井口健二のOn the Production
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2005年05月01日(日) 第86回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 このページでは、基本的にテレビ番組の情報は扱わないこ
とにしているが、この話題は映画ファンも気にしていると思
うので、今回はこの情報から。
 いよいよ5月19日に最終話の“Revenge of the Sith”が
全米公開される“Star Wars”の、その後についての計画が
公表された。これは4月中旬にインディアナポリスで開催さ
れたルーカスフィルム公認のファン大会に18年ぶりに出席し
たジョージ・ルーカス本人がファンの質問に答えたもので、
それによると、ルーカスフィルムでは“Star Wars”を題材
にした2本のテレビシリーズを計画しているとのことだ。
 その1本目は、すでにCartoon Networkで放送されたミニ
シリーズ“Clone Wars”を拡張するもので、3Dアニメーシ
ョンによる30分物のシリーズが計画されている。また、この
シリーズの製作は、ルーカスフィルムが先にシンガポールに
設立したCGIスタジオで行われるということで、このため
スタジオには、“Aeon Flux”のピーター・チャンを始め、
世界中から最優秀のクリエーターが集められているそうだ。
 そしてもう1本は実写によるシリーズで、“Star Wars”
に登場した複数のキャラクターに関して、映画では描き切れ
なかった部分に焦点を当てたシリーズの計画も発表された。
 この計画は、ルーカスフィルムとしては1992−93年に放送
された“The Young Indiana Jones Chronicles”以来の実写
テレビシリーズになるようだが、同作の時と同じく、少なく
とも第1シーズンについては全話のストーリーを作り上げて
から製作に掛かりたいとのことで、現在はそのための準備を
始めたところということだ。従って、製作開始までにはまだ
多少の時間が掛かりそうだが、さらにルーカス本人は、その
第1シーズンのストーリーが完成したら、後はシリーズの製
作からは離れる意向を表明しており、それだけしっかりした
物語の構築が要求されることになりそうだ。
 ただしこれらの2シリーズは、いずれも“Revenge of the
Sith”の終りから、“A New Hope”の始まりまでの数年間
を描くものになるということで、特に実写シリーズについて
は、複数のキャラクターとされてはいるものの、シリーズの
中では最も知名度が高いと言われるDarth Vaderが中心にな
ることは、必然と考えられているようだ。
 ところで前回このページでは、ルーカスの早とちりの発言
について紹介したが、今回の発言はちゃんと準備されたもの
だったようだ。実際、実写シリーズについては、昨年の秋ぐ
らいからウェブ上で噂が広まっていたもので、その意味では
新鮮味には乏しい情報だったが、取り敢えずはルーカス本人
の口から公式に発言されたということで、シリーズの製作は
間違いなく行われることになりそうだ。
 とは言え、今回の製作発表はルーカス側が一方的に行った
もので、これらシリーズを放送するテレビ局はまだ決まって
いない。ここでアニメーションシリーズに関しては、ミニシ
リーズを放送したCartoon Networkで放送するのが順当と考
えられるようだが、問題は実写シリーズの方で、これも順当
なら映画シリーズを配給しているフォックス系のFoxネット
ワークなのだが…ルーカスとの関係を深めたい他社の巻き返
しも熾烈なものになるだろうというのが、業界紙の予想のよ
うだ。いずれにしても、この2シリーズで“Star Wars”の
ファン層は次世代にも引き継がれ、さらにグッズなどの売り
上げも保証されると業界紙は伝えていた。
 なお今回は、前回紹介した3D版の製作についての発言は
なかったようだ。また、“Return of the Jedi”以降の第3
トリロジーについての発言も報告されていなかった。しかし
今回の発言によれば、実写シリーズの第1シーズンのストー
リー構築が済んだら、ルーカス自身はやることが無くなって
しまう訳で、ルーカス本人のその後の計画は一体どうなって
いるのだろうか。
        *         *
 さて、以下はいつものように映画の製作ニュースを紹介し
よう。
 『ミリオンダラー・ベイビー』で、今年度のアカデミー賞
助演男優賞を受賞したばかりのモーガン・フリーマンが、自
らのプロダクションの製作と主演で、当たり役の殺人課刑事
Dr.アレックス・クロスに三度挑戦する計画が発表された。
 この作品は、“Roses Are Red”という題名で、1997年公
開の“Kiss the Girls”(コレクター)、2001年の“Along
