井口健二のOn the Production
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2005年12月15日(木) 第101回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回はちょっと愉快なこの話題から。
 Forbesと言えば、毎年、世界の大金持ち400人を発表する
ことでも有名な経済雑誌だが、そのForbesから12月1日付で
フィクションの世界の大金持ち15人というのが発表された。
 まずはそのリストを紹介しておくと
1.Santa Claus………………………………$∞
2.Oliver Warbucks…………………………$27.3 billion
3.Richie Rich………………………………$17.0 billion
4.Lex Luthor ………………………………$10.1 billion
5.Charles Montgomery Burns ……………$ 8.4 billion
6.Scrooge McDuck …………………………$ 8.2 billion
7.Jed Clampett ……………………………$ 6.6 billion
8.Bruce Wayne………………………………$ 6.5 billion
9.Thurston Howell III……………………$ 5.7 billion
10.Willy Wonka………………………………$ 2.3 billion
11.Arthur Bach………………………………$ 2.0 billion
12.Ebenezer Scrooge ………………………$ 1.7 billion
13.Lara Croft ………………………………$ 1.0 billion
14.Cruella De Vil …………………………$ 1.0 billion
15.Lucius Malfoy……………………………$ 0.9 billion
ということで、さて皆さんはどれだけの人物をご存じかとい
うところだが、正直に言って僕は、9位と11位が即座には判
らなかった。しかしそれ以外は、比較的自分の守備範囲に近
い人たちばかりで、単純に面白いと感じてしまった。そんな
訳でここに取り上げることにしたものだ。
 なお、金額などには当然根拠は全くないものだが、それな
りにForbesが考えた数字ということなのだろう。ただし発表
の行われているForbesのサイトには、一応、人物紹介は掲載
されているが、数字の根拠は書かれていなかったようだ。
 それにしてもこのリストは、フィクションということで、
小説からテレビ、映画、コミックス、ゲームまでいろいろな
ジャンルから採られてはいるが、実際のところは映画に偏っ
ている感じは否めない。まあアメリカ人のやることだからそ
れも仕方がないが、5位と9位以外はすべて映画に登場した
ことがある人たちで、やはり目に付くところから採って来て
いるという感じはしてしまうものだ。
 またこのリストは、3年前にも発表されたことがあって、
その時からは5人が入れ代わっている。因に今回落選したの
は、J.R.Ewing、Auric Goldfinger、Charles Foster Kane、
Gordon Gekko、Jay Gatsbyの5人で、代りに7位、11位、12
位、13位、15位が新登場ということだ。特に13位、15位など
は時代の流れという感じだ。
 ただし個人的には、前回Goldfingerが入っているのなら、
Ernst Stavro Blofeldの方があれだけ繰り返し挑めたのだか
ら資金力はあるように思えるし、“Billion Dllar Brain”
のMidwinter将軍(石油成金)も、少なくとも電子頭脳だけ
で10億ドルの資産はあったはずだ。さらにマニアとしては、
やはりJeff Tracyは入れて欲しいところだが…とは言っても
この人たちは、基本的に活躍の場がイギリス中心だから、や
はりアメリカ人の選出では難しいかもしれない。
 と言うことで、最初にForbesの話題を紹介したが、毎年と
は言わなくても、また3年後ぐらいには新しいリストを公表
してもらいたいものだ。
 さて以下は、いつもの製作ニュースを紹介しよう。
        *         *
 まずは、今回は続報がいろいろと入ってきている。
 最初は、2004年10月15日付の第73回で紹介したジョニー・
デップ主演の“Shantaram”の映画化で、この監督を、『マ
スター・アンド・コマンダー』などのピーター・ウェア監督
が担当することが発表された。
 この作品は、以前に紹介した時には、デイヴィッド・グレ
ゴリー・ロバーツというオーストラリア人の新人作家の原作
に、ワーナーが200万ドルの映画化権の契約を結んだことで
も話題になったものだが、その内容は、窃盗容疑で捕まった
麻薬中毒の男が、オーストラリアで最も厳重と言われた刑務
所を脱獄し、インドへ密航してムンバイで医者となり、さら
にアフガニスタンに潜入して当時のソ連と戦っていたゲリラ
