井口健二のOn the Production
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2005年11月01日(火) 第98回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 ようやく東京国際映画祭が終ったところだが、そこで見た
作品の紹介はもう少し後に書かせてもらうことにして、今回
はその前の10月20日に行われたティム・バートン=『コープ
スブライド』の記者会見の報告から。バートンは9月4日に
ジョニー・デップと共に『チャーリーとチョコレート工場』
の記者会見を行っており、1月半ぶりの会見となった。
 そこで今回も質問をさせてもらったが、今回はジョニー・
デップと、もう1人僕が気になったマイクル・ゴーフを声優
に使った理由を聞いてみた。ゴーフは、バートンが1989年の
『バットマン』でアルフレッド役に起用し、その後1997年の
『バットマン&ロビン』まで、監督主演が替っても一貫して
その役を演じたが、今年の新生『バットマン・ビギンズ』で
はマイクル・ケインがその役を演じていたものだ。
 そしてその回答は、デップに関しては、「ヘレナ・ボナム
=カーター、クリストファー・リーらと共に、『チャーリー
…』にも出演していたから」というもので、実際は、「同じ
俳優と昼間と夜に別々の仕事をするのは、かなりcrazyな状
況だったが、convenientだった」ということだ。
 一方、ゴーフに関しては、実は通訳の人はその名前を知ら
なかったようだが、僕が名前を言うなりバートンはにこりと
してくれたもので、「クリストファー・リーとピーター・ク
ッシング、それにマイクル・ゴーフは、ハマー映画時代から
の自分にとってヒーローだった。だから起用した」というこ
とだ。僕としては、元々アルフレッド役に起用したことにつ
いても聞きたかったものだが、ちょうどそれについての答え
にもなっていた感じで、うれしい回答だった。
 この他の質問に対しても、撮影中にデップと共に現在ロン
ドンに居住しているレイ・ハリーハウゼンの家を訪ねたこと
や、そのハリーハウゼンが後日スタジオを訪れて、その日は
アニメーターたちが大騒ぎになって、1日撮影が進まなかっ
たことを話したり、さらに、ブライドに蜘蛛が着付けをする
シーンは、ディズニーの作品で小動物たちが着付けを手伝う
シーンへのオマージュのつもりだなど、かなりマニアックな
話題が多く飛び出した。
 また、会見中のバートンの横には撮影に使用した人形と、
日本で販売用に作られたキャラクター人形が置かれていたの
だが、最初に「人形の顔が蒼いのは時差ボケのせいだ」と言
ったり、後では、何度か日本製のキャラクター人形が倒れる
度に係の人が立て直すのを見て、「彼らが出演していたら、
今頃はまだ撮影中だっただろう」とジョークを飛ばすなど、
バートンにとっても僕らにとっても楽しい会見になった。
 次回作の計画などは聞けなかったが、人形アニメーション
については、また適当な題材があれば続けていきたいと言う
ことで、それを将来への展望としてこの報告としたい。
        *         *
 さて、以下は定例の製作ニュースだが、最初は続報と言う
より訂正に近いもので、前回報告した“Deja Vu”に関し、
トニー・スコット監督の降板が撤回されることになった。
 前回の情報では、撮影を予定していたニューオルリンズの
市街がハリケーン・カタリーナの直撃で破壊されたために撮
影の延期を余儀なくされ、このため監督とのスケジュール調
整がつかなくなった…ということだったが、実は降板の理由
は、製作者側から撮影地をサンフランシスコ若しくはシアト
ルに移すという案が出て、それにスコットが難色を示したこ
とも一因だったようだ。
 しかし、代替ロケ地をただちに用意するのは難しく、主演
のデンゼル・ワシントンが認める監督を見つけるのも困難。
また、元々が税金対策で決めたルイジアナ州を離れるのは、
製作資金の面でも問題がある。さらに市からの要請もあって
ニューオルリンズで撮影を行うことがほぼ確認され、これに
よりスコットも復帰を了承したというものだ。ただし、撮影
の予定されているドックとフェリーの発着場などは未だ修復
が済んでおらず、またホテルなど施設の復旧もまだで、この
ため撮影はさらに遅れて、来年2月からになる模様だ。
 とは言え、これでスコット監督の許での撮影は確定したも
ので、これによりワシントンとの3度目のコラボレーション
が実現することになった。またこれは、ハリケーン来襲後に
当地で行われる初めてのメイジャー作品の撮影になるという
ことで、地元の経済復興や、特に地元に希望を与えるという
面でも大きな期待が寄せられているようだ。
 一方、スコット監督にとっては、新作“Domino”の封切り
週末の全米興行が、470万ドルで第7位とちょっと期待外れ
だっただけに、前作『マイ・ボディガード』が米国内だけで
7800万ドルを稼いだワシントンとのコラボレーションは、ち
ょうど良いリハビリにもなりそうで、期待されるところだ。