Came a Spider”(スパイダー)に続く第3作。元広告マン
のジェームズ・パタースンが手掛けるベストセラーシリーズ
をパラマウントが映画化しているもので、前2作は、それぞ
れアメリカでは6000万ドルと7400万ドルの手堅いヒットにな
っている。第1作では連続殺人事件、第2作では上院議員の
娘の誘拐事件を鋭い推理で解決したクロスは、今回は人質事
件の絡んだ連続銀行強盗犯と対決することになるようだ。
 そしてこの脚色に、1998年公開の『ビッグ・ヒット』など
のベン・ラムゼイの起用が発表されている。なおラムゼイに
ついては、2004年7月15日付の第67回でも紹介しているが、
マーヴェルコミックスの原作をジョン・シングルトン監督で
ソニーが製作する大型アクション作品“Luke Cage”の脚本
を手掛けている他、フォックスで進められている日本製アニ
メの実写映画化“Dragonball Z”も担当している脚本家だ。
        *         *
 2007年5月に“Spider-Man 3”の公開が予定されているト
ビー・マグワイアの出演作の計画が2本発表されている。
 1本目はワーナー製作で、スティーヴン・ソダーバーグ監
督、ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット共演に
よる“The Good German”。ジョセフ・カノン原作による第
2次大戦後のベルリンを舞台にした殺人ミステリーで、この
秋にLAのワーナースタジオを使って、全編モノクロでの撮
影が行われるということだ。なお物語は、クルーニー扮する
ジャーナリストの主人公が、ブランシェット扮する謎の女性
の探究を進めるというもので、マグワイアはジャーナリスト
の捜査に協力する駐留米軍の係官の役とされている。
 そして2本目は、ソニー製作で“Tokyo Suckerpunch”。
この作品は、アイザック・アダムスンの小説を映画化するも
ので、東京在住のコラムニストの主人公が自らをヒーローに
した作品を発表し、その作品が映画化されるが、それがとん
でもないトラブルを引き起こすというお話。『メン・イン・
ブラック』『チャーリーズ・エンジェル』などソニー製作の
ヒットシリーズを手掛けるエド・ソロモンが脚色を担当して
いる。ただし本作は、シリーズものではないようだ。
 なお2本目は、マグワイア自身が製作にもタッチしている
作品で、現状で監督などは発表されておらず製作時期は未定
のようだが、マグワイアは『スパイダーマン2』のプロモー
ションでも「東京で映画を作りたい」と言っていたもので、
それがちょっと違う形で実現しそうだ。
        *         *
 『クローサー』の演技でアカデミー賞にノミネートされた
ナタリー・ポートマンが、『カッコーの巣の上で』と『アマ
デウス』で2度の監督賞に輝くミロス・フォアマンと、同作
品賞受賞のソウル・ゼインツ製作のコンビによる次回作に出
演することが発表された。
 この作品は“Goya's Ghost”と題されたもので、1792年の
スペインを舞台に、すでに高名になっている画家のフランチ
ェスコ・ゴヤが巻き込まれたスキャンダルを描く内容。フォ
アマンとジャン=クロード・カリエリの脚本を映画化する作
品だ。共演には、『海を飛ぶ夢』のハビエル・バルデムが予
定されている。
 因に、バルデムが演じるのはゴヤではなく、当時のスペイ
ンで行われていた宗教裁判を陰で操っていた聖職者というこ
とで、彼がポートマン扮するゴヤが愛した女性に恋心を持っ
たことから始まる物語のようだ。また、ポートマンは本作の
中では2役を演じるという情報もある。
 ただしこの計画は、実はまだ製作資金の調達が済んでいな
いのだが、共演の2人はすでに秋からのスケジュールを空け
て待っているそうだ。なおポートマンは、現在はウォシャウ
スキー兄弟脚本、製作の“V for Vendetta”を撮影中となっ
ている。また、ポートマンとバルデムは“Paris,Jet'aime”
というオムニバス作品に、別々のエピソードではあるが共に
出演したことがあるそうだ。
        *         *
 グラフィックノヴェル作家のリチャード・ケリー脚本、監
督による作品で、2008年7月4日のロサンゼルスを舞台にし
た終末映画“Southland Tales”に、ザ・ロックことドウェ
イン・ジョンスンとショーン・ウィリアム・スコット、それ
にサラ・ミッシェル・ゲラーの共演が発表されている。
 物語は、社会的、経済的、そして環境的に危機を迎えた近
未来の大都会が舞台で、そこでジョンスンが扮するのは、記
憶喪失症のアクションスター。しかし彼の人生が、テレビで
リアリティ番組に出演するアダルト映画スターと交錯したと
き、巨大な陰謀の存在が明らかになる。そしてその鍵を握る