に身を投じるというものだった。
 そしてこの波乱万丈の物語に対して今回の発表では、ウェ
アはエリック・ロスと共同で脚色し、ワーナーでは2006年後
半の撮影を期待しているということだ。因に、この世界を股
に掛けた物語に対してウェアは、単なる冒険物語ではなく、
初期の『誓い』や『危険な年』のような政治色の強い戦争を
描いた作品にしたいとしており、デップの主演作ではかなり
異色のものになりそうだ。
 またこの作品は、デップが自ら設立したインフィニタム・
ニヒルという映画製作プロダクションの第1回作品となる予
定のものだ。
 なお、デップは『リバティーン』の全米公開が、ワインス
タインCo.の配給で11月25日に開始されたところだが、もし
この作品でアカデミー賞候補になると、3年連続となって、
これはマーロン・ブランド、アル・パチーノ、スペンサー・
トレイシー、ゲイリー・クーパー、グレゴリー・ペック、リ
チャード・バートン、ジャック・ニコルソン、ウィリアム・
ハート、ラッセル・クロウに並ぶ記録ということだ。
        *         *
 お次は、10月15日付第97回で書いたばかりのクリストファ
ー・ノーラン監督作品“The Prestige”に、強力な助っ人の
登場が発表されている。この作品には、先にマイクル・ケイ
ンの出演も発表されていたが、さらに歌手で『地球に落ちて
きた男』などのデヴィッド・ボウイと、スカーレット・ヨハ
ンセンも共演することになった。
 この内、ボウイの役柄は、19世紀に実在した電気研究家の
ニコラ・テスラということで、クリスチャン・ベイル、ヒュ
ー・ジャックマンが演じる2人のマジシャンに、科学を応用
した新たなマジックのテクニックを提供するという役柄のよ
うだ。なおボウイは、最近では『ズーランダー』にゲスト出
演していたが、元々ノーラン監督とは友人関係ということで
出演が決まったそうだ。また、ボウイが演じるテスラは来年
が生誕150周年に当るということで、その役の登場自体も話
題になりそうだ。
 一方、ヨハンセンは、2人の闘いの原因となる女性の役の
ようだが、ヨハンセンについては前々回の第99回でも動きを
紹介したばかりで、その上、2004年4月15日付第61回で紹介
した“Napoleon and Betsy”も監督にベンジャミン・ロスの
起用が決定して早急に動き出すことになっている。ただし、
“Napoleon…”の撮影は4月頃からということで、その前に
1月撮影開始の本作が挟み込まれたということのようだ。 
 なお“The Prestige”の製作は、ディズニーとワーナーの
共同で行われるもので、配給はアメリカ国内をディズニー、
海外はワーナーが担当することになっている。
        *         *
 続いては、“Deja Vu”のトニー・スコットに続いてまた
また監督復帰の情報で、9月15日付第95回で紹介したパラマ
ウント+ドリームワークスの共同製作による“When Worlds
Collide”(地球最後の日)のリメイクに、当初予定されて
いたスティーヴン・ソマーズ監督の復帰が発表された。
 この計画については、4月15日付の第85回でも報告したよ
うに、当初はパラマウントが1951年の自社作品の再映画化を
ソマーズ監督で進めていたものだった。しかし、その後に監
督はフォックスの“A Night at the Museum”という作品へ
の参加を表明し降板が発表された。このためパラマウントで
は、この夏『宇宙戦争』を成功させたドリームワークスとの
共同で計画を再構築することにしていたものだ。
 ところが9月になって、ソマーズは「創造上の相違」を理
由にフォックス作品からの降板を表明、再度リメイク作への
参加が希望されたもので、パラマウント+ドリームワークス
側もそれを受け入れてソマーズの復帰が決まったものだ。た
だし、実は先にリメイク作からの降板を決めたときも、パラ
マウントとの間で「相違」はあったもので、今回はその点を
どのように解消するかなのだが、ソマーズ側は以前の脚本は
破棄し、新たに脚本を作り直すということで、そのための新
たな素案を練るために2、3カ月の時間を要求している。従
って脚本の執筆は2006年早々に開始するとしているものだ。
 因に、ソマーズとドリームワークスの間では、本作の他に
“The Argonauts”という作品も進めており、協力体制は充
分なようだ。また一時噂されたスピルバーグ監督は、パラマ
ウントでは“Indiana Jones 4”の要求が先のようだ。 
 なお、ドリームワークスとパラマウントの間では、全面的
な業務提携の交渉も進められているようだが、このまま行け
ば、本作がその象徴とも言える作品になりそうだ。
        *         *
 以下は少し短いニュースを紹介しよう。
 5月15日付の第87回で紹介した1980年代のテレビシリーズ
“The Equalizer”(ザ・シークレットハンター)の映画化
がザ・ワインスタインCo.(最近はTWCという略称も使わ
れるようになって来たようだ)で行われることになった。
 この計画では、オリジナルのテレビシリーズを製作したマ