        *         *
 お次は、1976年に自ら脚本を書いて主演し、映画の製作自
体がアメリカンドリームだと言われたシルヴェスター・スタ
ローンの“Rocky”シリーズで、1990年公開の『ロッキー5
最後のドラマ』以来の第6作が製作されることになった。
 第6作の題名は“Rocky Balboa”。因にこのシリーズの題
名は、邦題では第4作に『炎の友情』と第5作に上記の副題
が付いているが、原題は最初の題名にローマ数字が附された
だけだったもので、そうでない題名は今度が初めてになる。
 物語は、シリーズ全作の脚本を手掛けるスタローンの発言
によると、今回は妻と死別した元チャンピオンのロッキー・
バルボアが、現チャンピオンとのチャリティを兼ねたタイト
ルマッチへの出場を求められ、最初は断るものの、やがて勝
利のためはでなく、自らの闘いの人生を完結させるために出
場を決意する。そして、計算されたテクニックで勝利を掴み
取る(?)というもの。
 主演はスタローンで、相手役のチャンピオンには前ヘヴィ
級チャンピオンのロイ・ジョーンズJr.に出演交渉が行われ
ているということだ。また共演者には、第1作から連続のバ
ート・ヤングの名前が挙がっているが、他には無名の新人を
起用するとしている。しかしここに、名脇役バージェス・メ
レディスの名前が無いことは残念だ。さらに音楽は、第1作
からのビル・コンティが担当することになっている。
 スタローンは脚本の他、第2〜4作に続いて監督も担当す
る予定で、撮影は2006年の第1四半期にフィラデルフィアと
ラスヴェガスに行われることになっているが、公開は未定。
なおこのシリーズは、元はMGMで製作されていたもので、
今回は同社とコロムビア、それにリヴォルーションの共同製
作配給となるものだ。
 ところでスタローンの映画出演は、2003年の『スパイキッ
ズ3−D』が最後となるようだが、その一方で、テレビでは
ボクシングチャンピオンを目指す視聴者参加番組の製作総指
揮を務めたりもしていて、かなり多忙だったようだ。
 そしてその中で、今回の計画も進めて来たものだが、実は
4年前にこの計画を立上げたときにはスタジオは余り良い顔
をしなかったそうだ。しかも、その後にMGMとコロムビア
が一緒になって2社相手の交渉は困難を極めたとしている。
しかし今回は第1作の精神に戻って執筆された脚本が両社の
賛同を得られたことと、特にリヴォルーション社長ジョー・
ロスが間に入って両社をまとめてくれたことにも感謝してい
るということだ。
 なおスタローンは、今年6月1日付の第88回で紹介したよ
うに、もう一つの当り役“Rambo”シリーズの第4作の計画
も発表しているが、こちらはミレニアム・フィルムスとエメ
ット/ファーラの製作で、最近の報告ではまだ脚本が初期段
階にあるということだ。また、ロバート・ダウニーJrを主演
に迎えて、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーの伝記映
画“Poe”の脚本と監督も、同じくミレニアムで予定してい
るが、現状ではこちらも少し遅れることになりそうだ。
        *         *
 続いて、2006年8月11日の全米公開が予定されているティ
ム・アレン主演のスーパーヒーロー・コメディ“The Return
of Zoom”(Zoom's Academy for the Super Gifted 改題)
の原作者ジェイスン・レスコーの未出版の新作“Tales from
the Wishworks Factory”の映画化権が、6桁($)でユニ
ヴァーサルと契約された。
 2003年12月1日付の第52回などで紹介した来年公開の作品
は、以前の紹介から内容がかなり方向転換され、映画化では
引退してスーパーヒーロー養成学校を開校している元ヒーロ
ーが、教え子たちを襲う悪の手に再度立ち上がるが…という
ものになっているようだ。実はこの作品に関しては、フォッ
クスが“X-Men”に似過ぎているとして公開の差し止めを求
める訴訟を起こし、その時は原作の内容では違うだろうと思
ったものだが、こうしてみるとちょっと似ているかも…とい
う感じだ。ただしこの訴訟は却下されたようだが。
 これに対して、今回の新作はさらにファンタスティックな
内容で、その物語は、3歳から10歳までの子供の誕生日の夢
を叶えてくれる組織 Wishworks Factoryと、これに対抗する
悪の組織Curseworksとの因縁の闘いを描いたもの。つまり、
1993年の『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』で描かれた
クリスマスとハロウィーンの闘いが、永続的に行われている
という物語のようだ。そしてこの原作の出版社は未定なもの
の、レスコーはシリーズ化も目指しているということで、映
画化もシリーズ化が期待されているものだ。
 また、今回の映画化は、レスコー作品の映画化を仕切って
いるアンダーグラウンド・フィルムスが直接製作を行うもの