のは、ハルモサ・ビーチの一警官…というお話のようだ。
 なおケリーは、全9話からなる原作も執筆しており、この
原作はそれぞれが100ページの6巻本として来年早々に出版
されるが、その最後の3話分を映画化した本作を、原作本の
刊行に合わせて公開するという計画だそうだ。果たしてこの
マルチメディア戦略はうまく行くのだろうか。
 またケリーは、ジョンスンに関して「すばらしい俳優」と
評しているが、本作では何人かの出演者には音楽が絡むシー
ンもあるということで、ジョンスンがその対象かは明らかで
はないが、仮にそうだとするとその辺は未知数のようだ。
 映画は、チェリーロード・フィルムスという会社が、ユニ
ヴァーサルと、フランスのワイルドバンチなど数社の出資を
受けて製作するもので、今年8月1日からロサンゼルスでの
撮影が予定されている。
        *         *
 またまたリメイクの計画が大量に発表された。今回はその
中からサスペンス/ホラー系の作品を中心に紹介しよう。
 まずは“Strangers”という題名で、アルフレッド・ヒッ
チコック監督の1951年作品“Strangers on a Train”(見知
らぬ乗客)のリメイクがワーナーで計画されている。
 オリジナルは、パトリシア・ハイスミスの原作をハードボ
イルド作家のレイモンド・チャンドラーが脚色したもので、
妻と別れたがっている男が、列車に乗り合わせた見知らぬ乗
客から交換殺人の話を持ちかけられるというもの。アメリカ
のガイド本では、どこも最高の星数を表示している作品で、
数あるヒッチコックの名作の中でも最高作と呼ばれているも
のだ。また、すでに“Once You Kiss a Stranger”の題名で
1969年にリメイクされた他、ダニー・デヴィート監督主演の
“Throw Momma From the Train”はインスパイアされた作品
として認定されているようだ。
 この作品を今回の計画では、コマーシャル監督のノーアム
・ムロの監督でリメイクするというもので、脚本にはデイヴ
ィッド・セルツァーの脚色から、さらにランド・ラヴィッチ
がリライトしたものが使用される。なおムロは、昨年“The
Ring 2”を途中降板したことでも話題になった監督だが、今
年1月に発表されたDGA賞では、コマーシャル監督部門の
最優秀監督に選ばれており、また、『ザ・リング』と同じド
リームワークスで、“All Families Are Psychotic”という
作品の監督も担当しているそうだ。
        *         *
 さらにヒッチコック作品では、1963年に公開された“The
Birds”(鳥)のリメイク計画も発表されている。
 このオリジナルは、1940年に映画化された『レベッカ』の
原作者でもあるダフネ・デュ=モーリアの短編小説に基づく
もので、小動物パニック映画のはしりとも言える作品だが、
今回はこの原作から、昨年の『テキサス・チェーソー』に続
き、今年は“The Amityville Horror”のリメイクも好調な
マイクル・ベイ主宰プラチナム・デューンが参加して、リメ
イクが行われるというものだ。
 因に、ヒッチコックの映画化は、鳥が人を襲うという基本
設定以外は、原作からはかなり離れた内容で、映画化という
よりはインスパイアされた作品と言った方がいいくらいのも
のだったが、今回の映画化も、脚本家はまだ発表されていな
いが大幅な現代化が行われるものと思われる。なお、製作は
ピーター・グーバー主宰のマンダレイ・ピクチャーズとの共
同で行われ、ユニヴァーサルが配給する。
 なお、プラチナム・デューンからはもう1本、ルトガー・
ハウアー主演で1986年に公開された“The Hitcher”(ヒッ
チャー)のリメイク計画も発表されている。
 このオリジナルはヒッチコックではないが、C・トーマス
・ハウェル扮する10代の少年が、ハウアー扮するヒッチハイ
カーを同乗させたことから起きる恐怖物語。ベイは、「スタ
ッフの1人がこの題名を思い出したときに、今こそこれをリ
メイクすべき」と思ったそうだ。なおリメイクのストーリー
には、オリジナルよりクールな捻りを加えたいとしている。
        *         *
 『ポーキーズ』と言っても、日本では覚えている人も少な
いだろうが、1980年代の前半に若者向けのコメディ作品で一
世を風靡したこのシリーズで、特に評価の高い第1作、第2
作を監督したボブ・クラークは、元々はティーンズホラーで
デビューした監督だった。
 そのクラーク監督が、新たにヴィクター・ソルニッキーと
いうプロデューサーと組んで、製作費1000〜4000万ドル規模
の作品を継続して製作する計画が発表され、その第1作とし
て、1972年に製作されたクラーク監督の事実上のデビュー作
とされる“Children Shouldn't Play with Dead Things!”
