューラインは2002年の“Chicago”で
オスカー候補にもなったところでもあり、今回も活躍が期待
されるところだ。
 という大物2人の出演だが、実はこの作品の本当の注目は
トレイシーという役名の10代の子役で、舞台でもトニー賞を
獲得した配役には全米でオーディションが開催される。その
オーディションは、すでにニューヨークとアトランタ、シカ
ゴでは受付が開始されたようだが、今後もボルティモアを含
めた各地で行われ、夏に開始されるリハーサルを目指して、
新星の発見が期待されているようだ。
 なお、ニューラインの2007年夏の公開予定には、この他に
も“Rush Hour 3”や、第100回で紹介した“Journey 3D”、
それに巨大鮫物の“Meg”なども計画されているということ
で、かなり豪華なラインナップになりそうだ。
        *         *
 ディズニーが、『デイ・アフター・トゥモロー』の脚本家
ジェフリー・ナチマノフと契約し、ジェリー・ブラッカイマ
ー製作を含む3作品の脚本に起用することが発表された。
 その1本目は、“Prince of Persia:The Sands of Time”
という題名で、内容は、ペルシャの王子が人類を滅亡させる
砂嵐の発生を食い止めるために、遠隔の地の王国を舞台に活
躍するアクション・アドネンチャー。元々は、昨年の4月に
ブラッカイマーが、7桁($)の契約金でヴィデオゲーム原
作の映画化権を獲得していたものだ。
 2本目は、“Unnatural History”の題名で、自然史博物
館の中に閉じ込められた一家が、夜になって生命を取り戻し
たいろいろな時代の生物たちとのサヴァイヴァルを繰り広げ
るというアクションドラマ。この作品はナチマノフのオリジ
ナルらしく、すでに脚本は書き上げられているようだ。
 そして3本目は、“Liberty”という題名の大型アクショ
ン。物語は、強力な電磁波の発生によって全ての都市基盤が
破壊され、1940年代から50年代の生活に逆戻りした世界を描
いたもので、その時代の技術だけで外敵の侵略からアメリカ
を守ろうとする人々の姿を描くもの。この作品には、エリク
ソン・コアという監督の名前も発表されている。
 以上の3本だが、中には権利獲得の発表から製作が滞って
いたものもあり、これで一気に実現に向かって進むことが期
待されているようだ。
        *         *
 リメイクの情報で、『Vフォー・ヴェンデッタ』のアメリ
カ公開が始まったワーナーから、同作のジョール・シルヴァ
製作で1967年公開のロバート・オルドリッジ監督作品“The
Dirty Dozen”(特攻大作戦)を現代版にする計画が発表さ
れた。
 オリジナルは、リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナ
イン、ジム・ブラウン、ジョン・カサヴェテス、ロバート・
ライアン、チャールズ・ブロンスン、ドナルド・サザーラン
ド、ジョージ・ケネディ、テリー・サヴァラス、ラルフ・ミ
ーカー、リチャード・ジャッケル、クリント・ウォーカー、
トリニ・ロペスという曲者揃いの配役で、第2次大戦を背景
に、殺人やその他の罪で捕えられた12人の囚人が、無罪放免
を報奨にほとんど不可能な作戦に挑むというお話。
 まあ、何しろこの顔ぶれが魅力で興行も大ヒットを記録し
た作品だ。そして1980年代には、主なキャストが再結集して
3本のテレビムーヴィと、キャストを代えて短期間のテレビ
シリーズも作られている。
 そして今回は、この作品のリメイクを、『コン・エアー』
のスコット・ローセンバーグと、“Alias”のアンドレ・ネ
メック、ジョッシュ・アップルバウムのトリオに依頼して現
代版にした物語を構築することになったものだ。なおスコッ
トは、名作のリメイクには気乗りがしなかったようだが、今
回は現代版にするということで納得したということだ。また
3人は、1988年に“Let's Get Harry”という同様の作戦物
の脚本も執筆しており、この脚本の映画化は実現しなかった
ようだが、その脚本を読んだ共同製作者のスーザン・ダウニ
ーが彼らの起用を決めたということだ。
 因にオリジナルの映画の脚本には、E・M・ネイザンスン
の原作があるもので、今回はその原作を現代化するというこ
とでは、スコットも納得ができるものになりそうだ。
 製作はワーナーとヴィレッジ・ロードショウの共同で、ギ
リシャ、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア
を除く地域はワーナーが配給する。
[3月20日発売のキネマ旬報に、少し長文の記事を書きまし
たので、よろしければ見てください。]


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井口健二