で、レスコーも製作総指揮を担当するなど、原作者自身がか
なり深く関わることになりそうだ。因にアンダーグラウンド
は“Zoom”の製作にも参加しているが、その他に“License
to Wed”という作品をワーナーで、また“Black Autumm”を
フォックス2000で映画化を進めているということだ。
        *         *
 前の情報でレスコーの映画化された原作は、元々は若年向
けのファンタシーだったはずだが、続いても若年向けのお話
で、ディズニーと製作者のジェリー・ブラッカイマーから、
アーメット・ザッパという新人作家によるこちらも未出版の
小説“Monstrous Memoirs of a Mighty McFearless”の映画
化権を150万ドルで獲得したことが発表された。
 この小説は、口喧嘩の絶えない幼い兄妹が、自分たちの家
系が代々凶悪なモンスターとの闘いを続けてきた血筋である
ことを知り、やがて2人は、協力して史上最悪の悪の帝王と
の闘いに挑むことになるというもの。原作本は来年8月ラン
ダムハウス社から、ザッパ自身の描いた300枚のフルカラー
イラストを添えてハードカバーで出版されるということだ。
 そしてこの映画化権は、ザッパが原稿を書き上げた当日の
10月11日の月曜日に最初にワーナーに情報が流され、同社は
直ちに獲得に乗り出したのだが、作家の女性エージェントは
他社へのオファーも希望、元フォックスの最高責任者だった
夫に相談して、彼からパラマウント傘下のプランBやディズ
ニーに情報が流された。
 これに対してディズニーの担当者は、原稿を手に入れるや
その晩の内に読み終えて、翌朝にはブエナヴィスタのトップ
に獲得を勧めたということだ。一方その頃には、ニューヨー
クの出版エージェントからも情報が流され始め、それをキャ
ッチしたブラッカイマーが獲得を指示。これによる3社の争
奪戦の末、同週金曜日の10月14日に、ディズニー+ブラッカ
イマーとの契約が行われたものだ。
 なおザッパは、“200 Motels”などの映画も監督したこと
のある伝説のロックミュージシャン、故フランク・ザッパの
末息子ということだが、本人は「自分では子供たちのために
書いたつもりだったが、もっと成長した人たちも楽しんでく
れたようだ」と思わぬ展開に驚いていたようだ。これだけの
大人たちを熱狂させた物語がどんなものか、早く知りたいと
ころだが、因に原作を出版するランダムハウス社は、2003年
に8ページの概要だけで出版の契約を結んだということで、
最初からかなりの注目作だったようだ。
        *         *
 リメイクの話題で、1954年に製作されたユニヴァーサル・
ホラーの一篇“Creature From the Black Lagoon”(大アマ
ゾンの半魚人)の再映画化が、今春公開された『サハラ』の
ブレック・アイスナー監督で行われることになった。
 オリジナルは、『縮み行く人間』などの作品でも知られる
ジャック・アーノルドの監督で、元々は3Dで製作された作
品だが、その効果が無くても素晴らしいとの高評価が与えら
れているものだ。また今回の監督を担当するアイスナーも、
「オリジナル版は子供の頃に、自分の最も好きな作品だった
と記憶している。この映画の持つ1950年代の象徴的なイメー
ジに、さらに現代的なSFの感性を加えて、『エイリアン』
や、ジョン・カーペンター版の『遊星からの物体X』のよう
な作品にしたい」と抱負を語っている。
 物語は、謎の半魚人(Gill Man)を求めてアマゾンの奥地
に向かった探検隊を襲う恐怖を描いたもので、それまでは、
ドラキュラやフランケンシュタイン、狼男など、専ら中世の
町や古城を舞台に描かれていたユニヴァーサル・ホラーが、
一気にその世界を拡大した作品とも言われているようだ。
 なおリメイクの製作と脚本は、オリジナル版の脚本を手掛
けたアーサー・A・ロスの息子で、映画製作者のゲイリー・
ロスが担当。彼が書き上げた現代版の脚本から、撮影はアメ
リカ国内と、中米若しくは南米で行う計画ということだ。
 またアイスナーは、前ディズニー社代表の息子ということ
だが、『サハラ』以前には、テレビでスピルバーグ製作によ
る『テイクン』や“The Invisible Man”などの演出も手掛
けており、この手の作品にはベテランと言えそうだ。まあ前
作でも、かなり荒っぽい内容を、それなりに纏め上げていた
感じはしているので、比較的きっちりとした演出の求められ
るホラー映画の監督には向いているような感じもする。それ
に監督が挙げている2作品も、ホラーとしての評価が高い作
品で、その意味ではよく判っている人というところだろう。
映画の完成を期待して待ちたい。
 因にオリジナルからは、“Revenge of the Creature”と
“The Creature Walks Among Us”という2本の続編も作ら
れているものだ。
        *         *
 残量も少ないので、後半は短くニュースを纏めていこう。
 『呪怨』ハリウッド版に主演のサラ・ミッシェル・ゲラー