(日本未公開)のリメイクが予定されている。
 この作品は、日本ではヴィデオで紹介されてカルト人気が
高いそうだが、離れ島にキャンプに来た若者のグループが遊
び半分で死体を甦らせてしまうというもので、ゾンビ物とし
ては比較的早い時期に作られた作品と言える。そして今回の
リメイクでは、クラークは新たに脚本を書き直し、1200万ド
ルの製作費で、近日中にカナダのブリティッシュ・コロムビ
アで撮影が開始されるということだ。
 因に、クラーク監督は1941年生まれということだが、若々
しい作品を期待したいものだ。
 そしてもう1本、クラーク監督作品では日本に最初に紹介
された“When a Strangers Call”(夕暮れにベルが鳴る)
のリメイク計画も発表されている。
 1979年に製作されたこの作品は、女子学生の主人公がベビ
ーシッターのために訪れた家で、謎めいた電話を受けるが、
その電話が、家人の居ないはずの同じ家の中から掛ってきて
いることが判明するというもの。いわゆるティーンズホラー
としてはうまい設定の話だと思うが、今回発表されたリメイ
クでは、監督を『トゥーム・レイダー』のサイモン・ウェス
トが担当し、ソニー傘下のジャンルブランド=スクリーン・
ジェムズで製作されるということだ。
        *         *
 後半は短いニュースをまとめておこう。
 まずは続報で、2006年5月19日の全米公開予定で6月に撮
影開始される“The Da Vinci Code”の映画化に、国際色豊
かな共演陣が発表されている。この作品は、ブライアン・グ
レイザー製作、アキヴァ・ゴールズマン脚色、ロン・ハワー
ド監督という2001年のアカデミー賞を独占した『ビューティ
フル・マインド』のトリオで進められているものだが、主人
公を演じるトム・ハンクスの他に、舞台となるフランスから
はオドレイ・トトゥーとジャン・レノ。そしてイギリスから
発端の情報を提供する貴族の役でイアン・マッケランと、メ
キシコからはスペイン系の僧侶の役でアルフレッド・モリー
ナの共演が発表されている。なお、マッケランは同時期に撮
影と公開が予定されている“X-Men 3”にも出演が発表され
ているが、調整は大丈夫なのだろうか。
        *         *
 次もキャスティングで、前回紹介したジェリー・ブラッカ
イマー製作、トニー・スコット監督のロマンティック・スリ
ラー“Deja Vu”の主演に、『クリムゾン・タイド』に主演
したデンゼル・ワシントンへの出演交渉が発表された。因に
スコット監督とワシントンは、昨年全世界で1億ドル突破の
大ヒットとなった『マイ・ボディガード』でもコラボレーシ
ョンを展開したばかりだが、実は今回の計画でも、スコット
監督は当初からワシントンの主演を希望していたようだ。し
かし、ワシントンがブロードウェイでシェークスピア劇への
出演を目前にしたタイミングで、その公演が始まるまで交渉
が控えられていた。そして公演が始まって晴れて交渉が行わ
れたもので、タイムパラドックスに悩むFBI捜査官をワシ
ントンがどのように演じてくれるか、楽しみだ。
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 もう一つは本気かどうか判らないのでここに廻したが、ジ
ョン・タートルトーブ監督が『ナショナル・トレジャー』の
続編として“International Treasure”という作品を中国で
撮影する計画を公表した。この公表は、実は3月半ばに中国
での公開を控えて行われたプレミア上映の挨拶の中で発言さ
れたもので、多分にリップサーヴィスの可能性はあるが、監
督本人のウェブサイトでも、以前から続編は、「ロマンティ
ックで、ミステリアスな国で作りたい」と発言していたとい
うことで、監督にとって中国がリストのトップであることは
間違いないようだ。因にこの2つの題名に関しては、過去に
エリザベス・テイラー主演の“National Velvet”(緑園の天
使)の続編が、テイタム・オニール主演で“International
Velvet”の題名で製作されたことがあるものだ。
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 最後に訃報で、シルヴェスター・スタローン主演の1985年
作品『ランボー/怒りの脱出』などを手掛けたジョージ・パ
ン・コスマトス監督が、4月半ばに肺ガンにより64歳で亡く
なった。
 コスマトス監督はイタリアの出身で、本名のファーストネ
ームはヨーゴだったということだが、オットー・プレミンガ
ー監督の『栄光への脱出』の助監督を務めたのが始まりで、
その後『その男ゾルバ』にちょい役で出演したり、映画誌に
寄稿したりした後、1977年の鉄道パニック作品『カサンドラ
・クロス』で注目された。またスタローンの主演では、1986
年の『コブラ』も撮っている。しかし僕にとって懐かしいの
は1989年の『リバイアサン』で、当時海洋パニックものが量
産された中に埋もれた作品ではあるが、アクションアドヴェ
ンチャーとしての出来は良かったと記憶している。
 最後の作品は、1993年にカート・ラッセル、ヴァル・キル
マー主演で撮った『トゥーム・ストーン』だったそうだが、
実はこの作品は、別の監督が降板した後を急遽引き継いだも
ので、そういった職人芸も発揮できる監督だった。訃報はリ
チャード・ドナー監督によって伝えられたもので、最後まで
そのような人が側に居たことは嬉しい。冥福を祈りたい。


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井口健二