イクル・ソローンが映画版の検討を進める内、前回の報告で
は『サハラ』などの製作者のメイス・ニューフェルドが参加
して各社への売り込みが行われるということだった。その売
り込みにTWCが応じたもので、ハーヴェイ・ワインスタイ
ンは、この作品について「常にスマートで予想もできない展
開が描かれたもので、80年代のテレビシリーズで一番好きな
ものの一つだった」と、映画化への期待を語っている。ただ
し、キャスティングや監督もまだ未定のものだ。
        *         *
 3月1日付の第82回で紹介した“Tonight, He Comes”に
ついて、前回紹介した通り、ウィル・スミス主演、ジョナサ
ン・モストウ監督による撮影を、来年の夏にロサンゼルスで
開始することが発表された。
 この作品は、中年になって人々からは期待もされず、賞賛
もされなくなってしまった元スーパーヒーローをスミスが演
じるもので、元々はヴィンセント・ヌゴのオリジナル脚本が
アーチザンで進められていた。しかしそこにオスカー受賞脚
本家のアキヴァ・ゴールズマンが参加したことから事態が一
変、脚本を気に入ったゴールズマンはマイクル・マンを監督
に引き入れて準備を進めたが、アーチザンでは製作規模が大
きくなりすぎて断念となってしまった。ところがゴールズマ
ンとマンは、さらにスミスとモストウを引き入れて各社にオ
ファーを掛け、スミスの『最後の恋のはじめ方』が大ヒット
を記録したばかりのコロムビアがそれに応じたものだ。なお
脚本は『X−ファイル』などのヴィンス・ギリガンがリライ
トしている。
 因に、スミスはコロムビア製作で息子のジェイドと共演し
た“The Pursuit of Happyness”の撮影を完了したところ。
一方、モストウはこの作品に参加を決めたことによって、デ
ィズニーで進めていた“Swiss Family Robinson”のリメイ
クと、“Terminator 4”の計画は先送りになるようだ。
        *         *
 2004年8月15日付第69回で紹介したワーナーが進めている
往年のテレビシリーズの映画化“Get Smart”の計画も実現
の可能性が高まってきた。
 この情報では、前回主演に『ブルース・オールマイティ』
などのスティーヴ・カレルの起用を紹介したものだが、今回
はさらに監督と脚本家の名前が発表されている。それによる
と、まず監督には、『50回目のファーストキス』や『N.Y.
式ハッピーセラピー』などのピーター・シーガルと、脚本家
はテレビ出身のトム・アステルとマット・エムバーの起用が
発表されている。因に、シーガル監督の前2作は、コメディ
でありながら、それなりに理詰めと言うか結構大掛かりな仕
掛けも上手く決まっていた作品の印象がある。
 一方、この作品のオリジナルは、メル・ブルックスとバッ
ク・ヘンリーが創造した傑作スパイパロディだが、パロディ
と言っても多分夏向けの大作を目指すとなれば、それなりに
仕掛けも大きなものになりそうで、そういった意味でも今回
の監督起用は丁度良い感じのものだ。ただしこの計画では、
当初はウィル・フェレルの主演予定が超多忙になったために
カレルに変更になったものだが、そのカレルも最近は、9月
1日付第94回で紹介したように多忙になってきており、ここ
は時期を逃さず早めに実現を期待したいものだ。
        *         *
 ここからは新規の情報で、まずは前の記事の流れで往年の
テレビシリーズの映画化の情報を一つ。
 1977−83年に放送された“CHiPs”(白バイ野郎ジョン&
パンチ)の劇場版が、これもワーナーで計画され、ブラウン
管ではエリック・エストラーダが演じたパンチことヒスパニ
ック系のパンチョレロの役を、テレビ出身のウィルマー・ヴ
ァルデラマが演じることが発表された。
 このシリーズはカリフォルニア・ハイウェイパトロール、
通称CHiPsに所属する2人の白バイ警官パンチとジョンの公
私にわたる活躍を描いたもので、シリーズの製作及び撮影は
ハイウェイパトロールの特別協力の下に行われたということ
だ。このためシリーズでは、ロサンゼルスのフリーウェイを
舞台にしたかなり派手なカーアクションも描かれていた。そ
して当時の製作者のリック・ロスナーは、現在もその関係を
保っているのだそうで、このため劇場版はロスナーの製作総
指揮の下で行われることになっている。これによって、映画
版の撮影もCHiPsの全面協力の下で行うことができそうだ。
 なお脚本は、テレビ出身のポール・カプランとマーク・ト
ーゴフが担当。また、テレビではラリー・ウィルコックスが
演じたジョン・ベイカー役の俳優と、監督はこれから決定さ
れるということだ。
 因にヴァルデラマは、テレビの“That '70s Show”という
番組で人気者になったということだが、最近は映画にも進出
して、彼が主演した“Darwin Awards”という作品は、来年
1月のサンダンス映画祭で上映されることになっている。
        *         *
 またまたヤングアダルト・ファンタシーの計画が2本届い
ている。