と、『ターミナル』などに出演のディエゴ・ルナ、それに渡
辺謙という異色顔合せのサスペンスドラマを、1月にメキシ
コシティで撮影することが発表された。
 この作品は、“The Air I Breathe”と題されているもの
で、物語は、中国の故事に準えた4つの感情=幸福、歓喜、
悲嘆、恋愛を描く犯罪ドラマとされている。脚本は、監督も
務めるイエホ・リーと、ボブ・ディロサが執筆。メキシコ系
の芸術活動を支援しているエミリオ・ディエス・バローソが
新たに設立したナラ・フィルムスと、『メイド・イン・マン
ハッタン』などを手掛ける製作者のポール・シーフが製作す
る。なお製作費は1000万ドル以下の予定だが、ナラ社がこれ
以外にも進めている映画製作の中では高額の作品のようだ。
またシーフは本来はソニー傘下の製作者だが、この作品は別
枠と発表されている。
        *         *
 クリス・ヴァン=オールズバーグ原作のファンタシー作品
『ザスーラ』が今秋公開されるジョン・ファヴロウ監督が、
オリジナル脚本による長編CGIアニメーションをソニー・
ピクチャー・アニメーション(SPA)で計画している。
 この作品は、“Neanderthals”と題されたもので、内容は
極秘扱いとされているが、2003年の“Elf”などファンタシ
ー得意の監督には同傾向の内容が期待されているものだ。因
にファヴロウは、SPAで2006年秋の公開が予定されている
長編CGIアニメーションの第1作“Open Season”では、
登場キャラクターの声の出演をしているということで、その
関係から今回の計画が進められたようだ。ただしSPAは、
2007年夏公開向けには“Surf's Up”の製作をすでに進めて
おり、今回の計画はそれより後の作品となる。
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 『ヘルボーイ』などの俳優ロン・パールマンが、アニメー
ションで製作される“Conan: Red Nails”の主人公コナンの
声を担当することが発表された。
 この計画は、カリフォルニアに本拠を置くソードプレイ・
エンターテインメントという会社が進めているもので、2006
年以降に2Dまたは3Dのアニメーションでロバート・E・
ハワードが描いたコナンの物語を長編作品で発表する計画と
いうことだ。因に、ハワードのコナンが長編アニメーション
になるのは今回が初めてのことだそうだ。なお本作は、アメ
リカ国内ではニューラインから直接DVDで販売されること
になるようだが、海外配給はシネマ・マネージメントという
会社が権利を所有しており、同社ではカンヌ映画祭への出品
も考えているということだ。『スパイダー・マン』や『ゴー
ストバスターズ』『ロボコップ』などのアニメーションシリ
ーズを手掛けるベテランのヴィクター・ダル・シェリが監督
を担当、コミックス作家のスティーヴ・ゴールドが脚本を執
筆し、アニメ版の『Xメン』『バットマン』などのラリー・
ヒューストンがアニメーション監督を務めている。
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 『ターミネーター』“Aeron Flux”などの製作者ゲイル・
アン・ハードが、トップカウ・コミックスから出版されてい
る“Magdalena”の映画化を進めることが発表された。
 この作品は、若い女性の主人公が、自分がマグダラのマリ
アの血を引く女性戦士であることに気付き、超自然の悪と闘
って行く姿を描いたもので、ハードは「強い女性の主人公が
闘う姿に魅力を感じた」と製作の意図を語っている。また物
語には、多くの謎や強力なキャラクターが登場するというこ
とで、「冒険物語に新たな次元を切り開くもの」だというこ
とだ。なお製作は、トップカウ作品の映像化を多く手掛けて
いるプラチナム・スタジオとの共同になるが、ハードとプラ
チナムでは、この他にも“Atlantis Rising”などの計画も
進めているということだ。
        *         *
 最後に、いよいよ第4作『炎のゴブレット』が公開目前の
“Harry Potter”シリーズで、第5作の撮影もイギリスで行
われることが発表された。このシリーズの撮影は、今までは
全作がロンドンのパインウッド撮影所で行われていたものだ
が、今回は“Casino Royale”の撮影が重なるために経費の
高いイギリスから海外に流出するのではないかと言われてい
たようだ。しかしワーナーは、イギリス国内での撮影を正式
に発表したもので、今回の撮影には、ロンドン北部のリヴァ
ースデン撮影所が使われることになっている。そして第5作
の“Harry Potter and the Order of the Phoenix”は、英
国テレビ界のベテラン、デイヴィッド・イェーツ監督の許、
2007年の公開を目指して、来年2月に撮影開始されるという
ことだ。


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井口健二