 1本目は、リック・ヤンシー原作の“The Extraordinary
Adventures of Alfred Kropp”という作品の映画化権をワー
ナーが獲得し、その映画化をアキヴァ・ゴールズマン主宰の
ウィード・ロードというプロダクションで進めることが発表
されている。
 この作品は、15歳のちょっと無器用な少年が、叔父さんの
指示に従って古代の剣を盗み出すが、実はこの剣がエクスカ
リバーであることが判明し、これによってアーサー王の冒険
に巻き込まれることになってしまうというもの。何かちょっ
と強引な展開のようにも感じるが、原作は10月に出版されて
いる。そしてこの脚色を、『サタデー・ナイト・ライヴ』を
手掛けるデイヴィッド・アイサーソンが担当しているという
ことだ。なおウィード・ロードはワーナーに本拠を置くプロ
ダクションで、『コンスタンティン』『Mr.&Mrs.スミス』
などの映画化も担当しているところだ。
 2本目は、『ネバーランド』でオスカー候補になったデイ
ヴィッド・マギーが、エリザベス・コストヴァの小説“The
Historian”の脚色を担当することになった。
 この原作は、実はコロムビアが2005年5月に7桁($)で
映画化権を獲得したもので、内容は、ブラム・ストーカーが
『ドラキュラ』の元にしたと言われる串刺し王=ヴラドの墓
の探索に向かったまま行方不明となった父親を探す若い女性
を主人公にしたもの。そして彼女は、父の足跡を追う内に謎
の一団からその墓に向かうことへの妨害を受けるようになる
という展開で、吸血鬼が今も存在することを実証する物語と
いうことだ。そしてこの映画化は、コロムビア傘下のレッド
ワゴンで行われるが、前作でも『ピーター・パン』の原作者
の実像を描きつつも、後半はかなりファンタスティックな展
開を見せてくれた脚本家が、どのような脚色をしてくれるか
楽しみだ。
        *         *
 お次はコミックスの映画化で、“The Psycho”という作品
の映画化がユニヴァーサルで進められ、その脚色を、今年1
月に作品を紹介した『セルラー』のクリス・モーガンが担当
することが発表された。
 この作品は、究極のドラッグの出現によって、誰もがスー
パーパワーを持てることになった世界を背景に、CIAのエ
ージェントの主人公が、自らが“サイコ”と呼ばれる究極の
状態になる危険を冒して、自分のガールフレンドの救出と政
治的な陰謀の暴露を目的にした行動を起こすというもの。か
なり壮絶な物語になりそうな感じだが、原作はダン・ベレト
ンとジェイムス・ハドノールという作家が創造したものだ。
 そしてこの映画化を、ユニヴァーサル傘下のサークル・オ
ブ・コンフュージョンというプロダクションで行うことにな
り、その脚色をモーガンが担当することになっている。なお
モーガンは、6月15日付の第89回でも紹介したように“Fast
and Furious: Tokyo Drift”の脚本も手掛けているもので、
それに続けて大作が任されるということは、彼の才能が注目
されると共に、前作の“Tokyo Drift”にも期待が持てると
いうことになりそうだ。
 因に、サークル・オブ・コンフュージョンではこの他に、
“Jinx”“Outcast”という作品と、3月1日付第82回で紹
介した“Magic Kingdom for Sale”、さらに題未定のSF作
品もユニヴァーサルで進めているそうだ。また、“Fast and
Furious: Tokyo Drift”の全米公開は2006年6月16日に予
定されている。                    
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 最後はゲームからの映画化、と言っても流行りのヴィデオ
ゲームではなく、RPGのボードゲームからということで、
“The Mutant Chronicles”という計画が『ウォール街』な
どのエドワード・プレスマンの製作で進められている。
 この物語は、23世紀を舞台にしたもので、地上は4つの巨
大企業によって支配され、資源は彼らによって食い尽くされ
ようとしていた。ところがそこに地下世界からミュータント
部隊が現れ、報復のために人類に襲いかかる…という展開に
なるようだ。そして、このミュータント部隊を迎え撃つ人類
軍のリーダー役に、『パニッシャー』などのトーマス・ジェ
ーンが主演が発表された。また、脚本はロス・ジェイムスン
という脚本家が執筆し、監督にはイギリスのサイモン・ハン
ターが起用されるということだ。
 なおプレスマンは、10年以上に亙ってこの企画を温めて来
たそうで、それがようやく動き出したということだ。ただし
プレスマンには1994年にヴィデオゲームを映画化した“The
Street Fighter”などという作品もあって、多少不安は残る
が、良い作品を期待したい。
 ということで、ニュースページは年内は最後となる。皆さ
ん良いお年をお迎えください。


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井口健二